バーニングの魂を継ぐ高鹿佑也が正田壮史にリベンジを果たし『D GENERATIONS CUP』初優勝!
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23日、東京都・後楽園ホールにてDDTプロレスリング『NEXT GENERATION 2025 ~如月ロマン~』が開催。高鹿佑也が『D GENERATIONS CUP』で初優勝を果たした。
DDTの若手ナンバー1決定リーグ戦『D GENERATIONS CUP 2025』(DGC)。今年の優勝者にはは4月6日の後楽園ホールでのKO-D無差別級王座挑戦権が与えられる。
今年の決勝戦は、【Aブロック1位】正田壮史vs【Bブロック1位】高鹿佑也。DGC 2023の優勝者である正田と準優勝者の高鹿が再び決勝戦で相まみえた。
高鹿は2021年4月にデビューし、1年目から遠藤哲哉や秋山準を擁するユニット【バーニング】で活躍。高鹿もDDTの未来を期待される存在であったが、DGC 2023ではDDT史上最速デビューを果たした大型ルーキーであり1年4ヶ月後輩の正田に敗北する形となった。
高鹿はその後も高鹿はあと一歩のところで栄冠を逃す日々が続いたが、腐ること無く努力を続ける。秋山からは徹底的に基礎力を鍛えられ、岡田佑介からは腕攻めの技術を継承。兄貴分の遠藤からも多くのことを学んだ。バーニングは2024年末に発展的解散して現在は存在しないが、高鹿の中にバーニングの魂は生き続けていた。
機動力で勝る正田に対し、高鹿は泥臭い腕攻め一本に狙いを定めて追いすがる。
高鹿は正田の三角蹴りを阻止して場外に突き落とすが、正田は場外でのブレーンバスターやパイルドライバーで猛攻。苦戦が続く高鹿であったが、大技は腕への関節技で切り返して防ぐ脅威の粘り強さを見せていく。
ならばと正田はジャーマン・スープレックス・ホールドで決めにかかるが、高鹿は叩きつけられながら腕のクラッチを切ってチキンウィング・アームロック。正田も必殺の正田のチカラKOBUムキムキ(※変形フィッシャーマン・バスター)を狙うが、高鹿は岡田の技であるインターセプト(※スイングDDT)で切り返し、遠藤の技であるトーチャーラック・ボムを決めてバーニング魂を見せ付ける。
正田もターンバックル・パワーボムから正田のチカラKOBUムキムキを狙うが、高鹿が持ち上げられながらも胴絞めチキンウィング・アームロックで切り返す。必死にロープを目指す正田であったが、高鹿が変形トライアングルランサーに切り替えてタップを奪った。
高鹿のトライアングルランサーは、井上亘からアドバイスを受けて身に付けた公認技。井上からは「オリジナルの名前に変えてもいいよ」と言われているが、高鹿は「これはトライアングルランサーです」と本家をリスペクトして使っているこだわりの技だ。
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これにより、4月6日の後楽園ホール大会でKO-D無差別級王座へ高鹿が挑戦することが決定。3月20日の後楽園ホール大会で行われるクリス・ブルックスvs高梨将弘の勝者に高鹿が挑戦する。
マイクを取った高鹿は、芽が出なかった日々を振り返り「『辞めようかな』とか『俺どうしたらいいんだろう』とかスゲー悩んだんだけど、サイン会とか来てくれて『頑張れ!』って言ってくれるお客さんとか、その一言一言が自分の力になってここまで来れました。秋山さんにも『頑張った』って認めてもらって……プロレスが好きで良かったです!」と涙ながらに絶叫。必ずKO-D無差別級王座を戴冠することを誓った。