WWEネットワークの散歩道 #15
- 2017-4-3
- WWEネットワークの散歩道
今回はギリギリに編集部に送りながらも、なんとか月曜日中の掲載をお願いしていました。昨年の4月にWWEマットに登場し、NXT王座を2度戴冠した中邑真輔選手がレッスルマニア翌日のRAWでいよいよメインロースター昇格か?という機運が盛り上がっているからです。これが当たるのか、あるいは7月に予定されていると言われるドラフトの目玉としての昇格なのか。レッスルマニア後にイギリスで行われるNXTツアー告知の映像では、中邑選手の姿がないのでまぁ確定かなぁと思っていますが、さてどうなるものか。
それでは中邑選手、いやシンスケ・ナカムラのWWEユニバース初登場から。超大物らしくこれまでになかったかたちでの登場となったのです。
NXT325:http://network.wwe.com/video/v555354483
リーガルGMがサミ・ゼインの対戦相手として中邑を紹介(07分くらい)
リーガルGM「サミ・ゼイン!NXT王座の挑戦者決定戦では敗れてしまったが、いつもハードに戦ってくれる君にダラスでは最高の相手を用意した。世界でもベストの選手の1人で、今回新たに契約したこの男だ」
(ビジョンから)
中邑「サミ・ゼイン、ダラスで会おう。シンスケ・ナカムラだ」
*観客からは「ホーリー・シット!」の大歓声
解説者「シンスケ・ナカムラ!キング・オブ・ストロングスタイル!信じられない!」
アナウンサー「ナカムラ?GMは世界のベストと言っていましたが?」
解説者「彼はWWEだけでなく、この惑星でも最高の選手なんだ!」
4月1日についにWWEマットに上がったシンスケ・ナカムラ。対戦相手のサミ・ゼインにとっては待望の、そしてNXTからメインロースターに昇格する最後のビッグマッチでした。新日本プロレスのトップ中のトップ選手がWWEに移籍し、そのデビュー戦が世界中どこでもリアルタイムで見られるというのは、時代を象徴する大きなエポックメーキングでしたし、それにふさわしい最高の試合内容でした。
そしてこちらは昨年のWWE両国大会前に行われたインタビューの一部です。これらの言葉の第一歩がこの試合なのです。
――中邑真輔はシンスケ・ナカムラと名前が前後した事と入場曲以外は何も変わっていないと言われていました
「まあそれを、その変わってないように見せる事がどんだけ難しい事かっていうところですね。中邑変わんないじゃないかっていう所を逆にスゲーと思ってくれたらいいなと(笑)」
――アメリカに行ってシンスケ・ナカムラがこれだけ広まってる事に驚きを感じたんじゃないかなと思うのですが
「そうですね。それと同時にNXTやWWEのリングに立つことでそれがより一層広く伝わっていくってことに驚きを感じる事が多いですね。これまで中邑真輔を知っていたっていうある種マニアックな人達以上に『なんだあいつは』って驚いてくれる人たちが多いことにものすごく感動しますね」
NXTテイクオーバー ダラス:2016年4月1日
http://network.wwe.com/video/v569242783
シンスケ・ナカムラ対サミ・ゼイン(43分くらいから)
そしてこちらはダラス大会のバックステージまでを追いかけたドキュメンタリー。とてもすばらしいシーンの連続なので英語がわからなくても感じ入ることは多いはずなので、ぜひとも最初から通しで見てもらいたい傑作です。特に試合後の控室でのトリプルHによる総括からウーハー・ネイションことアポロ・クルーズ、ビッグ・キャスとエンツォ・アモーレへのメインロースター昇格を告げられる場面などは何度見ても泣けてきますね。
この控室での空気については同じく7月のインタビューでも語られていましたので抜粋を。
――WWEに移籍する前の話ですが、AJスタイルズが新日本のロッカールームをジェラシーとかつまらないもののない世界一のロッカールームだとおっしゃっていましたが、WWEのロッカールームをどう感じていますか?
「そうですね、まあとりあえず人が多いので、スタッフ、選手含めて。一部僕も聞いていたような、AJが心配したような窮屈な感じではないかなと思ってますね。WWEにも色んな変化があったんだろうなと思ってますけど、NXTに関しては、これからっていう選手が多いので、かなりチームとして非常にレベルの高いものを提供しようと、かつ例えば僕みたいなある種おっさんが、若い奴らの中に混じってると僕も若さをもらえるし(笑)、彼らは彼らで何かを盗んでやろうというか、いい意味で、そういう作用はあるかなと思ってますけどね」
ブレイキング・グラウンド:リローデッド:2016年6月18日
http://network.wwe.com/video/v790327483?contextType=wwe-show&contextId=wwe_breaking_ground&contentId=182928026&watchlistAltButtonContext=series&start=0
シンスケ・ナカムラ対サミ・ゼインのパート(31分くらいから)
シンスケ・ナカムラの紹介したい試合は数多くありますが、日本のファンにとっても夢のカードであるプリンス・デヴィットことフィン・ベイラーとの対戦で今回はひと区切りとしましょう。2人が出会ったLA道場での写真も交えながら、この試合の意味を紹介していくビデオも含め40分以上も尺を取っているのが、NXTにとっても重要であることの表れでしょう。
さぁここまで書いておいて、本当にRAWに登場するのかどうか(笑)。まずはプロレス業界最大のイベントであるレッスルマニアを楽しみ、翌日のRAWでの登場を期待しましょう!
NXT344:2016年7月13日
http://network.wwe.com/video/v924803983?contextType=wwe-show&contextId=wwe_nxt&contentId=189559498&watchlistAltButtonContext=series
フィン・ベイラー対シンスケ・ナカムラ(13分くらいから)