【インタビュー】「アイツいろんな意味で危ない」と警戒!王者・河野真幸が挑戦者・征矢学を語る
1月8日、新年最初の後楽園ホール大会でWRESTLE-1チャンピオンシップをかけ征矢学の挑戦を受けることが決定している王者・河野真幸に話を聞いた。そもそもは通常のシングルマッチとして決まっていたこの一戦が王座戦となった経緯についてや、挑戦者・征矢学についてどう思っているのだろうか。
――まず新年最初の後楽園ホール大会で征矢選手との王座戦が決まりました。最初は普通のシングルマッチという事でしたが、改めてタイトルマッチに変更になったという事で、現在の心境をお聞かせください。
「特にありません」
――12月18日の千葉大会で征矢選手が世界最強タッグリーグ戦を全勝優勝したという実績を主張をしたことで事で河野選手も王座戦を受けるとおっしゃっていましたが?
「まぁあとはやるだけです」
――では王座戦が決まった経緯については特に気にしていないという事でしょうか?
「決まった経緯についてはね。まぁ挑戦資格はあるじゃないですか。一度かな?アイツもベルト巻いているじゃないですか。十分実績じゃないですか?でもアイツはその実績を持ってこなかったわけで。あいつがそれを言えばよかったのにそれを言わずに実績だ実績だ言ってね。だから僕は見守っていましたよ」
――では世界最強タッグリーグ優勝という事について、本心としては祝福する気持ちはあるのでしょうか?
「はい。凄いじゃないですか、よその団体に出て。何回目?過去も含めればアイツ何回か優勝してるでしょ?歴史のあるタッグリーグですから。世界最強のタッグですよ?アイツ」
――なるほど。そんな強敵だと認めている上で、今月の前哨戦では勝ち星を譲ってしまった試合もあり、苦手だという発言もでました。
「苦手じゃないですけど?苦手って言ってました?」
――はい、苦手とおっしゃってました。…もしかして本当は苦手じゃないんですか?
「苦手じゃないけど得意じゃない。やりづらい訳でもないけど。なんだろうね。会見とかやっているとアイツのペースに巻き込まれることがあって危険だよね。アイツヤバいでしょ?」
――確かにそれはわかります。では実際の所、同じ連合軍としての挑戦者となりましたが―
「いや、アイツ連合軍なんですか?」
――それがはっきりしていない状況でしたのでお尋ねしたかったです。河野選手から見て征矢選手は連合軍の一員なんでしょうか?
「まわりの先輩方が違うって言ったら違うしな。で、はっきりしていない中でアイツが勝手に“はぐれ連合軍”ってやってるでしょ?」
――どうやらNOSAWA論外選手もそのメンバーのようです。
「そうなってくると私の範疇では無くなりますよね」
――となると今回のタイトルマッチに関しては連合軍であるとかそうでないとかは一切関係なく純粋に戦うという事になりそうですね。では征矢選手と戦う上で気を付けることなどはありますか?
「気を付ける事?…アイツの話術に巻き込まれない事。基本的にアイツのペースに入ったらヤバいから。笑ってはいけない」
――“笑ってはいけない試合”という事ですか!?
「いや会見とかキツイもん、あの発想。あれは12月23日生まれだからなのか、B型だからなのか。ヤバいよあれは。だってもうキャッチボールしててもどこから飛んでくるかわからないし、それがボールかさえわからない。会話のキャッチボールがね、彼の場合は」
――プロレスはド真ん中ド直球のようなファイトスタイルです。
「確かにね。でも会見だのインタビューだのワイルド特訓だのは本当に読めない」
――そういった独特の空気のようなものには警戒しているという事でしょうか?
「どうですかね?でも最終的にはワイルド。アックスボンバーとゴーグル、ムササビ」
――なるほど、今までのワイルドの歴史との戦いという事ですね。
「いやわかんない。アイツいろんな意味で危ないからな」
――つまり実はかなり警戒しているという事ですね。では最後になりますがタイトルマッチに向けての意気込みをお願いいたします。
「そうですね、1月8日が2017年最後の試合だと思って頑張ります。もうそれ以降試合をしないという気持ちで」
――できなくなるくらい全力で、という事ですね?
「いや、しない」
――なんでですか!?
「勝ったらもうしない。負けてももうしない」
――それじゃ引退じゃないですか!
「いや2017年は、って事だよ(笑)2017年ラストマッチという気持ちで頑張ります。良いお年を」
実は挑戦者として十分な実績があると征矢を認めていた河野。確かに征矢はこのWRESTLE-1チャンピオンシップの歴代王者に名を連ねているし、ケガで欠場したとはいえWRESTLE-1 GRAND PRIX を2連覇するなどの偉業を達成している。これは盲点であった。征矢自ら“実績が無い”と言って四苦八苦している部分が目立っていたが、河野が言うように王座挑戦資格については誰も文句のつけようがない。むしろこれ以上ない実績を2016年は残してきたのだ。だからこそ王者は警戒している。王者も独特の、河野節とでも言えばいいのだろうか、のらりくらりと言葉を発してはいるものの油断している様子は一切ない。万全の準備をして臨む王者か、勢いに乗る挑戦者か。2017年もWRESTLE-1マットから目が離せない。
『WRESTLE-1 TOUR 2017 SUNRISE』
日時:2017年1月8日(日)
会場:東京・後楽園ホール大会
開始:12:00
▼WRESTLE-1チャンピオンシップ 60分1本勝負
【王者】河野真幸
vs
【挑戦者】征矢学
※第10代王者は2度目の防衛戦
▼WRESTLE-1クルーザーディビジョンチャンピオンシップ 60分1本勝負
【王者】MAZADA(東京愚連隊)
vs
【挑戦者/NEW ERA】アンディ・ウー
※第6代王者は初の防衛戦
▼WRESTLE-1タッグチャンピオンシップ 60分1本勝負
【王者組】カズ・ハヤシ/鈴木鼓太郎(フリー)
vs
【挑戦者組/NEW ERA】稲葉大樹/児玉裕輔
※第7代王者組は3度目の防衛戦
▼WRESTLE-1 vs 全日本プロレス 6人タッグマッチ
武藤敬司/土肥孝司/熊ゴロー
vs
大森隆男(全日本プロレス)/野村直矢(全日本プロレス)/青柳優馬(全日本プロレス)
▼シングルマッチ
[NEW ERA]黒潮“イケメン”二郎
vs
芦野祥太郎
▼WRESTLE-1 vs Pro-Wrestling ACE 8人タッグマッチ
近藤修司/“brother”YASSHI(フリー)/火野裕士(フリー)/NOSAWA論外(東京愚連隊)
vs
立花誠吾(ACE)/頓所隼(ACE)/伊藤貴則(ACE)/タナカ岩石(ACE)
▼タッグマッチ
[NEW ERA] 吉岡世起/藤村康平
vs
KAI/村瀬広樹