【試合結果】JWP&ディアナ合同興行新木場大会 井上京子&コマンド・ボリショイvsSareee&勝愛実 ジャガー横田&KAZUKIvs青野敬子&中森華子
JWP&ディアナ合同興行
『ピュア・ワールド女子プロレス~第2章~』
日程:11月27日(日)
会場:東京・新木場1stRING
開始:12:00
観衆:176人
▼ラビット美兎引退ロード 20分1本勝負
○藪下めぐみ(フリー)
11分17秒 やぶヘビ固め
●ラビット美兎(JWP)
▼3WAYマッチ 20分1本勝負
○伊藤薫(ディアナ)
8分15秒 ダイビング・フットスタンプ→片エビ固め
●ライディーン鋼(JWP)
※もう1人は藤ヶ崎矢子(JWP)
▼タッグマッチ20分1本勝負
下田美馬(CMLL)/○Leon(JWP)
18分27秒 キャプチュード・バスター→片エビ固め
中島安里紗(JWP)/●ジェニー・ローズ(ディアナ)
▼JWP&ディアナ&CRYSIS混合タッグマッチ 20分1本勝負
ジャガー横田(CRYSIS)/○KAZUKI(JWP)
16分46秒 リングアウト
●青野敬子(ディアナ)/中森華子(JWP)
▼ピュア・ワールド~スペシャルタッグマッチ 20分1本勝負
○井上京子(ディアナ)/コマンドボリショイ(JWP)
15分56秒 パワーボム→エビ固め
Sareee(ディアナ)/●勝愛実(JWP)
JWPとディアナの合同興行が一年ぶりに開催!矢子が夏とのシングルをボリショイに直談判!
第1試合
1年ぶり2度目の開催となるJWPとディアナの合同興行。両団体の選手がシャッフルされた異色のカードがラインナップされた。入場式では勝愛実とSareeeがあいさつを務め、勝は「私はメインでSareeeとタッグを組みます。ですが私は協力をするつもりはありません。自分が1番目立って、おいしいところを全部持っていってやろうと思います」。Sareeeは「自分はいつも通り全力で闘いますので、応援よろしくお願いします!」とそれぞれ意気込みをアピール。
引退ロードのラビット美兎は自身の希望により藪下めぐみと対戦。フットスタンプやジャーマンで攻め込むものの、最後はやぶヘビ固めで3カウントを奪われる。
第2試合
ディアナ王者の伊藤薫にライディーン鋼、藤ヶ崎矢子という3WAYマッチはJWPの2人が協力するかと思いきやチグハグとなり、セカンドロープからのフットスタンプで伊藤が鋼を押さえ込むと、矢子も上から押さえつけて伊藤の勝利をアシストした。マイクを持った矢子はボリショイに対し「可愛い後輩の頼みだからってGAMIさんに言って頂けませんでしょうか?」と改めて夏すみれとのワンマッチ興行を要求。ボリショイは発売されたばかりのJWP2017年卓上カレンダーを10セット売ったらGAMIと交渉するという条件を突きつけた(※休憩時間にノルマを達成)。
<試合後コメント>
藤ヶ崎矢子
――試合後の卓上カレンダーの販売について
「なんか、いつの間にか追加されてました。ノルマは達成したんで、約束通りボリショイさんにGAMIさんと交渉してもらいます」
――夏すみれとの闘いは続いていく?
「はい。夏を成敗しないと、私がやっていられないんで。最後というか、これで終わりにしたいなと思ってます。今年中に最後の決着をつけたいと思ってます。夏は年上だけどそんなの別に関係ないんで、若い者が勝つってところをアイツに見せたいし、誰が1番可愛いのか? 女子力があるのか? っていうのをアイツにわからせてやりたいと思いますので、そこはもう覚悟しておいてほしいです。ちょっと少しはパワーアップした藤ヶ崎矢子をアイツに見せつけたいと思っています」
第3試合
下田美馬&Leonと中島安里紗&ジェニー・ローズという第3試合は、下田のカカト落としからキャプチュードバスターにつないだLeonがジェニーに勝利。試合後は元AtoZという共通点を持つ3人が健闘を讃え合い、中島とLeonも握手を交わす。
第4試合
セミファイナルではクライシス入りのかかるKAZUKIがヒールメイク&バケツ持参というJd’時代のスタイルでジャガー横田とタッグを結成。青野敬子&中森華子という蹴撃タッグに苦戦を強いられながらも、2度目の場外戦からただ1人リング内に生還したKAZUKIがリングアウトで勝利を奪う。
試合後、KAZUKIに対し「20年近くなって勝ってもおかしくない、負けてもおかしくないという位置にいる」と厳しい評価も下したジャガーだが、「今日のKAZUKIどうだったかな?」と会場のファンに問うと拍手が沸き起こる。ジャガーは「クライシスで変わるかな? やればできるよね? ちょっと力つけてもらおうか」と認め、KAZUKIが今後ディアナに出場する際にはクライシスの一員として闘うことが決定した。
<試合後コメント>
中島安里紗
「AtoZっていうつながりが下田さん、Leonさん、自分…ってあるので、そういう意味では女子プロレス界、どんどん団体ができてはなくなっていくけど、根っこの部分が一緒っていうので、またこうやって試合ができるのはすごい…嬉しいというか、そういうのもいいなって思います。プロレスをやってるからできることであって」
――退団発表してからLeonと絡むのは初めてで、試合後は握手も交わしたが
「やっぱりすごくお世話になってきた先輩で、いったん辞める時もそうですし、再デビュー決まってからも1番練習を見てもらった先輩でもあるので。おととしぐらいに2人のシングルでベストバウトをもらって(※板橋での無差別級タイトル戦がJWPアワードの年間ベストバウトを受賞)、“いつかは後楽園ホールで”って言ってたけど、それが実現できないまま私はJWPを辞めていくんですけど。でも、想いがお互いあれば終わるものではないと思うし、なくなる夢ではないと思うし、今日試合できて良かったです。私はまだまだ前を向いて…お礼を言うには早いと思うので」
第5試合
メインイベントは両団体のトップである井上京子&コマンドボリショイと、Sareee&勝愛実の同期タッグが激突。連係攻撃は見せずにそれぞれが立ち向かうというスタンスで臨んだSareeeと勝だが、京子が両腕でのラリアットで2人まとめてなぎ倒すと、勝を高々を持ち上げてのパワーボムで3カウントを奪取。
マイクを持った京子は「今日は合同興行ということで、また女子プロのレベルを上げていくためにもどんどん試合していきたいと思います。今日はありがとうございました!」。続いてボリショイが「ディアナさんとはこれからも切磋琢磨してお互いを高めていき、またこうして合同興行を開いていきたいと思います」と話し、ダメージが大きく先に退場した勝以外の3人で手を上げた。
<試合後コメント>
コマンドボリショイ
――1年ぶりの合同興行だったが
「良い刺激になりました。普段自分たちの団体が中心でゲスト選手を招いてやるのと、一緒にやるっていうのは全然違った感じで。試合でも個々の選手が成長してるし、良い刺激になったっていうのが1番です」
――Sareee&勝について
「それぞれが団体を背負ってて“私が私が!”っていう気持ちがすごく伝わってきたんですけど、まだまだ課題もあるし、そこが逆に伸びしろというか。そういうふうに思えて、また次の対戦が楽しみです」
――矢子がカレンダー販売のノルマを達成したが
「達成したんですか!? じゃあこれは私も本腰入れて…やっぱり若い子にウソはつけないので。しっかりGAMIと話して、必ず今年中に実現させるようにしたいと思います(笑)」
――ここまでのビジュアルハンター・矢子の闘いぶりについて
「自己主張はすごくいいんですけど、まだ勝率につながってないところで…。ただ、勝率にはつながらない成長というのは感じています。自分のこと可愛いと思ってること自体がちょっとズレてるんですけど…(苦笑)。いい“矢子スタイル”を作ってきてるんじゃないかと思います」
Sareee&勝愛実
勝「なんて言ったらホントにわかんないです。気づいたら終わってたので…」
Sareee「今日JWPさんとディアナの合同興行で、自分がメインに選ばれたってことはすごい嬉しいことです。チャンピオンの中島選手とか伊藤さんとかいる中でこうやって自分がメインでやれたことは、自分の成長を認めてもらったのかなっていう。でも負けちゃったんで、まだまだ次こそは先輩超えをしていかなきゃいけないなと思ってます。自分はディアナのシングルのベルトもタッグのベルトも狙ってるので、その2本を獲って近いうちにディアナのてっぺんに行くつもりです」
――久しぶりのタッグ結成だったが
勝「そうですね。私としてはこのカードが組まれた時もまったく、協力して(試合をする)っていうのは頭になかったので。自分が目立ってやろうという思いしかなかったし、次に団体を背負うっていう意味も込めて、ここは自分が1番目立たないといけないカードだったと思うので。そういった面では、このような結果になってしまったのはすごく悔しいですし。でも、悔しいという思いがあるから、勝ちたいという思いがあるからまた次に進めるわけで、この思いっていうのは決してムダにはならないと思うので。生かしていきたいなと思います。Sareeeともいずれは…これからは対角線で闘っていく相手だと私は思っているので。これからも2人の闘いっていうのを見せていけたらなと思います」
Sareee「自分はこのカードで“愛実と一緒に頑張っていこう”っていう感じではなかったし、デビューしたのはおんなじ年なんですけど(勝は)ブランクあるし、やっぱ自分のほうが全然上を行ってると思ってるので」