横浜文体での大一番に向けて万全の征矢!その山籠もり修行に密着!
いよいよ一週間後に迫ったWRESTLE-1のビッグマッチ、「プロレスLOVE in YOKOHAMA」神奈川・横浜文化体育館大会。その大一番でWRESTLE-1チャンピオンシップに挑戦することが決定している征矢学が、ワイルドらしく山籠もり修行を行うということでその模様を取材した。
今回のその修行の現場は山梨県某所。この時期、夏本番を迎える寸前とはいえ富士山のふもと近くのこの場所の気温は20度前後。しかも時間はすでに夜の12時近くであり、また小雨の影響もあって普通の人間であれば肌寒く感じる気候。だがさすがワイルド、迷彩柄のタンクトップに短パンという格好で肌寒い素振りすら見せない。手には串に刺した魚を手にし、網などは一切使わずなんと直火で焼き始める。しっかり焼くとその魚にかぶりつき、3匹ほど平らげた。なんでも山の中で食材を探し、こうして食べることがどんなトレーニングよりも心身をを鍛えることに繋がる、とのこと。
翌朝4時30分、征矢は近くの湖のほとりで明るみ始めた空と雲がかかる山や森をじっと眺めていた。全く雑音はなく時折雲の隙間から光が差し湖面では魚が跳ねるなんとも神々しい風景。じっと湖、そして対岸の森や山々を見つめるその征矢の姿からは、自然と対話をし、そのエネルギーを体に取り込んでいるようにも見える。更にしばらくすると膝下程度の深さの所まで湖に入っていき、さらに遠くを見つる。静かに湖に入り、特に泳いでトレーニングをするわけでもなくじっと静かにたたずむその姿からは、ある種の自然、ワイルドへの尊敬の念すら感じられた。
しばらくすると湖から上がってきて、今回の修行が終了したことを告げられた。
こうして振り返ると特別なトレーニングをしているわけではなく、いうなれば野性的、原始的な環境に身を置くこと自体が今回の修行の目的の模様。だがその修行・生活、そしてこの山籠もりに対する征矢選手の“姿勢”を見る限り、日頃から“ワイルド”を標榜している征矢選手にとって特別な時間である事は十分に伝わってきた。
長野の自然が豊かな環境で幼少時代を過ごした征矢にとって、この修業は“原点”であり、まだまだ追い求める≪ワイルド≫に対する“通過点”であるのかもしれない。この修業に対して多くの事を語る事はなかったが、非常に厳かな態度でこの修業に臨む征矢の姿から『なぜここぞという大一番前に山籠もりを行うのか』という疑問に対する理由の一端が分かった気がした。
8.11、横浜文化体育館大会。“俺が獲らなきゃ始まらない”という征矢の言葉がある。ただしその言葉以上に今回の修行、そしてその修行に臨む征矢の態度からは並々ならぬ覚悟を感じた。王者・KAIは自由を掲げる。メチャクチャに見えるその闘い方であるが、実は団体内最多の戴冠回数を誇る実力者。そんな中、征矢は何度もKAIと戦ってきた。だからその実力も十分に知っている。だからこそ万全の準備をしなくてはいけないことも知っている。だからこそこの修業。肉体的なトレーニングは日ごろから激しく行っている。精神的なトレーニングもこの修業で成った。肉体・精神の、征矢学の準備は整った。あとは全ての力を王座戦に注ぎ込むのみ。その先にある“new Wild story”を追い求めて―
『プロレスLOVE in YOKOHAMA』
日程:2016年8月11日(木・祝)
会場:神奈川横浜文化体育館
開始:15:00 開場:14:00
▼8人タッグマッチ
アンディ・ウー/稲葉大樹/吉岡世起/藤村康平
vs
村瀬広樹/大家健(ガンバレ☆プロレス)/翔太(ガッツワールド)/三富政行(愛媛プロレス)
▼1ウェポンハードコアタッグ4WAYマッチ ※追加ルール
田中稔(フリー)/TAJIRI(フリー)
vs
河野真幸/ジェイク・オーメン
vs
葛西純(FREEDOMS)/MIKAMI(フリー)
vs
火野裕士(フリー)/KAZMA SAKAMOTO
※通常のハードコアルールに加え、各選手が1つずつ持ち込む凶器が公認凶器として認められます
▼大和ヒロシ復帰戦6人タッグマッチ
大和ヒロシ/立花誠吾(プロレス総合学院1期生)/頓所隼(プロレス総合学院1期生)
vs
NOSAWA論外/MAZADA/KIKUZAWA
▼スペシャル6人タッグマッチ
カズ・ハヤシ/ザ・グレート・サスケ(みちのく)/ディック東郷(フリー)
vs
近藤修司/“brother”YASSHI(フリー)/大鷲透(フリー)
▼イケメン試練の七番勝負 第六戦 シングルマッチ
黒潮“イケメン”二郎
vs
飯伏幸太(飯伏プロレス研究所)
▼WRESTLE-1 vs 全日本プロレス スペシャル6人タッグマッチ
武藤敬司/土肥孝司/熊ゴロー
vs
秋山準(全日本)/野村直矢(全日本)/青柳優馬(全日本)
▼WRESTLE-1クルーザーディビジョンチャンピオンシップ60分1勝負
【王者】鈴木鼓太郎(フリー)
vs
【挑戦者】児玉裕輔
※第4代王者は6度目の防衛戦
▼WRESTLE-1チャンピオンシップ60分1本勝負
【王者】KAI
vs
【挑戦者】征矢学
※第8代王者は2度目の防衛戦
(記事・写真提供 WRESTLE-1)