DEEP前日計量で王者・北岡は「特になし」とシャットアウト!下石は「PANCRASEで負けた王者」と挑発!
6月25日午後、都内渋谷区のホテルサンルートプラザ新宿にて「DEEP 76 IMPACT」(6月26日、後楽園ホール)の前日計量がおこなわれ、参戦選手全員が初回で無事パスした。
また、同大会のセミファイナル・DEEP第4代フライ級王者決定戦、メインイベント・DEEPライト級タイトルマッチの調印式も併せておこなわれた。
セミファイナルの和田竜光(吉田道場)、柴田“MONKEY”有哉(BLOWS)は比較的リラックスした表情で誓約書にサインした。
和田は「明日はようやく試合なので大暴れしたい。いろんな意味で大暴れします」いう。第2代王者を経験しているだけに、再びベルトを巻きたい気持ちは強いはずだ。柴田は「やっと来たチャンス。いろいろやりたいことや試したいことはあるけど、まずは勝ちを優先した試合をしたい」と、こちらも負けずにベルトへの強い気持ちをアピールした。
お互いの印象を訊かれ「最近あんまり会ってなかった。久しぶりだから、元気?って感じ」と和田は笑わせたが、柴田は「足腰が強いボクサーという感じです」と生真面目に答えていた。
理想のフィニッシュを訊かれると、和田は「どういう形になるかわからないけど、相手をボコボコにする。そういう試合をしたいです」、柴田は「心を折って勝ちたいです」とそれぞれ。第2代王者・和田のプライドが先行するか、柴田が奪い取るか。激しい試合になりそうだ。
メインは、計量からピリピリした雰囲気が会場を包んだ。昨日のインタビューでもお伝えしたが、王者・北岡悟(パンクラスイズ横浜/Lotus世田谷)は「相手の存在を消したい」と言う。既に試合モードに入った北岡は、挑戦者・下石康太(BLOWS)の計量中、背後から睨みつけていた。後ろ姿の下石も、きっと北岡の視線を痛いほど感じていたに違いない。
試合前、北岡を挑発する発言をしていた下石は「ここまで、やることも言うこともやってきたので、明日は闘うだけ」。ビッグマウスについては「あのときは、試合に勝った喜びで言ってしまったところはある。チャンピオンの強さは認めている。でも、よそ(パンクラス)で負けているので」と、発言を翻すことはなかった。
下石にとって、ベルトは目的ではないという。「僕は別に、どうしてもベルトが欲しいというわけじゃなくて、オファーを受けたら相手がチャンピオンだったというだけ。ベルトは後からついてくるもの」と、あくまで北岡悟という選手と闘うためにリングに立つ。
対する北岡は、質問が飛んでも「特になし」と沈黙を貫いた。
5連勝中の若手がベルトを奪取するのか、現役レジェンドが叩き潰すのか。これはもはや「決闘」だ!
(写真・文/佐佐木 澪)