【試合結果】9・16 DEEP大田区総合体育館大会 【ストロー級】カン・サトーvs越智晴雄 和田竜光vsランボー宏輔 村田夏南子vs奈部ゆかり KINGレイナvsキム・ヨンジ

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『カーエイドpresents DEEP 79 IMPACT』
日程:2017年9月16日(日)
会場:東京・大田区総合体育館
開始:14:00

▼第1試合 63kg契約5分2R
○碓井健太郎(香取道場)
判定3−0
●長谷川卓也(Brightness)

▼第2試合 フェザー級 5分2R
○松林祐介(INFIGHT JAPAN)
判定3−0
●木村アビイマクワウ(パラエストラ千葉)

▼第3試合 ライト級 5分2R
○新里佳彦(フリー)
2R 0分55秒、TKO(パウンド→レフェリーストップ)
●長谷川魁一(リバーサルジム立川ALPHA)

▼第4試合 バンタム級 5分2R
—柴ニャン(禅道会)
1R 0分25秒、ノーコンテスト(ローブローにより柴ニャンが続行不可能)
—統好(CRAZY ARMAMENT)

▼第5試合 ウェルター級 5分2R
○川中孝浩(BRAVE)
1R 2分05秒、アナコンダチョーク
●久保輝彦(禅道会)

▼第6試合 フライ級 5分2R
○高橋 誠(パラエストラ松戸)
判定2−0
●中森祐人(グラップリング シュートボクサーズ多治見)

▼第7試合 フライ級5分2R
—島袋チカラ(CORE王子豊島)
1R 3分49秒、ノーコンテスト(偶発的なバッティングにより島袋が続行不可能)
—中山ハルキ(K-Clann)

▼第8試合 バンタム級 5分2R
●小林博幸(T-BLOOD)
1R 1分55秒、KO(右フック)
○若菜千明(レンジャージム)

▼第9試合 ライト級 5分2R
○濱村 健(Honey Trap/FIGHT LAB JAPAN TOP TEAM)
2R 1分33秒、TKO(グラウンドのパンチ→レフェリーストップ)
●¥A$U(禅道会)

▼第10試合 ライト級 5分2R
○大山劔呑助(INFIGHT JAPAN)
1R 2分20秒、腕十字
●成田五等兵」(GRABAKA)

▼第11試合 バンタム級 5分2R
●小野隆史(GRABAKA)
1R 2分06秒、フロントチョーク
○CORO(K-Clann)

▼第12試合 ウェルター級 5分3R
○佐藤洋一郎(マカコ柔術アカデミー)
2R 3分59秒、フロントチョーク
●片平“なぎさ”吉幸(パンクラスイズム横浜)

▼第13試合 女子55kg契約 5分3R
○村田夏南子(フリー)
判定3−0
●奈部ゆかり(パラエストラ柏)

▼第14試合 女子ストロー級 5分3R
○藤野恵実(FIGHT FARM)
1R 1分50秒、チョークスリーパー
●ベク・ヒョンジュ(韓国・ガンジュソンリジム)

▼第15試合 女子73kg契約 5分3R
○KINGレイナ(FIGHT CLUB 428)
1R 4分48秒、腕十字
●キム・ヨンジ(韓国・TEAM J)

▼第16試合 ミドル級 5分3R
○水野竜也(フリー)
判定3−0
●林 源平(和術慧舟會IGGY HANDS)

▼第17試合 フェザー級 5分3R
●DJ.Taiki(パンクラスイズム横浜)
判定0−3
○芦田崇宏(BRAVE)

▼第18試合 セミファイナル フライ級 5分3R
○和田竜光(吉田道場)
2R 4分50秒、チョークスリーパー
●ランボー宏輔(パラエストラ千葉)

▼第19試合 メインイベント DEEPストロー級タイトルマッチ 5分3R
●カン・サトー(グラップリング シュートボクサーズ/王者)
2R 1分47秒、フロントチョーク
○越智晴雄(パラエストラ愛媛/挑戦者)
※越智が新王者に。

越智がサトーにリベンジを果たしストロー級新王座戴冠!KINGレイナが大晦日のたまアリ出場決定!

第11試合


 長くパンクラスで闘ってきたCOROはDEEP初参戦。
 1R、COROが蹴りで攻めると、小野が蹴り足を取り押し倒す。しかし、すぐ立つCORO。小野は再び倒しに行くが、COROは尻餅状態。COROはもう一度立つと差して入れ替え、倒してハーフマウント。さらに足を抜いてサイドポジションに。引き込み、バックチョークに捉えると、そのまま極まった。
 COROはK-Clann移籍後初の試合を嬉しい1本勝ちで飾った。

第12試合


 1R。開始後、いきなり片平が突進する。組みつき、テイクダウンして抑え込むと、側頭部をコツコツ殴っていく。佐藤は下から殴る。片平はハーフから足を抜きたいところ。ボディブロー連打。しかし佐藤がガードに戻す。
 ブレイクがかり、離れるが、片平は組んでケージへ。佐藤が膝、片平がボデイを打ったところで再びブレイク。
 片平は再び突進していき、テイクダウン! パウンドを落とし、終了。
 2R、片平はぶつかって行くようなタックル。素晴らしいパワーだ。しかし、佐藤は受け止めて引き込み。腕を狙う。しかし片平は佐藤を持ち上げ、下に下ろして上になり、パンチを落とす。佐藤は下から鉄槌。片平は肩パンチ、ひじで攻めるもブレイクとなる。
 また突っ込んで行く片平、飛び膝蹴りの佐藤。片平はテイクダウンしたが、佐藤はこれを受け止めるようにフロントチョーク。ガッチリと極まり、1本勝ちを挙げた。

浅倉カンナ挨拶


 今年8月、DEEP JEWELSで『RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017 女子スーパーアトム級トーナメント』(10月15日、RIZIN福岡大会で開幕)への出場権を賭け石岡沙織(禅道会)と対戦、見事勝利した浅倉カンナ(パラエストラ松戸)が、榊原信行・RIZIN実行委員長とともにケージイン。トーナメントへの思いを語った。

榊原委員長
「10月15日から、女子のナンバーワンを決めるグランプリがスタートします。浅倉選手がDEEP、DEEP JEWELSを代表して1回戦に登場します。相手は打撃を中心とした選手ですが、勝って大晦日に駒を進めて欲しいと思います。
 ファンの皆さんの応援が何よりの力です。また、多くの女子選手の思いもあります。ぜひ応援してください。

浅倉カンナ
「石岡選手と闘い、グランプリ参戦が決まりました。でも、出るだけでは意味がありません。優勝目指して頑張ります!」

第13試合


 「吉田沙保里を苦しめた女」村田がDEEPに初参戦。村田は吉田沙保里に憧れ柔道からレスリングに転向。2012年、レスリング全日本女子選手権で優勝するなど実績を残している。2016年、RIZINでMMAデビュー。現在はパンクラスにも“修行”参戦している。
 対する奈部は柔道がバックボーン。高校時に富山県大会で優勝、インターハイでベスト8の実績をもつ。

 1R。奈部がパンチを当てていく。村田もローから左ストレートを返し、さらに左フックがヒット、奈部ダウン! 村田はすぐにかぶさりパンチ連打。奈部が立つと村田はバックを取り、ケージへ押して膝を打ち込む。向き直った奈部を倒すと、村田は再びバックを取り投げる。奈部は立つが、村田はバックを取ったまま離さない。
 いったん離れると、村田はバックハンドブロー、奈部の上半身を抱える。奈部が立ち、村田が膝からケージへ押し込んで終了。
 2Rも打撃戦となる。組みに行った奈部を受け止めた村田は、バックを奪ってバックマウント。ガッチリ抑えて殴る村田は腕を狙う。何とか立ち上がった奈部は立ち際に蹴り。スタンドに戻り、再び打撃戦となる。果敢にパンチを打つ奈部だが、村田の勢いが優る。
 最終ラウンドも打撃戦。奈部が距離を約めると、村田がケージへ押し込む。奈部はパンチ、膝を見舞うがブレイク。村田は飛び込んでパンチを打つなどさらに勢いを強める。奈部もパンチを返すものの、村田が片足を取りテイクダウン! ハーフマウントに。村田は冷静に、セコンドの声にうなづいている。
 村田がしっかりと抑え込み、残り1分。上体を起こした奈部に、村田がアキレス腱固めをしかけるが、奈部は殴りまくって極めさせず終了。
 果敢に攻めた奈部だが、村田が圧倒的優勢で判定勝ちを収めた。

<ケージ上コメント>
村田夏南子
「今日はありがとうございました。まだちょっとパニクって、ポカしてしまう部分がありました。でも、練習しているパンチは徐々に出来るようになっていると思います。
 今回も、チームのみんな、お母さん、ありがとうございました」

第14試合


 藤野は2004年プロデビューのベテラン。女子格闘技を支えてきた選手の1人だ。SMACK GIRL、VALKYRIE、JEWELSで活躍したあと、最近はROAD FCに参戦している。
 今年2月には高谷裕之が代表を務めるFIGHT FARMに移籍。移籍後2戦目は,
1年ぶりの日本での試合となった。
 対するベクは、今年8月、ROAD FCでプロデビューしたばかり。「特攻天女」相手にどう闘うか。

 1R。お互いパンチを打ち合う。藤野が組みついてケージへ押し込み、膝連打。振り回すようにしてバックを取る。背中に乗り、バックチョークの体勢に。そのまま倒れこむようにして極め、勝利を挙げた。

<ケージ上コメント>
藤野恵実
「ストロー級で最強になります。もっともっと強い相手とやらせてください。ストロー級なら誰とでも勝負します!」

第15試合


KINGレイナは2016年11月、DEEP JEWELSでプロデビュー。2戦目で元UFCファイターのシェイナ・ベイズラーを破る。今年4月、RIZIN出場にも出場、2連勝中だ。DEEPには初参戦。ケージでの試合も初となる。
 対戦相手のキムは、柔道とキックボクシングをバックボーンに持ち、ROAD FCに参戦中。日本での試合を試合を希望しており、今回はそれがかなった形だ。

 1R。右ハイキックを放つレイナ。さらに打ち合いを仕掛けていく。レイナのパンチの圧力で、吹っ飛びそうに見えるキム。しかし、キムも負けん気が強い。打ち返し、レイナの顔面にヒット。
 しかし、レイナは委細構わず前に出て、パンチ、ハイキックを唸らせる。レイナのパンチでキムがバランスを崩すと、一気に組んでケージへ押し込み、回ってマウントを奪う。強いパウンドを見舞う。残り時間が少ないとみてか、一気に腕十字へ。そのまま極まり、レイナが勝利を挙げた。

 試合後、マイクを持ったレイナは、観客に向かい「どうも、KINGレイナです。どうでしたか、今日の試合は?」と問いかけた。
 さらに「まあ、次の試合は年末の31日だと思ってるんですけど、どこかに榊原さんいますよね?」と榊原信行RIZIN実行委員長を呼び出した。
 榊原実行委員長がケージに入ると、大晦日のカードはどうなっているんだと問い詰める。榊原実行委員長が「皆さん、大みそか見たいですよね?」と観客に問いかけルト、拍手と歓声が沸き起こった。
 レイナが「ではお願いします」と言うと、榊原実行委員長も「もちろんです、オファーさせていただきます。対戦相手には大物を用意します」と応じ、レイナが大晦日・さいたまスーパーアリーナへの出場を決めた。

<試合後コメント>
KINGレイナ
「打撃でKOするって言ってたんですけど、極められたからいいかな。相手の腕がグニュっていってました。
 練習でやってたことは3分の1出せたかなって感じ。セコンドにも、お前、言われたことが出来てないじゃないかとボロクソに言われました。相手がサウスポーなのでもうちょっと左に回ってガンといくとか、そう言うところとか。あまり満足はいってないです。今日は1Rで終わらせるつもりだったので、残り30秒だって聞こえたて、じゃあ倒しちゃおうかなって。
 大晦日(の出場)は、当り前じゃないですか。私が出ないでどうするんですか。参戦希望は、試合の前から、終わったら言おうと決めていました。高田さんも来るって聞いていましたし。おおみそかには、もっともっと強い相手を食べたいので、強い相手を用意して欲しいです」

第16試合


 水野は2006年にパンクラスでプロデビュー。その後、DREAM、DEEP、ONE FCなどで活躍してきた。
 林は2013年にパンクラスデビュー。コンスタントに試合を重ね、昨年は4連勝。今年は7月のパンクラス大阪大会で山崎悠輝(パンクラス大阪稲垣組)に敗れたものの、試合の中で友情を育むドラマを見せていた。
 DEEPには初参戦。これまでライト級(65.8kg以下)で闘ってきたが、今回はいきなり18kgも重いミドル級(83.9kg以下)での試合だ。

 1R。ミドルで距離をとり、水野を近寄らせない林。林が組んでケージへ押すと、水野は入れ替えて膝。林はヒジ連打。水野はケージ際でテイクダウン。ボディブロー、パウンドを入れる水野。林も殴る。水野がバックを取ると、林は回って上になり、立ち上がる。水野も立ちパンチを返すがブレイク。
 林は右ハイ、ロー、パンチと攻めていく。水野も蹴り終了。
 2R、パンチで前に出る林。水野は首相撲からの蹴り、さらにケージへ押しヒザ蹴り。林はパンチを振って突き放す。そして組み付いてテイクダウンを狙う。水野は再び蹴りから組んでケージへ。足をかけ倒そうとするも、林は倒れない。膠着しブレイクがかかる。
 スタンドに戻り、林がパンチで攻めていく。水野が組むが、ここでタイムストップ。林が左まぶたをカットしドクターチェック。すぐに再開した。
 打ち合うと、水野が片足を抱え、突っ込むような勢いでケージへ。足を引き倒すが、林はすぐ立ち上がる。再びブレイク。林は飛び膝。水野は突っ込むが、膝で突き放して終了。水野に少々疲れが見えるか。
 3R。水野が先制、蹴りから片足タックルでケージへ押し込む。しかし、林は潰して上になり、パウンドとヒジ連打。水野は立つが、一瞬後ろを見せてしまう。林はケージへ押し込んでパンチ。さらに殴る。水野はケージに押し込んでいくが、林が入れ替えてパンチ、蹴り。疲れがあらわになってきた水野は、押し込むもののテイクダウンが取れない。
 残り30秒。水野が上になり、ヒジ、パンチを落とし、林が蹴り上げたところでゴング。水野が判定勝ちを収めた。

第17試合


 DJは2005年にパンクラスでMMAプロデビュー。前田吉朗、マルロン・サンドロらと激闘を繰り広げてきた。DEEPには2008年より参戦。2013年には前田吉朗のバンタム級王座に挑戦、王者に輝いている。前回のDEEPは昨年10月、元谷友貴戦で判定負け。また、その後参戦したKNOCK OUTでキックルールに挑むも町田光に僅差で敗れた。1年ぶりのMMA、そしてDEEP。ここで連敗を止めておきたいところだ。

 宮田和幸の愛弟子・芦田は、打撃・寝技とも得意なオールラウンダー。DEEPには2010年より参戦している。そのほか、REAL、BRAVE FIGHT、GRAND SLAM、GRACHAN、ZSTなどで活躍、DEEPでは3連勝中。
 また、2014年8月にシンガポールで開催されたREBEL FCでは、WECとUFCで活躍していたミゲール・トーレス相手に互角に闘ったり、今年PXCでは、敗れはしたものの、ライト級タイトルマッチに挑戦、J.J.アンブローズと激闘を繰り広げている。

 1R。芦田がロー、右ハイ、前蹴り、パンチと畳み掛ける。DJは左右の構えを変えたり、バックハンドのフェイントなどを繰り返す。終盤、芦田のパンチでDJ.がよろける場面も。このラウンドは一度もグラウンドや組みにならず終了。
 2Rも同様の展開。芦田は積極的に攻めていくが、DJ.は手数が少ない。まだ様子見なのか。
 3R。芦田はパンチ、ハイキックからバックハンドブロー。芦田が自分の蹴りで少しバランスを崩したスキを見逃さず、DJ. がすかさず組みにいく。バックを取ると、蹴り、ひざ、パンチを連打。逃れようとする芦田を離さず、バックチョークへ。しかし、暴れる芦田。残り時間わずか。DJ.がバックをキープし続けて試合終了。
 判定は3-0で芦田が勝利。ガッツポーズの芦田、意外な顔をするDJ.。芦田はケージで嬉し泣きした。

<ケージ上コメント>
芦田崇宏
「(涙を拭いながら)プロの格闘家として、一番やってはいけないことをしてしまいました。僕はDJ.選手を尊敬していますが、僕は格闘技をやっていきたいので、この試合を受けさせていだだきました。
 僕は格闘技が好きです。だから、世代の壁を破らなければいけないと思い、破らせてもらいました。
 でも、DJ.選手の強さを知っているので、受けたものの生きた心地がしませんでした。支えてくれる仲間と家族と彼女のおかげで勝つことが出来ました。いずれRIZINの方もお願いします」

第18試合


 和田は2007年よりDEEPに参戦。DJ.taiki、大塚隆史らを破るなど連勝を重ね、2013年8月に元谷友貴、2016年6月に柴田MONKY有哉を破り、DEEPフライ級ベルトを二度巻いている。昨年12月にはRIZINに初参戦し、カイ・カラフランスに勝利している。現在6連勝中だが、試合は約9か月ぶり。

 対するランボーは、シルベスター・スタローン主演の映画『ランボー』をキャラクターとしている。2010年、修斗でプロデビュー。この年のバンタム級新人王となる。
DEEPには昨年8月に乗り込み、参戦表明。DEEP初戦となる10月の安谷屋智弘では1本負けを喫したものの、同じ年12月にはストロー級に階級変更、石鍋テツオを破った。今年5月には、越智晴雄とストロー級王座挑戦権を懸けてて対戦。敗れはしたものの、スピード感溢れる試合運びで印象を残した。
 今回は、階級は違えど王者との一戦。大きなチャンスだ。

 1R。ランボーは飛び込んでパンチ。和田が受け止め、ケージに押すとお互い膝。ブレイクがかかり離れると、ランボーは遠い距離からのパンチを打ち込む。和田は組んでケージへ押し込むと、両足を引いて尻餅をつかせる。そのままゆっくりと背中をつかせるが、ランボーは立つ。和田は再びケージに押し込みボディブロー、さらに首相撲からのヒザを打ち込んで終了。
 2R。パンチを打ち合う両者。和田がケージへ押すと、暴れるランボー。しかし和田はボディ、膝を連打。ランボーも膝、パンチを返すが、和田は両足を書かせるようにしてサイドに回る。ランボーは尻餅状態。和田は立って、テイクダウン。ランボーが立つと、和田はその立ち上がり際にサッカーボールキックを見舞う!
 ランボーもパンチを返すが、和田は右ストレートでランボーをダウンさせる。そのままバックを奪い、チョークスリーパーを極めた。

<ケージ上コメント>
和田竜光
「今日はありがとうございます。ランボー選手、なかなか僕の相手が見つからない中、どうもありがとうございました。
 今、フライ級で僕と試合できる人はDEEPにいない気がします。次は年末のRIZINに出たいと思うのでよろしくお願いします。他団体のフライ級王者(※元ZSTフライ級王者・伊藤盛一郎)がベルトを返上してRIZINに出るとアピールしていましたが、やっつけたいですね」

第19試合


 王者サトーは、中学時代からアマチュアDEEPに出場。2012年にDEEPでプロデビュー。15年に一度リングから遠ざかったが、昨年6月に復帰。ストロー級初代王座決定トーナメント1回戦で、約1年ぶりにも関わらず、越智晴雄を激闘の末に破った。決勝では優勝候補・小島壮太を下して、弱冠22歳で初代王者となった。初防衛戦は越智との再戦。王者として一回り大きくなった貫禄を見せたいところ。

 対する越智は、修斗世界バンタム級元ランカーで、パワフルなパンチを得意とする選手だ。今年5月、ランボー宏輔を圧倒し、今回の挑戦権を獲得した。果たして、リベンジと初戴冠を同時に果たすことができるか。

 1R。時折、笑顔を見せ、余裕を見せるサトーと、緊張した表情の越智が対照的に見える。
 越智がいきなりタックル。サトーが上になるが、再び越智が押し倒す。サトーが立ち上がると、越智がテイクダウンする展開。スタンドになると打ち合い、越智がマウントを奪ったり、サトーが下から三角を狙ったりする場面もあったが、きめてはなし。
 終了直前、越智のタックルを切ったサトーが上になったところで終了。
 2R。両者、パンチとローを打ち合う。お互い大きいパンチを振って行く。 
 すると、越智がタックルからケージへ。サトーを持ち上げて床に下ろすと、会場から拍手が起こる。
 サトーが上に回ると、越智がフロントチョーク! これがガッチリ極まり、越智が嬉しい1本勝利。戴冠とリベンジを同時に果たした。

 第2代王者となった越智は、溢れる涙をぬぐいながら「たくさんの人に応援していただいてチャンピオンになることが出来ました!」と叫んだ。また、応援に来ていた父をケージに上げ、その腰にベルトを巻いた。父は、笑顔で息子をねぎらい、笑顔で写真に収まった。

<試合後コメント>
越智晴雄
「最高です!
 今日は、テイクダウンしてどんどん攻めていこうと思っていました。攻めるということだけ頑張ろうと。前回やってみて、グラウンドは自分に分があるyかなと感じたので、やってみました。でも、相手がよく動くので、ちょっと打撃も入れていこうかなと思いました。スイープされても下からリカバリーできると思っていたので大丈夫でした。
 リフトは、レスリングにも力を入れてやって来たbので、その成果が出たと思います。
 相手はパワーのついて前より強くなっていました。前回は打撃で前に行き過ぎたので、当て過ぎないということを心がけていました。
 多分、技術的に差はないと思います。相手の方が巧いところもありますし、必死に頑張って取った1本です。ただ、僕の方が勝ちたい気持ちが強かったんじゃないでしょうか。
 ベルトを巻いてみると、想像していたよりずっと嬉しいですね。毎日、毎日、練習をやって来ましたし、みんなに支えてもらって来ました。やっと、結果が少し出たかなと思ったら、涙が出て来ちゃいました。
 親父にベルトを巻いて、一緒に写真を撮るのが夢でした。かなって本当に嬉しいです。
 今後は、このベルトの価値を高めていきたいです。RIZINに砂辺(※光久=パンクラス・ストロー級KOP)選手とやりたいです。下の世代には、まだまだ行かせません。自分の方が勝ちたいです」

(写真・文/佐佐木 澪)

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