6・22 我闘雲舞後楽園大会 【IWA三冠統一】米山vs里歩 【アジアドリームタッグ】ブリバトvsハッピーメーカーズ さくら&「ことり」vs藤本&優華
『我闘雲舞 in KORAKUEN HALL 2016 里歩デビュー10周年記念興行 ~十年咲く花は、~』
日程:6月22日(水)
会場:東京・後楽園ホール
観衆:681人
▼『鬼塚真紀デビュー戦』15分1本勝負
○TARU(VM)/鬼塚真紀/大鷲透(フリー)
7分48秒 TARUドリラー→片エビ固め
E.K.バギー/パクサー/●サワディー仮面
▼『アーサ米夏デビュー戦』15分1本勝負
○志田光
5分9秒 ブレーンバスター→片エビ固め
●アーサ米夏
▼『Pro-Wrestling 4U G6 選手権』20分1本勝負
【王者】○ジューケン
8分27秒 ハイムリッチ・スープレックス・ホールド
【挑戦者】●小仲=ペールワン(666)
※王者が14度目の防衛に成功
▼『10万円争奪4WAYタッグマッチ』20分1本勝負
[バッドカンパニー]○P-Nutz/ゴーレムタイ
8分40秒 ラリアット→片エビ固め
葛西純(FREEDOMS)/●DJニラ(フリー)
※あとの2組は、アントーニオ本多(フリー)&福田洋(BASARA)、[カカァ天下]松本浩代(エスオベーション)&趙雲子龍(新北京)
▼『特別試合』時間無制限1本勝負
○さくらえみ/「ことり」
14分6秒 二階からのニャンニャンプレス→片エビ固め
●藤本つかさ(アイスリボン)/優華(アイスリボン)
▼『スペシャルシングルマッチ』20分1本勝負
○マサ高梨(DDT)
12分13秒 雪崩式タカタニック→エビ固め
●円華(フリー)
▼『アジアドリームタッグ選手権』20分1本勝負
【王者/ブリバト】SAKI(LLPW-X)/●MIZUKI(LLPW-X)
13分33秒 バース
【挑戦者/ハッピーメーカーズ2】希月あおい(フリー)/○帯広さやか
※初代王者チームが2度目の防衛に失敗。ハッピーメーカーズ2が第2代王者チームとなる
▼『IWA三冠統一選手権』20分1本勝負
【王者】●米山香織(フリー)
13分2秒 そうまとう→片エビ固め
【挑戦者】○里歩
※第8代王者が2度目の防衛に失敗。里歩が第9代王者となる
里歩が10周年記念大会で三冠統一王者に!我闘雲舞とアイスリボンの最終決着はプロレスでハッピーな結末に!
オープニング
里歩の実姉である聖奈がバンコク側のリングアナであるPUMIとともに前説に登場。お決まりの掛け声の練習を行い対戦カードの発表へ。
アイドルユニット『ガトームーブ』がステージに登場し、メドレー(スモールモンスター→What's your name?→MAKE@IKUSA→おしえてシュークリーム→アーサの朝→What's your name?)を歌い上げ、途中里歩がコーナーに登り「私のしあわせは毎日あしたが来ることです」とアピール。そして「我闘雲舞の行き先は!リャオサーイ?(メシャーイ)リャオクアー?(メシャーイ)トンパーイ?(シャーイ)Let's go!ガトームーブ!!」と声を合わせ興行がスタート。
第1試合
大鷲は「後楽園ホールにお集まりの皆さんこんばんわ!私個人的にいろいろありましたが、今日鬼塚真紀さんのデビューのパートナーにふさわしい大変可愛らしいパートナーを昨日の夜見つけてきました!Xはこの人です!」と、左踵骨亀裂骨折で欠場となった梶トマトの代わりに呼び込まれたのはなんとブードゥー・マーダーズのTARU!
先発は鬼塚とサワディー。リストの取り合いから鬼塚がスクールボーイで丸め込むも2。両者タッチ。
パクサーがTARUにヘッドロック。TARUはショルダータックルを受け止めると、パクサーはミドルキック連打からドロップキックを叩き込みショルダータックルで倒す。パクサ―はブレーンバスターを狙うがTARUが逆にブレーンバスターで叩きつけて大鷲にタッチ。
大鷲は首投げからサッカーボールキック。起き上がらせると強烈なチョップで倒し鬼塚にタッチ。パクサーはボディブローからストンピングで潰しサワディーにタッチ。
サワディーは首投げから低空ドロップキック。その場飛びサワディーカー・スプラッシュからフォールも2。サワディーはバギーにタッチ。
鬼塚がエルボー連打もバギーはガットショットから担ぎあげてバックブリーカー。バギーは片逆エビ固め。鬼塚はロープへ
バギーは串刺しエルボーを狙うが避けた鬼塚がドロップキックでふっ飛ばし大鷲にタッチ。
大鷲は次々ビッグブーツもサワディーが羽交い絞めに。だが大鷲はパクサーとまとめてコルバタで投げ飛ばす。
バギーと大鷲がチョップ合戦。大鷲がガットショットから走りこむとラリアットの相打ち。再度相打ちから大鷲のラリアットを避けたバギーがジャンピングショルダータックル。大鷲にトレイン攻撃からバギーが走らせパクサーがスピンキックからミドルキックで倒し、サワディーがサワディーカー・スプラッシュ。フォールも2。
サワディーがスワンダイブも大鷲がチョークスラムを狙うが着地したサワディーを自軍コーナーに押しつぶしTARUがタッチ。
大鷲の延髄斬りからTARUがかかと落とし。鬼塚がマッキー投げからサンドイッチドロップキックでフォールも2。
TARUがTARUドリラーを狙うが着地したサワディーがトラースキックから走りこむもTARUがネックハンギングボム。TARUはTARUドリラーを叩き込んで3カウント。
<試合後コメント>
鬼塚真紀
――デビュー戦を終えた感想を
「はいもう、正直ドキドキしかなかったんですけど、なんとか、闘えてよかったです!はい!楽しかったです(笑顔)」
――アイドルとしてステージに立っていた時とは景色が違いましたか?
「景色が全然違います!はい!やっぱり自分の立ち位置も、立場も全然違いますし、なんか、ドキドキしました」
――急遽パートナーにTARU選手が現れましたが、隣りに立たれた時どう思われました?
「いやもう、最強の助っ人で、正直パートナーなんですけど緊張しましたがすごく心強くて、光栄でした」
――コスチュームは何をイメージされたんでしょう?
「今回赤ということで、我闘雲舞の先輩方はおへそを出してる方いらっしゃらなかったんで自分は出させていただいて、あと自分が鬼塚なので02番というのを、鬼塚で02番というのを付けさせていただきました」
――今後どのようなレスラーになっていきたいですか?
「自分はアイドル活動もあるんですけど、負けず嫌いが、負けず嫌いな鬼塚なので、プロレスも負けん気でやっていきたいと思います」
第2試合
アーサが突撃するも志田がキャッチしロープに振ると、アーサはドロップキックも避けた志田がヒップアタックで倒しフォール。これは2。
志田がバックブリーカーからブレーンバスターを狙うがアーサが着地するもそのまま立てず、志田はストンピング。志田はロープに逃げるアーサの顔面を潰していく。
中央に戻るとリストの取り合いから、志田がフロントネックで捕らえるが抜けたアーサがスクールボーイも2。
アーサはボディアタック。ロープに飛んで再度ボディアタック。アーサは走りこむが志田がガットショットもアーサが再度ボディアタック。だがこれを避けた志田がエルボーで倒し逆エビ固め。アーサはロープへ。
志田はボディスラムを狙うが耐えたアーサが逆にボディスラム。アーサは「アーサ、負けへんでー!せーの!必死のパッチー!」と腕を広げドロップキックでフォールも2。
アーサはエルボー連打からコーナーに振り走りこむが志田がキャッチしバックブリーカー。
志田はヒップアタックで倒しフォールも2。志田はブレーンバスターで叩きつけてフォールし3カウント。
<試合後コメント>
アーサ米夏
――デビュー戦の感想を
「ちょっと、何も覚えてないですね(苦笑)でも悔しいです今。デビュー戦だから出来なくて当たり前だとか、そんなのはやっぱりいらないなと思うので、全然、体力がとにかくなくて動けなかったので、次試合ある時は必死のパッチで元気もりもり白米もりもりみたいな感じで頑張って闘っていきたいなと思います」
――志田選手はいかがでした?
「めっちゃ痛かったです~!もう、全部!いちいち痛くて、プロレスってこんななんだって思いましたね。全然プロレス知らずに入ってきてしまったので、ビックリしました」
――急遽真琴選手から対戦相手が変更になったわけですが、真琴選手とは闘いたい?
「闘いたいです是非とも!闘っていただきたいと思いますね」
――どういうプロレスラーになりたいですか?
「どういうプロレスラー?私は人を笑わせられるプロレスラーになりたい。プロレスを通じてわははーってなってくれる人が一人でも増えて、プロレスを見てくれる人が増えたら良いなとほんとに心の底から思います」
――コスチュームは何かモチーフがあるんですか?
「そうなんです、最初、あのアイドル、ハロプロが好きなんでそのコスチュームに合わせていこうと思ったらさくらさんからNGが出まして(苦笑)あの、フリフリのとかよりもこういうボーイッシュな感じで。ポイントがいっぱいあります。お米の、なんていうんですか?こういうの(パッチ)がいっぱい入っているので、おしりにも。お米キャラを大事に、これからもっともっと面白くてカッコいいプロレスラーになろうと思います」
第3試合
ジューケンは警戒しながらも握手でスタート。リストの取り合いからペールワンがヘッドロック。ペールワンがロープに飛ばすもジューケンがショルダータックルで倒し走りこむが、ペールワンがガットショットからパントキックを叩き込んで地獄突き。
起き上がったジューケンに再度地獄突きから足を掴んでストンピング。そのまま足をマットに叩きつけて足攻めを繰り広げる。
ペールワンは足にギロチンドロップからエルボードロップ。そのままヒールホールドもジューケンはロープへ。
ペールワンは首投げからパキスタンロック。ペールワンは走りこむがジューケンがドロップキックを叩き込んで迎撃すると串刺しダブルニー。再度走りこむもペールワンが足を伸ばしてカットするが、その足を掴んだジューケンがマットに叩きつける。ジューケンはリバーススプラッシュもペールワンが避けてこれは自爆。
ペールワンがコーナーにジューケンを振り、ロープをまたがせるとセカンドロープでのロープ渡りをさせる。そのままデッドリードライブで叩きつけるとスピニングトーホルド。
ペールワンをコーナーに振ったジューケンが串刺し延髄斬りからスリングブレイド。ジューケンが起き上がらせるとペールワンがガットショット。だがジューケンはハンドスプリングエルボーで倒しフォールも2。
ジューケンは投げようとするもペールワンが潰してフォールも2。ペールワンはスピニングトーホルド。ペールワンは首投げで倒すと座禅式ダイビング・ボディプレスも、ジューケンが避けて自爆。
ジューケンは投げようとするも着地したペールワンが座禅式スタナー。だがぶっこ抜いたジューケンがファルコンアローを叩き込んでフォールも2。
ジューケンはペールワンのガットショットをキャッチしそのままハイムリッチ・スープレックス・ホールドで3カウントを奪った。
第4試合
開幕乱戦。リングには松本とアントン。アントンが松本をコーナーに押しこみストンピングからヘッドロック。松本はアントンを突き飛ばすがアントンはショルダータックル。アントンはロープに飛ぶが、松本に引っ掛かりずっこける。松本が近づいてくるとアントンはサミング。松本はたまらずリング外へ。アントンは場外の選手たちに向けてケブラーダを狙うが足を滑らせて自爆。
リングにはカカァ天下がゴーレムにチャイニーズトレイン。趙雲がバッドカンパニーをコーナに振り串刺しエルボーから「俺ごと壊せ―!」と松本を呼び込み松本が「ぶっ壊すぞ~!」とボディアタックもこれはバッドカンパニーが避けて趙雲に誤爆。
バッドカンパニーが趙雲にダブルのショルダータックルからゴーレムがギロチンドロップ、ゴーレムがボディプレスの同時攻撃。フォールもアントンと福田がカット。
ダブルのバイオニックエルボーを狙った所をニラがアントンの方向を変えアントンが腕を巻いたまま止まらなくなり、福田と葛西を巻き込んで削っていく。ニラはその腕を降ろさせ、アントンが自分の股間を自らの拳で削っていく。泣きそうになるアントンの腕をとったニラだったが、そこへ福田が『また逢う日まで』を歌い、それにノリアントンがバイオニックエルボー。だが葛西がラリアットでなぎ倒し、福田もラリアットでなぎ倒す。続けてカカァ天下とバッドカンパニーも「10万円」と叫びながらラリアットでなぎ倒し、福田にボディスラムからパールハーバースプラッシュを投下しようとするも、カカァ天下がロープをゆすり葛西は足を滑らせ股間をコーナーに強打。
松本がアントンをおぶり、その上に趙雲がおぶさり、3人分の体重で福田にニードロップ。松本が福田をフォールもニラがカット。
そこで葛西が復活し福田にパールハーバースプラッシュ。これを全員でカット。
松本が趙雲をアルゼンチンで担ぎ大回転。趙雲の足で全員を蹴散らし場外に落とすと、そこへ松本は趙雲を投げ捨てる。その松本へ背後から近づいたニラがロケットパンチ。だがその背後からバッドカンパニーが近づくが、ニラは二人にチョーク攻撃で相打ちさせると、P-NUTZに低空延髄斬りからゴーレムの膝に乗っていく。だがそこをゴーレムがラリアットでなぎ倒し、ニラを中央に振るとP-NUTZがラリアットで叩き伏せ3カウント。
第5試合
先発は「ことり」と藤本。開幕藤本がドロップキックからフォールも2。藤本はサッカーボールキック連発からPKで倒し、さくらを睨みつけるが「ことり」がスクールボーイ。すぐに回転して逃れた藤本がサッカーボールキックでふっ飛ばし、さくらがその「ことり」の背中にタッチし藤本と睨み合う。
ロックアップから藤本がエルボー連打。「ことり」がエプロンから羽交い絞めにするが、ロープに飛んださくらも優華がエプロンから羽交い絞めにする。
両者反則カウントで藤本がエルボーで「ことり」を落とすと、優華と藤本がさくらをコーナーに振りダブルのドロップキック。さらにダブルのブレーンバスターで叩きつけ藤本が優華にタッチ。
優華はドロップキックを3方から打ち込みフォールも1。優華にさくらはモンゴリアンチョップから髪を掴んでマットに叩きつけるとロメロスペシャルを狙うも、その顔面に藤本がドロップキック。優華はさくらをコーナーに叩きつけると、さくらが優華をコーナーに押し込み強烈なチョップ。さくらはチョップ連打からジャンピング式のストンピングを叩き込んで、エルボーで倒すとその背中にフットスタンプ。さくらは改めてロメロスペシャル。そのままさくらがフェイスロック。さくらは優華をコーナーに押しこみチョップ連打。優華をコーナーに座らせるも、優華は飛び込えて丸めこむも2。
さくらラリアットを巻き込んだ優華がスイングDDT。優華はブレーンバスターを狙うがさくらはスマッシュマウス。さくらと「ことり」がガトムートレイン。さくらは「ことり」にタッチ。
「ことり」を優華がコーナーに振り走りこむが、「ことり」はエプロンに逃れサードロープ下からリングに滑りこむとクロスボディアタック。フォールも2。
「ことり」がエルボー連打も優華がエルボーで返すが「ことり」が巴投げからフロントネックロック。優華はぶっこ抜くと、「ことり」は着地し大外刈りを狙うが、お互い逆さ押さえ込みを狙った所を優華がスクールガール。さくらがカット。
「ことり」が丸め込んで腕ひしぎ。カットに来ようとした藤本をさくらがワンハンドバックブリーカーから腕ひしぎ。優華はロープへ。
「ことり」はダイビングクロスボディアタックからフォールも2。優華が強烈なエルボー。お互いエルボーの打ち合いから優華が「なめんな」と叫んでエルボーを打ち込むと、お互い追走エルボーから優華のラリアットを巻き込んで「ことり」が丸め込むも藤本がカット。
「ことり」のエルボーを避けた優華がエルボーからランニングエルボー。倒れた「ことり」にジャンピングエルボーを投下しフォールも2。優華は藤本にタッチ。
藤本が「ことり」にミサイルキックから優華がドロップキック。さらに藤本が串刺しドロップキックを叩き込んで、ボディスラムからフォールも2。
藤本はSTFからクロスアーム式キャメルクラッチ。その背中にさくらがドロップキックを叩きこんでカット。藤本はドロップキックでさくらを蹴散らし、「ことり」をロープにくくるとその背中にドロップキック。「ことり」はこれを避けると藤本をロープに逆さ吊りにしその背中にドロップキック。藤本は髪を掴んでリングに叩きつけると走りこむが、「ことり」が一本背負いで叩きつけてさくらにタッチ。
さくらはヘアーホイップからダブルアームバックブリーカー。さらにさくらえみ60kgからリバーススプラッシュを投下しフォールも2。
さくらはコーナーに登るも藤本が駆け上がっての延髄斬りから優華が正面に走りこんでさくらを投げようとするが崩れてさくらが落下。そこへ藤本がツカドーラも2。藤本がインフィニティも「ことり」がカット。
藤本が走りこむが「ことり」が一本背負い。さくらが走りこむが優華がエルボースマッシュ。優華が「ことり」の髪を掴んでエルボーも「ことり」もエルボーを打ち込みエルボーの打ち合い。
「ことり」は優華を大外刈りから藤本を丸め込んでそこをさくらがラ・マヒストラル。だが2。
さくらはガトムードライバも藤本が立ち上がりサッカーボールキックから優華がダイビングボディプレス。さらに藤本がビーナスシュートからフォールも「ことり」がカット。
優華がエンジェルス・トランペット・スープレックスを「ことり」に叩きこみ、藤本もさくらにラ・マヒストラルも狙うが返したさくらに藤本が延髄斬りからロープに飛ぼうとするがさくらがバックドロップ。だが藤本がドロップキックからビーナスシュートを狙うが、さくらがコーナー下に潜り込んでパワーボムからガトムードライバー。さくらは2階からのニャンニャンプレスを投下し3カウント!
<試合後コメント>
藤本つかさ&優華
――藤本さんから訴えての参戦だったわけですが試合をしてみていかがでした?
藤本「試合を今から振り返った所で次があるわけではないので、終わりの終わりって何があったんだろうなって。今日は向こうがどうとかよりも、優華のアイスリボンを思う気持ちっていうのが見えただけでも一つ収穫あったんじゃないかなと思います」
――横浜文体とさくらさんは変わっていました?
藤本「変わってないですよさくらさんは!今も昔も、アイスに出た時も我闘雲舞で試合をしている時も。さくらさんはさくらさんです。ただこうやって、終わりが、終わりのための試合、っていうのがなかったら一生関わることがなかったと思うので。最後っていう、試合が、あったのは、良かったんじゃないですかね。私の人生、さくらさんのプロレスから結構学びました。あとは優華が、頑張ってくれます」
――藤本さん的にはさくらさんから卒業という感じですか?
藤本「もう卒業です、はい」
――優華さんは藤本さんの言葉を受けていかがですか?
優華「ていうか、なんていうんでしょう?なんか「ことり」さんとあたって、居る「ことり」さんの存在は知ってて、なんか、悔しいって思ってももう再戦はできないし、なんか、すごい世界って、同じ世界が二つあるみたいなの言うじゃないですか?なんかあっちの自分は男でみたいな、パラレルワールドあるじゃないですか?そこに居る自分なのかなみたいな。と、誤って会ってしまった、出会ってしまって、でもそれ出会うのはほんとはイケないことだから、今日で最初で最後の出会いのプロレスを出来たと思ったんですけど、すごい、なんか、負けたとかは絶対認めたくないですけど、自分も「ことり」さんも昔のアイスリボンを知らないですし、なんか、もっとやりたかったなって思いました。率直にもっとやりたかったです。でももうできないので、この気持ちは悔しいんですけど肝におさめたいと思います。でなんか、藤本さん見てて、これアイスリボン自分欠場してて最近の道場の藤本さん知らないんですけど、舞台の藤本さんとも違って、笑ってるんだけど笑ってないような焦ってるようなって思ってて。だから無理して笑おうと思ってるせいか、前より笑う数増えたかなって思って。でも思いっきり笑ってる笑いじゃなくて数が増えただけであって、今日控室一緒に居たんです。でも自分と藤本さん二人だけだったんですよ控室で。そりゃそうだろうなと思ったんです。けど、すごい寂しくて、でもここ来る前は藤本さんと二人で色々話したし、自分も藤本さんがいるから別に二人っきりでも控室二人でも寂しくないやと思ったんですけど、なんか、藤本さんがまた違って、なんか、故郷にいる感じというか、自分のほんとの家にいる感じの藤本さんになってて、試合中も悔しい絶対今日は勝つ絶対今日は勝つって言ってたのになんかすごい楽しそうで、なんかまた違う藤本さんを見てる気持ちでアイスリボンの藤本さんとはちょっと違ってそれが今日すごい楽しかったかなって思いました」
――そう言われてますが
藤本「(苦笑)…まあでもこれは優華の見解なので、そういう風に優華と同じ気持ちで思ってるファンももしかしたらいるかもしれませんが、真相はいかに?はい。私たちは7月3日の後楽園ホール大会満員にしなきゃいけないんですよ!」
優華「そうだそうだ!我闘雲舞のファン皆来い!」
藤本「そう!我闘雲舞のファンをね、アイスリボンに引っ張っていくことが今日の参戦の目的ですから!」
優華「そうですよ!目標は果たしましたよ全員かっさらっていきましたよ!」
藤本「そうだよエルボー一つで後楽園ホールを沸かせたからね!それは自信持っていいから!」
優華「そうだ!皆アイスリボンのファンだバカタレ!ふざけんな!」
藤本「はい、今日はでもセコンド一人、私厳選して来たんですけど世羅に来てもらって、私の、今の私を見て欲しいなと思ったので、等身大の藤本つかさを見て欲しいと思ったので、あとは彼女がどう思って、7月3日私に挑んでくるか、逆ですかね私が挑むのか(笑)それをね、挑む気持ちで3日来て欲しいなと思いました!終わり!」
優華「いい夢でしたね~」
藤本「そうですね」
第6試合
バックの取り合いから高梨が丸め込むも2。高梨はタカタニックを狙うも切り返した円華がジャーマンで投げ捨て、場外に転げ出た高梨にケブラーダ。円華がラリアットで倒しフォールも2。円華が顔面にエルボーを打ち込むと高梨はチョップで返す。お互い振りかぶって撃ちあうと、円華が引き倒して顔面にニードロップ。フォールも2。
円華はスリーパー。高梨はロープに手を伸ばすが円華はその腕もロックし絞め上げる。高梨は丸め込むも2。円華は再度スリーパー。高梨はロープへ。
円華がエルボー。再度エルボーからナックルを叩き込みビッグブーツも、キャッチした高梨がドラゴンスクリュー。高梨が走りこむもエルボーで迎撃した円華が強烈なチョップ。
チョップ合戦となり高梨が鼻を掴んでから低空ドロップキック。倒れた円華に高梨は足横須賀を狙うが、円華が着地しフルネルソン。高梨は足を刈って倒すも円華は足を伸ばしてコーナーに吹っ飛ばすと、串刺し攻撃を狙うが高梨はショルダースルーでエプロンに出してぐるぐるパンチ。ガードした円華はエルボーからスワンダイブを狙うも高梨は突き飛ばしてエプロンに落下させるとコーナーに叩きつけようとするが、円華は耐えるも高梨はドラゴンスクリュー。
高梨はコーナーを外すとリングに這ってきた円華を抱え上げ円華の膝を金具がむき出しのコーナーに叩きつける。高梨は足横須賀から足4の字。そのまま円華が肩を付きカウントが叩かれるが2。円華が回転しロープへ。
高梨がタカタニックを狙うが円華が逆さ押さえ込みも2。円華がランヒェイの体勢も高梨が後転するが円華がそのまま押しつぶしフォールも2。
高梨が走りこんだ所を円華がローリングエルボー。高梨がぐるぐるパンチをフェイントにローリングラリアットからタカタニックでフォールも2。
高梨は円華のランヒェイを巻き込んでランヒェイも円華が丸め込むが高梨が巻き込んでタカタニックを狙った所を円華がそのままインプラントで潰す。
円華はロープに飛んでラリアットでなぎ倒しフォールも2。円華はドラゴンスープレックスホールドも2。
円華は串刺しラリアットからコーナーに座らせると正面に登るが、高梨が顔面を張り円華と打ち合いへ。高梨が円華の顔面をコーナーに叩きつけ、雪崩式タカタニックでフォールし3カウント。
第7試合
希月あおいが我闘雲舞初参戦。帯広とあおいがロープに振るがブリバトが迎撃しあおいをロープに振ろうとするも、あおいが次々アームホイップからMIZUKIをSAKIに叩きつける。走りこんだ所をMIZUKIがカニバサミであおいをロープに持たれさせるとSAKIが馬跳びであおいの背中に飛び乗り潰す。あおいを捕まえて「ハートが見えた―!」とポーズを決めるが、帯広が「見えるかー!」とカットし、あおいとともに串刺しエルボーからもちつき式マシンガンチョップ。あおいが振った所を帯広がダブルチョップで倒し、ダブルのヒールホールドから「ハッピーメーカーズ2!」とポーズを決める。
あおいのラリアットをSAKIがコブラツイストで巻き込もうとするがあおいがエルボーを落としてコーナーに登るもMIZUKIが足を掴みSAKIがコーナー上でコブラツイスト。帯広とあおいにSAKIがダブルのフェイスバスターからMIZUKIにタッチ。
MIZUKIはあおいにフットスタンプ2連発もあおいがモンゴリアンチョップを連発し帯広にモンゴリアンチョップでタッチ。帯広が地獄突きからあおいに地獄突きでタッチ。あおいは見よう見まねで地獄突き連発から帯広に地獄突きでタッチ。
帯広はボディスラムからフォールも2。MIZUKIはロープに飛んでクロスボディアタックからSAKIにタッチ。
SAKIはショルダータックル連発からフォールも2。SAKIはブレーンバスターを狙うが着地した帯広がガットショットから走りこむがSAKIはキャッチしボディスラム。SAKIは逆エビ固めを狙うが帯広がエビのように暴れて耐える。這って逃れようとした所をSAKIが潰して片逆エビ固め。帯広はロープへ。
SAKIはブルズ・アンヘリートから帯広をコーナーに振るが、帯広は独特なロープワークを見せドロップキックで吹っ飛ばすとあおいにタッチ。
あおいはセントーン連発からランニング旋回式ボディプレス。あおいはコーナーに振るもSAKIがショルダータックルで迎撃しブレーンバスターを狙うが、あおいが自軍コーナーに振り帯広が地獄突き。あおいが走りこむもSAKIがアトミックドロップからリバーススプラッシュ。フォールも2。SAKIはMIZUKIにタッチ。
MIZUKIが串刺しドロップキックからカサドーラも2。あおいはバックを取るもMIZUKIが暴れて着地。あおいはエルボーからロープに飛ぶとラリアットも避けたMIZUKIがコルバタからカニバサミクラッチ。MIZUKIはフェイスロックもあおいが体勢を変えてSTF。これはSAKIがカット。
ブリバトがダブルもあおいが二人まとめてジャンピングラリアット。MIZUKIにフィッシャーマンスープレックスホールドも2。あおいは帯広にタッチ。
帯広が肩車しあおいがコーナーに登るも、SAKIが突き飛ばしてMIZUKIも帯広にエルボーからコーナーに振って走りこむが、帯広が避けてラリアットもSAKIがアトミックドロップから連携攻撃。MIZUKIがダイビングフットスタンプでフォールも2。
MIZUKIはボディスラムを狙うも耐えた帯広とエルボー合戦。MIZUKIが走りこむも帯広がダブルチョップからあおいがジャンピングラリアット。帯広がノーザンライトスープレックスホールドも2。
帯広がMIZUKIをセットしあおいがスノーブロウ。帯広がコーナーに登りあおいが帯広をMIZUKIに叩きつける。
SAKIがあおいを場外に叩きだし、MIZUKIのダイビングクロスボディとSAKIのスクールボーイの合体技が帯広に炸裂も2。
MIZUKIが走りこむも帯広が飛びつきタカタニックも2。帯広はラリアットも避けたMIZUKIに帯広は改めてラリアット。フォールも2。あおいの逆打ちと帯広のジャックナイフの連携もSAKIがカット。
帯広が走りこむがSAKIがショルダータックルからMIZUKIがキューティースペシャル。これはあおいがカット。MIZUKIが走りこむも帯広マジック。MIZUKIはこれを潰してフォールも2。
帯広がMIZUKIを丸め込むもMIZUKIはロープへ。あおいが帯広とダブルの帯広マジックで帯広がフォールも2。帯広がバースで3カウント。
<試合後コメント>
ハッピーメーカーズ2
帯広「あおいさん」
あおい「おめでとう!巻いたぞ!」
帯広「はい!あおいさんと挑戦できたことがまず嬉しい」
あおい「そうだな」
帯広「そして、今日こんないっぱいのお客さんのもとで、私のようなタッグパートナー、フラフラしてしまう人なので、今回あおいさんが居てくださったからベルト取れました。ありがとうございます」
あおい「自分も、まさか、我闘雲舞チョコレート広場に乱入して、帯広さやかのタッグパートナーに立候補するとは言いましたけど、正直、前哨戦もしてないし、自分たち組むのも何年ぶりかだし、不安な部分はあったんです。何が一番不安て、帯広が隣りにいることが一番不安だったんです(笑)でもね、でもね!今日勝ったし、思ってた自分が失礼だなって思ったし、そういう気持ちも見え隠れしてしまった自分の挑戦者に対することやベルトに対することが失礼かなと思ったので、取ったからにはこそ、チャンピオンとしてしっかり胸はって前を向いて、帯広とこの一緒にベルトを輝かせていこうって思いました。いや今日はほんとに良かったよ!」
帯広「自分、ほんとなんか言いたいことあったんですけど何も出てこなくなってしまいました」
あおい「大丈夫、ハッピーメーカーズって言っとこうぜ!帯ちゃんよかったね!」
帯広「ベルトあるから次があるんですよ私たちは!なのでこのベルトを持ち続けて、私は4年ぶりにリングで再会したあおいさんと、もっともっと長くプロレスが続けられるように、やっていきたいですね」
あおい「頑張ろうね。このチャンピオン像も描いていなかった部分があったんで、これからはしっかりしていきたいのと、あとは挑戦者ですよね。こっちからバンバン指名していけるように、自分の視野を広く広く持ち、ガトムにあがったからこそね。はい」
帯広「まずはこのベルト守っていきましょう。そして」
あおい「帯がね」
帯広「あ、え、帯が」
あおい「嘘だよ私も頑張るよ!」
帯広「二人で頑張りましょう」
あおい「頑張るよ~守りましょうよ~ね」
帯広「あおいさん、今日はありがとうございました」
あおい「OK!」
帯広「また次行きましょう!」
あおい「OK!なんか真面目な帯ちゃんて帯ちゃんらしくないから最後ハッピーメーカーズ2ってしめようぜ」
帯広「ハッピーメーカーズ2で」
あおい「いくよ」
あおい&帯広「ハッピー!メーカーズ!2!!!」
第8試合
まずはオーソドックスな攻防から両者睨み合う。お互い腕をのばすと反対の腕を上げるが手4つ。米山がロープに振るが里歩がクロスボディ。ブリッジで抜けた米山がクロスボディも里歩もブリッジで抜けてジャンピングニー。さらに串刺しジャンピングニーから「おー!」。再度串刺しジャンピングニーから「おー!」とポーズを決めようとするも米山がジャンピングニーでカット。
米山が里歩をロープ際で潰してロープに括るとエプロンからマシンガンチョップ。米山は膝を叩きこむも里歩がエルボーから走り込むが米山がロープをたゆませ場外に落とすとエプロンを走りこんでのジャンピングニー。
米山はミサイルキック。再度ミサイルキックを背中に叩き込んでランニングにー。フォールも2。
米山は里歩の顔面を蹴りつけ、髪の毛をつかんで起こすと顔面にニー。さらにストンピングも里歩は膝立ちでエルボー連打。米山はエルボーで倒す。里歩はエルボー連打で起き上がるとロープに飛ぶが、米山はショルダータックルで倒しセカンドロープからセントーン。フォールも2。里歩は場外へ転げ落ちる。
米山は場外に降りると客席に里歩を叩き込み、再度ステージ方向の客席に里歩を叩き込むと、ステージに登って走りこむがこれをエルボーでカットした里歩がステージに上る。里歩はブレーンバスターで叩きつけるとステージ下に転げ落ちた米山にダイビングフットスタンプ。リングに戻りフォールも2。
里歩がフェイスロックも米山がロープへ。里歩がストンピングからノーザンライトを狙うが、耐えた米山にエルボーからあげようとするも米山は高速DDT。米山はコーナーに登るが背後から里歩がドロップキックを叩きこむと、コーナーに登り断崖式フットスタンプ。再度コーナーに登った里歩はダイビングフットスタンプを投下しフォールも2。
里歩は米山の顔面にストンピングからコーナーに押し込んで踏みつけ続ける。里歩は串刺しダブルニーからコーナーに登るが、米山がその足を掴んで里歩にエルボー。そのまま正面に登りエルボーを背中に落とすとコーナーでエルボーの打ち合い。米山がチョップから雪崩式ブレーンバスター。
ハーフダウンの里歩にランニングニーからフォールも2。米山はロープに押しこみ丸め込もうとするが、逆に押し込んだ里歩が丸め込んでショートレンジのそうまとう。フォールも2。
里歩はそうまとうを発射も避けた米山が髪を掴んでエルボーからバックドロップで叩きつけ掟破りのそうまとう。フォールも2。
米山はバックを取って投げようとするが、耐えた里歩にエルボー。米山はジャーマンスープレックスホールドも2。米山はダイビング千豚♪を投下も里歩が避けて背後からそうまとう。里歩は正面からそうまとうも避けた米山が丸め込むが里歩はその場飛びそうまとう。里歩はコーナーに登るとダイビングそうまとうを発射しこれで3カウントを奪った。
エンディング
福田洋が登場し「サンキュー!グッドイブニング!私がアメリカ合衆国からやってきたミスターパーフェクト福田洋です!私が今何をしに現れたかといいますとね、皆さん待望のエンディングが訪れます。このエンディングでガトームーブがシングをソングするわけだけど、その歌のタイトルは皆さんご存知でしょうか?『一番好きな人の名前を叫ぼう』という情熱的な歌なんですけど、私と一緒に練習してみませんか?」と『福田!』と叫ばせる。
そしてガトームーブメンバーが登場し、出場選手が各々の名前が書かれたTシャツを着用しステージに登場。「ことり」が場内の端で見ていた藤本と優華に駆け寄ると、嫌がる二人を強引にステージに上げる。
「ことり」は藤本に握手を要求し、悩んだ藤本がその手を握ると「ことり」は両手で握り深々と頭を下げる。続いて優華と睨み合うと、「ことり」が近づきお互い熱い抱擁。二人にも名前入りのTシャツが手渡され、優華は躊躇なく着ると戸惑う藤本に強引に着させノリノリに。
そのまま『一番好きな人の名前を叫ぼう』をステージのガトームーブが歌い始めると、全選手がお客さんの元へ握手に。里歩は涙をつまらせながら歌いきり、全選手がリング上に集まるとさくらがアカペラで『一番好きな人の名前を叫ぼう』のサビを歌い会場中で里歩の名前を叫ぶ。
里歩は涙目でマイクを持つと「自分は今に満足してません。これからも皆さんついてきてくださいよろしくお願いします!我闘雲舞の行き先は!リャオサーイ?(メシャーイ)リャオクアー?(メシャーイ)トンパーイ?(シャーイ)Let's go!ガトームーブ!!」と挨拶した。
最後の集合写真を眺める藤本と優華。さくらと藤本が見つめ合うと、握手するかと思いきやお互い違う方向を指差し、それぞれの道へ歩き出していった。
<試合後コメント>
さくらえみ&「ことり」
さくら「最後の一番好きな人の名前を叫ぼうで全選手揃えて、それでまわろうって決めてたんですよ。私は、ちょっと嫌がらせで藤本と優華のTシャツを用意してたんですけど、まさかこっちゃんが持ってっちゃうと思わなくて、勝手だね」
「ことり」「勝手でした」
さくら「渡してどうしようとしたの?」
「ことり」「なんでしょう、なんか、意思疎通というか」
さくら「プレゼント交換」
「ことり」「プレゼントフォーユー的な」
さくら「プレゼントフォーユーだったんだ。私すごく思ったのが、こっちゃんが渡す所までは「ことり」の勝手な判断だからいいんですけど、それを着た時に、なんか、うん、器が大きいなというか、人間的に大きいなと思いました。私は横浜文体のエンディングには参加しなかったので、あのTシャツを着て、優華はアイスリボンTシャツの上に着ちゃうわけじゃないですか?敗北ともとられかねない所を全然臆することもなくあの中に入って最後歓声をもらって客席回っちゃうっていうのはやられたなと思いました。おまえのせいだよ!」
「ことり」「えへへー(笑顔)」
さくら「あとは今まで里歩さんの10周年とか「ことり」の地元凱旋とか色々あったんですけど、なんかすごい送り出した、帯ちゃんもチャンピオンになったし「ことり」も地元で英雄になって、里歩さんもチャンピオンになってなんか一区切りついた気がして、アイスリボンと試合をして楽しかったなって気持ちに正直なっちゃったの。だから、私が我闘雲舞っていうんだから、これからはこっちゃんが我闘雲舞を背負って、私はまた新しく団体を作るっていう」
「ことり」「いえいえいえいえ、それはないですほんとに!今があるので、ダメですよ!さくらさんが居なくなったらダメなんですよ我闘雲舞は。ダメです!ダメですダメですダメです!」
さくら「今日完成形だった気がしたんですけど」
「ことり」「いやいやいやいや」
さくら「また頑張りましょう」
「ことり」「頑張りましょう」
さくら「今まで、我闘雲舞が目指していたものは私にもできそうなプロレスっていうのをすごく目指してたんです。でも、これからは同世代の子が憧れるような、私にはできないこんなこと!私には出来ないプロレスっていうのを目指していきたい。私も、今回13kg痩せて、2階からのにゃんにゃんプレスを出したのは、同じ同世代の方たちが私にはできないって思って欲しかったし、と同時にダイエットを皆で一緒にやるとかそういうやり方もしてみたかったし、これからも勉強だね。上手くまとまっちゃったね。試合をするとまとまっちゃう。はい、お騒がせしました」
――「ことり」さんは今日アイスリボンの選手と闘ってどう感じました?
「ことり」「なんですかね、なんか闘争心しか、一直線しか見えなくて、もう負ける気はさらさらなくて、だから同世代の優華さんとかはもうほんとに負けられないので、最後もつっかかって来た時にうわーってなったんですけど、最後は仲良く犬のじゃれあいみたいな感じでワーってなったんですけど」
――さくらさんはこれで藤本さんと終わりっていうので今まで何度もやってきてる試合だし、悔いもないと思いますが「ことり」さんは優華さんと最後でこれでいいんですか?
「ことり」「良いと思います。最後で良いと思います」
さくら「いいの?まああの、あれですよ。老害は先に死ぬから」
「ことり」「老害?」
さくら「私」
「ことり」「あぁ」
さくら「皆先輩達がいなくなる楽しい未来が待ってるから。その時にね、好きなようにしなさい」
「ことり」「でもさくらさんの近くに居たいです」
さくら「可愛い」
――「ことり」さんがトップに立ったら自分の思うようにできるんじゃないですか?
「ことり」「自分は、トップに行っても、さくらさんが好きなので、一緒にいたいです」
さくら「ただの子供なのでプロレスラーっぽいコメントは出てこないですよ(苦笑)引き出せたら逆にすごいと思います」
――プロレスラーとして同世代の優華選手と闘っていきたいというのは今の段階では感じていない?
「ことり」「色んな人と闘いたいです。色んな人と闘いたい、男の人でも女の人でも、老若男女問わず」
さくら「老若男女問わず?」
「ことり」「闘いたいです」
さくら「こんな、ニュース性のないコメントですいませんでした」
――かつて「ことり」のように言っていたあおい選手が我闘雲舞に参戦しチャンピオンになりましたが
さくら「あぁそうだ!」
「ことり」「あぁ。帯広さんと」
さくら「志田さんもアーサちゃんのデビュー戦の相手になってビックリしちゃった」
「ことり」「すごい」
さくら「皆帰ってくる(苦笑)あの、そうですね、新しくブリバトとか「ことり」がいて、アーサがいて鬼塚さんがいて、その中にそれぞれに帯広とかさくら里歩とかがいて、新しく優華ちゃんつっかがいて、前から一緒にいた志田さんとかあおいちゃんとか私が控室で怒鳴りまくってるの見て懐かしいなとか思ったと思うんですけど、色んなものが良いめぐり合わせでできた日ですね。死にゆく人みたいになっちゃった(苦笑)」
――さくらさんは藤本さんと対戦することでプロレス的に合うなとか違ってきたなとかは
さくら「年間あれだけ試合をしてたらそれはやっぱり素晴らしいですしコンディションも整ってますし、強いなっていうのは思いますけど、あれです!あなた~右に♪わたし~は左に~♪振り向いたら負けよ~♪って事ですね。最後握手しようかちょっと迷ったんですけど、私はこっち行くし、つっかも向こうに行って、お互い振り向かずに頑張りましょうということかなと思いました。あれみたい!我闘雲舞のリャオサーイ?メシャーイ、リャオクアー?メシャーイ、トンパーイ?シャーイ、Let's goガトームーブ。いやー、はい以上です」
――まるで最終回みたいですけどさくらさん今後我闘雲舞はどうしていくんでしょう
さくら「里歩さん11周年とか、続くこと言ったよね大丈夫?里歩さんて乾杯の音頭取ってくださいって言ったら乾杯って言う人ですよね」
――里歩さんが試合後に感情的になって涙を見せてましたが
さくら「10年なんて子供だよね」
「ことり」「年齢的に考えれば」
さくら「今苦しかったり辛かったり楽しいなと思ってる事の先に、もっと辛くて楽しくてって事があるので、そこまで引っ張っていきたいなと思います。今楽しいなと思ってる事って、全然で、もっと色んな事したら、今回はポスター張りもしたしチケット営業もしたし、お客さんは前回より減ってしまったけども、全員で後楽園を入れようっていうことを初めて里歩さんが高校卒業してやったことなので、段階として成長していくべきかなと思いました」
里歩
――改めて10周年になってチャンピオンになられていかがでした?
「今日は、ちょっと強敵な米山さんを向かえて不安だったんですけど、10周年の最後にベルトを三本巻くことができて嬉しい限りです」
――試合後の涙はなんだったんですか?
「試合後の涙は悔しくて」
――試合内容が?
「自分達ならもっと出来たと思って、全然嬉し涙とかじゃないです」
――試合に関して?
「はい。もっと、出来たと思うし、米山さんも出してない部分とかもあると思うし、でも、ホント悔しくて、泣いちゃいました」
――そういう涙は初めて見た気がしますが
「はい。あの、いつもはためてるんですけど、後楽園とかならちょっと発散してもいいかなって思って(苦笑)こういう時は感情を出そうかなっていうか素直に生きようかなと思って」
――今日はそういう意味ではアイスリボンの二人もやってきましたがその辺りでは
「自分は正直あの試合のどっちの敵でも味方でもなくて、さくらさんに勝ってほしい気持ち、我闘雲舞だから少し思うだけで、別に自分はアイスリボンも好きだし我闘雲舞も好きだから、そうですね
第三者として関係を見てました」
――最後にまだまだこんなものじゃないとリング上でおっしゃいましたけど、11年目これから先続いていくご自身のプロレスラーの気持ちは
「あの、我闘雲舞ってさくらさんの国じゃないですか?だけどそれをもっと、里歩とか「ことり」とか帯広さんとかアーサちゃんとか鬼塚さんとかが、もっと自分のものにしていかないと行けないと思ってて。それを、さくらさんから奪うというか、自分がもっと皆を自分を、皆が自分を出せるような環境にしてあげたいし、さくらの国じゃダメだなというのを今すごく感じてます」
――さくらさんは先程『やりきったので違う団体作ろうか』というような事もおっしゃってましたが
「ほんとですか!?同じこと考えてたんですかね!そういうことじゃなくてですかね!?」
――そういう風に感じたのは自分たちをもっと出すと感じたのは今日ですか?前から思ってましたか?
「前から多分薄々は思ってたんですけど、今日ベルト巻いてより一層思いましたね。ベルトの、今一番我闘雲舞で一番のベルトだと思ってるので、それを巻いた時にすごく思いました」
――さくらさんが目指してる方向と里歩さんが目指してる方向が違うということではない?
「違うということではなくて、やっぱり今までさくらさんに引っ張られてここまで来たので、自分たちがもっと引っ張っていかなきゃいけないという意味ですね」
――それは後輩を増やしていきたいという事なのか、今より大きな会場でやっていきたいという事なのか里歩さんはチャンピオンとして今どう思っていますか?
「後輩を増やしていきたい、でも今日二人デビューしたので、そういう面ではそれはクリアできてるかなと思うのと、自分個人としてはあんまり大きな会場でやりたいという意識はなくて、今が楽しいからこうして年に一回後楽園ができるだけで嬉しいしって気持ちなんですよ。でも「ことり」とかはそうじゃないって言ってるので、そういう所をもっともっと広げてあげたいなと思いますね」
――それはどこか他の団体に負けたくないとか、我闘雲舞を大きくしていきたいという気持ちもある?
「そういう気持ちもあるんですかね~?(笑)あるんだと思います」
――あんまり他の団体はどうでもいいって思ってません?
「いや、自分は割りとそうなんですよ。でも「ことり」とかはやっぱり悔しいって思ったりもすると思うので、そういうのを見てたら自分も悔しくなっちゃうというか、親みたいですけど(苦笑)そういう部分があるのでもっと大きくしていかなきゃいけないのかなと思います」
――今回コスチュームは初めてセパレ―トですが心境の変化でも
「10周年なので大人の魅力を(笑)」
【写真:Nob(Photo’sGate)】