6・18 アイスリボン道場マッチ 柊くるみvs長崎まる子 藤本つかさ&つくしvs星ハム子&宮城もち
『アイスリボン731』
日程:2016年6月18日(土)
会場:アイスリボン道場
開始:18:00分 開場:17:30
観衆:80人
▼エキシビションマッチ3分間
つくし
0-0
松屋うの(練習生)
▼タッグマッチ15分1本勝負
チェリー(DDT)/○宮城もち
12分9秒 メタボリックサンド→片エビ固め
235/●テキーラ沙弥
▼トライアングルリボン15分1本勝負
○弓李
7分26秒 ネ・コヒストラル
●雪妃真矢
※もう1人は飯田美花(WAVE)
▼シングルマッチ10分1本勝負
○柊くるみ
7分30秒 ダイビングボディプレス→片エビ固め
●長崎まる子
▼タッグマッチ20分1本勝負
○藤本つかさ/つくし
13分26秒 インフィニティ
星ハム子/●藤田あかね
牛丼好きレスラーのリングネームが『松屋うの』に決定!柔術の練習すらしない235に藤本が「やられまくって」とアドバイスし235号泣
エキシビジョン
6月25日北沢大会でのデビューが決定している練習生の宇野(仮)が試合前の入場式終わりでリングに上がり、リングネームが「松屋うの」であると発表。好物が牛丼で、過去に松屋でバイト経験もあるということから「松屋」に、そして選手からも「宇野さん」と呼ばれていたことから、名前を「うの」としたことが説明された。最後に松屋本人が「藤本さんと同じ32歳で、そんなに若くはないですが、デビュー戦に向けて頑張りますので応援よろしくお願いします」とデビュー戦への抱負を語り、デビュー前最後のエキシビションマッチに臨んだ。この日は身長差で松屋が勝るつくしとの対戦。しかし序盤戦から身長差をものともしないつくしの攻めに苦しめられる展開。タックル、ボディスラムを決めたが技が続かず、また前回の試合でハム子から評価された"奇声"も聞かれないまま3分間終了となった。3度行ったエキシビションマッチでは一度も1本を奪われなかったが、動きの硬さが目立ってしまう。デビュー戦でパートナーくるみのアシストを受けながら、どこまで長身を活かしたダイナミックな動きができるか!?一生に1度のデビュー戦で全力を出しきる好ファイトに期待したい。
第1試合
6月25日北沢大会でオンリー・ギブアップ・ルールでシングルマッチを行うチェリーと235が先週に引き続きタッグで対戦。一緒に立ち飲み屋に行くほど仲がいいというもちとのタッグで、いつも以上にセクシーポーズを決めたチェリーは、沙弥にカンパーナともちのヒッププッシュのセクシー合体技を仕掛けるなど軽快なファイトをみせた。
沙弥から235に代わるとその動きが一変。235をグランドに誘い込み235も応戦するものの、膝十字固めを巡る攻防でも切り返しの早さではチェリーが優勢に試合を進める。最後はチェリーの熟女でドーンから、もちが沙弥をメタボリックサンドに沈めセクシーチームが快勝。
シングル戦を前に勢いに乗れなかった235は「北沢ではオンリーギブアップマッチ。今、会場にいるお客さんは私が勝てないと思っているので、それを覆したいと思います」と語ったが、チェリーから「ふみちゃんは柔術の練習には行っているんですか?(「今、ちょっと行けてないです」との235の答えに)それで私に勝てるとでも思っているんですか?甘く見られたもんですね。北沢、頑張ります。やりますって口で言っても、行動が伴ってないと結果は出せないと思いますので。25日まで練習して、その心意気が本気だっていう事を見たいです」と言われ意気消沈。さらに藤本からの「235の良い所を一つ見つけました。逆エビをされているときの顔。あの顔がすごく良くて、もうやられててもいいんじゃない?あえて攻める必要ないよ。攻めても効かないよチェリーさんには。やられまくって、そのぐちゃぐちゃな顔を見せなよ、北沢で。期待してます」との言葉に思わず涙する235。「あ、泣いちゃった。泣かしちゃった、どうしよう。私、235を褒めたつもりだったのに…」と藤本。悩める235にチェリーが北沢の一騎打ちでどう応えるか!?
また北沢大会で松屋のデビュー戦の相手を務める沙弥は「(うのさんは)自分と同じ時期にアイスリボンの練習に通い始めて、切磋琢磨し合って、練習してきたんですが、自分の方がちょっと先輩なので、ハムさんとのタッグで絶対勝ちたいと思います」と語り、藤本からは「うのさんがいなかったら沙弥はデビューしてないよね?負けたくないっていう気持ちがあって"私、絶対、先にデビューします"って言って来たんですよ。なので2人のライバル関係が見たいと思って、デビュー戦に沙弥を入れました。沙弥の意地に期待しています」。なお、もちは「飲みに行くぐらい仲のいいチェリーさんと、これを機に飲む機会も増やし、タッグ組む機会も増やしていきたいですね。北沢はハードコアにすごい興味を持っていて、松本都が邪魔かなって。やっぱり神様がいらしているので、神様の隣に(都は)役不足かなって思ったり。(松本都を)アウト・オブ眼中にすることにしました。ハードコアを3人でやろうかなと思ってます」と語ったが、これに対して藤本からは「今日の第1試合を観ていて、チェリーさんともちが組む事はもう無いなと思いました。あまりにもひどいので…」と苦笑い。
第2試合
7月3日後楽園ホール大会でトライアングルリボン王座の初防衛戦に挑む弓李が参加してのトライアングルリボン戦。タイトルマッチを前に負けの許されない弓李は序盤から慎重な動きをみせるが、3人の中で最もキャリアのある飯田が、弓李、そして雪妃を困惑させる動きを随所で見せながら試合をリードしていく。その流れを崩そうと、雪妃が蹴りを突破口に仕掛けていくがペースを掴めない。
乱戦模様ではあったが、その中で印象に残ったのが弓李と飯田のグランドでの攻防。2人のグランドでの関節技の仕掛け合い、切り返しの攻防は2人の引き出しの多さを感じさせた。最後は雪妃の蹴りをかわした弓李が、雪妃をそのまま丸め込み一気にカウント3。トライアングル王者の面目を保った。
フォールを取られた雪妃は「(トライアングルリボン)難しいけど、すごい楽しかったです。私、最近飯田さんと(舞台の稽古で)毎日一緒に過ごさせて頂いているんですけど、リング上がったら関係ないなと思って。またやりたいなと思いました。北沢の6人タッグはリーダーはチャンピオンの世羅さんのはずですが、そのチャンピオンが6人タッグは苦手だと公言してしまっているので不安です。でも北沢で6人タッグ苦手説を払拭すると世羅さんは言っているので、素晴らしい世羅さんが見れるだろうと思います。足を引っ張らないように自分も勝ちを狙っていきたいな思います」と語り、試合をリードしながら勝敗に絡めなかった飯田は「弓李ちゃんは去年はシングルで私が余裕かまして勝っていたのに、いつのまにかベルト獲って、知らない間に成長したなと思って寂しくなりました」と弓李の成長ぶりを評した。
弓李は「今日、学んだ事はこんな大人には絶対にならないぞという事です。飯田さんとは、自分が(飯田の)関節技とかを見て、盗みまして。またシングルさせてください。北沢は1秒だろうが、10秒だろうが、100秒だろうが、まる子には絶対に負けません。7月3日もベルトを防衛して、このベルトと一緒にいたいと思います」とまる子との2連戦に向けて必勝を期した。
第3試合
くるみが欠場中にデビューしたまる子との初シングルマッチ。6月4日のアイスリボン729の座談会でまる子との対戦を希望しつつ「ぺちゃんこにする」と宣言していたくるみは、開始早々から豪快なボディスラム連発を決め、パワー差を誇示する。
対するまる子はくるみに掴ませまいと立体的な攻撃で反撃に出るが攻め込むまでには至らない。ならばと丸め込みの変化技で勝負に出たが、これをはね返したくるみは逆エビ固めでまる子を絞め上げる。最後はコーナー2段目からのダイビングプレス、そしてコーナートップからのダイビングプレスを決め、予告通りまる子をぺちゃんこにしてみせた。
「本日完敗でした。朝からくるみさんを観察して、ぐいぐい来られるのが苦手なのかな?と思って行ってみたんですが、ことごとく投げ飛ばされ、弾き飛ばされ、最後はぺしゃんこにされ、負けてしまいました。いつかくるみさんに勝てるように体を大きくして鍛えていこうと思います。北沢では1秒いただいたので、10分1秒を使って、ぜったいに弓李さんから勝ちたいと思います」とまる子。一方のくるみは「初めてまる子とシングルをして、ちょっと丸め込みでヤバい部分もあったんですけど、自分に勝つにはまだ早いと思うんで。まる子には負けません。北沢ではうののデビュー戦でタッグを組みます。うのをフォローして、うのが勝てるように、自分が支えていきたいと思います」と語った。
第4試合
6月25日北沢大会では豊田とのトリオでメインを務めるドロップキッカーズがメインに登場。対角線に立ったのは前回の道場マッチでド迫力の肉弾戦を展開したハム子とあかね。パワー全開で突っ込んでいくハム子&あかねを相手に、ドロップキッカーズは動きの早さで応戦していく。
序盤はドロップキッカーズがあかねの腹を狙った集中攻撃を仕掛ける。この攻撃に腹を赤くしながら、苦しい戦いを強いられたあかねをハム子がフォローしながら流れを戻しにいく。つくしのエルボーラッシュをまともに顔面に浴びながらも、突進力を武器にダブルのラリアット、さらにシャイニングハラザードでドロップキッカーズを吹っ飛ばし勢いをみせる。ハム子の頑張りに息を吹き返したあかねが、藤本に対して水車落とし、テキサスクローバー、そしてみかんでポーンを決めるが、藤本も負けてはいない。あかねにカウンターのドロップキックを決めると、さらにコーナーからつくしがミサイルキックの援護射撃。勝負どころとみたドロップキッカーズは、カットに入ったハム子にダブルドロップキック、さらにあかねにもダブルドロップキックを決めると、最後は藤本があかねにハイキックからのインフィニティを決めカウント3。藤本が勝利を飾った。
「腹が痛いです。めっちゃ赤い。今、汗かいとるけえ、めっちゃ沁みとって、痛いんすよ。でも北沢はこの腹を隠すことなく、いつもどおりのコスチュームで挑みたいと思います」とあかね。ハム子は「(エルボーのダメージで)あごが開かない。つくしは可愛い顔していて、やる事やるねえ。でもそれがすごい楽しくて、やっぱりプロレスっていいなって思いました。最年長になった私は後輩の成長がすごい楽しみになっています。下北ではうののデビュー戦の相手ですけど、沙弥とうのの切磋琢磨した意地を見せて欲しいと思います。私もくるみと最重量級の意地を見せ合いたいと思います」、つくしは「今日、すごく楽しかったです。北沢は豊田さんママとつっかさんお姉さんとタッグを組むので、3人しかできない連係を考えていきたいと思います」と北沢のメインに向けて抱負を語った。
(記事・写真提供 アイスリボン)