リアルジャパン12.9後楽園に諏訪魔が初参戦!レジェンド王座から陥落したS・タイガーが自ら希望し、まずはタッグマッチで対戦決定
- 2015-11-28
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- リアルジャパンプロレス
11月27日、東京・興義館でリアルジャパンプロレスが記者会見を行い、『初代タイガーマスク黄金伝説〜LEGEND OF THE GOLD Ⅲ〜』(12月9日、後楽園ホール)の全対戦カードが発表された。
初代タイガーマスク欠場という非常事態を迎えた中、リアルジャパンプロレスをけん引しなければならない立場となったS・タイガーだが、9.18後楽園大会では船木に敗戦。4度の防衛を重ねてきたレジェンド王座から陥落してしまった。
再び高みを目指すべく迎えた再起戦。S・タイガーはこれまでずっとアピールしてきた外部との戦いに一歩踏み出すことを決意した。自ら全日本の諏訪魔との対戦をリアルジャパンに求め、初代タイガーマスクも了承。諏訪魔サイドもオファーを快諾し、S・タイガーがアレクサンダー大塚と、諏訪魔が佐藤光留とそれぞれタッグを組んで対戦することになった。S・タイガー&大塚と諏訪魔は今回が初対決となる。
会見に出席したS・タイガーは「9月の船木選手との戦いで持っていたベルトを落とし、逆にベルトという枠が取れたことによって、より一層自分自身が大きくならなければいけないと。初代タイガーマスクが休んでいる間にベルトを取られた責任もありますが、ここにおいていかに自分自身がまた変わるか。そういった部分で、誰と戦っていくのか。安全な選手とぬくぬくと育っていく気はさらさらないので」と外部との対戦に踏み出した真意を告白。あえて自分を厳しい立場にさらすことで、自らに変革を促すつもりだ。
そこで思い浮かんだ意中の相手が全日本の諏訪魔だった。「諏訪魔選手はレスリングのしっかりとした(輝かしい)実績があり、馬場さんから伝わる全日本の王道というものを継ぐ正統な直系の選手であって。本物の中の本物。僕自身の盟友・佐藤光留選手だったり、青木選手が大将と崇めている」とその実力を高く評価すると、「そういった絶対的な選手に僕自身が挑戦する気持ちがなければ、この先もこのマスクを被る意味も無いですし、リアルジャパンで戦っていく資格もなくなってくると思います」と悲壮なほどの決意を告白。「その中に僕自身は茶番を入れるつもりもさらさらないので。格闘技を超えた先にあるものがプロフェッショナルレスリング。そういったものを含めて、諏訪魔選手にぶつけたいと思っています」と熱く語った。
対する諏訪魔も会見に同席。S・タイガーの熱い思いに触れて「俺はもうシリアスなものだと思っているし、今回もまた真剣勝負。今、スーパー・タイガー選手から真剣勝負な心意気というのは物凄く届いたんで。俺も真剣に、ガッチリプロレスをやりたいなと本当に決心しました」と宣言。「今から戦いたくてしょうがない。そういう気持ちでいます。12月9日、リングに上がったからにはメチャクチャやってやろうかなと思ってます」と続けた。
諏訪魔は11月15日に行われた天龍源一郎引退興行で、因縁の藤田和之とタッグで初対決。しかし、試合は噛み合わず、一部からは批判の声も上がった。もともと他団体に出場する機会も少ないだけに、ある意味で、リアルジャパン参戦は“対他団体の再起戦”となる。
諏訪魔は「スーパー・タイガー選手がベルトを落として、その後の一発目だと。そういう再起みたいなイメージで発言してたんですけど、俺自身もこの間、天龍さんの引退興行で、ある意味でやらかしているわけでね」と自ら藤田との一戦に触れ、「俺自身の中で、天龍さんに対して、引退に花を添えるということができなかったというのが凄い悔いがあるんですよね。でまあ、これからもいろんな話題をドンドン提供していきたいし。その一発目が俺にとってはリアルジャパンのS・タイガー選手との戦いなのかなと思っているんでね。俺にとっては凄い大事な試合ですよ」と強調した。
今回はタッグマッチでの対戦となるが、S・タイガーはこれを点ではなく線にするつもりでいる。「諏訪魔選手に触れることができるんであれば、タッグだろうが、6人タッグだろうが、イリミネーションマッチだろうが。最終的には持っていけるところまで持って行きたいと僕自身は思っていますので」と一騎打ちを見据えていることを明かすと、さらにメインイベントで行われるレジェンド王者・船木誠勝に関本大介が挑むタイトルマッチを強く意識。「それを超える戦いが見せられなかったら、僕自身もリアルジャパンを背負っていけることはできないと思うんで。そういった部分でも、メインを食う試合をやっていきたいと思います」と目をぎらつかせた。
一方の諏訪魔は「(S・タイガーの試合は)見たことないです。ただ、なんといっても、初代タイガーマスクの直系の一番弟子ですからね。打撃にたぶん相当なものがあると思うんで、そこは気を付けて。ただ、あえて受けたいなというのもあるし、受けた上で勝つというね。そこはこだわりたいなと思います」と虎戦士の決意を受け止める構えだ。
諏訪魔はレジェンド王者の船木と全日本の11.1弘前大会で久々に対戦しており、「その時にベルトを持っていたんだよね。『なんだ?』っていうのが、今話が繋がったというかね。リアルジャパンのチャンピオンなのかと。そういうのは俺の中で繋がったので。またベルトというか、そういうところにもちょろっと色気というのが出てくるのかな」とほのめかしたが、「なんて思いつつ、今はS・タイガー選手がこういう風に思いきりストレートに感情をぶつけてくるんで。こういう直球の人には俺だって直球で返すという。ベルトよりもS・タイガー選手とどれだけガチガチやれんのかなというのは楽しみで待ちきれないね」とあくまでも今はS・タイガーとの戦いに集中するつもりでいる。
もちろん、その先にはS・タイガーとの一騎打ちや現在欠場中の初代タイガーマスクとの対戦などが実現する可能性もあり、リアルジャパンマットにおける諏訪魔の今後が気になるところ。S・タイガーも「ある意味、僕のリミッターが外れる時が来たのかなと。それに相応しい選手だと思っています」と今から待ちきれない様子だった。
その他の対戦カードも決定。腰の手術のため、6月大会を欠場した藤波辰爾が柴田正人&LEONAとトリオを組み、グレート・タイガー&エディ・フレンチ&那須晃太郎組と対戦する。また、ザ・グレート・サスケが3年ぶりにリアルジャパンに参戦。首の負傷から半年ぶりにリアルジャパンに復帰する折原昌夫とタッグを組み、ウルティモ・ドラゴン&田中稔の強力タッグと激突。
さらに、“グラップリング世界王者”タカ・クノウvs.“全日本サンボ王者&元DEEPウエルター級王者”長谷川秀彦の5分3R制の一騎打ち、スーパー・ライダー&間下隼人vsグラン浜田&“力道山三世”力のタッグマッチも決定。
【記事提供/リアルジャパンプロレス】
初代タイガーマスク黄金伝説
〜LEGEND OF THE GOLD IIII〜
日時:2015年12月9日(水)
開場:17:30 開始:18:30
会場:東京・後楽園ホール
▼メインイベント レジェンド選手権 60分1本勝負
[第8代王者]船木誠勝(フリー)
vs.
[挑戦者]関本大介(大日本プロレス)
※第8代王者・船木の初防衛戦。
▼タッグマッチ 60分1本勝負
スーパー・タイガー/アレクサンダー大塚(AODC)
vs.
諏訪魔(全日本プロレス)/佐藤光留(パンクラスMISSION)
▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
藤波辰爾(ドラディション)/柴田正人(フリー)/LEONA(ドラディション)
vs.
グレート・タイガー/エディ・フレンチ/那須晃太郎(フリー)
▼シングルマッチ特別試合〜5分3ラウンド制
タカ・クノウ(チーム太田章)
vs.
長谷川秀彦(アカデミア・アーザ)
▼タッグマッチ 30分1本勝負
ウルティモ・ドラゴン(闘龍門MEXICO)/田中稔(W-1)
vs.
ザ・グレート・サスケ(みちのくプロレス)/折原昌夫(メビウス)
▼タッグマッチ 30分1本勝負
スーパー・ライダー/間下隼人
vs.
グラン浜田(フリー)/力(リキエンタープライズ)
※第1試合の前にエキシビジョンマッチ有り