ビエント・マリグノが師・青木真也に完敗し、正体が中村圭吾と判明も…「ビエント・マリグノで頑張っていきます」

DDTプロレスが6月3日、東京・新宿FACEで「DDT MY LOVE 2026」を開催した。ストレンジ・ラブ・コネクション(S.L.C.)の“謎のマスクマン”ビエント・マリグノが青木真也との一騎打ちで敗れ、正体が中村圭吾と判明も、今後もS.L.C.で「ビエント・マリグノ」としてやっていくことを明言した。
メキシコから渡来したビエントは2・22後楽園から、S.L.C.の新メンバーとして加入してファイトしてきた。そんななか、「KING OF DDT 2026」開幕前、青木が「スーパージュニアにビエントはマスク脱いで出るんですよ。スーパージュニアで優勝したビエントと、トーナメント優勝した青木真也でナンバー1を決めたいです」と謎発言を残していた。
公約通り、青木は5・31後楽園で「KING OF DDT」を初制覇。試合後、青木はビエントに「おまえ、いつまでかましてんだよ。みんな知ってんだぞ。何か言ってみろよ!」と発言すると、ビエントは「ウ~!」と叫んで退場。バックステージで青木は「ビエントのヤロー、なめやがって。めくってやるからな。対戦しなくても、いつでも今でもめくってやるよ」と発言。青木の要望を受けて、ビエントのシングル戦が今大会で決定した。
試合開始前、青木が差し出した手をビエントが払い、握手を拒否。グラウンドレスリングの攻防となり、青木は股裂きなどで厳しい攻めも、ビエントは必死で食らいついていった。
ビエントはドロップキックで場外に落とすとトペ敢行。ビエントは観客席のイスに投げて、鉄柱攻撃。リングに戻ると、ひねりを加えた変型ムーンサルトプレスもカウントは2。エイオキクラッチを返された青木は、変形羽根折り固めでタップを奪った。
試合後、青木がマスクを剥ぐと、慌ててS.L.C.のセコンド陣がタオルでビエントの顔を隠した。
青木が「中村! 思いの丈(たけ)を述べてください」と言うと、ビエントは「青木さんが言う通り、僕は中村圭吾ですよ。僕は去年4月末に青木さんとの試合で絞め落とされて、メキシコに行った中村圭吾ですよ。慣れない環境、慣れない言語、順応できず、最初の試合でつまずき、自分が分からなくなりました。今でも正直よく分かっていないです。自分が怖いです。プロレスが怖いです。後輩にも先を越され、海外の成果なんて…。弱い中村圭吾、ビエント・マリグノで帰ってきてしまいました」と涙ながらに吐露。
さらにビエントは「情けないけど、S.L.C.の心強いメンバーが励ましてくれて、ありがとうございます。だから僕はS.L.C.で強くなりたいです」と話した。
青木がタオルを外して「どうすんだよ。誰とやっていくんだよ? 俺とやっていくのか?」と問うと、ビエントはマスクを被り直して決意表明。すると青木は「頑張って」と声をかけ、握手、抱擁をかわした。
中村は2019年10月にデビューしたが、ヒザの大ケガのため、2度の長期欠場を余儀なくされた。その間に後輩の後塵を拝すことが多くなっていた。2024年に本格的に青木に師事し、昨年4・6後楽園では青木との師弟タッグでKO-Dタッグ王座に挑むも、王者組の阿部史典&野村卓矢に敗退。
「変わらないといけない」と海外武者修行を決断し、同年4・23上野で上野勇希と壮行試合を行ったが、試合後、サプライズで青木が登場。緊急決定試合で師の青木に肩固めで絞め落とされ、「強くなって帰ってきます」とコメント。
その後、団体関係者にも一切行き先すら告げず、海外修行に旅立ったが、今年1月にメキシコでファイトしていることが明らかになっていた。2月からビエントとして戦っていたが、青木は正体が中村であることを察知していたのだろう。
バックステージでビエントは「帰ってきました。中村圭吾じゃない、ビエント・マリグノです。これから中村圭吾じゃなく、ビエント・マリグノで頑張っていきます。こんな底辺に落ちて、上がったと思ったら、また底辺に落ちて。何回底辺があるのか分かんないけど、S.L.C.で勝負していきます。青木さんとは離れて、どこかでまた会うかもしれないけど、ビエント・マリグノとして成長し続けます。失うものはございません。お客さんの前で恥をさらした。ここから立ち上がってテッペン目指す。俺はやるんだ!」と前を向いた。
青木は「あいつどうしていくんだろうね、これから。ただ苦悩していたりとか、あいつが悩んでいることだけは伝わりました。ここでやっていきたい、生きていきたいっていうことだと思うし、この恥をさらして生きていくしかないんじゃないですか。頑張ったし、以上」と手厳しいエールを送った。
















