【試合詳細】10・13 新日本プロレス両国国技館大会 【IWGP】ザック・セイバーJr.vsKONOSUKE TAKESHITA 【IWGP女子】Sareeevs朱里 【TV】エル・ファンタズモvs棚橋弘至 【NEVER】ボルチン・オレッグvsEVIL 【GLOBAL】ゲイブ・キッドvs辻陽太 【タッグ】OSKAR&Yuto-Icevs海野翔太&上村優也

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『KING OF PRO-WRESTLING 2025』
日程:2025年10月13日 (月・祝)
開始:16:00
会場:東京・両国国技館
観衆:5372人

▼IWGP女子選手権試合 60分1本勝負
【王者】●Sareee(フリー)
14分56秒 朱世界→片エビ固め
【挑戦者/God's Eye】○朱里(STARDOM)
※第5代王者が4度目の防衛に失敗。朱里が第6代王者へ

▼スペシャル6人タッグマッチ 30分1本勝負
鷹木信悟/高橋ヒロム/●ティタン(CMLL)
7分58秒 オーバーキル→エビ固め
[WAR DOGS]○デビッド・フィンレー/石森太二/クラーク・コナーズ

▼Riot In Ryogoku 30分1本勝負
[WAR DOGS]○ドリラ・モロニー
13分37秒 ドリラキラー→片エビ固め
[HOUSE OF TORTURE]●SANADA

▼後藤洋央紀復帰戦 30分1本勝負
○後藤洋央紀/YOSHI-HASHI/YOH
7分55秒 GTR→片エビ固め
[TMDK]藤田晃生/●ハートリー・ジャクソン(フリー)/大岩陵平

▼NJPW WORLD認定TV選手権&エル・ファンタズモ デビュー20周年記念試合&棚橋弘至ファイナルロード〜継(つなぐ) 15分1本勝負
【王者】△エル・ファンタズモ
15分0秒 時間切れ引き分け
【挑戦者】△棚橋弘至
※第9代王者が3度目の防衛に成功

▼NEVER無差別級選手権試合 60分1本勝負
【王者】●ボルチン・オレッグ
11分40秒 EVIL→片エビ固め
【挑戦者/HOUSE OF TORTURE】○“キング・オブ・ダークネス”EVIL
※第48代王者が3度目の防衛に失敗。EVILが第49代王者へ

▼IWGPタッグ選手権試合 60分1本勝負
【王者組/WAR DOGS/Knock Out Brother's】OSKAR/○Yuto-Ice
14分40秒 K.O.B→片エビ固め
【挑戦者組】海野翔太/●上村優也
※第111代王者組が初防衛に成功

▼IWGP GLOBALヘビー級選手権試合 60分1本勝負
【王者/WAR DOGS】●ゲイブ・キッド
24分13秒 逆エビ固め
【挑戦者】○辻陽太
※第5代王者が3度目の防衛に失敗。辻が第6代王者へ

▼IWGP世界ヘビー級選手権試合 60分1本勝負
【王者/TMDK】●ザック・セイバーJr.
31分16秒 ワガママ→体固め
【挑戦者】○KONOSUKE TAKESHITA(新日本/AEW/DDT)
※第13代王者が3度目の防衛に失敗。TAKESHITAが第14代王者へ

TAKESHITAがIWGP世界ヘビー級王者へ!朱里がSareeeを倒しIWGP女子王者返り咲き!辻がGLOBAL、EVILがNEVER新王者へ!KOBが圧巻のIWGPタッグ防衛

第1試合


 Sareeeのタックルを朱里が切ってバックの取り合いからリストの取り合い。朱里がヘッドロックで捕らえ、グラウンドの攻防から朱里が一度離れる。
 ロックアップからSareeeがヘッドロックで捕らえグラウンドへ。朱里がヘッドシザースで捕らえるが、Sareeeが抜けると朱里がガットショットからヘッドロック。Sareeeが突き飛ばすとロープの反動で帰ってきた朱里をアームドラッグで叩きつけ低空ドロップキック。スカした朱里がフォールも、すぐに返したSareeeがハイキックも避けて睨み合う。
 Sareeeのエルボーを避けた朱里がジョン・ウーからネックチャンスリーで投げフォールも2。

 朱里は腕ひしぎもSareeeはロープに足を伸ばしブレイク。

 朱里はストンピングからコーナーに叩きつけるも、Sareeeは髪を掴んだままロープに押し込み、ヘア―ホイップ連発から側頭部に低空ドロップキック。さらにボディを踏みつけ、フットスタンプからリング中央に引きずりリバース・インディアン・デスロック。さらに鎌固めで絞り上げ、これを離すとストンピング。
 Sareeeは首投げから背中にサッカーボールキック。朱里が立ち上がるとガットショットから首投げで倒しサッカーボールキック連発。さらにPKからフォールも、すぐにブリッジして抜けたSareeeがロープに飛んで低空ドロップキック。
 エルボーの打ち合いからSareeeが腕を掴んでのエルボー連打。朱里はソバットからロープに飛ぶも、Sareeeは追走ドロップキック。朱里も追走ニーからロープに飛ぶが、Sareeeが追走カサドーラ・フットスタンプ。Sareeeはロープに飛んで、ロープを貫く顔面への低空ドロップキックを突き刺す。
 Sareeeはケンカキック連発から引き起こすが、ビンタの打ち合いへ。Sareeeがヘッドバッド連発も、朱里もヘッドバッド連発で返す。走り込んでのヘッドバッドの相打ちからダブルダウン。

 お互いグラウンドでの顔面の蹴り合いから、Sareeeが投げ捨てジャーマン。朱里も投げ捨てジャーマンからサッカーボールキック連発。さらにバズソーキックも、キャッチしたSareeeがドラゴンスクリューから足へのフットスタンプ。
 Sareeeはコーナーに登り、足へのダイビングフットスタンプ。再度コーナーに登るも、朱里はビンタから正面に登り雪崩式引き込み式腕固め。そのまま離さず腕固めから腕ひしぎも、Sareeeはロープに足を伸ばしブレイク。

 朱里はトップロープにSareeeの足をかけてのDDTから、Sareeeを担いで旋回式流炎。フォールも2。

 朱里は担いで流炎からフォールも2。

 朱里は朱世界を狙うも、暴れて着地したSareeeがハイキックを巻き込んでパワーボム。そのままマウントエルボー連打からヘッドバッドを叩き込み、ランニングフットスタンプからフォールも2。

 Sareeeはコーナーに登りダイビングフットスタンプを投下。フォールも2。

 Sareeeはヘッドバッドから裏投げ3連発からフォールも2。

 Sareeeはリストクラッチ式裏投げを狙うが、朱里はロープを掴んで耐える。Sareeeはエルボーからロープに飛ぶも、朱里がハイキックで迎撃しボディに膝蹴り連発。ロープに飛ぶも、Sareeeがカウンターの裏投げで叩きつけフォールも2。

 Sareeeがリストクラッチ式裏投げを狙うが、朱里が脇固めで切り返す。回転して逃れたSareeeにランニングニーからフォールも2。

 Sareeeのエルボーを避けた朱里がジャンピングニーからバズソーキック。フォールも2。

 朱里はバズソーキックから後頭部にヘッドバッド。さらに朱世界で叩きつけフォールし3カウント。

<試合後コメント>
朱里
「IWGP女子チャンピオンになりました! まず、この新日本のリングでSareeeとやれたこと、すごく自分は、意味があるなと。IWGP女子のタイトルマッチ、新日本プロレスでやれて、すごく自分はうれしかったです。そしてSareeeはやっぱり強い。でも、(※ベルトを示して)私が勝利しました。IWGPのベルトとともに、私が新たな歴史を創っていきます。そして1.4東京ドーム、このIWGP女子チャンピオンとして、私は出場したいです。そこ、よろしくお願いします。出る権利は、あると思います。そこで、また女子プロレスのおもしろさをもっともっと世に広めていきたいです。ありがとうございました」

Sareee
「あー、ホントくやしい!(※片ヒザを突いて)こんなはずじゃなかったのに、ホントに、一番大事なところで結果残さなきゃ、何の意味もなかったのに。ホントに……自分自身にホントに腹が立ってます。でも私は、これで終わりだなんて思ってない。こうやって、私の夢だったIWGP女子のベルトをこの手でしっかり掴むことができて、そして今日、このIWGPの象徴の、この新日本プロレスっていう、大きな大きな舞台に立つことができて、私は本当に自分自身を誇りに思う。こんな、自分に自信を持ってるヤツ、他にいないでしょう、私以外に! そんな私だったら、また絶対に必ず、このチャンス、自分で掴みに行くんで。誰の力だって借りない。私は自分自身の力で、必ずまた這い上がってみせる。そしてIWGP女子のベルトはSareeeに一番ふさわしいんだって絶対証明してみせるんで、皆さん、ここからのSareee、絶対に目を離さないでください! ありがとうございました!」

第2試合


 先発は鷹木とフィンレー。ロックアップから鷹木がロープに押し込むが、フィンレーが切り返してエルボー。避けた鷹木がボディに膝蹴りからヘッドロックも、フィンレーが髪を掴んで切り返しヘッドロック。鷹木も髪を掴んでやり返すと、ヘアーホイップから串刺し攻撃を狙うが、フィンレーが足を伸ばしてカットしロープに飛ぶも、鷹木がショルダースルーで迎撃。ポーズを決めてアピールするが、立ち上がったフィンレーがエルボー連打からロープに振ろうとするも、逆に鷹木が振るとフィンレーの背中にコナーズがタッチ。

 鷹木が気づかずに走り込むとフィンレーが前蹴りでカットし、コナーズとともにダブルのショルダータックルで倒す。
 コナーズはロープに飛んでスライディングショルダーアタック3連発。フォールも1。
 コナーズが投げようとするが、鷹木が逆に担ぐも着地したコナーズが突き飛ばす。その鷹木の背中にヒロムがタッチ。

 気づかずに走り込んできたコナーズを鷹木が前蹴りでカットし、鷹木とヒロムでダブルのショルダータックルで倒す。
 鷹木がセントーンからヒロムが低空ドロップキック。ヒロムとティタンでコーナーに振ってトレイン攻撃から、トリプル低空ドロップキックを狙うも石森とフィンレーが場外から足を掴んで鷹木とティタンを引きずり落とす。ヒロムは走り込むがコナーズがパワースラムで迎撃し、場外に転がった3人へWAR DOGSがそれぞれプランチャを投下する。
 コナーズがリングに戻りエルボー。コナーズは石森にタッチ。

 石森とコナーズでダブル攻撃を狙うが、ヒロムが避けて石森の足をコナーズの首にかけるとそのまま回転させてヘッドシザースホイップ。さらに石森とコナーズへ往復しての串刺しラリアット連発から、コナーズを石森に振ってまとめてジョン・ウー。さらに石森に串刺しラリアットからロープに飛んで低空ドロップキックを突き刺す。ヒロムはティタンにタッチ。

 ティタンはスワンダイブクロスボディからドロップキックで場外に落とし、走り込んできたフィンレーにチョップから手を繋ぐ。さらに走り込んできたコナーズを飛び越えてトラースキックから、ロープに駆け上がり、コナーズへスワンダイブミサイルキック。フィンレーをロープに振り、ラリアットを避けてゼロ戦キック。鷹木がフィンレーとコナーズをダブルラリアットで場外に落とし、ティタンがノータッチ・トペ・コンヒーロを発射。
 リングに投げ入れられた石森へ、ティタンが補助付きスワンダイブボディプレス。フォールも2。
 石森がサミングからハンドスプリングオーバーヘッドキックを叩き込んでフィンレーにタッチ。

 フィンレーはヒロムにアイリッシュカース、ティタンにINTO OBLIVIONからフォールも2。
 フィンレーは担ぐが、ティタンがヘッドシザースホイップでコーナーに叩きつけコンビネーションキック。コナーズがティタンにナックル、ヒロムがコナーズに低空ドロップキック、石森がヒロムにジャンピングニー、鷹木が石森にショルダータックル、フィンレーと鷹木がエルボーの打ち合いからフィンレーがローリングエルボー。鷹木がパンピングボンバーも、フィンレーがロープの反動を使ったラリアットで返す。リング上は全員ダウン。
 ヒロムがフィンレーにジョン・ウー、コナーズがヒロムにスピアー、鷹木がコナーズにパンピングボンバー、石森が走り込むと鷹木が担ぐが石森が暴れて変形DDT、ティタンが石森にドロップキック、ティタンが走り込むもフィンレーがホイップしてコーナーに叩き込み、さらにターンバックルパワーボムからオーバーキルを突き刺し3カウント。

<試合後コメント>
鷹木信悟&高橋ヒロム&ティタン
鷹木「(※無所属キャップを被って現れて)無所属ナメんなよ、オイ! 5月からずっと無所属だからな。な~にが、ウォン、ウォン、ウォンだ、コノヤロー! よく吠えるな、あいつら。オイ! オイ! オイ! ウォゥ! ウォゥ! オイ、被ってんだ、お前ら。お客さんもややこしいって言ってるよ。いつでもやってやるからな、コノヤロー!」
ヒロム「いやぁ、面白い! 刺激があっていいじゃないの、プロレス界。これぐらい面白いことが起きないと、何かが起きないと面白くないのがプロレス界だから。いや、でもね、一つ勘違いしないでくれ。別にWAR DOGSに入ったわけではございません。まぁあれじゃない? ノーサイドでお互いに思うことが同じだったんじゃないの? 面白いことしようって、面白いことしたいなって、この世界で。そう思ったから俺は握手しましたよ。でも、別に(※TOO SWEETのサインを出して)これは嫌いじゃないな。これは嫌いじゃないけどね。コン! となると、やっぱ1発目大事だよね。面白いこと言わなきゃいけないよね! ヨシ、決めた。次のジュニアタッグリーグ、パートナーを指名致します! 俺と組んでくれ、外道さ~ん! アッハッハッハッハ!」
ティタン「サプライズがある。ヨータ、ナガイについて行くと決めた。もし彼らが、WAR DOGSとの連携、共闘を望むなら。俺の心は決まっている。歩み続け、前に進むためだ。WAR DOGS !  この俺が協力を申し出る。さらに強固になるだろう。さらなるファンを獲得するため、前進あるのみだ。日本、メヒコ、世界中に向けて。俺たちが姿を現せば、驚くべきことが起こるだろう。ファンの皆さん、楽しみにしていてくれ。この共闘は、これからの注目の的になる。多くの偉業を成し遂げるだろう」
鷹木「全てを飲み込むわけじゃないけど、まぁまぁまぁ。俺自身もな、ちょうど7年前、この両国で一歩踏み出したからな。まぁどうなるか分かんねぇよ。どうなるか分かんねぇけど踏み出さなきゃな、始まんねぇから。ただ、あいつらWAR DOGSの下につくなんてことは1ミリも考えてないから。別にあいつらも無所属になろうなんて気もないだろうけど。まぁいいんじゃない、そこはフィーリングで。フィーリングで。もちろんゲイブに対しても、フィンレーに対しても、モロニーに対しても少なからずリスペクトはあるからね。まぁどうなるかは任せますよ、流れに、はい。ただ! みんなシェイクハンドとかグータッチしたけど、外道だけは信用できねぇな、外道だけは」

デビッド・フィンレー
「いいか、人生において、物事は勝手には変わらない。自ら変える必要がある。正直なところ、この夏の間、リーダーとしての自分を追い詰める壁が迫っていると心配し始めていた。全てが暗闇に沈むのではないかと思い始めていた。身近な者たちが、俺の判断に躊躇するのを感じていた。しかし俺は弱いリーダーではない。絶対に違う。俺を疑う者をWAR DOGSから外すようなことはしない。ただ、新しく信じる者たちを加えるだけだ。ツジ、これを休戦と呼んでもいい。協力関係と呼んでもいい。好きに表現すればいい。ただ、俺は気づいたんだ。お前と俺は闘い続ければ、永遠に終わらないまま、互いに確実に滅びるということを。あるいは、俺たちの仲間が手を組めば、他のヤツらが確実に滅びることになる。いいか、重要なのは、俺には全部見えているし、分かっているということだ。誰かが俺に対して行動を起こす前に、俺はもう行動を起こす。つまり、この話の教訓は何かというと、殺されるのを避けるために殺す必要はないということだ。(※カメラに向かって指を差して)また会おう」

第3試合


 入場時にはSANADAが瞬間移動イリュージョン。モロニーが入場するなりゴングを待たずにSANADAがエルボーを放つが、避けたモロニーがナックル連発。さらにラリアットで場外に落とし、フォークを突き刺そうとするがSANADAがガットショットからフォークを奪うと襲いかかる。モロニーが奪い返してSANADAの額にフォーク攻撃連発で出血させる。
 モロニーはイス攻撃連発から客席に叩き込み、机を2台客席にセットするとパワーボムを狙うが、着地したSANADAにイスを投げつける。さらにイス攻撃連発から走り込むが、SANADAがショルダースルーで机に叩き込む。さらにバックドロップで机に叩き込み机が真っ二つに。
 SANADAはリングに投げ入れフォールも2。

 SANADAはナックル連発でコーナーに押し込んでいき、逆コーナーに振って走り込むがモロニーはバックエルボーからナックル連発。SANADAは倒れるふりをして急所攻撃からロープに飛ぶ。モロニーはリープフロッグからドロップキックで場外に落とし、スライディングキックからリングに投げ入れる。
 モロニーはコーナーに登り、ダイビングエルボードロップからフォールも2。

 モロニーは投げようとするが、SANADAがリバースして場外に転がると、出たり入ったりの追いかけっこからギター攻撃。さらにフォークでモロニーの額を突き刺していき、モロニーも出血する。

 リングに戻り、SANADAがフォーク攻撃連発から額をフォークでこすっていき、コーナーに登るとダイビングフォーク攻撃。さらにシャイニングウィザードからコーナーに登りラウンディングボディプレスを狙う。モロニーが避けるとSANADAが着地し、モロニーが投げ捨てジャーマンもSANADAはこれも着地。モロニーが走り込むもSANADAが避けるとレフェリーに誤爆し、SANADAがロープに飛ぶとモロニーがキャッチ。これをSANADAはスタンディングドラゴンスリーパーで切り返すも、すぐにモロニーも切り返してドリラキラー。だがレフェリーが倒れていてカウントが叩かれない。
 金丸と東郷がリングに走り込み、金丸がウィスキー瓶攻撃から東郷がスポイラーズチョーカーでスリーパー。これを離すとSANADAを上に乗せてレフェリーにカウントを叩かせるも2。

 東郷がスポイラーズチョーカーで捕らえ金丸がウィスキー瓶攻撃を狙うが、コナーズがリングに走り込んでカット。さらにリング下からタイヤを持ち出して金丸と東郷を排除し、モロニーがSANADAを引き起こす。SANADAは急所攻撃もモロニーはこれを避け、ギターを手にしてギタークラッシュ。さらにドリラキラーで突き刺しフォールすると3カウント。

<試合後コメント>
ドリラ・モロニー&クラーク・コナーズ
モロニー「おい、お前がいなきゃな(※と、コナーズを招き入れる)。昨日の酒のキツい匂いが血に染みついてる。匂うか?(※コナーズに嗅がせる)」
コナーズ「相当飲んだな」
モロニー「人生にはルールがある。殺す側と殺される側がいるってことだ。どっちが殺す側で、どっちが殺される側か、考えてみろよ。勝ち負けなんて俺はどうでもいいって言っただろ。ちっとも興味が湧かない。俺はただ、お前が息をしているところを見たかった。逃げられないとわからせたかった。逃げられない。ほんの一瞬、たった1分、1秒だけだが、明日は自分のものだと言えたかもしれない。少し度胸を見せて、俺とリングでやり合えそうだった。……ヘイ」
モロニー&コナーズ「キル・サナダ、キル・サナダ」
モロニー「ただ殺すだけ。SANADA、ガウ!(※2人でコメントスペースを去るが戻ってきて)そうだ、待て! その理由は? その理由は?」
モロニーとコナーズ「なぜなら、なぜなら、なぜならなぜならなぜなら」
コナーズ「(※大声で)BECAUSE THAT'S MY DOGS FOR REAL!」
モロニー「ガウ、ガウ、ガウ!」

第4試合


 後藤が右肘の負傷から3ヶ月半ぶりに復帰戦。先発は後藤と大岩。
 ロックアップから大岩がロープに押し込むも、後藤が切り返してクリーンブレイク。
 ロックアップから後藤がヘッドロックで捕らえ、ショルダータックルのぶつかり合い。これを制した大岩が腕を掴んで右肘を捻っていき、リングに倒すと肘へのストンピング。避けた後藤が手4つを狙うが、大岩がガットショットからチョップ。さらにロープに振っていくが、後藤はロープを掴んでタイミングをずらし、走り込んできた大岩を足を伸ばしてカット。YOSHI-HASHIが後藤の背中にタッチ。

 毘沙門で大岩にダブルショルダータックルから、後藤がYOSHI-HASHIとYOHを連続でざんまい。さらにジャクソンを暴れ太鼓で大岩に叩きつけ、YOSHI-HASHIが引き起こすが大岩はガットショットからエルボー。YOSHI-HASHIがチョップで返すが、大岩がロープに振ってドロップキック。大岩はジャクソンにタッチ。

 ジャクソンはブレーンバスターからフォールも2。
 YOSHI-HASHIはボディに掌底連発からロープに飛ぶが、ジャクソンはカウンターのボディスラム。さらにYOHにもカウンターのボディスラムから後藤にはショルダータックル。YOSHI-HASHIを引き起こしてフロントネックで捕らえたまま藤田にタッチ。

 藤田は背中にチョップからコーナーに振って串刺しチョップ。さらにロープに飛んでサッカーボールキックからフォールも2。
 YOSHI-HASHIはチョップを連発するが、藤田もチョップで返す。YOSHI-HASHIがブレーンバスターからYOHにタッチ。

 YOHは次々ドロップキックも、ジャクソンが受け切るとYOHは四股を踏んで相撲を要求。ジャクソンが走り込むが、YOHはロープをたるませて場外に落とすと、藤田に串刺しバックエルボーからネックブリーカードロップ、フォールも2。
 YOHは投げようとするが、着地した藤田がチョップ。さらにコーナーに振って走りこむが、YOHがショルダースルーでエプロンに落とすも藤田がエプロンから掌底。さらにスワンダイブもYOHが避け、ガットショットからロープに振るが藤田がレッグラリアート。両者ダウンから両者タッチ。

 後藤とジャクソンがショルダータックルのぶつかり合いからラリアットの相打ち。吹っ飛んだ後藤へジャクソンが串刺しボディスプラッシュからショートレンジラリアットでなぎ倒しフォールも2。
 ジャクソンと藤田でロープに振ってダブルのショルダータックルから次々セントーンを投下。フォールもYOSHI-HASHIがカット。
 YOSHI-HASHIは藤田をラリアットでなぎ倒すが、ジャクソンは後藤とYOSHI-HASHIに交互にエルボーを叩き込んでいく。YOSHI-HASHIがソバットから後藤が袈裟斬りチョップ。さらに後藤ごとハントから消灯。さらに後藤がGTRを叩き込み3カウントを奪った。

<試合後コメント>
藤田晃生
「イテー! 青色バカ、青色バカのチョップは凄く凄く痛いです。でも働いて働いて働いて、働いて、働いて、働いて働いて働いて働きます。馬車馬界隈です」

大岩陵平
「後藤洋央紀復帰戦、まぁ今日は俺たちTMDKが負けましたが、俺たちはまだまだ後藤革命を止めるために動いてますから。後藤洋央紀、お前の右ヒジ、徹底的に狙ってやる」

後藤洋央紀
「本日無事に3カ月弱、3カ月ほどか、欠場してましたけど復帰することができました。ファンの皆さんにはね、本当ご心配と欠場ということで本当に申し訳なかったと思いますけど、こっから、今日この日から、後藤革命第二章が始まったと思ってます。一刻も早くこの新日本プロレス最前線に舞い戻るぜ」

YOSHI-HASHI
「誰も怪我なんかしたいと思わないし、でも怪我しちゃった時とかドン底の時に見えるものって絶対あって、まぁ凄いこの欠場期間はごっちゃんにとっても凄い凄い大きな痛手だったかもしれないけど、でも長い目で見てたら絶対プラスになると俺は思ってる。そして今、一緒にタッグを組んでる毘沙門としても俺個人としてもごっちゃんが言ったように、さらにさらに上の上のステージに行く。このままくたばらねぇからな、俺もごっちゃんも」

YOH
「(※通りすがりにカメラに向かって)革命点灯……」

第5試合


 ファンタズモの握手を棚橋が拒否してロックアップからバックの取り合い。リストの取り合いからファンタズモがグラウンドに持ち込むが、お互い切り返しあうと距離を取る。
 ファンタズモのチョップと棚橋のエルボーの打ち合いから、エルボーの打ち合いとなりファンタズモがエルボー連打。棚橋もエルボー連打からコーナーに振ろうとするも、逆に振ったファンタズモが走り込む。棚橋はショルダーアタックで迎撃し、コーナーに登るとブーメランクロスボディからエアギター。ファンタズモが膝をついてエアギターを要求するが、棚橋は場外に投げ捨ててしまう。ショックを受けるファンタズモに棚橋はガットショットからコーナーに振って串刺し攻撃も、飛び越えたファンタズモがロープに飛びのってブーメランクロスボディ。さらにライオンサルトからフォールも2。

 ファンタズモはサドンデスも、キャッチした棚橋がツイスト・アンド・シャウト。さらにボディスラムからコーナーに登るが、ファンタズモは延髄切りで叩き落とすと、コーナーに逆さ吊りにして股間を踏みつけていく。レフェリーが注意するとスライディングキックを放つが、避けた棚橋が鉄柱に自爆したファンタズモの足を鉄柱に叩きつけていく。そのまま場外戦へ。棚橋がエプロンからのウルトラタイガーアタックを投下し、ファンタズモをリングに投げ入れると戻ろうとするが、ファンタズモはロープ越しのドラゴンスクリューからトペ・スイシーダを発射する。そのまま客席に棚橋を落とし、コーナーから棚橋へダイビングボディプレス。これを棚橋が避けてファンタズモは自爆する。
 カウント19でファンタズモはリングへ。

 棚橋は足へのストンピング連打から、コーナーに振るもファンタズモは足のダメージで倒れてしまう。
 立ち上がったファンタズモの足へ棚橋は低空ドロップキックからテキサスクローバーホールド。ファンタズモはロープを掴みブレイク。

 棚橋は掟破りのCRIIを狙うが、切り返したファンタズモがエルボー連打。ビンタの打ち合いから棚橋がロープに飛ぶが、ファンタズモが足のダメージで倒れてしまう。引き起こした棚橋がスリングブレイドからロープに飛ぶも、ファンタズモは避けてスクールボーイも2。

 ファンタズモはアルゼンチンで担ぐとブレインサラダを狙うが、棚橋が空中でスリングブレイドで切り返す。
 棚橋がロープに飛んで改めてスリングブレイドからフォールも2。

 棚橋はコーナーに登るが、ファンタズモが突き飛ばして正面に登るとナックルから雪崩式フランケン。だが足のダメージでスッポ抜けてしまい自爆。そこへ棚橋がハイフライアタック。再度コーナーに登りハイフライフローも、ファンタズモは剣山で迎撃するが自分も大ダメージ。
 立ち上がるとエルボー連打からロープに飛ぶが、棚橋が低空ドロップキックからロープに飛ぶ。ファンタズモがカウンターのサドンデスからフォールも2。

 ファンタズモがCRIIを狙うも棚橋が丸め込むも2。
 棚橋が首固めも2。
 棚橋が逆さ押さえ込みを狙うが、ファンタズモが切り返して逆さ押さえ込みからのCRII。フォールも2。

 ファンタズモはサンダーキス'86からフォールも2。

 ファンタズモは掟破りのテキサスクローバーホールド。ここで時間切れ引き分けとなった。

<試合後コメント>
エル・ファンタズモ&棚橋弘至
ファンタズモ「タナサン、来て。この試合が実現するまで、長い間待った。たとえちょっと傷つくことになったとしても、それだけの価値はあった。エースとの1対1対決だ。こちらへ(※と席を譲る)。ここへ座って」
棚橋「(※英語で)新しいイスがきた」
ファンタズモ「新しいイスね、オーケイ」
棚橋「ありがとう」
ファンタズモ「なんであのダイブのとき動いた? ヒザが痛いよ」
棚橋「ごめん」
ファンタズモ「頼むよ」
棚橋「勇気がなかったんだ。今度は。俺はスーパーマン。君はスーパーマン」
ファンタズモ「氷嚢だよ。なあ、前に試合動画でお前のこと褒めただろ。もう一度繰り返す必要はない。お前は、日本のプロレスリング史上、最高のレスラーだ」
棚橋「ありがとう」
ファンタズモ「お前のリョーゴク・スモーホールの最終戦の相手ができて、誇りに思っている。俺が日本で大好きな会場だ。カンパイ(※2人は乾杯)。なあ、去年ELPとエースは『WORLD TAG LEAGUE』でTシャツを作り、それで、俺は玉にあれを受けて、片方のキン○マ、バイバイ。面白くなかったけど、何より悲しかったのは、タッグチームを結成できなかったことだ」
棚橋「もう1回?」
ファンタズモ「ああ」
棚橋「俺もそう思うよ。やろうよ」
ファンタズモ「俺はトーキョードームでシングルマッチがしたい。そしてお前はトーキョードームでシングルマッチをしなければならない」
棚橋「そうだね」
ファンタズモ「でも来月は、一緒に『WORLD TAG LEAGUE』だ。ひよっこルーキーどもに見せつけてやろう」
棚橋「イェア!」
ファンタズモ「何年だ?(ファンタズモがデビューして)20年と、(棚橋がデビューして)26年」
棚橋「26年」
ファンタズモ「46年のプロレス経験だ。どこまで目指す?タイトルを獲ろうぜ。そう、遊び感覚で。アイツらはガキだから」
棚橋「わかるよ」
ファンタズモ「だよね。ヘイ(※再び乾杯)」
棚橋「もう一度、乾杯」
ファンタズモ「ありがとう、タナサン。(※立ち上がって)氷風呂で泣いてくるよ。頼むよ……」
棚橋「(※ベルトを持って)ライリー、オイ、忘れるなよ」
ファンタズモ「(※戻ってきてベルトを取りながら)もういいんだよ。気にしてない」
棚橋「気にしなきゃダメだよ」
ファンタズモ「なあ、ここのボタンが直ったら、このベルトのことを少しは気にするよ」
棚橋「そうだね」
ファンタズモ「ボタンが直ったら、ナンバーワンのタイトルにする」
棚橋「ああ、わかった」
ファンタズモ「それと、社長、社長、お誕生日おめでとう(控室へ)」
棚橋「……ライリー!ニー、エルボーパッドを忘れてる。(※日本語で)ニー、じゃないエルボー」
ファンタズモ「ああ、忘れてた。これは必要だ。ありがとう!」
棚橋「いろんな想い……が、残っているこの両国で、そんな想いに記憶をめぐらすこともなく、また“新たな棚橋”としてリングに立てたのは、今日の相手、ELPのおかげです。
彼に、動きに、速さに、華麗な空中殺法に、少しでも追いつきたいっていう、そういうレスラーとしての根幹、コイツには負けたくないっていう……それがこの試合にもありました。
進化のスピードはゆっくりになったかもしれないけど、いつまでも、ボクはレスラーとして、高みを目指したい。引退する最後の試合の、一分一秒まで…………(気持ちを落ち着かせて)。強くなりたいと願うのがプロレスラーですから。
まだまだ、まだまだ、狂い咲くよ。まだまだ、ちょっともういいかげんにしろっていうぐらいやるからな?……頼むから、うっとおしがらないでくれよ(笑顔で)。よし!
(立ち上がってお腹をペチペチ叩きながら)あと2か月しかないぞ? あと80日しかないぞ? 大丈夫か?」

第6試合


 ボルチンが入場するなりEVILにガットショットからチョップ連打でコーナーに押し込む。さらにフロントスープレックスで投げ捨てるとEVILは場外へ。ボルチンはこれを追うと、EVILが鉄柵に叩きつけてマイクのコードでチョーク攻撃。
 リングに戻ると金具が剥き出しのコーナーにボルチンを叩きつけ、逆片エビ固めもボルチンはロープを掴みブレイク。

 EVILは場外に投げ捨てるとHOTが次々痛めつけていき、リングに投げ入れるとEVILが足へのストンピング連打から足へのエルボードロップ。さらにトーホールドもボルチンはロープを掴みブレイク。

 EVILはチョップをフェイントにサミングからフォールも2。再度フォールも2。再々度フォールも2。

 ボルチンはボディにエルボー連打も、EVILはガットショットから投げようとするが、ボルチンが逆にブレーンバスター。
 ボルチンはショルダータックル連発から逆水平チョップ。さらにボルチンシェイクからのボルチンズリフト。ボルチンは串刺しボディスプラッシュからボディスラムでセットし、リバーススプラッシュを投下してフォールも2。

 ボルチンは担ぐが、着地したEVILがサミング。さらにガットショットをキャッチしてレフェリーに叩き込むと、HOTがリングに雪崩込み東郷がパウダー攻撃。だがこれをボルチンが避けて金丸に誤爆させると、ボルチンが金丸にチョップを叩き込み、金丸のウィスキーミストが東郷に誤爆。
 ボルチンは2人まとめて投げ捨て、走り込んできたEVILにバックエルボーからドロップキック。だがEVILがこれを避けるとレフェリーに誤爆し、裕二郎とファレでコーナーに振るとトレイン攻撃を狙う。だがボルチンは裕二郎をショルダータックルで迎撃し、ファレがチョークで捕らえてショートレンジラリアットも、避けたボルチンがロープに飛んでショルダータックルでなぎ倒す。
 実況席にいた矢野通がHOTをバックステージに連れていき、ボルチンがEVILに串刺し攻撃を狙うがEVILが避けて金具が剥き出しのコーナーに自爆。
 EVILは金具が剥き出しのコーナーに叩きつけて走り込むが、ボルチンがラリアットで迎撃する。両者ダウン。

 ボルチンが担ごうとするが、EVILがエルボー連打からショートレンジラリアット連発。ロープに飛ぶが、ボルチンがガットショットからロープに飛ぶも、EVILがラリアットでなぎ倒しシャープシューター。ボルチンはロープを掴みブレイク。

 EVILは投げようとするが、耐えたボルチンがパワーボム。フォールも2。

 ボルチンはバーディクトで叩きつけ、再度担ぐがエプロンにSHOが登る。ボルチンはEVILを投げ捨て、代わりにSHOを担ぐとカミカゼ。
 ボルチンはEVILを担ぐが、着地したEVILがEVILを狙うも、ボルチンは担ぎ直してカミカゼ。
 ボルチンは再度担ぐも、EVILがレフェリーを掴んで着地するとDOUKIがボルチンの足を鉄パイプで殴りつけていく。
 倒れたボルチンを引き起こしてEVILがEVILで叩きつけ3カウント。

EVIL「おいボルチンよ、ざまあねえなこの雑魚が!ハッハッハー!このボケが!」


 試合後もHOTはボルチンを痛めつけていくが、ウルフアロンがリングに上がり次々払い腰で叩きつける。さらに東郷にボディスラム。

EVIL「テメー誰に手出してんだこの野郎!潰すぞこの野郎!」

 EVILとウルフが突き飛ばし合い睨み合うが、HOTが先にリングを後にした。

<試合後コメント>
ボルチン・オレッグ
「(※首を冷やしながら座り込み)正直、苦しいけど、今。今日、本当に試合が終わった後、カッコいいことを言おうと思ったんですけど。3年前、両国に上がって本当に知らない世界に来て、本当にちょうど3年前、10月の両国に上がってプロレスの世界で、プロレスで世界チャンピオンになるって言って、そこからプロレスの人生が始まって。いやぁ本当に3年間でいろいろあったけど、やっぱりプロレスをやりながらいろいろ楽しいっていうのは幅広い世界、本当に毎回。まぁ苦しいことも凄くあるけど、今日も凄く苦しいけど、でも諦めずにここから頑張って頑張ってもっと強くなって、とりあえずEVIL倒して、レスリングの世界で自分の夢は獲れなかったけど、プロレスの世界で絶対獲れるように頑張りたいと思うんで、その中で一つの目標、EVIL倒して、EVILの仲間も全員倒していきたいですね。まぁこれから強くなると思うんで、もう本当に毎回やって、本当にいろいろ違いも分かるから。レスリングとの違いは最後結果出したら、それで相手はおしまい。プロレスの人生は長くて、長く続ける。で、途中で本当に今日みたいに大変なことがあって負けても、それをどうやって自分の中で上手く切り替えて頑張っていくか。まぁとりあえず次、次頑張りたいと思うんで。プロレスの人生楽しいですよ」

ウルフアロン
「まだ練習生っていう立場だったんで、リングの上で止めるっていうことはしてこなかったんですけど、まぁ今日は頭で考える前に本当に体が動いてしまっていて。正直今の立場で僕が言っていいことではないと思うんですけど、1月4日、デビュー戦、EVILとやらせてください。以上です」

EVIL
「オゥ、ホ~ラ見てみろ。ベルトっていうのはな、本物の主の元に返ってくるもんなんだよ(※と言って、NEVERのベルトを数回叩く)。それよりウルフアロン、一練習生の分際で生意気な真似してくれたな、この野郎。死ぬ覚悟があるなら叩き潰してやるからな。分かったか。よく覚えとけ!」

第7試合


 ゴング前にICEが上村と、OSKARが海野と殴り合い試合開始。リングにはICEと上村が残り、お互い髪を掴んで睨み合う。ICEがボディにエルボーからナックルを叩き込み、ロープに飛ぶが海野がリングに駆け上がり上村とダブルのショルダータックルで迎撃。そのまま上村がアームロックで捕らえるがOSKARが海野ごと突っ込んでカットする。
 OSKARは上村にボディスラムからICEがミドルキック連発でコーナーに押し込み、ソバットから串刺しニー。ICEはOSKARにタッチ。

 OSKARは逆水平チョップ。再度チョップも、上村はエルボー連打からチョップを避けてチョップを打ち込んでいく。OSKARはガットショットからコーナーに振るが、上村はブーメランクロスボディもOSKARはキャッチしてリングに投げ捨てる。
 OSKARはコーナーに振って串刺し攻撃を狙うが、上村がバックエルボーで迎撃し、コーナーから飛び込んでフェイスバスター。上村は海野にタッチ。

 海野はOSKARに低空ドロップキックからICEにバックエルボー。さらにICEを踏み台にしてOSKARにスイングDDT。OSKARが海野にガットショットからロープに飛ぶが、海野はドロップキックで迎撃する。
 海野が串刺しバックエルボーからチョップとエルボーを交互に叩き込んでいくも、OSKARが切り返してチョップ連打。海野が突き飛ばすとエルボー合戦から海野がエルボー連打。オスカーが強烈なビンタを叩き込んで膝をつかせると、バックドロップを狙うが海野が耐えると背中にエルボー。さらに担ごうとするが、OSKARが着地し海野がバックをとるも、バックを取り返したOSKARが強引にリングに叩きつけて背中にエルボードロップ。フォールも2。
 OSKARは投げようとするが、着地した海野が投げ捨てジャーマン。海野は上村にタッチ。オスカーもICEにタッチ。

 エルボー合戦から上村はエルボー連打。ロープに飛ぶがICEがエルボー。上村もエルボーからコーナーに振ろうとするが、ICEが逆に振って串刺しラリアットから投げようとする。切り返した上村にICEがエルボーからブレーンバスター。フォールも2。
 OSKARはロープに飛ぼうとするが、上村が引き込んでバックドロップからフォールも1。上村はすぐに腕ひしぎも、ICEはロープに足を伸ばしてブレイク。
 海野がコーナーに振って上村が走り込むが、ICEが前蹴りから延髄切り。さらに海野に前蹴りからビンタ。
 ICEは海野の顔面につばを吐きつけ、ケンカキックも海野が振りかぶってエルボー。
 海野と上村でICEを投げようとするがOSKARがカット。
 OSKARが同士討ちさせるとロープに飛ぶが、上村と海野がダブルのバックドロップで迎撃する。
 海野はOSKARの後頭部に串刺しジャンピングニーからコーナー上に座らせ、雪崩式ブレーンバスターから上村がフロッグスプラッシュもOSKARがカット。 
 海野と上村でOSKARにダブルドロップキックを叩き込んで排除し、上村がICEにアームロック。ICEを立ち上がらせると閂スープレックスを狙うがICEがヘッドバッド連打。上村もヘッドバッド連打で返すが、OSKARが背後からスリーパーで絞りあげ、そのままスープレックス。ICEがサッカーボールキックも、海野が走りこんできて交互にエルボー。さらにラリアットでOSKARを排除し、ICEにボディブローからヘッドバッド連発。
 上村に走り込むも、上村はジャンプして避けるとフランケン。そのまま腕ひしぎで捕らえるがOSKARがギロチンドロップでカット。
 OSKARが羽交い締めにした海野にICEがナックル。さらにICEがOSKARに振るとOSKARはパイルドライバーの体勢で担ぎ、ICEがサッカーボールキックを叩き込むK.O.Bからフォールし3カウント。

<試合後コメント>
Knock Out Brother's
OSKAR「偉そうには言いたくないが……俺たちがIWGPタッグチーム王者なのには理由がある!今見せたのがタッグチームのプロレスだ! たった一つの合体技で仕留めたぞ! 誰がシングル選手で誰が真のタッグチームだ? 俺たちこそが真のタッグチームだ! よく聞くんだ、ユーヤ。お前を見てたよ。お前は全てを出し切ってた。もしかしたら……もしかしたら本隊はお前に適した場所じゃないかもしれないぞ? お前が上に行くのをアイツらは手伝ってくれるのか? 俺にはわからないな。でも、ショータ……ショータ・ウミノ。俺はお前を”低予算のイシイ”と呼ぶよ。お前は何をしてたんだ? お前は誰だ? さっき見たのはウミノ・ショータじゃなかった。あれは偽物だ。ショータ・ウミノは一体、何者なんだ? 提案がある。また遠征に出るのはどうだ? もしくはまた頭を剃るのはどうだ? それか、トレーニングは止めて、”レッドシューズ”を履いて……父親の後を継いで次の”エース・レフェリー”になったらどうだ? お前なら出来る! 頑張れ!」
Ice「これが“プロレス・ハイ”だ。海野翔太、お前少しは感じたか? 出せたか? ドロドロしたナマの感情。会見でも言ったが、“ランナーズ・ハイ”はランナーしか感じられねえんだ。でも“プロレス・ハイ”はレスラーもファンも感じることができんだろ。(※水を飲んで)左ヒジから下の感覚がねえが、マジで最高だったな、オイ。(※ネックレスを示して)なぜ俺が“Ice”か、興味のねえヤツも、ちょっと耳貸せや。辻陽太、俺はよ、アイツのことが好きだ。言っとることもブレんしな。何ならリスペクトしちょるわ。アイツがよ、言っとったんだ。『HEAT STORMは太陽で、辻陽太は月だ』と。マジでその通りやと思ったな。かと言って俺はこのビジュアル。何なら、“主人公”、“センターポジション”になれねえようなヤツだ。アイツらみたいに、アスリートで表舞台に立っとらんかったしな。そんな俺が、どうやって上を目指すか。『NEW JAPAN CUP』優勝? 『G1』優勝? IWGP世界ヘビー? 獲るためには、どうするか。太陽とか月とか、その光の反射を利用すんだ。アイツらの光の反射を利用して、俺がさらに輝く。(※ネックレスを示し)そう、俺が“Ice”だ。俺がこれからこの業界で生き抜いていく、そのためにはよ、そういうヤツらの光っていう部分を引きずり出して、利用し、さらにソイツらより輝いて、自分の光でソイツらの光を呑み込む。そういう存在になる。(※ネックレスを示し)そういう存在、俺が“Ice”だ。オイ、次は誰だ、オイ? (※立ち上がって)強えヤツ、かかってこい。ハイになりたいヤツはかかってこい。俺らがよぉ、負けることはねえんだ。どんな相手でもよぉ、俺が引きずり出してよぉ、俺が輝くために利用してやる。とりあえず、(※OSKARが持つベルトを叩いて)コイツを利用して、いっちょ金儲けだ。感じろ。Let's get high! チッチッ、 Big Up!」
OSKAR「(※2本のベルトを両手に持って一つずつ前に差し出し)その通り!」

海野翔太
「あー、クソ、悔しい! (※片ヒザを突いて)メチャクチャ強えな、K.O.B! 『次は』とか『絶対』とか『死んでも』とか、もう言いたくねえんだよ。何としてでも、自力で勝ちにいかないと。ずーっと、ずーっと列の最後尾……絶対覆してやるんだ!」

上村優也
「(※両肩を担がれたままで)Ice、OSKAR。何回でもかかってこいや。1対1でも、2対2でも、1対2でも、お前らまとめてぶっ潰してやるよ。あとIce、お前最後、何て言ったんだ? 『俺らで作ろう』って、そう聞こえたけど、上等じゃねえか。お? 何回でもぶっ潰してやる。お前ら2人、この俺、HEAT STORMが、お前ら溶けてなくなるまで、俺がぶっ潰してやるよ」

第8試合


 ロックアップからバックの取り合い。再度ロックアップからリストの取り合いとなり、グラウンドの攻防からロックアップへ。ゲイブがロープに押し込みクリーンブレイク。
 再度ロックアップから辻がヘッドロック。さらにショルダータックルからロープに飛んでフランケンも、ゲイブが着地してショルダータックルのぶつかり合いへ。ロープに飛んだ辻へゲイブがドロップキックで迎撃すると、辻は場外に降りる。ゲイブがこれを追って場外乱闘へ。
 ゲイブがエプロンに寝かせて背中にチョップ。リングに戻り、トップロープにかけて顔面に前蹴り。さらに背中にダブルチョップからキャッチしてそのままシットダウンパワーボム。フォールも2。

 ゲイブはチョップとヘッドバッドを交互に叩き込み、串刺しラリアットから逆コーナーに振って串刺しドロップキック。辻が避けて自爆させると、ロープに飛んでスライディングキックで場外に落とす。辻が追撃のトペ・スイシーダを発射し、リングに投げ入れる。
 辻はエルボーもゲイブがチョップ連打。辻は変形のコードブレイカーから逆エビ固めで捕らえ、ゲイブはロープを掴みブレイク。

 辻はコーナーに押し込みチョップを打ち込んでいくが、前に出たゲイブにエルボー連打からロープに振ってキチンシンク。フォールも2。

 辻が引き起こすと、両手を広げたゲイブの胸にチョップ。さらにボディにエルボー連打。ゲイブのビンタに辻がエルボー、ゲイブのローリングチョップに辻が飛び膝を返し、辻はソバット2連発。受けきったゲイブがショートレンジラリアットでなぎ倒す。
 ゲイブは引き起こしてエルボーからパワーボム。フォールも2。

 ゲイブは逆エビ固めで捕らえるが辻はロープを掴みブレイク。
 
 ゲイブは辻の顔面を蹴りつけてからパイルドライバーを狙うが、耐えた辻にダブルアーム・スープレックス。フォールも2。

 ゲイブはロープに飛ぶも、辻がキャッチしてバックブリーカーからフェイスバスター。さらにストンピングも、避けたゲイブが突き飛ばす。だが辻がラリアットも、避けたゲイブが走り込むが辻はカウンターの風車式バックブリーカー。
 辻は投げようとするが、着地したゲイブが突き飛ばして串刺し攻撃を狙うが、辻が足を伸ばしてカットしフェイスバスター。さらにマーロウ・クラッシュを投下するが、避けたゲイブが走り込むも、辻が担ぐが切り返したゲイブがツームストンパイルドライバー。フォールも2。

 ゲイブは投げようとするが、辻が膝蹴りからカナディアン・デストロイヤー。辻は串刺しジャンピングニーからマーロウ・クラッシュ。これを避けたゲイブがビンタからロープに飛ぶが、辻がコンプリートショットからぶっこ抜きジャーマン。すぐに立ち上がったゲイブにラリアットを叩き込んでフォールも2。

 辻は走り込むがゲイブがラリアットで迎撃し、マッドマン・ボムで叩きつけフォールも2。

 ゲイブは投げようとするが、耐えた辻に膝蹴り。さらにO-KNEEを突き刺すが、すぐに辻がジーンブラスター。両者ダウン。

 辻がゲイブをコーナー上に座らせゲレーロ・スペシャル。さらにジーンブラスターを狙うが、ゲイブがカウンターのパイルドライバーから再度パイルドライバー。フォールも2。

 ゲイブは引き起こそうとするが辻はなかなか立ち上がらず。ぐったりとした辻を強引に引き起こしてエルボーも、辻がヘッドバッドで返し両者ダウン。

 ゲイブと辻は四つん這いになりながらヘッドバッドの打ち合い。さらに膝立ちでエルボーの打ち合いからチョップの打ち合い。エルボー合戦からチョップ合戦となり、お互いチョップ連打から左右のチョップ連発。ゲイブがエルボーからロープに飛ぶが、避けた辻がジーンブラスターからフォールも1。

 辻がジーンブラスターから逆エビ固め。ゲイブはこれでギブアップ。

 ライオンマークの上でお互い座礼し、固い握手から抱き合う。
 そこへWAR DOGSと無所属メンバーがリングに上がり睨み合いへ。フィンレーは辻と握手。無所属の他のメンバーもWAR DOGSと握手し、会場は騒然となった。

 帰り際に辻は解説席にいる棚橋の前でベルトを掲げ、棚橋も握手で応じ王座戦を約束した。

<試合後コメント>
辻「フィンレー、ゲイブ、そしてWAR DOGSのメンバー、この1カ月間、ありがとうな。お前らのおかげで俺はさらにレベルアップすることができた。感謝してるよ。あの握手はそういう意味だ。これでアンタらとの闘いも一区切りだ。お互い削り合うのはもうやめにしよう。棚橋社長、今さらだがアンタがいなければ俺はこの世界にいなかった。これが俺がアンタにできる俺なりの恩返しの形だ。やろうぜ、IWGP」

ヒロム「いやぁ、面白い! 刺激があっていいじゃないの、プロレス界。これぐらい面白いことが起きないと、何かが起きないと面白くないのがプロレス界だから。いや、でもね、一つ勘違いしないでくれ。別にWAR DOGSに入ったわけではございません。まぁあれじゃない? ノーサイドでお互いに思うことが同じだったんじゃないの? 面白いことしようって、面白いことしたいなって、この世界で。そう思ったから俺は握手しましたよ。でも、別に(※TOO SWEETのサインを出して)これは嫌いじゃないな。これは嫌いじゃないけどね。コン! となると、やっぱ1発目大事だよね。面白いこと言わなきゃいけないよね! ヨシ、決めた。次のジュニアタッグリーグ、パートナーを指名致します! 俺と組んでくれ、外道さ~ん! アッハッハッハッハ!」

ティタン「サプライズがある。ヨータ、ナガイについて行くと決めた。もし彼らが、WAR DOGSとの連携、共闘を望むなら。俺の心は決まっている。歩み続け、前に進むためだ。WAR DOGS !  この俺が協力を申し出る。さらに強固になるだろう。さらなるファンを獲得するため、前進あるのみだ。日本、メヒコ、世界中に向けて。俺たちが姿を現せば、驚くべきことが起こるだろう。ファンの皆さん、楽しみにしていてくれ。この共闘は、これからの注目の的になる。多くの偉業を成し遂げるだろう」

鷹木「全てを飲み込むわけじゃないけど、まぁまぁまぁ。俺自身もな、ちょうど7年前、この両国で一歩踏み出したからな。まぁどうなるか分かんねぇよ。どうなるか分かんねぇけど踏み出さなきゃな、始まんねぇから。ただ、あいつらWAR DOGSの下につくなんてことは1ミリも考えてないから。別にあいつらも無所属になろうなんて気もないだろうけど。まぁいいんじゃない、そこはフィーリングで。フィーリングで。もちろんゲイブに対しても、フィンレーに対しても、モロニーに対しても少なからずリスペクトはあるからね。まぁどうなるかは任せますよ、流れに、はい。ただ! みんなシェイクハンドとかグータッチしたけど、外道だけは信用できねぇな、外道だけは」

フィンレー「いいか、人生において、物事は勝手には変わらない。自ら変える必要がある。正直なところ、この夏の間、リーダーとしての自分を追い詰める壁が迫っていると心配し始めていた。全てが暗闇に沈むのではないかと思い始めていた。身近な者たちが、俺の判断に躊躇するのを感じていた。しかし俺は弱いリーダーではない。絶対に違う。俺を疑う者をWAR DOGSから外すようなことはしない。ただ、新しく信じる者たちを加えるだけだ。ツジ、これを休戦と呼んでもいい。協力関係と呼んでもいい。好きに表現すればいい。ただ、俺は気づいたんだ。お前と俺は闘い続ければ、永遠に終わらないまま、互いに確実に滅びるということを。あるいは、俺たちの仲間が手を組めば、他のヤツらが確実に滅びることになる。いいか、重要なのは、俺には全部見えているし、分かっているということだ。誰かが俺に対して行動を起こす前に、俺はもう行動を起こす。つまり、この話の教訓は何かというと、殺されるのを避けるために殺す必要はないということだ。(※カメラに向かって指を差して)また会おう」

第9試合


 ロックアップからエルボーの打ち合い。再度ロックアップからTAKESHITAがヘッドロックで捕らえショルダータックル。再度ロープに飛ぶが、避けたザックをヘッドロックで捕らえ、ロープに飛んでジャンピングニー。避けたザックが走り込みサッカーボールキックも、TAKESHITAも避けて場外に転がる。
 リングに戻り、手4つからザックがフロントネックで捕らえ、ヘッドロックからグラウンドへ。TAKESHITAが回転してフォールも、ザックは離さずに1で返して絞り上げる。
 TAKESHITAがリストを取って切り返すも、ザックは弓矢固め。TAKESHITAが回転してフォールもすぐにザックが抜けて距離を取る。
 ザックが腕を取ってリストの取り合いへ。ザックがロープに振るがTAKESHITAがジャンピングバックエルボーで倒し、コーナー下にセットしてセカンドロープからのダイビングセントーン。さらにボディシザースで捕らえるがザックはロープに足を伸ばしブレイク。

 TAKESHITAは投げ捨てボディスラム。エプロンに転がったザックが走り込んで来たTAKESHITAにぶら下がり腕ひしぎ。
 離してリングに戻ると指と肘を踏みつけていき、肘へのストンピング。ザックはエルボースマッシュ連発で倒し、指を捻っていくがレフェリーが注意。
 ザックはエルボースマッシュから前蹴り連発。TAKESHITAもエルボーで返し、エルボーの打ち合いからTAKESHITAがエルボー連打。ローリングエルボーはザックが飛びつき腕ひしぎで捕らえるも、そのまま回転してTAKESHITAがフォールも2。

 ザックが走り込むもTAKESHITAがカウンターのエクスプロイダー。
 TAKESHITAは串刺しビッグブーツからブレーンバスター。さらにロープに飛んでビッグブーツで場外に落とし、ノータッチトペ・コンヒーロを発射。
 リングに戻そうとするが、ザックがエプロンを走り込んでのサッカーボールキック。キャッチしたTAKESHITAがエルボーからエルボースマッシュも、ザックは腕を取るとエプロンに押し込んで指を踏みつけていき、肩へのストンピングで場外に落とす。
 リングに戻ったTAKESHITAの右肘へツイスト。さらにアームロックから肘へのストンピングを落とす。
 TAKESHITAはショルダーアタックで距離を取ろうとするが、ザックが腕をとるとTAKESHITAは強引に投げようとするも、着地したザックがエルボー連打から串刺しバックエルボー。再度串刺し攻撃を狙うがTAKESHITAが追走串刺しジャンピングニーからブルーサンダー。フォールも2で下からザックが変形腕ひしぎ。TAKESHITAはロープに足を伸ばしブレイク。

 ザックのサッカーボールキックをキャッチしたTAKESHITAにザックが左右のビンタ連発。だがTAKESHITAがエルボーを叩き込み、ロープに飛んでラリアットでなぎ倒しフォールも2。

 TAKESHITAは人でなしドライバーを狙うがザックがヨーロピアンクラッチも2。

 ザックがロープに走るがTAKESHITAはカウンターのジャーマンからそのままジャパニーズ・レッグロール・クラッチも2。

 ビッグブーツの打ち合いはザックが制して担ぐも、切り返したTAKESHITAにザックはハイキック。避けたTAKESHITAが人でなしドライバーからのぶっこ抜きジャーマン。さらに走り込むもザックはカウンターのザックドライバーで突き刺す。両者ダウン。

 両者立ち上がりエルボーの打ち合いからTAKESHITAがエルボースマッシュ。ザックもエルボースマッシュで返し、TAKESHITAが左右のエルボー連打からローリングエルボーを叩き込むとザックは崩れ落ちる。
 膝立ちになったザックへTAKESHITAがワガママも、打ち終わりにザックがクラーキーキャットで捕らえる。TAKESHITAはロープになんとか足を伸ばしブレイク。

 ザックはミドルキックを連打していき、TAKESHITAはすぐに立ち上がるとラリアットの相打ちから逆さ押さえ込みの狙いあい。TAKESHITAが丸め込んでからのラストライドで叩きつけ、ワガママを突き刺しフォールも2。

 TAKESHITAはザックをコーナー上に座らせ、正面に登るもザックは腕を取る。さらにヘッドバッドから前方回転しての雪崩式シットダウンパワーボム。続けてサッカーボールキックからスイングDDT。だがそのままの勢いでTAKESHITAがレイジングファイヤーで突き刺す。両者ダウン。

 TAKESHITAは投げようとするが、ザックがジャパニーズ・レッグロール・クラッチを狙うも、TAKESHITAがプルス・ウルトラ。ザックは指を取って逃れると、肘へのストンピングを投下。
 ザックは走り込むもTAKESHITAがカウンターのワガママから投げようとするが、ザックが切り返してセイバードライバーからフォールも2。

 ザックはエルボーを打ち込んでいき、ふらつくTAKESHITAの顔面をこずいていく。TAKESHITAはサポーターを外し、振りかぶってのエルボー。崩れ落ちたザックを引き起こすが、ザックは脇固めから腕ひしぎ。回転したTAKESHITAがぶっこ抜きジャーマンから、そのまま離さずに再度ジャーマンスープレックスホールド。3発目を振りほどいたザックにTAKESHITAがリバースフランケンからワガママを突き刺し、サポーターを外してのワガママ。これでフォールし3カウント。

TAKESHITA「ザック、俺がとった、このベルト、大事にするからよ。おい、おい、まあ落ち着け。お前らの中に、文句があるやつおるやろ。俺がベルト取って、腸煮えくり返ってるのは新日本ファンだけじゃない、選手ん中にもおるはずや。俺にグチグチ文句言っとる奴おるな。おい、いいよ、こうして俺はベルトを取った。文句のある奴は、俺の前に来い」
 これを聞いてリングに現れたのは後藤洋央紀。

後藤「KONOSUKE TAKESHITA、お前に一つ聞きたい。俺が来ると思っただろ?次は、この俺に、挑戦させろ。俺の挑戦を受けるのか、受けないのか、どっちだ?」
TAKESHITA「お前が来ると、夢にも思わなかったよ。おい、新日本の、わけーやつら、オイ、こんな、ベテランレスラーに任せていいんやな?お前ら、挑戦者後藤でええんやな?おい、確かに、去年のG1の貸しもあるからよ、お前とやってやるよ。でもな!俺は、おめーの、革命とやらに、付き合わねーぞ。世界のTAKESHITAは、つえーぞ(睨み合い、後藤はリングを後に)さぁ、俺がベルト取ったぞ。お前ら、今、何を思う?おい、ブーイングなんか?それとも、声援なのか。今、声援送ってる奴ら、オメーらは、俺が一生楽しませたるから、楽しみにしとけ。おい、俺が、俺がよ、IWGPとったからには、規格外の闘い見せて、もっとプロレス界を、プロレスラーもオメーらファンも、プロレスこそナンバーワンだと胸を張って言える、そういう世界、突き抜けていこうぜ。このベルト取った意味、俺はわかってるから、お前ら楽しみにしとけ。それが俺からのメッセージだ。フロム!ジ!アルファ!」

<試合後コメント>
KONOSUKE TAKESHITA
──ベルトを手にした今の思いは?
TAKESHITA「試合前に言った通り、このベルトは本気でプロレス界の最高到達点と思ってるから。でも、俺はこれがゴールだと思ってない。こっからまた、新しい山探しに行くから。まずは、このベルトを獲ったからには、IWGPの重みは子供の頃から見て、よーわかってるから。せっかく俺が獲ったからには、IWGPの歴史の中にもないような規格外の闘いでこのベルトを見せていく。そして、このベルトを獲ったからには、もちろん1.4東京ドーム、頭にあるよ。でも、1回獲ったぐらいで東京ドームの舞台にチャンピオンとして立とうなんて、そんなことは微塵も思わへん。後藤とはドームの前にやってやるから。後藤、楽しみにしてろよ」

──ザックとの戦いを振り返ると?
TAKESHITA「今日は俺が勝った。これで2勝1敗になったとか勝ち越したとか、そんなんどうでもよくて、今日は俺が勝った。今日は俺の方が強い、それだけの話。ザックが強い。俺も強い。でも、今日は俺のほうが強い。やってることは何も間違ってない」

──ファンの声援をどう感じた?
TAKESHITA「みんなで一緒に闘おう。絶対にガッカリさせへんから。みんなで一緒に闘おう」

──王者としてどういう闘いを見せていく?
TAKESHITA「さっきも言った通り、IWGPの歴史の中にも、まだ見たことのないような、『やっぱりプロレスすげえ』、『やっぱりプロレスこそがナンバーワンや』、見に来た人が、そしてやってる俺たちが胸を張って言える、そういう世界を見せていくだけですね」

ロッキー「新日本のファンよ……TAKESHITAにブーイングしたな? 部外者のように扱ったな? なぜだ? この男は過去20年で最高の『G1』を創り上げただけじゃなく、今夜、史上最高のIWGP世界ヘビー級王者の1人、ザック・セイバーJr.を倒したんだ。それも正々堂々と。THE ALPHAには敬意だけを持つべきだ。そしてゴトー、お前が次の挑戦者ならば忠告しよう。IWGPのGはゴトーのGじゃない。それは、“THE ALPHAとリングに上がる時は、土下座して命乞いでもしてろ”ってことだ。(※日本語で)一緒に乾杯?」
TAKESHITA「Yeah(※と、缶ビールを開ける)」
ロッキー「IWGP世界ヘビー級王者、KONOSUKE TAKESHITA。THE ALPHA」
TAKESHITA「乾杯」
ロッキー「カンパイ!」

ザック・セイバーJr.
「(※腹を押さえてうずくまり)アイツの方が強かったってことだ……。これ以上、大したことを言えるとは思えない。3つのベルトが入れ替わった……今、上手くしゃべれないことは勘弁してくれ。アイツのほうが強かった。言い訳はしない。そして俺の東京ドームはなくなった。自分以外を責めるほかない。だから(※日本語で)オメデトウ、TAKESHITA。オメデトウ」

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