【インタビュー】介護士からプロレスラーとキックボクシングの二刀流へ!フリーになった“浪速の女神戦士”ブランキー真帆が語る今

生まれも育ちも大阪の関西人ながら、都会風のエレガントな雰囲気も漂うブランキー真帆。バリアフリープロレスの試合で上京の翌日、大都会渋谷のど真ん中で直撃インタビューを試みた。
<ブランキー真帆>
2023年11月5日、スペル・デルフィンが松竹芸能との協力で旗揚げした2point5女子プロレスでキャプテン・アメムラを相手にブランカ真帆としてデビュー。プロレスデビュー1ヶ月後にMA日本キックで牧野天音を相手にキックボクシングデビューする。2024年末の試合で下顎骨折の怪我で長期欠場となり、2025年3月6日に退団。その後ブランキー真帆としてフリーとなり、様々な団体で活躍している。
――本日は試合後でお疲れのところ、ありがとうございます。渋谷にわざわざ来て頂いたのは、ブランキーさんが自分の中に何故か渋谷の街のイメージが湧いたからですよ
真帆「大阪生まれ、大阪育ちですけどね(笑)」
――昼間、電話でお話しした時に渋谷のスクランブル交差点で、コスチュームで写真撮影を無理強いしてすいませんでした。
真帆「いえ、コスチュームを洗濯に出していましたので。早く言ってもらえたら用意していましたよ。」
――ぜひ、タイミング合えば実現したいです。そんな真帆さんですが、昨日のバリアフリープロレスはどうでしたか。
真帆「前回タッグでやられてしまって、お願いして組んでもらった試合だったんですが結果は負けてしまいました。でも、1対1で戦うと選手としてリスペクトをより高めた試合でした」
■私、前職は介護士をしたこともあるんです
――なるほど。バリアフリープロレスとは?主旨をお教え下さい。
真帆「目が見えない。耳が聞こえない。障害があってもなくてもプロレスを楽しめるというコンセプトで、耳覚障害の方にはスクリーンで字幕が出たり、手話通訳がいたり視覚障害の片には音声アナウンスや、実際にリングに触れてもらったりするんです」
――施設などから来てもらって
真帆「そうです」
――出るきっかけがあったのですか?
真帆「はい。私はもともと医療と福祉関係でした」
――意外ですね。もともと何をやられてたんですか?
真帆「訪問介護をやって、有料老人ホームで介護士をしていました」
――初任者研修を持っているんですね
真帆「初任者研修、ガイドヘルパー、福祉住環境コーディネーター。その後に専門学校に行きまして、作業療法士を取りました」
――福祉のエキスパートですね!バリアフリーに対して思い入れもあったのでは
真帆「(福祉に)務めたときからありましたね。バリアフリープロレスさんは車椅子が入る会場でしかやらなかったり、いろいろ配慮されていますね」
――東京しかやられてないということなので、逆にブランキー真帆選手がたずなを取って大阪で開催してもいいいかもしれませんね
真帆「大阪でもプロレスに興味あっても見に行くきっかけがない人も多いと思います。ぜひ、大阪にも来て頂きたいです」
――逆に大きなムーブメントになって、全国展開してもらいたいですね
真帆「ホントに来てもらった人が、笑顔で楽しかったと言ってくれて嬉しいです」
■リングネームがブランカからブランキーへ
――もともとはブランカ真帆として活動していました。ブランカの意味とは。
真帆「ブランカはスペイン語で白だったり、純粋という意味でプロレスに対していつまでも純粋でいたいという・・・」
――そこからブランキーに変わった
真帆「ブランカを気にいっていて、その感じを残したかった。欠場から復帰の再スタートという感じで改名しました」
――ブランキーというのは黒という意味合いもあります。コスチュームもそうですが、肌も日サロで焼いていらっしゃるんですか?
真帆「焼いてます」

■憧れていたのは、DRAGON GATEの吉野正人
――憧れてる選手とかはいるのでしょうか?
真帆「レスラーになる前から憧れていたのは、元DRAGON GATEの吉野正人さんです。もう引退されてますが」
――ブランキー選手の試合は8月30日に沖縄世界館で行われた試合(ACF116 VS近藤瑠美愛戦)を拝見したのですが、動きがU系の蹴りだなと感じました
真帆「UWFがかっこいいなという憧れがありまして。UWFスタイルというのもベースに持っておきたくて」
――これからも格闘技とプロレスの2足のわらじでしょうか?
真帆「今も格闘技の練習は続けてますが、今はプロレス中心ですね」
――今巷で話題のタイヤファイトというのがありまして(笑)いかがですか?
真帆「タイヤファイトか~タイヤファイトはいいかな~。それより今はチキンコンバット(片足を持ち、相手とぶつかりながら勝敗を競う)というのがあって。今はそっちかも(笑)」
■格闘技では、山本KID徳郁選手が好きですね
――プロレスをやるきっかけは格闘技ですよね
真帆「格闘技やる前から、プロレスは見ていたんですよ。20代から」
――生まれも育ちも大阪ということですが、やっぱり大阪出身の選手が好きですか?
真帆「10代の時はキックボクシングが好きでしたが、山本KID徳郁選手が好きでした。キックやMMAをよく見てました。20代でプロレスに出会い、30歳になったきっかけに何か始めようと格闘技をやりました」
――格闘技を初めて、面白くなり初めてからの夢だったプロレスラ―を目指したと
真帆「そうですね」
――練習を続ける中で、デビューが決まった時はどうでした?
真帆「いいプロレスを見てきただけに、こんなんでデビューしていいのか不安もありました。素晴らしい選手が沢山いる中で、自分がその中に入っていいのかという葛藤はありましたね」
――デビューされて、格闘技とプロレスどちらが難しいですか?
真帆「格闘技はラッシュとかで見せるじゃないですか?プロレスは相手の技を受けて、受けて見せ合っていく。どっちが難しいかは決められませんね。どっちも奥深さがある。両方とも、尽きない。飽きない」
――なるほど。では格闘技とプロレス各方面でどんな選手になりたいですか?
真帆「格闘技は倒せる選手になりたいですね?MMAにも興味あります」
――キッド選手が好きだったら、MMAデビューもありですね
真帆「もともと、欠場前はデビューの話もあったんです」
――ブランキー真帆のMMAデビュー。興味あります

■ブランキー真帆の恋愛観
――好きなプロレスラ―は誰でしょう。
真帆「あ~、中島勝彦さん。戦い方も、スタイルもいいなって」
――プロレスを離れた所で好きな男性のタイプは?
真帆「芸能人とか、よく知らんし」
――プロレスラ―として、月並みにやさしい人とかそんなのはいらないと
真帆「なんだろ~。でも、条件として絶対にゆずれないのは私を自由にさせてくれる人。あれ駄目、これ駄目もだけど、『また練習行くの~?』とか無理。連絡つかなかろうが。逆に連絡つかなかったら、楽しんでると思って欲しい(笑)」
■日本中、いや世界中 どこでも行きます!
――自由人ですね。今後、自分が目指していく理想像はなんでしょう?プロレスもあるし、格闘技もあるし。ファンに対して自分をどう見てもらいたいか?
真帆「具体的にはないんですが、近い目標としては海外に行きたいと。今の格闘技のスタイルもやりつつなんですが、そこにルチャ・リブレの要素を入れたい。ルチャのいいところは遠心力を使って、小さい人が大きな人を投げれるところに惹かれてます。自分は身体が大きなほうではないんで」
――得意技はなんでしょうか?
真帆「フロッグスプラッシュです。トップから屈伸式の。これを出せるようになってから、勝てるようになりました」
――より新しいスタイルを取り入れてお客さんにアピールする。そして自分の商品価値を上げていくと。ブランキー真帆は、呼ばれたら全団体どこにも行きますよと。日本どころか、世界中にでも。最後にアピールしたいことはありますか。
真帆「格闘技も、プロレスも新しい技が増えてきている。体つきも少しずつですが変わってきている。ほんの少しの積み重ねですが、たえず進化している所を見て欲しいですね」
――これからの活躍を、こちらも影ながら応援しています。今日はありがとうございました。
真帆「ありがとうございました」