“超日本のエース”永田裕志がバラモンユージとして大暴れ!10・14新宿では青木真也と仰天の一騎打ちが決定

髙木三四郎30周年プロジェクト『超日本プロレス旗揚げ戦』が8月19日、東京・上野恩賜公園野外ステージで開催された。“ミスターIWGP”永田裕志がバラモンユージに変身して、バラモン兄弟(シュウ&ケイ)と共闘して大暴れ。文字通り、“超日本のエース”と化した永田は次回大会(10月14日、新宿FACE)では一転して、青木真也との一騎打ちが決まった。
2・3新宿での髙木三四郎デビュー30周年記念大会『NEVER SAY NEVER』から継続参戦している永田は、4・9上野での『M&Aプロレス~MatchMake & Agent~』では黒潮TOKYOジャパンとのコンビでバラモン兄弟との壮絶死闘の末、撃破。6・25新宿ではバラモン兄弟からトリオ結成のラブコールを受け、佐藤光留&阿部史典&一般人・澤宗紀と対戦した。
ユージはバラモン風のコスチュームで登場。試合はのっけから大場外戦となり、レフェリーが20カウントを数えると、リングには光留が一人残っており、わずか139秒でバラモン軍のリングアウト負け。これでバラモン軍が納得いくわけもなく、ユージが「お客さん、どうですか?」と呼び掛けた。観客がユージコールで支持すると、光留は「誰かに頭を下げてもらわないと」と注文。ここで、ユージが頭を下げ、バラモン兄弟は場外カウントなし、反則裁定なしのエニウェアフォールマッチを要求。これを光留組が受け入れて再試合に突入。

エニウェアフォールマッチとあって、再試合はさらに壮絶な場外戦に発展。バラモン兄弟はもはや敵も味方のユージも関係なしにバケツの水をぶっかけまくる。バラモン兄弟のパウダー攻撃がユージに誤爆の災難。阿部がバイクに乗って、ユージをひこうとするも、光留と澤に誤爆。バラモン兄弟はバケツに入った墨汁をかけようとするも、ユージのセコンドに付いていた永井大貴に誤爆。澤がユージにお卍固めもバラモン兄弟が墨汁攻撃でカット。バラモン兄弟は澤にダブルのキックから五体不満足で決めにいくもカウントは2。ユージが光留組の3人に青い液体をぶっかける。ユージは澤を看板で殴打し、必殺の腕固めに移行。するとユージの口から青い青義のお告ゲルがあふれ出て、たまらず澤がギブアップ。なんとも筆舌に尽くしがたいプロレス史に残りそうな壮絶な戦いは、バラモン軍が制した。

試合後、髙木がリングに上がり「ユージ最高だったよな? みんな、ユージに拍手!」と観客を煽ると、ユージは「勘弁してください」と泣きが入る。髙木が「こういうユージさんも素敵だけど、俺はもっと永田さんをこのリングに見てみたい。だから俺が見てみたい、あなたと対戦するのにふさわしい選手を呼んできました」と言うと、まさかの青木が登場。髙木が「俺は青木真也と永田裕志のシングルが見たい。どうですか?」と言えば、青木は「永田さん、相手になってください。お願いします」と対戦要望。永田は「分かりました。お願いします」と快諾し、握手を交わした。最後はユージが「1、2、3、ゼァッ!」で締めくくった。
バックステージで素に戻った永田は「四方八方から水をぶっかけられるわ、ぶっ叩かれるわ。これも日本プロレス界の世界観ですね。参りました」と疲労困ぱいの様子。青木戦については「心構えも何もないなかで、勢いでやるって言いました。気を取り直してしっかり戦えればいいと思います。強い選手だというのはよく分かってますから。最初は黒潮(TOKYOジャパン)選手、次がバラモン。その次が大家健選手。今日がバラモンとタッグ。次は青木選手。自らの振り幅が広くなっているのが分かります」と苦笑いしていた。
永田の実弟・永田克彦を2008年6月の『DREAM』で破ったことがある青木は「唐突ですね。どんな試合になるか分からないですけど。永田さん、57歳でもコンディションいいですよね。年齢関係なく動ける試合になるんじゃないですかね。お楽しみにしててください」と話した。
髙木は「超日本プロレスは自分が見てみたいものとか、自分がかつて経験したことをまたやってるみたいな。今はもうコンプライアンスとかうるさいじゃないですか。そういう枠を外して楽しいことをやりたいなって。でもやっぱり根本にあるのは戦いだと思ってるので。バラモンユージも面白かったし、永田さんの幅の広さもすごいなと思った。でも青木選手を迎えて、どんな試合をするのかなっていうのは楽しみ。今自分が55で、永田さんが57。やっぱり同世代の人たちはメッセージ性、伝えることがあると思うんです。だからこの2人のシングルが見たい」とコメント。そして「超日本プロレスに永田さんは合ってると思う。永田さんありきです。永田さんがいなかったら成立していない。永田さんがいない超日本プロレスなんてない。だから、エースです。もっといろんなことをやってもらいたいと思ってるので、ご期待ください」と永田がエースであることを明言した。
また、セミファイナルではDDT旗揚げメンバーのMIKAMIがTAKAみちのくと一騎打ち。MIKAMIはDDTに所属する前、ユニバーサル・プロレス、みちのくプロレスの練習生だったため、TAKAとは旧知の間柄。DDT退団後もTAKAとは節目節目で縁があった。試合はガッチリしたレスリングの攻防から、MIKAMIがラダー上からヴォルカニックボムも自爆。MIKAMIは再三、必殺のスク~ルボ~イで丸め込むもフォールは奪えず。最後はTAKAがスーパーKからみちのくドライバーⅡでトドメを刺した。
MIKAMIは「年は同じだけど、大先輩なので。30年くらいいろいろやってきました。プエルトリコでも戦いました。俺は0勝? 勝ち負けじゃないだろう。超日本プロレスを立ち上げて、コンセプトがハッキリしてないかもしれない。宝箱というか、面白い試合もあれば、かたずを飲んで見守るような試合もあっていいと思う。超日本でいろいろやっていきたいと思います」、TAKAは「MIKAMI、DDTがすごい小さかった頃からの因縁だな。お互い50過ぎてジジイかもしれない。次は60過ぎたらまたやろう。MAOとかKANONとかとのタイミングで毎年上げてもらってるけど、次はどういう形でこの舞台に上がらせてもらうか楽しみにしてるよ」とコメントした。