UNIVERSAL王者・鈴木みのるが青木真也にTKO勝ちでV3成功!元王者MAOが8・31後楽園で挑戦へ

DDTプロレスが7月13日、東京・後楽園ホールで『ROCK IN RING 2025 〜奏でろ打撃、叫べ歓声〜』を開催した。DDT UNIVERSAL王者の“プロレス王”鈴木みのるが“バカサバイバー”青木真也の挑戦を退けて、3度目の防衛に成功。8月31日、後楽園で元王者のMAOが挑むことが決定した。
パンクラスを始め、さまざまな団体でトップ戦線を走ってきた鈴木と、総合格闘技で世界を極めた青木の一戦は、ヒリヒリするようなグラウンドでのレスリングの攻防で進んだ。ところが、5分経過後、戦場が場外に移ると、展開が一変。エルボー合戦から、鈴木が客席でアームロック。青木がスリーパーで反撃すると、鈴木がイス攻撃。いったんリングに戻ったが、再度場外戦に転じると、南側客席でエルボー合戦。リングインして、鈴木がサッカーボールキック、ゴッチ式パイルドライバーを狙うも、かわした青木がアームロック。エスケープした鈴木が場外に降りると、青木がトペを発射。その後、ダイビング・ニー、卍固め、三角締め、腕十字と怒涛の攻めもエスケープ。さらに青木はエイオキクラッチでフォールを狙いにいく。スリーパーのかけ合いから、鈴木はエルボー、ゴッチ式もフォールにはいかず。マウントの状態から張り手連打、さらに青木の体を起こしてエルボーを連打すると、危険とみなしたレフェリーが試合を止めた。
鈴木は「青木、プロレス楽しいだろ。貴様ごときが、この俺に足もかかんねぇんだよ。さっさと帰れ!」とマイク。青木が退場すると、鈴木は「俺がこのベルト獲ってから、ヨシヒコという名前の人形、男色ディーノ、世界の青木真也。次、UNIVERSALの名にふさわしい挑戦者はここにいるのか?」と問い掛ける。するとMAOが現れ「鈴木さん、MAOでーす!」と言えば、鈴木は「知ってまーす。待ってました」と歓迎。

MAOは「正直、今年はスレンジ・ラブ・コネクション結成したし、『BEST OF THE SUPER Jr.』Bブロック、(同点)1位という結果も残したし、満足してたんだけど。やっぱ青木真也に勝った鈴木みのるに勝ちてぇなって欲が出てきました。鈴木みのるに勝った男としてチヤホヤされたくなっちゃったんです。そのUNIVERSALのベルトをDDTに返してもらう。もっと言えば、MAOのところに返してもらう」とアピール。鈴木は「正直、ここ来る前からおまえのこと知ってるんだ。海外でも一緒だったし、いつかコイツと試合したいと思ってたんだよ。だけど、俺は負けねぇから。強いから鈴木みのるなんだよ」と受諾し王座戦が決まった。
バックステージで鈴木は「ここにたどり着くまで、どんな道を通って来たか。さぞかし険しい道を通って来たんだろ。そういうのはすべて感じるよ。だけど、てめえが通ってきた道、おまえだけが通って来たと思うな。俺が今歩いてるのは世界のプロレスの修羅の道だ。青木よ、フリーランスのプロレスラーとして生きていくなら、もっと食いつけ」と青木に鈴木流のゲキを飛ばした。敗れた青木は「言葉がない。ひと言、査定されました」と肩を落とした。
第12代王者として、日米を股にかけてV11も達成したMAOは「俺の止まらない欲求が言ってしまった。青木真也に勝った鈴木みのるに勝ってチヤホヤされたい。その一心であそこまで行っちまった。DDT UNIVERSAL、去年俺が散々暴れ回った。いわば恋人のような存在だ。ヨシヒコ、男色ディーノ、青木真也に勝った。DDTで誰があとUNIVERSALできるんだ。俺しかいないんだよ。俺しか、鈴木みのるの承認欲求止められない。あの欲望にまみれたジジイから、UNIVERSALのベルトを、俺の元恋人を取り戻すんだ」とベルト奪還を誓った。