「なんでこんないい選手みんな知らないんだろ」“マリーゴールドの救世主”岩谷麻優がシングル王座初防衛!

5日、東京都・新宿FACEにてマリーゴールド『Marigold Burning Desire 2025』が開催。岩谷麻優がスーパーフライ級王座の初防衛に成功した。
岩谷は2011年にスターダム一期生としてデビューし、これまで同団体所属で活躍し続けてきた唯一の選手。“スターダムのアイコン”として名を馳せ、戴冠資格を持つ全ての王座を戴冠。2度のワールド・オブ・スターダム王座(※赤いベルト)戴冠、IWGP女子王座を戴冠するなど数多の実績を残し“女子プロレスのアイコン”の異名をほしいままにしていた。
“アイコン”の名が示す通りスターダム=岩谷麻優といえる象徴的な存在であったが、岩谷は4月27日の横浜アリーナ大会でIWGP女子王座から陥落し、翌28日付でスターダム退団を発表。その3日後にマリーゴールド入団会見を行うという岩谷の動向は業界を大いに騒がせた。
ファンの間でも賛否両論が巻き起こる中でマリーゴールドに降臨した岩谷はスーパーフライ級王座(※軽量級王座)に興味を示し、先月の代々木大会ではスターダム時代には岩谷に師事していたビクトリア弓月を下して王座戴冠。早くもマリーゴールドの顔の1人となった。
その後のバックステージでは、悪の【ダークネス・レボリューション】のメンバーである松井珠紗が現れて「私このベルト、狙ってて。挑戦したい……っていうか、私、岩谷麻優を体感したいので。ベルトというか、岩谷麻優に挑戦させてください」と挑戦表明。突然怖い人がやって来たことでおっかなびっくりの岩谷だったが「マリーゴールドで初遭遇の人だらけ!松井珠紗さん、受けて立ちますよ!チャンピオンとして貴女を受け入れてみせます!」と快諾した。

岩谷は今大会から発売されたガイドブックの表紙を飾り『マリーゴールドの救世主は女子プロレスのアイコン!』と題される。救世主として臨んだ初防衛戦は、松井の奇襲から場外戦で徹底的に痛めつけられるという暗雲漂う立ち上がり。
マリーゴールド随一のスピードを持つ松井が清濁併せ持つ変幻自在の攻撃を仕掛ける中、岩谷は徹底的に技を受けまくっても立ち上がるゾンビぶりを発揮。松井のMKDを被弾するも、ウラカン・ラナをかわしてトラースキックからドラゴン・スープレックス・ホールド。さらにツームストーン・パイルドライバー、バズソーキック、ムーンサルト・プレスと畳み掛けて3カウントを奪った。
初防衛に成功した岩谷は「次の後楽園ホール、自分、マーベラス対抗戦出たいなあ。彩羽!彩羽匠!この映像見てたら返事ください」と、現在負けがこんでいるマーベラスとの対抗戦への出陣を志願。
締めを任された岩谷は「今……ア゛ッ!」と別の団体の締めの言葉が出かかってしまい大慌てするという岩谷らしいハプニングを引き起こしつつ、笑顔あふれるエンディングの光景を創り上げた。
バックステージに戻った岩谷は「松井珠紗、初めての遭遇で、初めてのタイトルマッチで、初めてだらけの相手。いやあ、メチャクチャ強かった!ヤバいよ、あの子。あの子すごいね。ビックリした!なんでこんないい選手、みんな知らないんだろ。マリーゴールド新入社員で、生意気あんまり言えないですけど、アイツすげーなあ。いいもん持ってんねえ!気合もテクニックもスタミナも、すごいよ!」と松井を絶賛。
さらに「まだまだマリーゴールドのいい選手をいっぱい発掘していきたいと思います!あとすごいね、大歓声と大ブーイング!(笑)なんだろ、タイトルマッチなのにタイトルマッチじゃない雰囲気というか。いやあ新鮮だった。楽しかった!楽しかった!」と今後さらにマリーゴールドの魅力を引き出していく抱負を語った。