【試合詳細】5・25 アイスリボン北沢タウンホール大会 【ICE×∞】勝愛実 vs 柳川澄樺 【リボンタッグ】神姫楽ミサ&しのせ愛梨紗vs杏ちゃむ&Yappy 高瀬みゆきvs若菜きらり

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『アイスリボン北沢タウンホール大会』
日程:2025年5月25日(日)
開始:12:00
会場:東京都・北沢タウンホール
観衆:121人

▼1vs2ハンディキャップマッチ15分1本勝負
○トトロさつき
7分21秒 緋彩ませを担ぎ上げ、カナディアンバックブリーカーの体勢のままフォール→体固め
緋彩ませ(hotシュシュ)/●りこ

▼タッグマッチ20分1本勝負
藤田あかね(フリー)/●古川奈苗with海乃月雫
12分6秒 変形ブロックバスターホールド
[プライム・リンク]星いぶき/○松下楓歩

▼若菜きらり試練の七番勝負 第二弾 15分1本勝負
○高瀬みゆき(フリー)
11分8秒 セカンドロープからのギロチンドロップ→片エビ固め
●若菜きらり

◆第4試合 インターナショナルリボンタッグ選手権試合 30分1本勝負
【王者/ちあぷり】神姫楽ミサ(JTO)/●しのせ愛梨紗(飛鳥)
16分40秒 タラサ・インピエルノ→体固め
【挑戦者/Bad Butts】杏ちゃむ(信州ガールズ)/○Yappy
※第66代王者初防衛に失敗
※杏ちゃむ&Yappyが第67代王者となる

◆第5試合 ICE×∞選手権試合 30分1本勝負
【王者】○勝愛実
12分2秒 オレンジ✩ブロッサム
【挑戦者】●柳川澄樺(JTO)
※第40代王者3度目の防衛に成功

勝が柳川に勝利しICE×∞V3!Bad Buttsがちあぷりに勝利しリボンタッグ王座戴冠!

入場式


 16年6月25日の旗揚げ10周年記念大会以来となる北沢大会。当時、大会に出場した選手でアイス所属として残っているのは藤本、ハム子、弓李(5月24日時点)の3選手のみ。さらに前回に続いての連続出場は現在、フリーのあかねが唯一。時の流れを感じさせる久々の北沢のリングで挨拶に立ったのは柳川。「雨、大丈夫でしたね。私は雨女なんですけど、今日晴れたのでこの勢いで勝てそうな気がします。私が今日、必ずチャンピオンになって締めたいと思います。勝には締めさせません。」として大会スタートを宣言するも、最後は勝が身を乗り出して柳川の前に立って邪魔をするという大人げない抵抗をみせた。

第1試合


 第1試合はキャリア8年にして初北沢大会のトトロが、キッズコンビのませ&りこ2人を相手にするハンディキャップ戦。ゴングと同時に2人でエルボーを打ち込んでいったませとりこ。ロープにトトロを追い詰めるとロープに振ろうとするが、微動だにしないトトロ。逆に2人を同士討ちにしたトトロが2人にタックルを仕掛けるが、かわした2人はあっかんべー。怒ったトトロがエルボーをヒットさせ2人をコーナーに振るが、飛び込みをエプロンに逃れた2人はトトロから鬼ごっこのようにエプロンを走って逃げる。
 さらにトトロがりこに襲い掛かると、ませが背後からローキックをヒットさせる。トトロが振り向くと、またエプロンに逃げる。さらにませとりこで背後からのダブルドロップキックも2人をブレーンクローで捕まえたトトロがコーナーに2人を詰めてのし掛かり。さらに2人をロープ際に寝かせて物置攻撃を狙う。慌ててませのセコンドでhotシュシュのスーパーバイザーのタニー・マウスがリングに乱入し、トトロにエルボーも逆にトトロに捕まり物置攻撃の犠牲に。
 タニーを場外に蹴散らしたトトロが2人を改めて寝かせて物置攻撃を決めると、観客席からは特大のブーイング。続けて2人を並べてボディプレスを狙うが、ませとりこが足を上げて阻止。2人の足を払いのけ、再度ボディプレスを狙ったトトロだが、後転でかわした2人がトトロにフットスタンプ連打から側転プレス2連打を決め2人でカバーもカウント2。
 さらにませ、りこでダブルの鎌固め。おんぶプレスでカバーもトトロがカウント1でキックアウトし、2人が吹っ飛ぶ。フットスタンプ連打からませがダイビングボディアタックもトトロがキャッチ。りこがドロップキックでませを救出し、ませがエビ固めを狙う。りこがドロップキックのアシストで丸め込み成功もカウント2。
 トトロがりこ、ませの順にボディプレス。ませをカバーもカウント2。
 トトロがりこをボディスラムからカバーもませがカット。トトロがませにカナディアンバックブリーカーを決め、リコの上にドカッと座り込んで再度カバーしカウント3を奪った。
 試合後、ませは「怪物はやっぱりすごかった」と語った。

第2試合


 フリーとなった古川が、この日デビュー12周年記念日のあかねとの初タッグでアイス参戦。一方、楓歩は復帰後、初めていぶきとのはたち~ず改めプライム・リンクを結成した。試合前、マイクを要求した古川は7月に本多劇場出演が決まったことを明かし、古川が勝ったらプライム・リンクの2人が舞台のチケットを自腹で買い取り、あかねが勝ったら古川が招待、古川が負けたらプライム・リンクを自腹招待という条件を出した。

 やる気満々の古川は奇襲攻撃を仕掛け、セコンドの海乃とのダブルフロントキックをいぶきに決め、さらにあかねを入れたトリプルフロントキックを楓歩に放つが、あかねの足が上がらず、結果、ダブルキックに。さらに楓歩をロープにはりつけ、古川海乃が両サイドから大声攻撃。耳がキーンとなった楓歩を古川がカバーもカウント2。
 楓歩が古川をボディスラムでカバーもカウント2。
 代わったいぶきが古川の髪を掴んで投げ飛ばす。さらにコーナーで顔面踏みつけ。これに楓歩も加担。いぶきがフェイスロック。楓歩がロープに飛んでの顔面狙いの低空ドロップキック。代わった楓歩が古川をコーナーに詰めて顔面踏みつけ。さらにサーフボード。セコンドの海乃が必死に古川にロープを近づけ、さらに古川の足を引っ張ってアシスト。ロープに逃れた古川だが代わったいぶきがストンピングからコーナーに振って飛び込むも古川がかわし、串刺しエルボー。さらにお神輿わっしょいから、再度、串刺しエルボー。
 代わったあかねがタックル。助けに入った楓歩もタックルで倒す。いぶきと楓歩にコーナーに振られるも楓歩をカウンターのタックルで倒し、いぶきをコーナーに追い込むとロープにはりつけて飛び込みボディアタックを狙う。かわしたいぶきが正面ドロップキック。さらにあかねをコーナーに詰めての逆水平チョップを周年の数12発打ち込もうとするが、12発目をあかねがすかす。あかねがエルボー連打もいぶきが「12!」と叫びながらダブルチョップで応戦。あかねを踏みつけカバーもカウント2。
 代わった楓歩が串刺しエルボー、ミサイルキックでカバーもカウント2。
 楓歩がブレーンバスターを狙うが、こらえたあかねがダブルチョップで楓歩をロープに飛ばして、自ら飛び込むも楓歩がかわし、いぶきとのダブルトラースキック。さらに楓歩が水面蹴りであかねを尻もちつかせていぶきとのサンドイッチサッカーキック。楓歩がカバーもカウント2。
 コーナーに上がった楓歩をあかねが肩に担ぎアバランシュホールド。カバーもカウント2。
 代わった古川がストンピングからビックブーツでカバーもカウント2。
 古川が腕ひしぎ十字固め。ロープに逃れた楓歩が古川のビックブーツをかわして低空の正面ドロップキック。さらに飛び込みサッカーキックでカバーもカウント2。
 楓歩がSTOでカバーもカウント2。
 ロープに飛んだ楓歩にアシストに入ったあかねがタックル。古川が飛び込みのビックブーツ。あかねと古川が楓歩をダブルブレーンバスター。古川がカバーもカウント2。
 古川がチキンウイングアームロック。さらにグランドに持ち込み胴絞め。いぶきがカットに入る。古川が変形羽根折り固め。楓歩がそのまま体重を乗せてカバーもカウント2。
 あかねと古川をいぶきがまとめてランニングネックブリーカードロップ。さらに古川をいぶきと楓歩がダブルバックドロップ。さらにダブルのレッグロールクラッチ。海乃が乱入してカット。いぶきが場外に落とし、海乃とあかねを同士討ちさせると、そのまま2人を場外で抑え込み。古川のエルボーをしのいだ楓歩がミドルキック、バズソーキックでカバーもカウント2。
 楓歩が変形ブロックバスターでホールドしてカウント3を奪った。

第3試合


 きらりの七番勝負第二弾の対戦相手は高瀬。22年よりフリーとして様々な団体に意欲的に参戦してきた高瀬はこれまで5つのタッグ王座を獲得しており、シングルプレイヤーとしてはもちろん、タッグ屋として実力を発揮する、タッグ王座を失ったばかりのきらりにとっては戦うことで学ぶことも多い選手である。

 きらりがいきなりコーナーの高瀬に奇襲のドロップキックを決め、エルボー連打。胸を張って受け止めた高瀬が逆水平チョップ1発できらりを吹っ飛ばす。きらりがエルボーにいくとみせて足踏み。踏みつけまくるも高瀬がラリアットで反撃。さらにきらりの手を踏みつける。高瀬がボディスラム3連発でカバーもカウント2。
 高瀬がダイヤル固めもカウント2。
 きらりが膝をつきながらもエルボーで反撃に出るが、またも高瀬のチョップに吹っ飛ばされる。高瀬が逆エビ固め。ロープに逃れたきらりがクロスボディも高瀬がキャッチして膝の上にバックブリーカー。続けて腰にギロチンドロップを決め、再び逆エビ固め。ロープに逃れたきらりにはりつけドロップキック。カバーもカウント2。
 きらりがエルボー連打。「もっと打ってこい!」と高瀬。またもチョップで吹っ飛ばす。きらりが足踏みを狙うが、高瀬も応戦。足踏み合戦もきらりが足踏みを決める。執拗に踏みまくるきらりだが、高瀬が気合の叫びと共に踏み返しを狙う。これをかわしたきらりがスタナー、ポンスタナー、ドロップキック4連発でカバーもカウント2。
 きらりがミサイルキック、エルボー連打、ロープに走って飛びつきからのクリスト。ロープに逃れた高瀬にきらりがミサイルキック、ローリングネックブリーカードロップでカバーもカウント2。
 きらりがコーナー2段目からのダイビングフットスタンプでカバーもカウント2。
 きらりがコーナートップからのダイビングフットスタンプも高瀬がかわす。きらりが串刺しドロップキックを決め、対角コーナーに高瀬を振るが、コーナーに飛び乗った高瀬がミサイルキック、串刺しラリアット、ダイビングエルボーバットでカバーもカウント2。
 きらりがカサドーラで丸め込むもカウント2。
 きらりがオクラホマロールもカウント2。
 きらりが馬跳び式後方回転エビ固めもカウント2で高瀬が反転してカバー。カウント2。
 高瀬がロープに飛んでのラリアット、アバランシュホールドでカバーもカウント2。
 高瀬がカミカゼからダイビングギロチンドロップでカウント3を奪った。

 試合後、高瀬は「きらきらきらり!お前はよく頑張った!勝ちへの執念、熱い心、届いたで。今日、私の足がいつも以上に痛いように、その知恵を使って、勝ちを獲りに行け!」とエール。一方のきらりは高瀬が去ったリング上で「本当に悔しい。高瀬さんに勝ちたかった。もっともっと強くなりたい。」と涙ながらに訴えると、本部席の藤本が「1戦目はパワーファイター、2戦目は心でプロレスする人、3戦目は発信力のある人を用意しました。ウナギ・サヤカ。6月21日後楽園ホールです。」ときらりに報告。きらりは「この2戦の悔しさを全部、ウナギさんにぶつけて、絶対に勝ちます!」と前向きに語った。

第4試合


 5月6日の横浜リボンで杏ちゃむ&YappyのBad Buttsと対戦した愛梨紗は、試合後、自ら保持するリボンタッグ王座の初防衛戦の相手にBad Buttsを逆指名。あまり乗り気でなかったBad Buttsだが、愛梨紗の執拗な挑発を受けて王座獲りに意欲をみせ、ちあぷりのタッグ王座初防衛戦が実現した。この日の北沢大会は会場のルールで場外乱闘禁止、凶器の使用禁止が厳守。例によってBad Buttsがチームのプレートを持って入場も花道で藤本に奪いとられてしまう。

 試合開始と同時に4選手がエルボーの打ち合い。Yappyが神姫楽を場外に落とし、残った愛梨紗をロープ際に持ち込み、Bad Buttsがエプロンに出てのもちつき式ヒップアタック、助走つきのサンドイッチヒップアタック、リングに戻してのダブルヘッドバットで杏ちゃむがカバーもカウント2。
 杏ちゃむが串刺しエルボー、串刺しダブルニーアタックでカバーもカウント2。
 代わったYappyがコーナー2段目に愛梨紗を横に寝かせてチョップ連打、串刺しボディアタック。神姫楽がアシストに入り、Yappyに串刺し攻撃を狙うが、Yappyがかわし愛梨紗に串刺しラリアット。代わった杏ちゃむが愛梨紗にサッカーキック3連発でカバーもカウント2。
 杏ちゃむがスリーパー。さらに胴絞めスリーパー。ロープに逃れた愛梨紗をコーナーに振ろうとした杏ちゃむだが、愛梨紗が切り返して杏ちゃむをコーナーに振り串刺しボディアタック。さらに代わった神姫楽が愛梨紗とのダブルタックルでカバーもカウント2。
 神姫楽がミサロックもYappyがカット。神姫楽がはりつけ正面ドロップキック。カバーもカウント2。
 代わった愛梨紗がタックル4連発でカバーもカウント2。
 キックアウトしながらポジションを移動した杏ちゃむがフェイスロック、キャメルクラッチ。神姫楽が愛梨紗の足を引っ張ってロープに。杏ちゃむがロープ際の愛梨紗に飛び込み低空ドロップキック。カバーもカウント2。
 愛梨紗がチンクラッシャー。ロープに飛ぶもYappyが場外で足を引っ張り愛梨紗が倒れる。杏ちゃむが低空ドロップキックでカバーもカウント2。
 杏ちゃむのフィッシャーマンズ・スープレックスをこらえた愛梨紗がDDT。代わった神姫楽が愛梨紗とのクローズラインを杏ちゃむに決め、さらにダブルの正面ドロップキック。ミサロックと逆エビ固めの合体攻撃から神姫楽がエルボードロップ、セントーンでカバーも杏ちゃむが十字固めで切り返してカバー。カウントは2。
 杏ちゃむがハイキック2連発でロープに飛ぶが、神姫楽がカウンターのタックルでカバーもカウント2。
 杏ちゃむが脇固めで切り返す。愛梨紗がカットに入るも杏ちゃむが愛梨紗の足首を決め2人まとめて絞め上げる。Yappyがコーナーポストを外し、杏ちゃむが愛梨紗の背後からのドロップキックでむき出しのコーナーの金具に叩きつける。さらに杏ちゃむが対角コーナーのコーナーポストを外し、代わったYappyが神姫楽をむき出しのコーナーに叩きつける。
 Yappyが神姫楽に旋回式ボディプレス。カバーもカウント2。
 Bad Buttsが神姫楽にダブル串刺しヒップアタックを決め、杏ちゃむが串刺しダブルニーアタック、Yappyが串刺しの開脚ヒップアタック。杏ちゃむがダイビングフットスタンプ。Yappyがカバーもカウント2。
 Yappyが神姫楽をファイヤーマンズキャリーも愛梨紗がカット。ちあぷりがYappyをロープに振り、神姫楽がカニばさみ、愛梨紗がサイドからの低空ドロップキック、神姫楽がセントーンでカバーもカウント2。
 ちあぷりが猪ムーブからダブル正面ドロップキックをYappyに決め、串刺し攻撃からダブルエルボードロップ。神姫楽がYappyにラリアットもYappyがガードしドラゴンスリーパーから抱え上げてのアバランシュホールド。カバーもカウント2。
 神姫楽がカウンターのラリアット、代わった愛梨紗がドロップキック、低空クロスボディアタックでカバーもカウント2。
 愛梨紗がクロスボディもキャッチしたYappyがサイドスープレックスで投げ飛ばす。Yappyが飛び込み開脚ヒップアタック、ギロチンドロップでカバーもカウント2。
 Yappyがケンタッキーボムを狙って持ち上げるも愛梨紗がウエイトを浴びせてYappyを押しつぶす。カバーもカウント2。
 ちあぷりがYappyをダブルのパワーボムも杏ちゃむがカットに入り、Yappyが愛梨紗をカツ丼でカバーもカウント2。
 杏ちゃむのダイビングボディアタックを愛梨紗がかわす。神姫楽がBad Butts2人まとめてラリアット。愛梨紗がYappyにシャイニングウィザードを決めカバーも杏ちゃむがカット。愛梨紗が河津落としでカバーもカウント2。
 Yappyがアックスボンバー。杏ちゃむがダイビングフットスタンプ。Bad Buttsがゴリースペシャルとフェイスクラッシャーの合体攻撃を決め、Yappyがカバーもカウント2。
 Bad Buttsが神姫楽にダブルのフェイスバスター。Yappyが愛梨紗にケンタッキーボムでカバーもカウント2。Yappyがタラサ・インピエルノ(=ダイビング背面ボディプレス)で愛梨紗からカウント3を奪取。Bad Buttsが第67代王者となり、Yappyにとってはこれがアイスリボンでの初戴冠となった。

 試合後、マイクを手にしたYappyは「やっとベルト獲りました!6年待ってたよ!ママは死んだばかりだけど、そのとき、自分はプロレスやっていていいのって思ったけど…ベルト獲って、ママ、見てるですかーっ!」と亡き母への思いを叫び、杏ちゃむは「私たちにもやりたい相手がいる。たぶんYappyと同じ気持ちだと思う。」と語り、2人で口を揃えて「(久令愛とAKARIの)CREAKARI!」と初防衛戦の相手を逆指名。「前回、私、Yappyと組んで負けているから(=4月13日のSKIPシティ大会)今度はこっちから挑戦しにいきたいなと思います。」とCREAKARIへのリベンジを宣言したが、フィニッシュでYappyが左ひじを負傷。そのダメージ次第となりそうだ。

第5試合


 ICE×∞王座初挑戦で初戴冠を果たした勝はトトロ、いぶきとの激戦を制し、圧倒的な強さを維持しながら絶対王者への道をまい進。一方、アイスリボン愛をアピールする柳川はアイスでのトリプルクラウンを目標に、2本目のベルトとして頂点であるICE×王座に王手をかけた。試合前、リング中央でにらみ合う2人。勝が握手の手を出すも、柳川が応えようとすると、その手を弾きコーナーへ戻る。

 試合開始。しばし距離を取ってのにらみ合いからロックアップ。腕の取り合いから柳川がヘッドロックも勝が取り返しグランドへ。さらに勝がボディシザース。柳川がそのまま後方に倒れて勝の肩をマットにつける。カウントは2。
 勝が吊り天井から腕、足を決めたまま柳川をサーフボードの体勢で絞め上げる。勝がエルボードロップでカバーもカウント2。
 コーナーへの振り合いは勝が決め串刺しエルボー。柳川も串刺しニー。打ち合いから柳川がコルバタで勝を吹っ飛ばす。柳川が飛び込みニー、後頭部への低空ドロップキックでカバーもカウント2。
 エルボーの打ち合いから勝がボディへ膝蹴り。柳川がバックスピンキックからフィッシャーマンズ・スープレックスでカバーもカウント2。
 柳川がバックスピンキックも勝がキャッチし、そのままバックドロップ。フットスタンプでカバーもカウント2。
 勝がリバーススプラッシュも柳川が剣山。柳川がフットスタンプ、ダイビングヒップアタックでカバーもカウント2。
 柳川がglesin。上体を起こして逃れた勝が蹴りを狙うが柳川がかわしバックキックからglesin。横に回って逃れた勝。柳川がコーナーに上がるが、勝が追いつき、雪崩式ブレーンバスター。すぐに起き上がった柳川が後頭部へのランニングダブルニーアタック。さらに正面からのダブルニーアタック。カバーもカウント2。
 柳川がランニングダブルニーアタックでカバーもカウント2。
 柳川がランニングダブルニーアタックでカバーもカウント2。
 柳川が5発目のランニングダブルニーアタックでカバーもカウント2。
 勝がダブルハンマーを顔面に叩き込み、エルボースマッシュ連打から丸め込みもカウント2。
 勝がダイビングヒップアタックでカバーもカウント2。
 勝がダイビングエルボードロップを決め、柳川を引き起こすとオレンジ☆ブロッサムでカウント3を奪い王座V3を果たした。

〈試合後のリング上〉
勝「アイスリボンの絶対王者として今日は絶対に勝たないといけないと思った。私は周りからよく余裕があるねとか、お前も言っていたけど、圧倒的な強さとか言うけど、私、本当はそんなに強くない。試合前だって緊張でお腹が痛くなるし、前日は決まって寝れないの。でも私はそういう周りのプレッシャーに負けていては、今の地位は築けないなって。だからこそ、自分にプレッシャーを与えるために、アイスリボンの絶対王者になると私は公言しました。今日の防衛戦でまたひとつ、チャンピオンとしての自信を手に入れることができました。あと、柳川にひとつ言っておきたいことがある。今日のコスチューム、決してお前に寄せたわけじゃないからな。こっちは挑戦者が柳川澄樺って決まるずっとずっと前から衣装屋さんと打ち合わせして、試着したときに、あれ?どっかで見覚えあるなって…勘違いしないよね?」
柳川「ごめん。言われるまでまったく気にしてなかった。でもたしかに似てるか。それも運命だったってことだよね。」
勝「違う違う!運命にしないで!」
柳川「素直になりなって。自分が思ってもないことを勝からべらべら言われてさ。そうやって思ってもいないことをべらべら言う人って、なんか図星とか、そういう感じでしょ?」
勝「いやいや、ずずず図星とかじゃないから!」
柳川「本当は柳川のこと大好きでしょ?ね?素直になりなって。楽だよ、その方が。Xさ、なんでフォローしてくれないの?」
勝「あとでやる。あとで。」
柳川「あとだと絶対にやらないから。今やって!今!」
勝「今?ここで?ナウ?」
柳川「信用できないから。今、携帯持ってきて。」
※勝がスマホを取りに戻り、スマホを手にリングへ。なかなかフォローせず、逆にブロックする勝。柳川がフォローをしつこく迫り、勝がフォローする。
柳川「好きでしょ?今日は一緒に締めないけど、握手回りをいっしょに掛け声してみるっていうのはどう?」
※2人で握手回りの掛け声。握手回りへ。終了後、リングに戻った勝がマイクを奪う。しかし、勝からあかねがマイクを奪う。
あかね「私も勝に締めさせない同盟でしたーっ!もう一生、勝には締めさせません。それどういう意味かわかります?勝愛実がチャンピオンじゃなくなるってことですよ。こないだの横浜ではませちゃんに横取りされましたけど、シングルやりたいねって言いましたよね?それ(=ICE×∞王座)を懸けてやってくださいよ。」
勝「いいよ!やりましょう!藤田あかねとの試合、めちゃくちゃ楽しかったんだよね!やりましょう!やりましょう!」
あかね「OK!来月、いい場所があるじゃないですか?そこでバッチバチの試合しましょうよ!来月、そのベルトを懸けてのシングル決定ということでよろしいでしょうか?(勝がうなずくと)じゃあ、私が締めさせていただきます!」
※がっくり状態の勝を後目にあかねが「プロレスでハッピー!アイスリボーン!」で北沢大会を締めた。

〈試合後の勝愛実〉

――3度目の防衛を果たしました。
「挑戦者が柳川と決まる前から(試合で)対戦したときに、あ、面白いなって。波長というか、そういうのが合うなって、柳川に関してはずっと思っていたので。勝には締めさせない同盟の会長を名乗ったりとか、前から気に食わないなとは思っていたんですけど、こうやってアイスリボンファミリーを公言して、アイスリボン大好きって言ってくれている選手がベルトに挑戦してきてくれたのはすごく嬉しいし、勝愛実だからベルトに挑戦したいって言ってくれたんですけど、本当にチャンピオン冥利に尽きるなって。これからも柳川の思いも背負ってアイスリボンの絶対王者への道、このベルトの価値をどんどん高めていきたいなと思っているので、今日の防衛戦が無事に終わってほっとしています。」

――次の防衛戦の相手は藤田あかね選手に決まりました。
「来ましたね。あかねとは団体が違うときに一度だけシングルやったことがあって、それもずいぶん前の話ですし、お互いに立場も変わって、藤田あかねはフリーとしていろんな戦いの場で活躍している選手でもあるし、ここはアイスリボンのチャンピオンとして、藤田あかねとのタイトルマッチは絶対に勝たないといけないし、ここで負けているようじゃ絶対王者としてつとめられないので、藤田あかねからも防衛して、ずっとずっと手の届かない場所にベルトを持っていこうと思います。

――絶対王者を目指して勝ち続けると。
「やっぱりベルトって絶対的な強さがある者が巻くものだと思っているので、そこは曲げられない自分の思いがあるので。やっぱり団体の顔ってそういうところじゃないのかなって思います。誰が見ても、圧倒的にこの選手、強いよなって思われるのが団体の顔だし、団体のトップだと思っているので、私はその強さをまだまだ手にしていないなって思う部分もありますし、そこは防衛戦を重ねて補っていきたいなって思っています。」

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