「一抹の不安があるのです。もし私がチャンピオンでなくなった時、またお客様はこなくなってしまうのではないか」清宮海斗の挑戦を退けたOZAWAが会社に推し活を要求!
- 2025-5-18
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18日、後楽園ホールにてプロレスリングNOAH『STAR NAVIGATION 2025』が開催。OZAWAの持つGHCヘビー級王座に清宮海斗が挑戦した。
OZAWAは2024年1月に海外遠征に出て10月に帰国すると、清宮率いるスター揃いのユニット【ALL REBELLION】に加入。その数日後に練習で足を骨折し欠場に追い込まれるという憂き目に遭う。しかし欠場中にも関わらず清宮を襲撃し、ヨシ・タツ率いる悪の反体制軍団【TEAM 2000 X】へと加入。
暴露系レスラーへと変貌し、清宮のパワハラ&同棲中の彼女の存在を暴露し、ファンの女性をお持ち帰りしていることを仄めかしたり、キャバクラを満喫中であったり喫煙中であったりの清宮のプレイベート写真をSNS等で公開したりとやりたい放題。こうして嫌がらせを続けながら今年1月1日の日本武道館大会でGHCヘビー級王座に挑戦し、清宮に勝利するとプロレス界全体を巻き込む大ブレイク。OZAWAショックと呼ばれるこの試合は、その後のNOAH後楽園ホール大会を超満員札止めにするほどの影響を保ち続けている。
大人気選手となったOZAWAは5月3日両国国技館大会でKENTA相手に4度目の王座防衛に成功。
そこに清宮が現れると会場から大ブーイングが起きるが、清宮は「ブーイングしたくなる気持ちもわかるんですが、喋れないからちょっと聞いてもらってもいいですか?ちょっとだけ時間ください。OZAWA、お前の前に立つのは久しぶりだよな。最近随分好き勝手やってるみたいだけど、俺はお前のやってることもNOAHだと思ってるよ。お前のNOAHを見にこれだけたくさんのお客様が集まってくださってる。こんなにもNOAHを盛り上げてくれてありがとう。ただ!お前のようなモンスターを倒すのはこの俺だよ。ベルトを取り戻して俺が方舟を引っ張っていく」と言葉を選びながら挑戦を表明する。
苦笑しながらOZAWAは「今な、俺めっちゃ清宮と間近だからわかるんだけど、こいつ今目に涙めっちゃためてるんだけど。おいめっちゃ効いてるぞ!お前もモノ好きだよな。絶対にブーイングされるってわかってる状況で出てきたんだから。でもわかる清宮の気持ちめっちゃわかる。ブーイングってめっちゃ気持ちいいんだよな。お前も、エクスタシー感じたくなっちゃったのか?そうかお前も実はこっち側の人間だったんだな。いいよいいよ、次の後楽園、ベルトをかけて試合してやるよ。お前に最高のエクスタシーを感じさせてやるよ!」と挑戦を受け、その後この試合を「最近退団マッチとか流行ってるからね」と中野たむvs上谷沙弥戦を彷彿とさせる『負けたら(清宮だけ)退団マッチ』へ。
真っ当に反論する清宮を見て「10年間まっすぐファンに媚び売り続けたのになんであんなに嫌われてるんだろ?誰か教えてくれよ。本当はこっち側の人間なのか?パシリとしてチームに入れたろかな。清宮海斗は5.18後楽園で俺に負けたら退団した後、再入団してTEAM2000Xに入ります」と、スターライト・キッドや上谷沙弥のように清宮の闇落ちブレイクをプロデュースする狙いを語っていた。
試合が始まると清宮が顎への掌底を振り回してKO狙いも、OZAWAは避けるとブレイクダンスで挑発。しかし清宮は一緒に寝そべって笑顔で見つめ合い、マウントをとりナックル連打から顔面を蹴り上げる暴走ファイトを見せる。TEAM2000Xの介入でボコボコにされるが、その鬱憤を清宮は南側客席でのブレーンバスターやマウントナックルで晴らしていく。
だがリングに戻るとOZAWAがカウンターのフラップジャックからミサイルキックで反撃し、清宮のエルボースマッシュにブーイングを起こして精神的ダメージを与える。だがここ数ヶ月で耐性がついた清宮はシャイニングランサーを突き刺し、OZAWAのカミカゼからのムーンサルトを避けて三角蹴り。さらにシャイニングランサーも、OZAWAがマッドハンドでレフェリーのカウントをとめると、清宮のシャイニング・ウィザードをレフェリーに誤爆させてから背後から急所攻撃。さらにシャイニング・ウィザードを叩き込むが、笑顔で立ち上がった清宮が左右のビンタも受けながらスタンディングシャイニング・ウィザード。さらに前から後ろからシャイニング・ウィザードを打ち込み、TEAM2000Xのメンバーにもシャイニング・ウィザード。ヨシ・タツのキャンディーをOZAWAの口に咥えさせてのシャイニング・ウィザードからコーナーに登るが、OZAWAがロープを揺らして落下させると清宮がコーナーに股間を強打してしまう。その清宮の頭部へイスを叩き込んだOZAWAが不知火・改Xで叩きつけ、ファン投票で名前が決まったばかりの清宮のスカイウォーク・エルボーを投下する。動かなくなった清宮をビッグベンエッジで叩きつけ、トドメのReal Rebelを投下しOZAWAが勝利した。

そこへ現れたのは、この日TEAM2000Xを抜けた遠藤哲哉。遠藤は「OZAWA、俺が抜けた穴埋めんの早くね?俺もブーイングを期待してたんだけど拍子抜けだな。OZAWA、俺はTEAM2000Xで無価値な勝利を得るためにこのリングに来たんじゃない。お前と戦うために、お前のそのGHCヘビーのベルトをとるために、このNOAHのリングに来たんだよ。次の挑戦者は遠藤哲哉だ」と挑戦表明。
OZAWAは「エンテツ!エンテツおーいどうしちゃったんだよお前~双子だったじゃん。どうしちゃったんだよ帰ってきてくれよ。裏切り者が~!許せない。遠藤哲哉を絶対に更生させてやる!そして!エンテツをこんな姿に変えてしまったロートル杉浦貴!出てこいよ。お前らまとめて相手してやる。ルールは、サバイバル3WAYマッチ。説明しよう。サバイバル3WAYマッチとは、リングに最後に残った1人が勝者となる3WAYマッチだ。遠藤哲哉!お前を絶対に更生させてやる!」と変則ルールでの王座戦を決定する。
これを聞いた遠藤は「悪いなOZAWA、俺の最大の復讐はそのベルトを腰に巻くことだ。そして、俺達は双子じゃねぇ。三つ子なんだよ」と杉浦を巻き込んだ支離滅裂な言葉を吐いてリングを後にし、困惑したOZAWAは「何言ってんだあいつ。きつい張り手でもくらって飛んじまったのか?」と禁句となっている中嶋勝彦戦を彷彿とさせる発言で笑いを誘う。
そして「今日は後楽園ホールにこんなにもたくさんのお客様がお集まりいただきましてしかーし!しかし、一抹の不安があるのです。もし私がチャンピオンでなくなった時、またお客様はこなくなってしまうのではないか。また清宮政権のような泥舟に戻ってしまうのが怖くてたまりません。私が革命を起こしてこのような光景をもたらしました。つきましては!私がチャンピオンで居続けることが、このNOAHを守ることに他ならない。上のちょっと権力持ってる偉い奴らよく聞けよ!俺を全力で推しなさい。サイバーファイトをあげて、俺を全力で、推しなさい!俺を推すというのはどういうことかわかってるか?例えば!俺が場外に出てなかなか帰ってこない、カウントが19までいった。レフェリーどうするか?カウントをとめろ!20まで数えるな。俺が負けたらどうすんだ?そういうことだぞ?レフェリーとか全員に伝えとけ。俺が絶対に勝てるように仕組め。わかったな?」と、前日の新日本プロレス代々木大会メインイベントでエル・デスペラードvsMAOの場外カウントがとまった事を引き合いに出しながらアピールした。
プロレス界の話題を巻き込みNOAHの集客に繋げていくOZAWAショックはまだまだ終わることはなさそうだ。