大仁田厚組が電流爆破でワイルド軍&鬼神連合軍に勝利し、天国の愛弟子ワイルド・セブンさん&保坂秀樹さんに白星捧ぐ!「ヤミキさん、セブン、保坂さんを忘れないでください」

『障害があってもなくても楽しめるプロレス団体』を標榜するバリアフリープロレスHEROが5月5日、“爆破の聖地”神奈川・鶴見青果市場で『HERO44〜鶴見大爆破〜』を開催。メインイベントで行なわれた「ワイルド・セブン&保坂秀樹追悼試合」で大仁田厚組が電流爆破でワイルド軍&鬼神連合軍を破り、天国の愛弟子セブンさんと保坂さんに白星を捧げた。
今大会はHERO創設者ヤミキさん、HERO終身GMのセブンさん、同団体で多大な功績を残した保坂さんの追悼興行で、メインはセブンさんと保坂さんの追悼試合となった。
試合前にはこの3人のほか、先頃亡くなった西村修さん、新間寿さんの追悼セレモニーが実施され、大仁田組、HERO佐藤剛由代表、西村さんと親交があったPWF会長ドリー・ファンク・ジュニアの代理人・大隅良雄氏がリングに上がり、10カウントゴングが鳴らされて故人のご冥福を祈った。
そして、ワイルド軍&鬼神連合軍が入場し、メインに突入。対戦カードは大仁田、雷神矢口、リッキー・フジ、工事現場の親父vsワイルド・ベアー、ワイルド・ZERO、ガッツ石島、大野“ワイルド”翔士で、セブンさんと保坂さんに縁深かった選手たちが集結。試合形式は「ノーロープ有刺鉄線電流爆破(一面)+電流爆破バット・火薬量3倍!8人タッグデスマッチ」。ロープを外して有刺鉄線を張り、その一面に爆弾を仕掛け、電流爆破バットを設置。さらに大仁田の提案により、火薬量は通常の3倍になる過激マッチとなった。
開始早々、10選手が場外で大乱闘を展開。リングに戻り、ベアーが大仁田をイスに座らせて電流爆破バットを一撃。大仁田の毒霧が味方の工事現場の親父に誤爆すると、ZEROが爆破バットで工事現場の親父でぶっ叩く。大仁田が石島をノーロープ有刺鉄線に投げて爆破。大仁田がベアーに毒霧を噴射し、ギターで脳天を一閃。最後は大仁田と矢口がともに爆破バットを持つと、ベアーをサンドイッチする形でぶっ叩き、矢口がカバーして3カウントを奪取した。
試合後、大仁田は「今日はHEROに来ていただいてありがとよ!」と叫ぶと、電流爆破のリングに立った工事現場の親父ことGPS・豊島修二会長に対し、「ふだんは建築屋の親父でリングに上がってます。60過ぎて、バカはバカなりに一生懸命生きてます。豊島、ガンバレ、1、2、3、ファイヤー!」で締めくくった。
工事現場の親父は「大仁田さん、2大会連続ありがとうございました。今日はヤミキさん、ワイルド・セブン、保坂秀樹さんの追悼興行でした。亡くなって何年もすると、忘れてしまうことも多いかと思います。でも、皆さん、この3人を絶対に忘れないでください!」と絶叫した。
バックステージで大仁田は「車イスでも、障害があっても見れるプロレスを目指してHEROは頑張ってます。応援してやってください」とコメント。工事現場の親父は「見るのと受けるのは大違い。セブンも大仁田さんと電流爆破やりたかったと思うし、保坂さんも見ててくれたと思う。今日はワイルド軍側じゃなかったけど、セブン、保坂さんを背負ってやったつもりです。リングでも言ったけど、この3人を忘れないでください。それが一番の供養です。年に1回追悼興行やっていきます。来年もやります」と話した。