最後のレッスルマニアで引退を控えたジョン・シナが17回目の王座戴冠も賛否両論!

プロレス界の年間最大イベントであるレッスルマニア41のDay2が前日に引き続きネバダ州パラダイスのアレジアントスタジアムで開催された。
今年のレッスルマニアはABEMAで生中継されたが、通常通りのPPVではなくABEMAプレミアム会員であれば課金はなしで視聴することができる。これを機会に世界最高のプロレスに触れてみるのはいかがだろうか。
Day2の観客数は63226人(札止め)と発表され、前日と合わせて124693人の観客を集めたレッスルマニア41の最後の試合となったのはコーディ・ローデスの保持する統一WWE王座にジョン・シーナが挑戦する一戦となった。
昨年末に2025年限りでの引退を発表し、リック・フレアーの保持する世界王座戴冠16回の記録を越える、17回目を目指してのロイヤルランブル参戦ではもう一歩のところで優勝を逃し、続いてのイリミネーション・チェンバー戦でレッスルマニアでの王座挑戦権を獲得したシーナ。しかし試合後にはまさかのヒール転向となり、1995年のWCWマットにおけるハルク・ホーガンのヒール転向以来の衝撃を与えてしまう。

試合が始まると観客からは決してシーナへのブーイングだけではないものの、微妙な空気の中でふたりの戦いは続いていく。それでもシーナはビッグブ-ツやつま先への踏みつけ、サードロープを使ってのスリングショットなど、これまではあまり見せることのなかった攻撃を積み重ねていく。シーナのサイドウォーク・スラムやスイングDDTはもちろんのこと、目つぶしにも歓声が起きる状況になり、コーディが一方的に攻め込まれる時間が長くなっていく。
ここからシーナは得意とするショルダ-タックルの2連発からファイブナックル・シャッフルを決めようとするが、これはコーディが下からのアッパーで防ぎ、スクープスラムで反撃に転じるも観客からは大きなブーイングが起こる。
それでもディザスターキックからのコーディ・カッターに続いてバイオニック・エルポーを狙うもこれは防がれ、AAを食らってしまう。カウント2ではねのけたがシーナは続けてファイブナックル・シャッフルからのAA。続けてシーナはトップロープからのレッグドロップを狙うが、これをコーディはパワーボムで叩き落とし、トップロープからのコーディ・カッターにつなげていく。シーナはクロスローズをかわしてのAAからSTFUをリングの中央でガッチリと決める。コーディはこれを足の力で逃れるが、レフェリーと接触してしまいダウン。レフェリー不在となってしまう中クロスローズを決めるも当然カウントは入らず。
コーディがレフェリーの様子を見に行く隙にシーナはターンバックルを外してコーナーの金具をむき出しにする。シーナは金具を使っての攻撃からこの日4度目となるAA。ここで大会テーマがかかり、ラッパーのトラヴィス・スコットがエントランスゲートに登場。ゆっくりとリングに近づくトラヴィスをシーナは笑顔でエプロンに引き上げる。
シーナはコーディを羽交い絞めにしてトラヴィスにコーディへの一撃をうながすも、コーディは脱出してシーナにクロスローズ。しかし復活したレフェリーがカウントを数えるもトラヴィスがレフェリーの足を引っ張ることで阻止。コーディはトラヴィスを挑発することでリングに上がらせるとパンチをかわしてクロスローズトラヴィス相手に決める。
その間に場外からベルトを持ち出したシーナがそれでの攻撃を狙うが、コーディが奪い取ると命乞いのアピールを見せる。どうしても攻撃できないコーディの隙を突いてローブローを決めるとシーナがそのままベルトでの一撃を食らわし3カウントが入ってしまう。
本来なら祝福されるべき17回目の王座戴冠ながら、歓声はあるものの微妙な空気の中、レッスルマニア41の幕は閉じられた。