阿部史典が中村圭吾とのKO-Dタッグ王座前哨戦を蹴撃戦の末に制し初Vに弾み!「青木真也の溜まったものを吐き出させて防衛する」

DDTプロレスが3月26日、東京・上野恩賜公園野外ステージで『お花見プロレス2025【DAY1】』を開催。4月6日、東京・後楽園ホール大会で行われるKO-D タッグ選手権試合(王者組=阿部史典&野村卓矢vs挑戦者組=青木真也&中村圭吾)の前哨戦は、阿部が中村を制して初防衛に弾みをつけた。
3.20後楽園で王座を奪取した阿部は、この日のメインイベントで中村と一騎打ち。序盤は阿部がグラウンドを中心に攻め込むも、中村がカウンターのドロップキックを決め一矢報いる。場外に出た阿部を中村が追い回すが、いち早くリングに駆け込んだ阿部が執ように何度もカバーを狙っていく。阿部が背中にサッカーボールキックを蹴りこむと、再び何度もカバーを狙い、中村のスタミナを奪いにかかる。ここで中村は起死回生のミサイルキック。さらにショットガン・ドロップキックからサンセット・フリップを決めるが、阿部は回転式ソバット“回転浄土宗”をぶち込む。さらに強烈なサッカーボールキック連打。すると阿部は「蹴っていいよ」と背中を差し出す。この挑発に中村もサッカーボールキックを見舞うと、再び阿部は場外へ退避。中村が追いかけ、両者は会場の至るところで蹴り合う。阿部が会場を走り回ってのサッカーボールキックを狙うが、中村が回避。逆に今度は中村が会場を走り回ってのサッカーボールキックを決める。両者リング内に戻ると、中村がスワンダイブ式ミサイルキックを決めるがカウント2。ここから張り手とエルボーの応酬。乱戦のなか、中村がフランケンシュタイナーもカウント2。逆に阿部が丸め込むも2カウントで返す。丸め込みの応酬もともにフォールは奪えず。中村は飛びついてのフランケンシュタイナーもカウント2。勝機と見た中村がハイキックから蒼魔刀を狙うも、阿部がスクールボーイからガッチリ体重を乗せると中村は返せず3カウントを聞き、前哨戦は王者に軍配が上がる結果となった。
中村がマイクを持つと「阿部さん、4月6日は僕が3カウントを取るんで、そのベルト磨いといてください!」とアピールする。すると阿部は中村の頭に一撃し、「俺が負けたみたいじゃねぇか! 4月6日はこの格闘探偵団、アストロノーツが今日の126倍は殴って、蹴って、バチボコにしてやるからな、覚えてろよ!」と宣戦布告。
悔しい敗戦となった中村はバックステージで「最初で最後の前哨戦。3カウント取られた。でも29日(名古屋で)、青木さんと組むんで、気を引き締め直してKO-Dタッグ、後楽園で青木さんと僕で流出したベルトを取り返す!」と師弟コンビでのベルト奪取を期した。
阿部は「このDDTで気合一本で勝負してる男は強い。俺たちはタッグならもっと強い。青木真也は今めちゃくちゃプロレスしたいと思う。その溜まったものを吐き出させて、高め合って防衛します」と自信を見せた。
また、セミファイナルで行われた春の酒豪ナンバー1決定戦「お花見KING OF DRUNK予選ランブル」はゴング前から8選手がすでに泥酔しているというとんでもない状況のなかでスタート。一定時間おきに投入される酒を飲まないと失格になる過酷な試合形式により、次々と選手が酒に飲まれていき脱落。最後は佐々木大輔がこの試合で採用されていたオーバー・ザ・サードロープで上野勇希、勝俣瞬馬、石田有輝を次々と脱落させていき勝ち残り。佐々木とMAOの2人が翌日(3.27上野)の決勝戦へと駒を進めた。
マイクを持ったMAOが「佐々木大輔、KING OF DRUNKは遠いぞ!」と言うと、佐々木は無言でどこかで見たことのあるような形で拳を突き上げる。MAOもそれに応じ、制御不能な2人によりKING OF DRUNKの座が争われることとなった。