シンデレラの栄冠を手にしたアイドルレスラーへ悪女が「お前は灰被ってドロ水すすって雑巾がけしてる召使いみたいな姿のほうがお似合い」

15日、大田区総合体育館にてスターダム『CINDERELLA TOURNAMENT 2025~優勝決定戦~』が開催された。
シンデレラ・トーナメントとは2015年からスターダムが毎年春に行っているシングルトーナメントであり、優勝者には栄誉のシンデレラドレスと望む王座への挑戦権が与えられる。かつては1DAYトーナメントで行われてきたが、年々規模が拡大。全国を巡業しながら複数大会にまたがって行われる春の一大イベントとなっている。
今年の参戦選手は、羽南、姫ゆりあ、鉄アキラ、梨杏、八神蘭奈、玖麗さやか、HANAKO、さくらあや、天咲光由、レディ・C、妃南、吏南、琉悪夏、タバタ(CMLL)、稲葉あずさ(JTO)、稲葉ともか(JTO)の全16選手。年齢やキャリアの浅い選手が中心に参戦しており、若手の登竜門的なビッグイベントとしての開催となった。
この日は準決勝として玖麗さやかvs稲葉あずさ、羽南vs吏南が行われ、玖麗があずさにボコボコにされながらも耐えて玖麗が逆転勝利。吏南は羽南の入場を奇襲し荒れた姉妹対決になるが、お互い必殺技の怒涛の攻めからPink♡Devilを2連発で叩き込んだ吏南が勝利。
決勝は玖麗vs吏南に。昨年4月の横浜BUNTAIで行われた吏南のフューチャー・オブ・スターダム王座8度目の防衛戦では、圧倒した吏南が「まだまだレベルが違う」と玖麗を一蹴していた。

決勝戦が始まるなり玖麗がドロップキックで速攻を仕掛けるが、吏南はカウンターの払い腰。だが玖麗はひるまずドロップキックやミサイルキックと猛攻を続け、オーバー・ザ・トップロープであわやの場面も。
吏南はハイドレンジアで捕らえ、これを離すとダイビングダブルニー。避けた玖麗が胴絞めスリーパーで必死に絞り上げファルコンアロー。必殺のときめきスピアーを突き刺すが、吏南はフォールを1で返すとPink♡Devilで叩きつける。しかし玖麗もこれを返すと、再度ときめきスピアーを突き刺し3カウントを奪った。

勝利した玖麗は「シンデレラになるって決めたあの日からこの瞬間をずっとずっとずっと夢みていました。でもここはゴールじゃない。お伽話のシンデレラみたいに、魔法が解けるのを待つんじゃなくて、ここからどんどんどんどん先へ進んでいくシンデレラでありたいと思います。正直、私は全然期待されてなかったと思いますって、前までの私なら言ってたかもしれないです。でも、このシンデレラトーナメントを通して、私は、すごく自分の中で、自分の芯を一本強く持ってる人間なんだなってことに気づきました。私が、このSTARDOMの未来を作っていきます。みんなが見たこと無い景色が見れるように、私がどんどんどんどん走って高くまで飛んで進んでいくので、これからもずっと私のこと見ていてください。ありがとうございます」と挨拶。
だがそこに上谷沙弥が現れ「玖麗、シンデレラおめでとう。ドレス姿、よーくお似合いで、でもお前はさ、灰被って?ドロ水すすって?雑巾がけしてるような?そんな召使いみたいな姿のほうがお似合いじゃないの?夢を見てられるのは、今のうちだけだから、来週、沖縄で、悪夢を見せてるからな。お楽しみに」と、怪我で欠場になるスターライト・キッドの代わりに玖麗とシングルマッチを行うことを決定した。
シンデレラのお願いも決めていることがあるというが、発表を保留にした玖麗。終わったと思われた上谷との悪夢を乗り越えて、高く羽ばたく姿に期待したい。