【試合詳細】2・23 HERO新木場大会【WBCタッグ】ワイルド・ベアー&ワイルド・ZERO vsジャングル・バード&海和択弥 大仁田厚&雷神矢口&パンディータvs ガッツ石島&洞口義浩&瀧澤晃頼 梶トマトvs藤田峰雄

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『HERO43~旗揚げ15周年記念大会』
日程:2025年2月23日(日)
開始:18:45
会場:東京都・新木場1stRING
観衆:未発表(超満員札止め)

▼オープニングアクト アクトレスガールズ提供マッチ 10分1本勝負
ワイルド・バニー/○茉莉
10分13秒 熨斗紙→片エビ固め
水嶋さくら/●アンリ

▼太仁田ブ厚引退試合~無刺鉄線電流爆破“風”デスマッチ 10分1本勝負
○リッキー・フジ(2AW )/ミス・モンゴル(フリー)
6分18秒 リッキーのバズーカ砲&モンゴルの無刺鉄線電流爆破“風”バットの合体攻撃→体固め
●太仁田ブ厚(HERO)/こゆき(Hotシュシュ)

▼タッグマッチ15分1本勝負
真琴(フリー)/○鶴姫花(愛媛プロレス)
10分9秒 ノーザンライト・スープレックスホールド
藤田あかね(フリー)/●志真うた(伊藤道場)

▼GPSフルコンタクトルール 2分3ラウンド
○飛鳥一撃(フリー)
2R 0分40秒 上段蹴り→KO
●豊島会長(HERO)

▼タッグマッチ 15分1本勝負
○マスクドミステリー(TTT)/神崎ユウキ(TTT)
9分31秒 ラリアット→片エビ固め
●加藤茂郎(フリー)/千葉智紹(フリー)

▼チ〇コ・コントラ・ダンス~チ〇コorダンス封印マッチ 15分1本勝負
○梶トマト(飯伏プロレス研究所)
3分48秒 スピード
●藤田峰雄(藤田峰雄王国)

▼WBCタッグ選手権 60分1本勝負
【王者組】○ワイルド・ベアー(HERO)/ワイルド・ZERO(フリー)
14分53秒 逆さ押さえ込み
【挑戦者組】ジャングル・バード(フリー)/●海和択弥(HERO)

▼公認凶器使用ストリートファイト・トルネード6人タッグマッチ 30分1本勝負
○大仁田厚(FMWE)/雷神矢口(フリー)/パンディータ(HERO)
12分9秒 DDO→体固め
ガッツ石島(TTT)/洞口義浩(フリー)/●瀧澤晃頼(TTT)

大仁田厚がHERO5・5鶴見での『ヤミキ&セブン&保坂秀樹追悼大会で電流爆破デスマッチを敢行へ!ベアー&ZEROがバード&海和を破りWBCタッグ王座V3!太仁田ブ厚が涙の引退

 「障害があってもなくても楽しめるプロレス団体」をコンセプトとするバリアフリープロレスHEROが2月23日、東京・新木場1stRINGで『HERO43~旗揚げ15周年記念大会』を開催した。“邪道”大仁田厚が友情参戦し、同団体が5月5日、神奈川・鶴見青果市場で実施する「ヤミキ&ワイルド・セブン&保坂秀樹追悼大会」で電流爆破デスマッチを敢行することが電撃決定した。

オープニングアクト


 「アクトレスタイムで」でアクトレスガールズの面々がダンスを披露。引き続き、提供試合になり、約3年ぶりにHEROマットに戻ってきたワイルド・バニーが“赤バニー”で登場し、HERO準レギュラーだった茉莉とタッグ結成し、水嶋さくら&アンリと対戦。バニーは首を固定してのリバース・ジャイアントスイングで水嶋をぶん回し、茉莉はキック連打で攻撃。水嶋組も大奮闘したが、最後は茉莉が熨斗紙でアンリを仕留めた。

 ワイルド・バニー誕生から6周年を迎えたバニーは「GPSで生まれて早6年。そして本日はHERO15周年。HERO、ワイルド・バニー、おめでとう! 今後も赤バニーはアクトレスガールズで、青バニーはこれからもHEROに出てくるかもしれない。楽しみにしててね!」とコメント。

第1試合


 崇拝する大仁田厚をオマージュしたプロレスラー太仁田ブ厚が難病である後縦じん帯骨化症のため引退を決断。これまで縁が深かった“プロレス界のはるな愛”こゆきとタッグを結成。プロデビュー戦の対戦相手であるミス・モンゴル、FMWのレジェンドであるリッキー・フジと十八番である「無刺鉄線電流爆破“風”デスマッチ」で激突。太仁田はこの日のために、本家の初期FMW時代のコスチュームで登場。太仁田とリッキーはヘッドバット合戦。リッキーにロープに押されて太仁田が自爆。モンゴルが缶の蓋で太仁田を殴打。こゆきがリッキーのタイツを脱がせてしまい、リッキーは生尻でヒップアタック。太仁田がリッキーにDDOもカウント2。4選手がロープにもたれるような形となり、全員被爆。モンゴルが無刺鉄線電流爆破“風”バットを手に、リッキーはバズーカ砲を手にすると、太仁田をサンドイッチする形で合体攻撃。太仁田は最後の3カウントを聞いた。試合後、進行上の都合で“超高速”の10カウントゴングが鳴らされた。最後はサプライズで本家が現れて太仁田の労をねぎらい花束を贈呈し、太仁田は大粒の涙を流した。

「思ってたより動けたかもしれない。ただ続けられるほどではない。やっぱり相手もFMWレジェンドのお二方ですし、行くぞという気になってても体がついてこないので。思い描いた試合とは変わったかもしれない。やれることはやりましたし、これが精いっぱいでした。(大仁田から花束贈呈があったたが?)大仁田さんはご自身の試合前に出てくることなんて滅多にないと伺っていたので、まさかと思いました。邪道軍の升席に座れててよかったと思います」(太仁田)

第2試合


 レギュラーメンバーの真琴が、2度目の参戦の鶴姫花とタッグ結成。フリーとなってからは初参戦の藤田あかね、初参戦の志真うたと対戦。真琴が藤田にダブルニー。志真が鶴姫花にドロップキック、クロスボディ。鶴姫花は志真に619、低空ドロップキックで応戦。さらにミサイルキックもカット。志真の丸め込みをしのいだ鶴姫花は、フェースバスターからノーザンライト・スープレックスで志真から勝利。成長ぶりを大いにアピールした。

第3試合


 空手をベースとする豊島会長が飛鳥一撃を相手に40年ぶりにフルコンタクトルールにチャレンジ。第1R、飛鳥の強烈なボディへのパンチが襲う。豊島会長は道衣を脱いでパンチ連打からスリーパーで絞めるも無念のゴングに泣く。第2R、豊島会長がパンチで攻めていくも、不意を突いた飛鳥の上段蹴りが決まりダウン。豊島会長は立とうとするも、ファイティングポーズを取れずにKO負け。

飛鳥「久々の空手の試合だったんで、緊張もあったんですけど。豊島会長も練習すればよくなると思いますし、もっと試合したいですね。パンチは重いし手応えはありました」
豊島会長「これはヤバいよ。強いって。最後もらった蹴りは見えなかった。(リベンジは?)初めて、ぶっつけでやったけど、HEROに継続して出てほしい。落ち着いたらオファーします」

第4試合


 WBCタッグ王座への挑戦権を持ちながら、今大会での挑戦が叶わず怒り心頭のダークソウル(加藤茂郎&千葉智紹)は、TTTの実力派コンビのマスクドミステリー&神崎ユウキと対戦。ダークソウルは神崎の足に集中砲火を浴びせ、加藤が神崎に足4の字。ミステリーは加藤にトップロープを利したセントーン。レフェリーがミステリーと衝突してしまい昏倒。千葉がミステリーにスピア、加藤がダイビング・エルボードロップを見舞うもレフェリー不在で幻のフォールに。レフェリーが復活すると、ミステリーが加藤にラリアットを叩き込んで電撃の3カウントを奪い、ダークソウルは屈辱の敗退。

ミステリー「俺だって初代のWBCチャンピオンなんだよ。あの加藤には2連敗してたから。これで一つ返した。あいつら、ベルト挑戦が決まってるとか? その挑戦権よこせとは言わないよ。ベルト獲ったら、誰が最初に挑戦するんだ? この2人だろ?」
神崎「WBCタッグベルト、加藤は初代レッスルブレイン・チャンピオンらしいんで。ベルトを獲ったら、僕らがいきますんで、必ずベルト獲ってください」

第5試合


 藤田峰雄vs梶トマトによる運命の「チ〇コ・コントラ・ダンス」。梶のダンスが許せない峰雄は、梶の入場後のダンス中に奇襲をかけ、急所蹴りからスクールボーイもカウントは2。その後はめまぐるしい丸め込みの応酬に。峰雄は梶の足をレフェリーの急所に当てようとするも不発。すかさず梶がスピードで丸め込んで3カウントを奪取。

 ついにチ〇コ封印が決まった峰雄はチ〇コへの熱い思いを涙で吐露。峰雄の気持ちを思いやった梶は、チ〇コ封印はしなくてもいいと言い出し、2人でトマトダンスを踊り和解。これで2人の泥沼の遺恨が氷解と思われたが、峰雄が急所攻撃からコスチュームを剥ぐ。峰雄は止めに入った豊島会長にも急所攻撃からズボンを脱がせにかかる暴挙。

梶「今日は負けたほうが封印するルール。俺は勝ったよ。藤田峰雄、チ〇コ封印になったのに、何あれ? やっぱりおまえとは仲良くはなれない。これからも俺はHEROのヒーローとして活躍する。おまえはHEROの腐れチ〇コになってしまえ!」

峰雄「まんまとだまされやがったな。チ〇コに終わりはないんだよ。チ〇コは一生続くんだよ。次回のHERO、このチ〇コがHEROのすべてを牛耳る。HEROのベルト、選手、会長、事務所、すべてチ〇コが総なめにしてやる」

第6試合


 前大会(昨年11・9高島平)で王者組は、元王者組のダークソウル(加藤茂郎&千葉智紹)の挑戦を受けたが、海和が乱入してワイルド軍を攻撃して無効試合に。ダークソウルのセコンドに就いていたバードが「海和を預かる」とした。GPS・豊島修二会長はダークソウルの再挑戦を認めたが、ベアーが「まずは海和を叩き潰す」として、初タッグとなるバード&海和のチャレンジを受けることになった。

 ZEROが強烈なキック連打で海和を追い込んでいくと、ベアーはブルロープで海和を絞首刑。2年8ヵ月ぶりにセコンドに就いたマネジャーのワイルド・バニーも海和に張り手連打。ベアーが海和に河津落とし、サイドスープレックスとたたみかけ、海和はタッチを求めるも、バードは「まだ行けるだろ!」とゲキ。ZEROが海和をヒザ十字、アキレス腱固めと足攻め。ようやくバードが入ると、ワイルド軍にステッキで攻撃。さらにZEROに雪崩式フランケンシュタイナー。海和に代わると、ベアーにミサイルキック、パワースラムと追い込む。ベアーが海和にバックドロップもカット。バードと海和がベアーにダブル・ブレーンバスター、海和が変型パイルドライバー。優勢に転じた海和だが、一瞬の隙を突いたベアーが逆さ押さえ込みで丸め込んで3カウントを奪取し、王座V3に成功。

 王者組が退場すると、ダークソウルがリングイン。加藤は「海和、試合見てたけど、おまえがやりたかったことって何なの? 何か変わったの? バードもどういうつもりで、こいつを預かったの? こんな試合じゃ認められない」とキッパリ。バードは「そんなに文句言うんなら、このリングでおまえらと俺と海和で試合組んでもらえばいいんじゃないの?」と提案し、加藤が「組むんなら全然かまわない」と受諾。この事態に、豊島会長は5・5鶴見青果市場で両軍による一戦を組むことを決定。ダークソウルがワイルド軍と再戦する権利をもってはいるが、この試合の勝者が次期挑戦者となる可能性も浮上した。

 ベアーは「最後はよく覚えてないけど。制裁までいかなかったけど、勝ちは勝ち。防衛だから次にいけると思うんで。海和、成長したな。認めるけど、まだまだだよ」と話した。そして「5月5日、電流爆破やるんだったら俺は出るよ。邪道軍であるけど、もう1回ガッツ(石島)と手を組んで、ワイルド軍で大仁田厚と電流爆破やるよ。加藤&千葉は悪いけど、その後だ」と5・5鶴見での電流爆破戦に名乗りを挙げた。

 バードは「今日は海和の頑張りを見たかったんで、最初戻って来たときに“頑張れ”と。ライオンの親が子を落とすように試練を与えて。でも最後は獲ったと思ったけど、レフェリーがおかしいんじゃないの? 始まったばかり。次は加藤&千葉。おまえがどんだけ食らわせるか」と語った。海和は「あんなレフェリー呼ぶ団体なんで知ったことじゃないけど。俺はバードとやっていくと決めたんだ。ダークソウルだろうがワイルド軍だろうが知ったこっちゃない。俺は俺のやりたいようにやる。今日が初タッグで上出来じゃないの。相手が誰だろうがやりたいことやるだけ」とコメントした。

第7試合


 「HERO」は新日本プロレス黎明期に練習生として在籍しながらも、聴覚にハンデがあるため、デビューがかなわなかったヤミキさん(故人)が設立し、聾レスラーが闘う場として、2010年2月20日に新木場で旗揚げ。新日本でデビューできなかったヤミキさんは、HEROで念願のプロレスラーになる夢を果たし、健常者プロレスラーと激闘を展開した。
 当初、同団体は“聴覚障害者と健常者の架け橋”になるようなプロレスイベントを標榜した。だが、2016年春にヤミキさんが急逝したことを契機に、「バリアフリープロレスHERO」に呼称を改め、健常者のプロレスラーも所属。これに伴い、聴覚障害者にかぎらず、視覚障害者や車イスでの生活を余儀なくされている方を始め、一般のプロレスファン、プロレスを見たことがない方など、誰もが幅広く楽しめるイベント運営に転換。その後、コツコツと大会を重ね、この2月で15周年を迎えた。

 大仁田は2016年11月15日、新木場での「ヤミキ追悼興行」で同団体に初出場。当時のHEROはワイルド・ベアー、ワイルド・セブン、ワイルド・シューターらのヒール軍団ワイルド軍に運営権を乗っ取られ、「WILD HERO」として開催されていた。この事態にHERO正規軍から助っ人を要請された大仁田が参戦し、ワイルド軍を下して正規軍が運営権を奪還した。そして、昨年4月27日に新木場で実施された「ヤミキ&セブン&シューター追悼試合」で2度目の出場。今回はHEROの15周年を祝うべく、3度目の参戦を果たし、「公認凶器使用ストリートファイト・トルネード6人タッグマッチ」で雷神矢口、パンディータと組み、ターザン後藤さんの魂を継承するガッツ石島、洞口義浩、瀧澤晃頼組と対戦した。

 リング上には公認凶器として、竹刀、イス、ギター、テーブル、ボードなどが用意された。試合はのっけから大場外戦に発展。リングに戻ると、両軍ともに、公認凶器を使用する大乱戦となった。大仁田は石島とヘッドバット合戦。パンディータは敵軍3人に集中砲火を浴びる場面も。大仁田が瀧澤に机上パイルドライバーを一閃。洞口が石島が羽交い絞めにした大仁田めがけて、有刺鉄線バットを振りかざすも、大仁田が洞口に毒霧噴射。大仁田は石島にも毒霧を吹くと、瀧澤にギター攻撃、イスの上へのDDOとたたみかける。最後は大仁田が瀧澤をイス攻撃からDDOで葬って激勝した。

 試合後、大仁田は「豊島(修二)会長の心意気が好きで、僕から電話して参戦しました。いつまでできるか分かりませんが、あと3年はやりたいと思ってます。みんなプロレスが好きでリングに上がってます。才能があろうとなかろうと、このリングが好きなんです。ハンデがあってもなくても、みんな一生懸命、胸いっぱい生きてるんです」と絶叫し、GPS・豊島会長に15周年祝いの花束を贈呈。最後は「頑張れ、HERO! 1、2、3、ファイアー!」で締めくくった。

 サイン会を終えた大仁田は「15周年おめでとうございます。障害があってもなくても、みんな一生懸命リングで戦ってます。そして、いろんな人たちが応援してくれてます。20周年、25周年、30周年と続けてください」とコメント。石島は「これで終わりじゃねぇからな。インディー統一のためには、インディーの開祖、大仁田は避けて通れない。大仁田厚、俺たちが引導渡してやる。次はどでかい花火ぶち上げようぜ!」と5・5鶴見での電流爆破に参戦を宣言した。

 大仁田はヤミキさんとも生前に親交があり、セブンさん、保坂さんは愛弟子で3人の追悼試合で、かねて電流爆破デスマッチを実施することを熱望し、HERO側が快諾した。この一戦には大仁田のほか、ベアー、石島が名乗りを挙げたが、正式な対戦カードは後日発表される。

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