アジャコングが全日本プロレス初参戦も北斗のせいで王座戴冠ならず!
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26日、千葉県・幕張メッセにて全日本プロレス『ニューイヤーウォーズ2025』が開催。アジャコングが全日本プロレス初上陸で王座挑戦も戴冠を逃した。
全日本プロレスTV認定6人タッグ王座は2020年11月に誕生。団体内で唯一のPWF非認可のベルトだが、その分自由な闘いを展開することが可能。保守的だった全日本の変化を象徴するベルトであり、ユニット同士の抗争で争われることが多い。
同王座は、どこか愛嬌があって憎めないヒール軍【北斗軍】大森北斗&羆嵐&サイラスが保持して価値を高めてきたが、今月2日には【バカの時代】青柳優馬&阿部史典&佐藤光留が王座を奪取。確かな実力を誇りながらも遊び心を忘れない両軍の闘いは同王座の雰囲気を象徴するものと言える。
バカの時代に敗れた北斗軍だが、納得行かずにリマッチを要求。最強戦力であったサイラスが帰国してしまったため、代わりに“モンスターやバケモノのX”を用意することを宣言していた。
様々な選手が予想線上に上がっていたが、その正体はなんとアジャコング。戦前の記者会見に登場したアジャは、自身がバケモノ扱いされたことに激怒して敵味方構わず一斗缶で殴打。圧倒的な強さを引っ提げて全日本プロレス初上陸を果たすことになった。
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アジャの舎弟のように付き従う北斗&羆嵐は、アジャとお揃いのフェイスペイントで登場。
アジャが先発を買って出て行き、バカの時代を1人で相手取って無双。アジャがリング上にピラミッドのように重ねた大量の一斗缶にバカの時代を投げ込もうとするが、かわされて北斗が頭から突っ込むハメに。
そのまま集中攻撃を受けることになった北斗がアジャに助けを求めるがアジャは「やり返せ!」と突き放す。なんとか北斗が自力で返ってくると、アジャはバカの時代の脳天に一斗缶攻撃を連発。バカの時代の3人もそれぞれ一斗缶を持って殴りかかるが、アジャはすべて一斗缶で撃ち落とした上で脳天に強烈な一撃を叩き込んで撃退していく。
勢いを取り戻した北斗が「俺たちがチャンピオンだ!」と叫んで北斗軍スペシャル(※3人での裏摩周)を狙うが、すっぽ抜けてアジャ&羆嵐が北斗だけをダブルパワーボムで叩きつける形になって何度目かの窮地に。アジャが突っ込んできて裏拳を発射も、これが北斗に誤爆。
青柳が北斗に一斗缶の極を狙うが、激怒したレフェリーが必死で取り上げようとする。青柳ともみ合う中、最終的にレフェリーが北斗の頭をぶん殴る形に。思わぬ大ダメージを受けた北斗を青柳がTHE FOOLで叩きつけて3カウントを奪った。
バックステージに戻ったアジャは「お前がちゃんと押さえとかないから!だいたい北斗スペシャルなんで1人で飛んでいくんだよ!レフェリーにやられるってどういうことだよお前コノヤロー!」と激怒。北斗が「裏拳やんなかったっすか?」と文句を言いかけるも、「お前気のせいだそれは」と一喝。
苛立つアジャは「次はレフェリーも入れて4vs3でやってやるよ。絶対獲る!悔しい!獲るまで諦めない!もう1回この全日本に今度乗り込んでくっから」と再上陸を宣言。廊下で一斗缶を片付けていたバカの時代を「ガチャガチャガチャガチャうるせーんだよ!!お前コノヤロー!!」と怒鳴りつけ、お仕置きしてから会場を後にした。