急きょ実施の次期挑戦者決定戦で今成夢人が勝村周一朗を制し12・27新宿でSOG世界無差別級王座に挑戦!「積み重ねてきたことを証明するためには、あんたから獲らなきゃ意味がねぇ!」
ガンバレ☆プロレスが11月17日、東京・新木場1stRINGで「荒鷲の要塞2024」を開催。今成夢人が急きょ行われた「スピリット・オブ・ガンバレ(SOG)世界無差別級次期挑戦者決定戦」で勝村周一朗を下し、挑戦権をゲット。年内最終戦(12月27日、東京・新宿FACE)で同王者の石井慧介に挑むことが決まった。
メインイベント終了後、興行を締めるべく石井がリングに上がると、今成がマイクを奪い、「石井さん、俺はあんたを超えるために、この新体制のガンプロに残ったんだ。次の12月27日、新宿で、そのベルトに挑戦したい」と挑戦表明。続けて、勝村もリングインし、「今年4月に独立して、立場上俺は裏方に回って頑張るしかないと思ってたけど、今裏の仕事やりながら、自分のコンディションも上がってきて、石井に獲られたベルト、今獲り返すときだと思ってます。ここは今成じゃなく、俺じゃないでしょうか?」とアピール。
この事態に三島通義社長は「お2人とも挑戦者にふさわしいと思いますが、年内あと1大会ですので、検討の上、できるだけ早いタイミングで決定して発表させていただきたいと思います。次の大会が12月なんです。ですので直接対決とかをやるタイミングがない」と発言。すると場内で大「今やれ!」コールが発生。三島社長は「分かりました。今やります!」と決断し、今成vs勝村の緊急決定試合に突入。
今成はラリアットで先制し、タイガ―ドライバーもカウントは2。勝村はミサイルキック、エルボー、張り手連打、ニンジャチョーク狙いも今成が脱出。今成はマシンガンチョップから、リバーススプラッシュも、勝村は三角締めで捕獲。今成が抜け出すも、今度は飛びつき腕十字から三角締め。さらに腕決めコブラ、トリプルスリー3ロックに移行するも、極められず勝村自ら離す。そして勝村はムーサルト・プレスを放つも、今成は剣山で阻止。今成は低空ラリアット連打。勝村はヒザ、張り手で応戦も、今成がルー・テーズプレスをズバリと決めて3カウントを奪取した。
マイクを持った今成は「勝村さん、本当に無茶ぶりしてくるこいつらに囲まれて、こんな大変な社会不適合な仲間引っ張ってくれてありがとう! 12月27日、石井のベルトに挑戦するのは、この今成夢人だ! あんたのことが好きで好きでしょうがない。あんたがいるからガンプロにいるんだよ。でも、あんたに何回も叩き潰されてる。ガンプロで積み重ねてきたことを証明するためには、あんたから獲らなきゃ意味がねぇ!」と絶叫。
石井は「お互い、来年で40歳。30代最後、39歳同士で新宿で戦おう。ただ自分は対今成夢人、シングルで負けなし。絶対的な自信がある。今年と来年は俺の年だ。新宿で4度目のシングルで4勝目するんで、今日の締めは譲ります」と発言。
マイクを渡された今成は「久しぶりだよ。こういうマイクすんの。気持ちいいな。いろんなこと耐えてきたんだ。必ず石井を積み重ねてきたことで、このマットに沈めてやるよ! スリー、ツー、ワン、ガンバレ☆プロレス!」で締めくくった。
昨年10・1新宿で当時王者の木髙イサミに挑んで以来、1年3ヵ月ぶりの挑戦となる今成は「積み重ねた。本当にこの1年。1年通して、今成目立ってなかったなって人いるかもしれないけど、目立ってない積み重ねは着実にやってきて。あんだけたくさん負けてた今成夢人が新体制では、まだ1敗しかしてなくて。ピンフォール率が高いんです。俺のピンフォール、イコール納品だから。ちゃんと納品されなかった俺が今はピンフォーして納品だよ。石井を必ずマットに沈めさせて3つで納品だ!」と独特の言い回しでベルト獲り宣言。
かたや、敗れた勝村はガックリと肩を落とし「突然でしたけど、条件は五分で、勝てなかったことが…。新体制になって、裏の仕事できる奴がいなくて、自分の負担がデカくなって。練習もできなくて、それだけじゃなく気持ちの問題もあって、もういいかなって思って。だけど、もうひと頑張りしたかった。だから、ベルト、いい機会だから名乗りを挙げたけど、やっぱり選手としては限界なのかなって。ちょっと考えます」と引退すら示唆しかねないコメント。
これを近くで聞いていた王者の石井が「相当落ち込んでますね。ちょっと聞いて気になったけど。さっき自分も知ったんです。この団体、新体制になってから引退禁止らしいですよ。まだやりたいことあるでしょ? 自分も新体制になって、やりたかったこと、やりたかった相手と試合が叶った。勝村さんから聞いたことあります。まだやりたいこととか、やりたい相手いるのを知ってたから、まだプロレス生活始まってない。今成に完敗してへこんでるのは分かるけど、まだこの人には夢があると思う」と話すと、勝村は「考えます」と言って、控え室に消えた。
次期挑戦者が今成に決まった石井は「39歳同士、ガッチリやり合おうじゃないかと。お客さんも乗ってて、今成獲ってくれみたいな空気は感じたけど。1年防衛してきて、次で5度目、最多防衛。年内、新宿FACEが締めだけど、通過点なんで。(来年4・11)後楽園のメインに立って、ずっと防衛していくし、永遠とは言わないけど、今年と来年は俺の年だから。そして今成には絶対の自信を持ってるから、俺が負けることはない」と王座死守を誓った。