新DDT UNIVERSAL王者・山下実優、無念の“1日天下”に!3WAY戦でグリング・ロコに敗れベルトは米国に流出
DDTプロレス、TJPW(東京女子プロレス)、米団体DEFYの3団体によるコラボ興行「TRIANGLER DTD」が11月10日(日本時間11日)、米ワシントン州シアトル・ヒストリックワシントンホールで開催された。前夜、女子として初めてDDT UNIVERSAL王座に就いた山下実優(東京女子)はグリンゴ・ロコ、ニック・ウェインとの3WAYマッチでの初防衛戦で敗れて、無念の“1日天下”に終わり、ベルトは米国に流出した。
序盤、山下はニックとサッカーボールキックの応酬を繰り広げ、得意の蹴りを駆使して攻めていく。山下はエプロンを走ってニックにアティテュード・アジャストメントを見舞うと、グリンゴが山下を担ぎ上げ、場外でデスバレーボムで叩きつける。リングに戻ると、山下は2人に立て続けにハイキックを繰り出すも、ニックにドラゴン・スープレックスで投げられる。山下はニックに逆襲の投げ捨てジャーマン、Skull Kickを決めるも、グリンゴは変型パイルドライバーを山下に敢行。山下はハイキックで返すも、グリンゴのベースボム(雪崩式シットダウンひまわりボム)を食ってごう沈。ベルトを守って、日本に持ち帰ることはできなかった。
初挑戦でまんまとベルト獲りに成功したグリンゴは「言った通り、世界のBase Godグリンゴ・ロコがチャンピオンになったぞ! 驚いたか? 俺が乗っている波は誰にも止められない。俺は世界の頂点、DDTの頂点にいる。次は? 後楽園ホール? 日本よ、Base God、帰還の準備はいいか? またすぐ会おう!」と高笑い。
王座奪取がならなかったニックは「負けるのは嫌いだが、特別なタイトルマッチでは何か得るものがある。もっとこうするべきだったとか、どういう戦略を取るべきだったのかとか。ヤマシタは世界一の女子プロレスラーであり、グリンゴは世界一のルチャドールだった。彼らがタイトルを持つ理由が分かったよ。またすぐにDDTに戻ってくる。戻ってきたら、UNIVERSAL王座は俺のものにする。アリガトウゴザイマシタ」と次の機会をにらんだ。
一方、ベルトをグリンゴに渡してしまった山下はショックが大きいのかコメントを残すことはなかった。
DDTの至宝であるUNIVERSAL王座は昨年3月から11月まで、元WWEスーパースターのマット・カルドナが巻いていたが、それ以来、1年ぶりに米国に流出する非常事態となった。思わぬ展開にDDT側がどう対応するのか注目が集まる。