「ベルトは『その階級の一番素晴らしい試合をする人間です』という証」1・4東京ドーム大会でIWGPジュニア王座を争うDOUKIとエル・デスペラードがそれぞれの“ジュニア愛”を熱弁
6日、東京都・テレビ朝日社内にて新日本プロレスが2025年1月4日に開催する『WRESTLE KINGDOM 19 in 東京ドーム』のカード発表記者会見を行った。
DOUKIは18歳で単身メキシコに渡ってデビュー。本人は多くは語らないものの当時を知る選手たちが一様に「泥水をすすって生き延びて来た」と語るほどの苦労を経て約10年間メキシコマットで闘い続け、2019年から新日本プロレスに定着。
誰もがその実力を高く評価して来たが、新日本でもDOUKIは泥水をすする期間が続く。それでもDOUKIは折れずに上を目指し続けてファンの支持を獲得し、今年7月にはついにエル・デスペラード超えを果たして悲願のIWGPジュニアヘビー級王座戴冠を果たした。
当初はDOUKIの戴冠を意外に思う声も一部から上がっていたが、9~11月の短期間に石森太二、金丸義信、SHO、マスター・ワトという強者たちから勝利して4度の防衛を達成。勝敗だけではなくその試合内容でもファンからの評価をさらに高めていった。
そんなDOUKIに挑戦を表明したのは前王者であるエル・デスペラード。
デスペラードは「実は(今年初頭から)左ヒザの半月板がぶっ壊れていた」と明かし、7月から手術のために欠場に入った。11月17日の『Historic X-over II』での復帰が発表されていたものの、1・4での王座挑戦表明には驚きの声が上がっていた。
この日の会見に出席したDOUKIは「エル・デスペラードとは今まで色々ありました。皆さんご存知だと思います。ただ、チャンピオンとして今の気持ちを述べるとすれば、今までの続きをやるつもりはありません。欠場していても、最も影響力のある選手である1人のエル・デスペラード。そのエル・デスペラードをチャンピオンとして迎え撃つ。まだまだ2ヶ月も先ですが、既に無茶苦茶ワクワクしています。エル・デスペラード、DOUKIの試合。IWGPジュニアをかけたシングルマッチ、メチャメチャ楽しみです。そしてこの試合はどの試合にも負けるつもりはありません。この試合で……いや、既に証明しているんですよ。このIWGPジュニアの試合が世界最高だっていうことを改めて世界に発信していきたいです」と真摯な思いを語る。
デスペラードは「僕らにとってベルトっていうもんはやっぱり話題の中心であって、僕が思うベルトっていうものはその階級の一番素晴らしい試合をする人間ですという証だと思っている。タイトルマッチというものはそれが担保された、面白い試合であることが確立された試合なんですよ」とベルトへの思いを語りつつ、王者としてのDOUKIを見てきた感想として「ベルトを持って彼は変わった」と高く評価した。
今まで幾度も東京ドームでタイトルを争ってきたデスペラードと、東京ドーム本戦への出場自体が初めてのDOUKI。これまでの実績を考えるならばDOUKIは不利な立場といえる。
そして、デスペラードの欠場の経緯を考えるとDOUKIは手術が必要なレベルでヒザがぶっ壊れていたデスペラードから勝利してベルトを奪取したことになる。これまでの4度の防衛戦からDOUKIの実力は既に疑いようが無いが、万全になって帰ってきたデスペラードを倒せばその評価はさらに高まることは間違いない。
様々な意味で“挑戦者”であるDOUKIがこの試合で勝利して得るものは数多くありそうだ。
『WRESTLE KINGDOM 19 in 東京ドーム』
日程:2025年1月4日(土)
開始:17:00
会場:東京都・東京ドーム
▼IWGPジュニアヘビー級選手権試合 60分1本勝負
【王者/Just 4 Guys】DOUKI
vs
【挑戦者】エル・デスペラード
※第97代王者は5度目の防衛戦。