体重オーバー問題がプロレスの王座戦でも話題に。王者がオーバーした際の理不尽裁定に挑戦者が悲痛な叫び
1日、都内某所にてマリーゴールドが記者会見を実施。10月7日に後楽園ホールで開催する『MARIGOLD Fantastic Adventure2024』で行うスーパーフライ級王座の調印式が行われた。
今年7月13日、翔月はスーパーフライ級王座(※55kg以下の軽量級王座)の初代王者決定トーナメントを制して両国国技館で11年ぶりに王座戴冠。同王座の王者として強いプライドを持つ翔月は挑戦を希望する若手たちを一蹴してきたが、『DREAM✴STAR GP 2024』にてキャリア約10ヶ月のビクトリア弓月を相手に15分フルタイムドローに終わり仕留めきることが出来なかった。
その後、弓月は当然スーパーフライ級王座へ挑戦を表明。翔月が受けて立つ姿勢を見せたため、王座戴冠から約3ヶ月経っての初防衛戦が決定された。
同王座戦は30分1本勝負で行われることとなっていたが、会見に出席した弓月は15分で勝ち切ることが出来なかった悔しさからか「30分!いや、長すぎんだよ。15分で十分だよ。30分なんかチンタラ長いことしないで15分1本勝負でキッチリ勝敗付けよう」と啖呵。
翔月はこれを快諾するが、ふと気になったのか「ところで弓月、お前今何キロだ?」と問うと、弓月は少し顔をしかめながら「……56だよ!」と回答。
翔月は「おい?!55kgじゃねーじゃねーかお前?!これ55kg以下なんだよ!挑戦出来ねーよ!」とブチ切れ。売り言葉に買い言葉の口論が続き、弓月は必ず55kg以下に落として当日計量に応じるとまで主張。
そうとなれば、当然気になるのは体重オーバーした際のペナルティ。
これについて問われたロッシー小川代表は「これはねぇ、まあ、チャンピオンが体重オーバーしたらベルト返上。挑戦者がオーバーした場合はノンタイトル」と回答。記者から「仮に王者が体重超過した場合に弓月選手に王座戴冠のチャンスが無くなるのはあんまりでは?」と突っ込まれると、弓月は「ホントですよ!……ホントですよ!」と悲痛な叫び。
これを受けたロッシーは「う~ん、(その場合に弓月が勝ったら)暫定王者ってことで」とフレキシブルな対応を見せた。
先月29日に行われた総合格闘技イベント『RIZIN』で計量オーバーした選手が試合に出たことについて、現在もSNS等では喧々諤々の議論が展開されている。
プロレス界で試合前に計量が行われることは極めて稀であり、そもそも階級についてもあやふやな部分があるが、今回の計量問題はどのように着地するのか。両選手ともに55kg以下の身体を作ってくることに期待したい。
『MARIGOLD Fantastic Adventure2024』
日程:2024年10月7日(月)
開始:18:30
会場:東京都・後楽園ホール
▼スーパーフライ級選手権試合 15分1本勝負
【王者】翔月なつみ
vs
【挑戦者】ビクトリア弓月
※初代王者は初防衛戦。