「いつでもどこでも挑戦権」行使の飯野雄貴がV11成功のMAOからUNIVERSAL王座奪取!9・29後楽園で納谷幸男とヘビー級同士の初V戦へ
DDTプロレスが9月8日、愛知・名古屋国際会議場イベントホールで『友情、努力、勝利 in NAGOYA 2024』を開催した。DDT UNIVERSAL選手権は王者のMAOが阿部史典(フリー)の挑戦を退け11度目の防衛に成功するも、「いつでもどこでも挑戦権」を行使した飯野雄貴がベルトを奪取。29日の後楽園ホール大会で、同期生の納谷幸男とのヘビー級同士による初防衛戦が実施されることが緊急決定した。
防衛回数を2ケタに乗せたMAOは阿部を迎撃。レスリングの攻防から、MAOが「あ!」からのパンチを見舞えば、阿部は伊良部パンチで応戦。MAOの掌底、阿部の張り手の打撃戦となる。MAOが掌底、旋風脚もカウントは1。居合いキックを回避した阿部は伊良部パンチも、MAOがみちのくドライバーⅡ、居合いキックとたたみかけて3カウントを奪い、同選手権では前人未到のV11を達成した。
試合後、前日(7日)の大阪・堺大会でKANONから「いつどこ」を奪った飯野が現れ、行使を要求。飯野がスピアを叩き込んだところでゴングが鳴る。飯野はボディスラム、バーニング・エルボードロップ、MAOもカッターで返す。MAOの旋風脚をタックルで阻止するも、MAOがみちのくドライバーⅡ。すぐさま立ち上がった飯野は低空スピア、正調スピアを見舞って70秒で秒殺。阿部戦で疲労困ぱいのMAOに、飯野のパワーを跳ね返す力は残っていなかった。
飯野が「納谷、納谷、納谷!」と連呼すると、納谷が登場。2人は8・17横浜でのシングル戦で両者KOのドローに終わっている。飯野は「おまえとの決着ついてない。横浜の続きを、このベルトかけてやろう」と要求。納谷は「もちろんだよ。DDTのヘビー級でどっちが強いか白黒つけよう」と応じ、9・29後楽園での王座戦が決まった。
バックステージで飯野は「いつでもどこでもって今日みたいな使い方で合ってるんだよな! だから俺がUNIVERSALチャンピオンだよ。今日から俺はアイ・アム・ユニバーサル・バーニング! イヤー!」と怪気炎。納谷は「チャンピオンからの指名、断る理由ないだろ。飯野、俺とおまえでDDTのヘビー級がどんだけすごいか見せてやろうぜ。それに、俺はおまえにだけは負けたくないんだよ。だからおまえを倒して新しいUNIVERSALのチャンピオンになってやる」とベルト獲り宣言。
一方、王座奪取ならなかった阿部は「久しぶりにこういう気持ちになった。負けて悔しいって思える相手と楽しかったなというのがクロスするような選手。ただ自分が得意とするフィールドで負けたんで、格闘探偵し足りない。バチバチを世界標準にする旅は、まだ始まったばかり。まだまだ修行していきたい」と出直しを誓った。MAOは悔しさを噛みしめながらも無言を貫いた。