DDT11.30後楽園大会 HARASHIMAvs.高尾のKO-D無差別級、タッグ、6人タッグの三大タイトル戦、ヘアメイキングマッチ
God Bless DDT 2014
日時:2014年11月30日(日)
開場:11:00 開始:12:00
会場:東京・後楽園ホール
観衆:2200人(超満員札止め)
▼ダークマッチ DNA勢による6人タッグマッチ 10分1本勝負
○樋口和貞/中津良太/岩崎孝樹
9分3秒 カナディアン・バックブリーカー
河村知哉/宮武俊/●梅田公太
▼第1試合 シリアス軍対コミカル軍全面対抗戦 30分1本勝負
[シリアス軍]○KUDO/坂口征夫/MIKAMI/伊橋剛太
8分28秒 ダイビング・ダブルニードロップ→片エビ固め
[コミカル軍]●アントーニオ本多(フリー)/中澤マイケル/星誕期/DJニラ
▼第2試合 次期EXTREME級挑戦者決定3WAYマッチ 30分1本勝負
●マサ高梨
7分21秒 エビ固め
○松永智充
※もう一人は石井慧介。松永が12.13春日部大会でのEXTREME級選手権への挑戦権を獲得
▼第3試合「ウエラプロフェッショナル」プレゼンツ ヘアメイキングマッチ 30分1本勝負
飯伏幸太/●勝俣瞬馬
10分10秒 キン肉大移動→エビ固め
ヤス・ウラノ/○彰人
▼第4試合 KO-D6人タッグ選手権試合 60分1本勝負
[王者組]高木三四郎/大鷲透(フリー)/●平田一喜
13分34秒 首固め
[挑戦者組]○ゴージャス松野/バラモンシュウ(フリー)/バラモンケイ(フリー)
※第14代王者組が2度目の防衛に失敗。松野&バラモン兄弟が第15代王者組となる
▼第5試合 ダークマッチの決着は本戦でつける!スペシャルシングルマッチ 30分1本勝負
○入江茂弘
15分12秒 ビーストボンバー→エビ固め
●佐々木大輔
▼第6試合 KO-Dタッグ選手権試合 60分1本勝負
[王者組]竹下幸之介/○遠藤哲哉
13分55秒 スカイツイスタープレス→片エビ固め
[挑戦者組]●大石真翔/X=旭志織(K-DOJO)
※第50代王者組が3度目の防衛に成功
▼第7試合 KO-D無差別級選手権試合 60分1本勝負
[王 者]○HARASHIMA
20分58秒 蒼魔刀→体固め
[挑戦者]●高尾蒼馬
※第48代王者が6度目の防衛に成功
じゃんけん大会優勝者・高尾を退けたHARASHIMAに入江が挑戦表明!
松野&バラモンが6人タッグ王座奪取!アイアンマン王者LiLiCoがボディガードを帯同
世IV虎来場
大会開始前、売店で赤井沙希が売り子をしていると、そこに来場を予告していたスターダムのワールド・オブ・スターダム王者・世IV虎がファンをかき分けながら赤井に近づいていく。スターダム12.23後楽園大会でのワールド・オブ・スターダム選手権の挑戦者に赤井を指名している世IV虎は、「12月23日、うちと試合しろよ!」赤井に直接対戦要求するが、赤井は「好き勝手に人前で言っちゃえみたいな、なあなあなのは……」と困惑の表情。
世IV虎「好き勝手言ってるわけじゃねぇ。チャンピオンなんだ」
赤井「チャンピオンでもアポは取らないとおかしいし、スケジュールが取れへんかったら試合には出れへんねん!」
世IV虎「23日、試合出れねーのかよ?」
赤井「昨日もDDT(事務所に)行ったらしいけど……」
世IV虎「おめーがいないからだろ!」
赤井「DDTの受付嬢やってるわけじゃないんや!」
世IV虎「はぁ? DDT来てるんだろ? 今日も来てるじゃねぇか!」
赤井「私よりもさ……私自身の意思もあるけど会社の意思もあるから」
世IV虎「保護者は誰だよ? 出てこいよ、オイ!」
そこで高木大社長からこの件を丸投げされた鶴見亜門GMを呼ぶことになり、スタッフがバックセージに急行。しばらくするとGMが現れ、世IV虎に向かって「高木さんが何か言ってましたけど、スターダムさんから一切何も聞いてないから」と返答。
しかし世IV虎は「知らねぇよ。だからここに来てるだろ!」と言い返すが、GMは「(ロッシー)小川さんに言ってもらって、会社と会社の間で言ってもらわないと困るんです」。
世IV虎「ロッシー、関係ねぇよ!」
GM「関係ないことはないでしょ?」
GMの煮え切らない態度に堪忍袋の緒が切れた世IV虎が、「やんのかやんねぇのかハッキリしろよ!」と言いながらGMを突き飛ばすと、「オスカーさんとのやり取りもあるから……」と言いながらGMが転倒。それを見た赤井が「やめろっつってんだろ!」と叫びながら世IV虎に襲いかかる。世IV虎もすぐさま振り返り赤井の胸ぐらに掴みかかり、ファンでごったがいする売店スペースでまさかの乱闘が起こる。
ついに赤井が「オスカー関係ないから! 23日、チャンスやから私、(ワールド・オブ・スターダム王座に)挑戦するから」と世IV虎戦を受諾。それを聞いた世IV虎は「12月23日、オスカーもDDTも一切関係ないから。赤いベルトのタイトルマッチ決定で。12月23日、ばっくれんじゃねぇよ」と言い残して、会場をあとにした。
世IV虎が去ったあと、苦悶の表情で立ち上がった亜門GMは「赤井さん、困りますよ。オスカーさんに怒られますって」と言うが、我に返った赤井は「マネージャーさんいないところで言っちゃった」。GMが「マジ、僕が怒られますから」と言うと、赤井もさすがに反省した様子で「すみません」と謝罪。ひとまずGMは赤井をマネージャーのところまで連れていった。
ダークマッチ
11時30分から11.28北沢大会で旗揚げ戦を行ったDNA勢がダークマッチに登場。河村&宮武&梅田vs.樋口&中津&岩﨑の6人タッグマッチ。宮武と中津の先発で試合開始。お互いに相手をガブろうとするが譲らない。腕を取って捻りあげた宮武だが、中津もリストロックで切り返すと樋口にタッチ。
宮武も梅田にタッチすると、梅田はローを蹴っていく。ショルダータックルでなぎ倒していった樋口は岩﨑にタッチ。首相撲からニーリフトを叩き込んだ岩﨑だが、梅田もローからのミドルキックを返すと河村にタッチ。
河村の串刺し攻撃をフロントキックで迎撃した岩﨑は中津にタッチ。ミドルキックから串刺しエルボー、さらにスリングショット式アームドラッグで投げた中津はアームロックに捉えるが、河村はロープに脱出。さらに中津の蹴り脚をキャッチした河村はエルボーの連打からランニングエルボーでなぎ倒す。
そこに宮武が入ってきて中津にトレイン攻撃。「お前が行け!」と宮武を2回連続でホイップした革無輪はリバーススプラッシュを投下して宮武にタッチ。ダブルチョップを叩き込んでいった宮武だが、中津もエルボーで応戦。
ボディスラムからエルボードロップを落としていった宮武だが、ジャンピング・エルボードロップをかわした中津はドロップキックを叩き込んで樋口にタッチ。豪快なドロップキックで宮武を吹っ飛ばした樋口は串刺し攻撃を狙うが、かわした宮武はダブルチョップ。しかし樋口は強烈な逆水平チョップで対抗すると、さらにヘッドバット。
宮武もジャンピングエルボーを返すと梅田にタッチ。スワンダイブ式ミサイルキックからミドルキックを叩き込んだ梅田だが、蹴り脚をキャッチした樋口は押し倒す。ならばと蹴りのコンビネーションからハイキックでなぎ倒した梅田。
宮武と河村が中津と岩﨑を場外に連れ出すと、梅田が樋口に飛び付くが、キャッチした樋口は肩口に担ぎ上げた梅田をコーナーにぶつけてからオクラホマスタンピート。さらに立ち合いからのぶちかましで吹っ飛ばすと、一気にカナディアンバックブリーカーで担ぎ上げていきギブアップを奪った。これで樋口はデビューから3連勝。
オープニング
鶴見亜門GMと井上マイクリングアナがリングに上がって、まずは新グッズを紹介。続いてさいたまスーパーアリーナ移行のスケジュールが発表。
2月21日 新宿FACE
3月1日 大阪市港区民センター
3月3日 BOYZ 新宿FACE
3月15日 福島国体記念体育館
3月21日 春日部ふれあいキューブ ※テレ玉放送一周年記念大会
3月29日 後楽園ホール
さらにこの日からKUDOのテーマ曲が新しくなることと、先日の大船渡でクランクアップした『劇場版プロレスキャノンボール2014』の公開日が2015年2月16日から6日間、ヒューマントラストシネマ渋谷でレイトショー公開されることを発表。全日舞台挨拶が行われるという(出演者は現在未定)。
そしてこの日はウエラプロフェッショナルの協力により、10:00より5F展示場にて無料のヘアアレンジブースを設置していたのだが、ヘアアレンジを体験したという三田佐代子キャスターが美容総合商社の中根さんと一緒にリング上へ。
三田キャスターが「カリスマ美容師さんにやっていただきました」と言うと、GMも「じゃあ私も終わったあとにサラサラにしてもらおうかな」と言いながらモジャモジャ頭を触る。中根さんは「今日はイケメン君とカワイ子ちゃんが増えているんじゃないかと思います」とヘアアレンジ体験をお薦めした。
最後にXとして登場する旭志織の入場作法を練習するために大石がリング上へ。しっかり旭の名前を書いたサインボードを用意してきたファンもいる中、とりあえず四角いモノを手に持つように指示したGMは、大石が「俺のパートナーはコイツだ! カモーン!」と呼び込むと、観客は総立ちになって応援。
しかしGMは「お前ら素人か! どこのエキストラ会社から来てるんだ? こんなんじゃ日当払えないよ!」と激怒して、観客に応援のやり直しを命じる。2回目の応援でようやくGMが納得して試合をはじめようとすると、「ちょっと待て!」と高木がやや足を引きずりながら登場。
現アイアンマン王者LiLiCoの入り時間をGMに確認すると、「休憩明けに挨拶してもらう予定なので、12時くらいだと思いますよ」とGMが答えると、高木がアイアンマン奪還計画としてリング下に決死隊を忍び込ませておいて、LiLiCoがリングにあがったら一斉に襲いかかり、倒れたところを抑え込んでアイアンマンを奪回しようという計画を発表。
決死隊のメンバーはまだ決まっていないということで、会場の隅で見ていた赤井沙希を呼び込んだ高木は赤井を決死隊隊長に任命。リング下に入ったことがない赤井は「入りた〜い」となぜかノリノリ。そしてGMが「最近、どんな映画観ましたか?」と質問したのを合言葉に決死隊が襲いかかるという計画を立てた高木とGMは、「最近どんな映画観ました?」と叫んで大会をスタートさせた。
第1試合
この日のオープニングマッチはシリアス軍対コミカル軍全面対抗戦。先にコミカル軍が入場してきたが、そこにニラの姿がない。続いてシリアス軍がKUDOの新テーマ曲で入場。するとニラがようやくコミカル軍のコーナーにしれっと登場。
アントンと伊橋の先発で試合開始。アントンのボディブローを腹の肉で弾き返した伊橋だが、ならばとサミングを見舞ったアントンはニラをシーソーホイップで投げてロケットパンチを発射。
しかし距離が届かずニラは自爆。すかさずMIKAMIがカバーするがカウントは2。KUDOがストンピングを落としていくと、ニラは徐々にエビ反りになっていく。すかさず上から抑え付けたKUDOだがカウントは2。そこに坂口が入ってきてニーリフトからニラを場外に投げ捨てると、伊橋が羽交い締めに。
そこにエプロンに出た坂口がランニングローを放っていくが、ニラがかわして伊橋に誤爆。ニラは先にリングに戻ると、リングに戻ろうとした坂口に対し、ロープを蹴り上げて急所攻撃。すかさず誕期が入ってきて突っ張り電車道からコーナースプラッシュ。
さらにブレーンバスターで投げた誕期はのど輪落としを狙ったが、坂口はヒザ蹴りで回避するとPKを叩き込んでMIKAMIにタッチ。スク〜ルボ〜イを狙ったMIKAMIにアルティメット・ベノムアームを狙ったマイケルだが、うまく回避したMIKAMIはデュランダルからミッキーブーメラン。
MIKAMIのスワントーンボムをかわしたマイケルはアルティメット・ベノムアームを狙うが、KUDOが入ってきてMIKAMIとトレイン攻撃。そこからMIKAMIがコーナーに登っていくが、立ち上がったマイケルがアルティメット・ベノムアーム。さらに飛び込んできた伊橋もアルティメット・ベノムアームの餌食に。
KUDOはどうにかブロックして串刺しニー。これでマイケルはコーナー下に座り込んで失神状態に。ならばと伊橋がKUDOに襲いかかるが、かわされてしまい失神しているマイケルのアルティメット・ベノムアームに吸い込まれしまいその場に倒れ込む。さらにKUDOはニラをマイケルのアルティメット・ベノムアームに向かって、シーソーホイップで投げていきニラもアルティメット・ベノムアームの餌食に。
孤軍奮闘のアントンはKUDO&坂口の2人に南部式ナックルを叩き込んでいくが、倒れている伊橋に躓いてマイケルのアルティメット・ベノムアームに吸い込まれてしまう。すかさずKUDOと坂口がアントンにサンドイッチ・ランニングローを叩き込むと、KUDOがダメ押しのダイビング・ダブルニードロップを投下して3カウント。
第2試合
彰人が持つEXTREME級王座への挑戦権をかけた3WAYマッチ。まずは三つ巴の力比べかと思われたが、高梨が石井の腕を捻りあげる。その高梨の腕を松永が捻り上げると、石井が松永の腕を捻りあげる。
そこからバックの取り合いになると、ヘッドロックの応酬に。松永も石井も高梨をヘッドロックに捉えていくが、どうにか逃れた高梨。石井は松永にドロップキックを発射すると、高梨をウラカンホイップで投げていく。
すると高梨は石井に握手を求める。松永も「石井先輩! 神様!」と土下座して共闘を申し込む。石井がどちらを選ぼうか悩んでいると、高梨と松永が握手をして共闘。石井を2人がかりで攻撃していく。しかし高梨が石井をキャメルクラッチに捉えたところで、松永は石井ではなく高梨を蹴ろうとしたが、読んでいた高梨は蹴り脚をキャッチ。
石井も交えて3人で回転エビ固めの応酬を展開すると、高梨が松永にトラースキック。そこに石井が入ってきて高梨にgo2松永sleepを決めていく。松永も急角度バックドロップで石井を投げるが、石井もエクスプロイダー。四天王プロレスばりの投げ技の応酬を見せた。
高梨が襲いかかっていくが、石井と松永は合体してアトミックドロップ。サンドイッチ・ラリアットは高梨がしゃがんでかわしたが、同士討ちを回避した石井と松永。松永は「アックスボンバー!」と叫んでもう一度サンドイッチ・ラリアットを狙うが、石井は無視して高梨にパワーボム。そこから石井が松永に延髄斬り。高梨はエクスプロイダーで投げていく。高梨もタカタニックを狙ったが、松永がラリアットでカット。
さらに松永は石井をタイガードライバーで叩き付けるが、そこを高梨が丸め込む。松永がも丸め込み返すが、キックアウトした高梨はトラースキックから回転エビ固めを狙う。しかし押し潰した松永が逆にエビ固めで抑え込んで3カウント。松永がEXTREME王座への挑戦権を獲得した。
<試合後コメント>
松永智充
「(デビューして)8年…もうすぐ9年かな。ようやくシングルのベルトに挑戦することができて、うん。彰人君、ベルトすごい似合ってると思う。でも、そろそろ俺じゃないかなって気持ちも、もちろん(ある)。あとは本音を言えば、ここ何年かで後輩がすごいベルトとったり、色々あって、俺も後輩に負けたりして、後輩に対するジェラシーっていうのは俺は1秒たりとも忘れたことないから。これあんまり、俺、表に出さないけど、心のなかにはジェラシーっていうのはずっと持ってるんで。だから春日部では彰人君にジェラシーを全開でぶつけたいと思います。あと! 僕がベルトを獲ってどうしてもやりたい人がいるんで。その人とはもう、この時期を逃すと、このシュチュエーションでできなくなるかもしれないんで。そのためにも春日部で、ベルトを僕が獲りたいと思います。ルールはなんでも僕は大丈夫ですね。もちろん彰人君は強敵だと思ってるんで。だから負けないように、13日は春日部でジェラシーをぶつけたいと思います」
第3試合
スクリーンでは欠場中の福田洋が美容室EGOへの潜入調査の模様が映し出される。カリスマ美容師にヘアメイクしてもらった福田は、ハリウッドセレブ風のサラサラヘアーに変身! そんなカリスマ美容師が飯伏、勝俣、彰人、ヤスの4人をヘアメイキングすることに。
リング上に上がった美容師の吉田さんは「勝俣選手のほうはちょっと男らしくなっています。飯伏選手はちょっといやらしいイケメンキャラになっています」とアピール。続いて関口さんが「彰人選手はワイルドチックなターザン風に。ウラノ選手は期待していただくしかない」とアピール。
そこにワイルドなリーゼントヘアになった勝俣と毛先を遊ばせた飯伏が登場。続いてブルーのメッシュを入れてオールバックにしたヤスとウェーブのかかったロングヘアー姿の彰人が登場。
試合中、髪が乱れたらすぐにリング下でカリスマ美容師がセットし直すという。早くも彰人にスプレーをかけて整えていく中、リング上では勝俣がヤスを攻撃。するとヤスの髪型が乱れたため、彰人にタッチ。
飯伏をコブラツイストに捉えた彰人だが、腰投げで逃れた飯伏はロープに飛ぶ。飯伏がリープフロッグすると思ってスライディングした彰人にフットスタンプを落とした飯伏は、勝俣をバックドロップ気味に投げて彰人の上に落とすと、続けてその場飛びムーンサルト。
しかし飯伏がヤスの髪型を崩していくと、ヤスも飯伏の髪型をくしゃくしゃにしていく。両者、カリスマ美容師にセットし直してもらっている間に勝俣と彰人がやり合う。先にセットが完了したヤスがリングに戻ると勝俣はランニングエルボーを叩き込むが、まだ飯伏のセットが終わっていない。
ようやく飯伏がコーナーに戻ってくるが、ヤスがまたも髪をくしゃくしゃにすると、すぐに美容師のところに。その間、勝俣はずっと捕まったまま。カナディアンドロップを決めたヤスが走り込むが、勝俣はカウンターのドロップキックを叩き込むと、ようやく飯伏にタッチ。
彰人も飛び込んで来るが、飯伏はオーバーヘッドキックで2人まとめて吹っ飛ばすと、ヤスにソバットからその場飛びムーンサルト。さらにバックを取るが、ヤスは松井レフェリーを掴んで防御。ヤスは飯伏に延髄斬りを叩き込むと、彰人にタッチ。
俵返しで投げていった彰人はロープに飛ぶが、飯伏もミドルキック。彰人は飯伏を上空に浮かせてニーリフトを叩き込むが、飯伏はカウンターのラリアットを返して勝俣にタッチ。サマーソルトキックからコーナーに飛び乗ってのクロスボディーを決めた勝俣。さらに飯伏とのトレイン攻撃から勝俣はジャイアントスイングを狙うが、ヤスがカット。
逆にヤスが勝俣をジャイアントスイングで回していくと、そこに飯伏がスワンダイブ式ミサイルキックでカットに入るが、勝俣にも当たってしまう。それでも飯伏が勝俣を上空のトスしてのミサイルキックから、飯伏のアシストを受けて勝俣が450°スプラッシュを投下。
彰人をカサドーラで丸め込んだ勝俣はカウント2で返されるともう一度カサドーラを狙う。しかし回転を止めた彰人は強引にジャーマンで投げ捨てると、続けてキン肉大移動で叩き付けて3カウント。
試合が終わったあとも飯伏は美容師にヘアを直してもらってから勝俣のもとに駆け寄る。美容総合商社から勝利者賞としてヘアケア1年分をもらったヤスと彰人。記念撮影にはシレッと飯伏と勝俣も混じり、最後はカリスマ美容師のお二人も加わってみんなで記念撮影に収まった。
<試合後コメント>
ヤス・ウラノ&彰人 with 関口伸輔さん(STYLIST)
ヤス「ありがとうございました。こういうちょっと特別な試合、勝因はですね、私の髪の色が抜けきっていたことと、彰人くんの長い髪の毛ということで、いじりどころが沢山あったという」
彰人「そうですね」
ヤス「勝俣とか先に染めちゃってたんで」
彰人「アレンジのしようがない」
ヤス「我々のような伸びしろがある若者がこれからのDDTを背負っていくんだ」
彰人「若者? はい。まあ…はい」
ヤス「ちょうど髪も傷んでるし! 彰人くんは髪長いし」
彰人「いやこれはすごい嬉しい! 1年分は。ほんと僕、トリートメント代いつもバカにならないんで、超嬉しいですね」
ヤス「どうでしたか?」
関口「めっちゃ楽しかったです。緊張しましたけど(苦笑)」
ヤス「キレイに整えていただいたんでね、そのおかげでリング上でも」
彰人「カッコよく闘う事ができました」
――今までプロレスはご覧になられたことは
関口「実際には初めてです。アクロバティックすぎてビックリしてます!」
――ヤス選手は髪型はいかがですか?
ヤス「どうなんでしょうね? 落ち着かないです(笑)。でもまあ今日は周りも皆こんな感じだったんで、いいなと思いました。たまには」
――今後は元に戻されるんですか?
ヤス「戻します(苦笑)」
彰人「落ち着かないからね(苦笑)」
ヤス「まあ今日のためにケンドー・カシン戦後、この色を保ってたんで。また電車に乗れるような髪の色に戻したいと思います」
――彰人選手はいかがでしょう?
彰人「僕はあまり巻いたりとかしないんで、したのがすごい新鮮で、後ろから自分で見ると女の子みたいに見えて(笑)。なんか違う人みたいだなと思って新鮮で。試合中こう終盤になってきていつもそういや俺髪の毛ほどけてるなと思って。意外と変わんねーんじゃねーかなとも思いましたね」
――実際にスタイリングしてみて彼らの髪にアドバイスなどは
関口「そうですね、この(ヘアケア)1年分使って頑張っていただければ全てが戻ってくると思います」
彰人「ツヤツヤに、パサパサがツヤツヤに!」
――EXTREMEの挑戦者が松永選手に決まりましたが
彰人「あー! 僕、松永さんとは試合もそんなにしたことないし、シングルマッチしたことないんですよ。だからすごい楽しみですね。今からルールどうしようかとか考えますね。結構松永さんてオールラウンドプレイヤーというか何でもできるんですよ。だから穴がないなって思って。何をやっても自分より上行かれる気がするし、どうしようかなと。それも含めてルール考えたいと思います」
――現時点では自分の中では通常ルールという思いのほうが強いですか?
彰人「せっかくのEXTREMEなので自分色が出せるルールでやりたいなと」
ヤス「松永髪のいじりようがあんまりないんで、こういうルールはちょっとむずかしいかもしれないですけどね」
第4試合
スクリーンでは右足かかとを亀裂骨折しているにも関わらずドラゴンリングインの練習をする高木が映し出される。平田が止めに入るが、「俺がドラゴンリングインしなきゃ誰がドラゴンリングインするんだよ! あと1回だけドラゴンリングインをやらせてくれよ……」と訴える高木に平田は感動する。
バラモン兄弟は口に含んだ水や、タオルに染み込ませた水を撒き散らしながら入場。松野のペットボトルに入った水を撒いていく。ケイは口に含んだ水をGMに向かって、ピュッピュッと吐きかける。
続いて高木&大鷲が入場したあとに『TOKYO, GO』に乗って平田が登場するが、いざ踊ろうとしたところでバラモン兄弟が襲いかかって試合開始。平田もシュウをアームドラッグで投げていくとドロップキックを返すが、そこにウルティモ・ドラゴン校長のマスクを被ったケイが入ってきて平田はビックリ!
しかしケイは何か恨みがあるかのように校長のマスクを脱ぎ捨てると場外戦へ。ケイが水の入ったバケツを持って高木に近づいていくが、高木も必死に防御。すると横にいた松野にバケツの中の水が全部かかってしまう。
高木はケイを南側客席の通路まで連れ出すと通路ダッシュ・ラリアットを狙うが、水で滑って転倒。その間にお客さんのコートを奪い取ったシュウが平田をリングに戻し、そのコートで首を絞めてから水を思いきりコートにかけていく。さらにモップで平田を痛めつけると、高木がドラゴンリングインの体勢で手を伸ばす。
しかしケイがモップを投げつけて高木を場外に叩き落とすと、松野が平田にストンピング。シュウの串刺し攻撃を蹴りで迎撃した平田はコルバタで投げると、ようやく高木にタッチしようとしたが、大鷲が割って入る高木のドラゴンリングインを阻止してリングイン。
走り込んできたケイにフライング・クロスチョップを決めた大鷲は、背後から羽交い締めにきたシュウごとケイをヘッドシザースで投げていく。ここで高木がコーナーに登ってタッチを要求。仕方なく大鷲がタッチすると、高木がドラゴンリングイン。しかし、右足を押さえて倒れてしまう。
バラモン兄弟は高木、さらに救出に入ってきた大鷲をコーナー下に座らせると、平田の顔を大鷲の股の間に押し込んでから平田のケツの前にスーツケースを置き、ボーリングの球を投げてストライクを取る。
シュウのレッグラリアットから、十字架固め+ジャックナイフ式エビ固めの合体技で高木を抑え込んだバラモン兄弟だが、カウント2で返した高木はダイナマイトパンチの同士討ちを誘い込むと、2人まとめてスピコリドライバーで叩き付けてから平田にタッチ。松野をランニングエルボーでなぎ倒した平田が、例の曲を要求して踊ろうとしたが、背後からシュウが道路標識で殴打して阻止。
さらに墨汁を口に含んで噴射するが、平田がかわして松野に誤爆。それでもバラモン兄弟は「これが俺たちの仕事だ!」と叫んで口に墨汁を含むが、高木と大鷲も奪い取った墨汁を口に含む。墨汁ミストの同士討ちで高木、大鷲、バラモン兄弟がダウンすると、一人残った平田がドヤ顔でマグナム級のダンスを踊り出す。
踊りきった平田の背後から松野がスクールボーイで丸め込むが、カウント2で返した平田。ならばと走り込んできた松野を首固めで丸め込んだ平田だが、松野はさらに反転して逆に首固めで丸め込んで3カウント!
まさかの王座陥落となった平田は「オーイ、ふざけるなバカ野郎! ジジイ、テメーこの野郎! 俺はな前王者の権限としてリマッチを要求する!」と怒りを爆発させると、高木と大鷲を連れて足早に退場。すると松野がマイクを持ち「勝ちました! プロレスを辞めなくて、続けてよかったです。確かにジジイですけど、復帰して3年間頑張ってきた結果が、今日出せました」と言うが、シュウが「お前、俺たちとやってることがチグハグ過ぎるんだ! コイツは俺たちとやるときはゴージャス松野じゃないんだ。コイツは原発大王だ! いいか、名前を覚えなかったら死んで地獄に落ちて、今度生まれ変わったら、蛆虫になるぞー!」と吐き捨てた。
<試合後コメント>
ゴージャス松野&バラモンシュウ&バラモンケイ
ケイ「勝手に3カウントとるからベルト回ってきちまったじゃねーか! ざけんなよ、お前!」
シュウ「今日限りでお前とは別れてやっていこうと思ったのに、今後続けていかなきゃいけねーじゃねーか」
ケイ「無駄に頑張るから! 大体お前、全然心開いてねーじゃねーか! なんだあの試合中の俺たちとの微妙な距離は!」
松野「言っとくけどな」
ケイ「なんだよ」
松野「地獄の底まで」
ケイ「勝手についてくんじゃねーよ! やめてくれよ!」
シュウ「地獄の底までとかお前もよく察したな」
ケイ「ちょっと超能力使えるみて〜だ」
シュウ「ちくしょう、チャンピオンリマッチとか言ってたな。よくわかんねーのに巻き込まれて来ちまったじゃねーか」
ケイ「そうだよ」
松野「巻き込まれてねーよ」
シュウ&ケイ「巻き込まれてるじゃねーかよ!」
ケイ「なんだあの平田って奴のTOKYO GOの時点で傷ついてんだよ」
シュウ「心が重てーぞ!」
松野「お前な、向こうだって俺たちが出た段階で傷ついてんだよ」
シュウ&ケイ「何言ってんだよお前!」
シュウ「バカ野郎! じゃあ俺たちは何重苦なんだよ! あいつらと闘ってお前らとも組まなきゃいけね―んだぞ! メリットひとつもねえじゃねーかよ!」
松野「大体よ……」
シュウ「(※松野の顔を見て)鼻水出てんじゃねーかよ! マコトちゃんかよ〜」
松野「お前、何歳だよ」
シュウ「さ、37だよ。お前年齢ぐらいリサーチしとけよ組むんだったら!」
ケイ「そうだよ!」
松野「あと16年、やり続けて、ベルト取ってみろ! 嬉しいから」
シュウ「それ俺たちの話なのか、お前の話なのか分かんねえよ! お前の思い出に俺たちを組み込むな! 別もんだろ!」
ケイ「俺たちは俺たちでやりたいんだよ! 放っておいてくれよ」
松野「俺たちはな……」
シュウ「達って仲間じゃねーよ!」
ケイ「入れんなよ、勝手に!」
松野「キャノンボールのロケで組んだ時に、なんだこいつらと思ったけどな、俺は」
シュウ&ケイ「それはこっちのセリフだよ」
松野「でも、同じ空気を感じたんだよ」
シュウ&ケイ「嫌だよ」
松野「いいか? その後だって大船渡だって……いいか? 俺はお前たちと組んで、ちょっと眠ってたものが呼び起こされた」
シュウ&ケイ「お前ずっと眠りっぱなしじゃねーかよ!」
松野「俺は今日、目が覚めたんだよ!」
ケイ「今日だって試合の途中、夢遊病みたいにフラフラフラフラしてたじゃねーかよ!」
松野「いいか? 初めてお前らとビッグマッチやって、お前らに溶けこむのには時間がかかるんだよ」
シュウ「まだ溶け込めてねーじゃねーかよ!」
松野「俺は大震災で蘇って、今ここでベルトとれてるんだよ」
シュウ「わかった。おめでとう」
ケイ「今日で終わりだ」
松野「誰が挑戦してきてもこれは守り通すんだよ」
シュウ「え? どうせお前が勝手に負けて無くなっちゃうんだろ?(苦笑)」
ケイ「また今日みたいに俺たちが寝てる間に勝ったり負けたりするんだろ、お前が」
松野「寝てねーだろ。目開けて見てただろ」
シュウ&ケイ「見てねーよ! 墨守まみれで寝てたわ!」
ケイ「いてーよ、前見えねーよ!」
松野「あとでマスコミの読んで、勉強しとけ」
シュウ「何をだ? どこの勉強だ?」
松野「それよりな、リターンマッチやるんだからな」
シュウ「リターンマッチ誰とやんだよ?」
松野「誰とやるんだよ?」
シュウ「しらねーよ! そういうのチャンピオンに権利があるんじゃねーの?」
ケイ「さっき言ってただろあいつがよ。マグナムT○KY○の奴が言ってただろ? リマッチだって。やめてくれよ、そのうち本物が出てきたら困るぞ、俺」
シュウ「本物出てきたら逃げるぞ! …出ないよ」
松野「俺も出ないよ」
シュウ&ケイ「なんでだよ!」
ケイ「勝手に乗っかるなよ!」
シュウ「1人でも闘うとか言えよ。久しぶりのベルトなんだろ? 俺たちは俺たちで勝手にやるから乗っかってくるなよだから」
松野「何言っても俺たちはこれ獲った以上は、守りぬかなくちゃならねえ。ずっと」
ケイ「割と正論を言ってるけどな」
シュウ「お前そういう人じゃないだろなぁ。そういうキャラ被って、お前さっきから目があわねーんだよ! どこ向いてっかわかんねーんだよ。(コメントが)なげーよ。もう帰るぞ。名古屋いかなきゃなんねーんだよ」
松野「これからだ、俺たち始まるの」
ケイ「お前がしめてくれ。もう俺たちシャワー浴びるから」
(シュウ&ケイは控室へ)
松野「こういうタッグチームなんだけども、自分的にはほんとに、どっかで昔感じた空気をDDTの中で再び感じることが出来たんで、まして昔と違うゴージャス松野なんで、プラスアルファでね、2+1=3じゃなくて5にも10にも力になるという事をお見せしますんで。これで私も頑張ってきた甲斐があったんで、これからこれを励みに身体鍛えて頑張ります」
LiLiCo来場
休憩明け、赤井沙希率いる決死隊(マイケル、平田、伊橋、宮武)がリングに上がり、高木と敬礼をしてからリング下に隠れる。そしてGMが飯伏を呼び込むと、ケニー・オメガが新日本プロレスに闘いの場を移したためゴールデン☆ストームライダーズの新メンバーオーディションを行うことを発表。我こそはと思う人は履歴書を送ってほしいとのことで、飯伏は「(レスラー以外の人でも)全然いいです。狂った人なら……」。
この後、シュートボクシングの両国大会でスーパーエキシビションマッチを行う飯伏は「いつも通り中澤さんをボコボコにします。応援よろしくお願いします」と意気込みを述べた。
続いて2.15さいたまSAで曙&X&XXvs.ヨシヒコ&X&XXの曙軍vs.ヨシヒコ軍の全体対抗戦(※Xは旭志織ではない)と、男色ディーノvs.中澤マイケルwith松崎しげるのスペシャルシングルマッチが決定したと発表された。
そしてアイアンマン王者のLiLiCoを呼び込むと、『ファイナルカウントダウン』に乗ってベルトをたすき掛けにしたLiLiCoが登場。マイクを持ったLiLiCoは「皆さんご無沙汰していますLiLiCoです。いままでずっとリングアナウンスでお世話になっていたのに、両国大会でひょんなことからチャンピオンになりまして。あれから3か月、テレビに出ても、映画を観ても、このベルトを誰かが奪い取るんじゃないかとビクビクしながら生活してきました。そこで私なりに考えました。ボディガードを雇うことにしました」と言うと、そこにタレントにして元K-1ファイターのベルナール・アッカがスーツにボクシンググローブ姿で登場。
突然のアッカ登場に慌てふためくGMだが、LiLiCoは「私、ベルちゃんとずっと友達で、ボディガードって考えたらベルちゃんだなって思って電話して。やっとこれで安心して映画が観られるなって思って」と安堵の表情で語る。予定が大きく変わったものの、GMが決死の覚悟で「最近どんな映画観ました?」とキーワードを告げるが、ビビった決死隊は全然出て来ない!
LiLiCoが普通に「イギリスとイタリアの合作でお見送りの作法っていうのが」と普通に答えたあとも、GMは「ところで最近、どんな映画を観ましたか?」とキーワードを繰り返す。それでも決死隊が出てこないと、高木が「最近どんな映画観ましたかって言ってるだろうが! 出てこい!」と社長命令。
覚悟を決めた決死隊が次々にアッカに襲いかかるが、パンチとキックで蹴散らしていったアッカは、最後に平田を飛び蹴りで吹っ飛ばす。アイアンマン奪回作戦が失敗に終わるとGMは「ちょっとLiLiCoさん、何なんですかボディガードって? チャンピオンなんですから試合してくださいよ!」と訴えるが、LiLiCoは「嫌だよ。私レスラーじゃないもん。試合なんかしないわよ」と即答。
ここでアッカが「あの、言っていいですか? 考えたんですけど、僕からの提案です。俺がLiLiCoさんの代わりに試合をするっていうのはどうですか? 俺、だいぶ最近暇なので、いつでもいいんで試合組んでくださいよ」と提案。
すると高木はKOされた平田を無理矢理起こし、「いつでもいいよ。俺がテメーを血の海に沈めてやる! 俺が行かなくて誰が行くんだ!」と、腹話術状態で言ったことにする。それを聞いたGMは「お前に賭けた!」と言って12.13春日部大会でアッカvs.平田のシングルマッチを決定。GMから「そこで平田が勝ったらあなたが試合に出てくださいよ」と言われたLiLiCoは「いいわよ。どうせベルちゃんが勝つんだから。かかってこいよ! どうせ私が永遠のチャンピオンだー!」と強気に豪語した。
<バックステージコメント>
LiLiCo&ベルナール・アッカ
――久々のDDT参戦ですが、ベルナール・アッカは今日のために?
LiLiCo「はい。だって、全然仕事に集中できないもん。誰かがこれを取りに来るんじゃないかと思って、ビクビクしながら、ちょっとCMに入ると周りを見ちゃったりとかしちゃうんで、ちょっとこれはボディガードしか無いなと思って。そしたらすぐベルちゃんですよ」
――ベルナール・アッカ選手はリングに上がることは久々だと思いますが
アッカ「そうですね、前回LiLiCoさんの試合を拝見させて頂いた時に、ほんとに彼女が光り輝いてたんですよリングで。そうしたらこのまま彼女がチャンピオンで居るほうがいいんじゃないかなと、僕も電話頂いた時にこれはもう俺しか無いなという事で受けました」
――相手の平田選手はご存知でした?
アッカ「はい、試合は何度か拝見しましたけども。でも僕もプロレスはずっと大好きで、ずっと見て育ってたんですけども、相手にとって不足はないんじゃないかなと思います」
――プロレスの試合は格闘技と違うが、新しいトレーニングや作戦はありますか?
アッカ「そうですね、でもやはり自分のベースは打撃なんで、そこは主にフルに使って行きたいなと思います」
LiLiCo「簡単簡単。すぐ勝っちゃう。ね?」
アッカ「アッハッハ」
LiLiCo「笑っちゃうよね。ありがとね、これでゆっくり映画見られるよ私。それが私の仕事だからね」
――そのベルトは手放したくないですか?
LiLiCo「手放したくないですよ〜あの時はね、ひょんなことからああいう風になっちゃったんですけど、やっぱりいただいたらもう返したくないもん」
――愛着があると
LiLiCo「はい。こうやって(抱いて)寝てますもん」
アッカ「見てくださいこれ。フィットするでしょ?」
LiLiCo「なんの違和感もないでしょ?これはずっと永遠に私のものです」
(アントーニオ本多が突然登場)
アントン「ちょっと待った!お前ら、あっ、こんにちは、私の名前は、マン・アントーニオ本多と申すものです。あの、LiLiCoさんが、DDTに登られるということで、あの、高名な映画評論家であらせられるLiLiCoさんが、DDTのリングに登られるということで私嬉しく思ってます。あの、ついでではありますが、実は私、あの…映画作ってたりしまして」
LiLiCo「作ってるんですか!?」
アントン「はい、趣味で。よかったら私の映画、オーバー・ザ・ヒルをご覧になってもらえませんでしょうか?」
LiLiCo「すごーい!」
アントン「違うんです。あの、違うんです。他意はないんですけど、そういうんじゃないですけど」
LiLiCo「ありがとう〜! もちろん見ます見ます」
アントン「あ〜〜〜〜(顔を隠して控室へ)」
LiLiCo「すごいねー。この映画も見ながら、これ(ベルト)を触りながら、永遠に私のもの」
第5試合
10.26後楽園大会のダークマッチで対戦し、熱戦の末に10分時間切れ引き分けに終わった入江と佐々木が決着をつけるために再戦を行うことに。ガッチリと握手を交わすと、ロックアップから入江が突き飛ばす。さらにヘッドロックに捉えた入江をロープに飛ばした佐々木だが、入江はショルダータックルでなぎ倒してからショルダースルーで投げ飛ばす。
場外にエスケープした佐々木を追いかけた入江だが、佐々木は「NO」と言いながら握手を求める。一度はその手を払った入江だが、佐々木は執拗に握手を求める。入江が応じると手の甲にキスまでした佐々木だったが、あっさり襲いかかる。
鉄柱に叩き付けた佐々木だが、入江は自ら鉄柱を叩いて大丈夫だとアピール。佐々木はイスを入江の首に巻き付けると、エプロンに河津落としで叩き付ける。リングに戻った佐々木はショルダーネックブリーカーを決めると、チンロックに捉えていく。ロープに逃れた入江に対し、佐々木は打点の高いドロップキック。
執拗にカバーする佐々木を弾き飛ばした入江だが、佐々木はナックル攻撃から腕決め式のグラウンド卍。辛くもロープに逃れた入江だが、佐々木はなおもナックル攻撃。朦朧としながらも殴り返そうとする入江だが、かわした佐々木は側頭部に低空ドロップキック。
コーナーからダイビング・クロスボディーを放った佐々木だが、キャッチした入江はパワースラムで叩き付ける。雄叫びをあげた入江は串刺しラリアットから豪快なブレーンバスター。佐々木もブラックホールスラム(=旋回式スクラップバスター)をクロスフェースで切り返そうとしたが、入江は強引にブラックホールスラムで叩き付けると、コーナーからフライングソーセージを投下。
これをかわした佐々木が逆にダイビング・エルボードロップを投下するが、今度は入江がかわしていく。お互いにマットにヒザをついたままエルボーを打ち合うと、佐々木が走り込むが、入江はカウンターのビーストボンバーで吹っ飛ばす。
だが、佐々木も垂直落下式バックフリップを狙った入江をミステリオ・ラナで投げ飛ばして場外に追いやると、トペ・スイシーダを発射。入江をリングに戻した佐々木はまだ立ち上がれない入江の後頭部にダイビング・エルボードロップを投下。入江の後頭部にエルボーを落としていった佐々木がロープに飛ぶと、真横から入江がタックル。
松井レフェリーが2人の間に入ってしまうようなカタチになったところに佐々木が走り込むと、咄嗟に松井レフェリーが佐々木をフロントスープレックスで投げて入江に投げつける。そこから立ち上がった入江はダッシュするが、佐々木はカウンターのドロップキック。さらにトラースキックからキークラッシャーで叩き付けると、クロスフェースへ。
どうにかロープに逃れた入江をコーナーに乗せた佐々木は雪崩式ペディグリーを狙うが、入江はエプロンに佐々木を落とす。それでもコーナーに登っていった佐々木だが、入江は逆に最上段まで登っていくと雪崩式ブレーンバスターで投げてからフライングソーセージを投下。
カウント2で返した佐々木だが、佐々木が立ち上がってきたところに入江は身体全体でぶつかっていくようなビーストボンバーを叩き込んで3カウント。
第6試合
まずは大石が一人で入場すると、続いて王者チームの竹下&遠藤が、アントンとのハッピーモーテルトレインで入場。円陣を組んでからリングインすると、大石が「さぁ皆さんお待ちかねでーす! 盛り上がる準備は出来ているかー? 俺のパートナーXはコイツだ、カモーン!」と呼び込むと、観客総立ちで「旭」コールを飛ばす中、旭が入場。
握手を求めた挑戦者チームだが、応じない王者チームは竹下が先発。大石が先発で出ようとすると、観客からはブーイングと共に「旭」コールが起こるが、大石は耳を塞いでそのまま出ていく。
飛び付いてきた大石をお姫様抱っこで捕まえた竹下はそのまま遠藤に渡すが、大石はうまく投げていく。すると旭が入ってきてダブルのアームホイップから遠藤を踏みつける。旭は遠藤をコーナーに叩き付けると、足をバタつかせて蹴ってから串刺し式低空ドロップキック。
さらに遠藤を自軍のコーナー下で寝かせると、場外の大石が両足を持って転がしていき、その上に旭が連続でフットスタンプを投下。さらにスリングショット式フットスタンプを落とした旭は大石にタッチ。フィストドロップを落とした大石は、旭とダブルのアルゼンチン・バックブリーカーからそのまま両ヒザからマットに落ちていく。
堪らず竹下が入ってくるが、大石がコブラツイストで捕まえると、旭は遠藤に卍固め。竹下は何とか逃れて旭に襲いかかるが、旭は遠藤ごと竹下も卍固めに捉える。そこに大石が低空ドロップキックで合体。遠藤もエルボーで反撃するが、大石はソバットを返す。ならばとドロップキックを叩き込んだ遠藤は竹下にタッチ。ショルダータックルからコーナーに登った竹下はジャベリンキックを発射。
さらに連続シュミット流バックブリーカーからウォール・オブ・タケシタに捉える。何とかロープに逃れた大石はサミングを返すとタッチしようとするが、竹下が足を掴んで阻止。しかし竹下の攻撃をかわした大石はダイビングタッチ。
エルボー合戦から鶴拳を決めた旭は下から両足で突き上げると追走式エルボー。だが、竹下もアームホイップからのニーリフトを返すとバックドロップで投げて遠藤にタッチ。ダイビング・エルボーアタックからスペース・ローリング・エルボー、ノーザンライト・スープレックスと決めていった遠藤。さらに竹下のハーフハッチスープレックスから遠藤がその場飛びシューティングスター。
竹下は大石を場外に追いやってプランチャを投下するが、大石はかわす。その間にリング上では遠藤のトーチャーラックボムを逃れた旭は遠藤の上半身を場外に出すと、大石が下からドロップキック。さらに大石のフットスタンプから大石が絶品!(=大石が使うムーンサルト系の技の総称)を投下。
大石&旭はダブルの串刺し攻撃から大石がスイングDDTを決めると、旭が遠藤の股下に潜ったところで大石の両足を旭が持っての急所攻撃。そしてサボテンの花(=2人がかりのヨシタニック)を狙ったが、竹下が入ってきて大石をブレーンバスターで投げようとする。だが、旭が竹下に阿吽(=低空延髄蹴り)を叩き込んでカットすると、改めて遠藤にサボテンの花。
今度は完璧に決まったが、辛くも竹下がカット。コーナーポストを外した旭は、二段目の上に寝転がると、大石が遠藤をセット。雪崩式のサボテンの花を狙ったが、竹下が飛び込んできて大石を雪崩式ブレーンバスターで投げると、そこに旭をターンバックル・パワーボムで投げる。
さらに竹下が大石をジャーマンで投げると、続けて遠藤がトーチャーラックボム。カウント2で大石が返すと遠藤はスカイツイスター・プレス。大石がかわすと遠藤は着地。大石は直伝トルネード・クラッチを狙ったが、回転を止めてぶっこ抜いた遠藤は垂直落下式ブレーンバスター。これもカウント2で返す意地を見せた大石だが、遠藤は間髪入れずスカイツイスター・プレスを投下して3カウント。
大石は竹下の髪の毛を掴んで睨み付けるが、止めに入った旭に竹下が握手を求めると旭も素直に負けを認めて握手に応じた。マイクを持った竹下は「大石さん、旭さん、とくに大石さん。毎回後楽園でお尻ばっかり出しているかもしれないですけど、本気出したら強いんですよ。DDTの選手、みんな強いんですよ。でも僕ら全員と防衛戦して全防衛するまでベルトを落とせないですから。永久チャンピオンですから」と言うと、遠藤も「よくタッグは1+1は2以上って言いますけど、今日はそれがよく分かりました。このベルトを持っている限り、また大石さん旭さんとやるかもしれないから。その時ももちろん僕たちが勝ちます」と力強く語った。
すると次回の防衛戦を予定している12.23後楽園大会には最強の挑戦者を用意したというGMが、その挑戦者チームを呼び込む。登場したのは酒呑童子のKUDO&坂口。KUDOが「お前たちの未来、俺たちが奪い取ってやるよ」と挑発すると、坂口は「ようチャンピオン、来月お前ら殺(や)りにいくから腹括っておけよ」と宣戦布告。
だが、怯むことなく睨み返した竹下が「KUDO、坂口、殺(や)れるもんなら殺ってみろ」と言い放つと、遠藤も「オイKUDO、残念ながら未来じゃねぇんだよ。俺たちはDDTのいまなんだよ!」と、2人とも“呼び捨て”にして言い返してみせた。
<試合後コメント>
遠藤哲哉&竹下幸之介
遠藤「コンビネーションという点では向こうに分があったと思います。ただね、その我々が要所要所しっかり攻める形で行って、まあ結果的に今日3度目の防衛をすることができました」
竹下「今日はほんとてっちゃんが頑張ってくれて、得意のスカイツイスターで3カウント奪ったんで。僕は何も全然言うことはないんですよ」
遠藤「いやいや」
竹下「言うならひとつだけ。大石さん! 大石さんにメッセージを。大石さんいつもね、お尻出すのもいいですけど、大石さんやれるんだから、大石さん本気出せばやれるんだから、いつもやってないだけでやろうと思えばやれるんだから、それだけです僕が言いたいのは」
――次の挑戦者に関しては殺し合いだと言ってましたが
遠藤「まあ、我々は、誰が相手であろうと、僕達のプロレスをするだけです」
竹下「僕らが次の二人から防衛するということは、KUDOか坂口から3カウント取る、勝つって事ですよね?じゃあもちろん、どっちが勝とうが初勝利なわけで、ドンドンそういう相手とやっていきたいですね。僕らが未来ではなく、現在だという、現在進行形のタッグチームということを証明していかないとダメなんで、ベルト持って年越しましょう」
――強面の相手だが怖さはありますか?
竹下「もうね、誰でも怖いですよね。正直」
遠藤「そうですね」
竹下「誰でも怖いですけど、でもほんと、そんなん言ってたらね、ダメですよ。僕らもいつまでもカワイコぶってたらダメですよ」
遠藤「お前よく可愛げないって言われるけどな」
竹下「その話はいいでしょう。いや、僕もね、可愛げありますよ!」
遠藤「可愛げはあるんです」
竹下「あんねん、可愛げ!」
遠藤「可愛いでしょ?」
大石真翔&旭志織
大石「いやー、正直、なんでしょう? 僕らの準備不足があったかなと思ったんですよね。確かにあいつらあの、あれだったんですけど、これじゃ勝てねーなと。これじゃあのチャンピオンには勝てねーなというのが僕の感想です。もっと、もっと僕らのなんだろう? 持ち味である阿吽の呼吸を磨く必要があるかなと。今の僕らじゃ勝てないなと思いました」
旭「あの、なんでしょう? 若さに負けたとは絶対に思いたくなかったんですよ。実際に試合もね、彼らの若さよりも僕らの経験が押してる場面が絶対にあった。そこは胸を張っていいかなと思ってますんで、なんでしょう?今日は若さの、最終的な若さの勢いなのかなあれは。あれに押し切られましたけど、僕らの経験の積み重ねや僕らのチームプレイだってまだまだ捨てたもんじゃないんだよと、もっと組むことによって広めていきたいなと思いますね」
大石「あの、伸びしろが見つかりましたこの歳で。大石旭の。まだ僕達は伸びます」
旭「年間違う団体ですよ僕たちは。タッグチームですけども、違う団体どおし、そうそう組み機会ないですけど、その少ない中でのタッグを組んだ機会でここまで仕上げたわけですから。もうちょっとね、組めればさっき大石さんが言ったようにもうちょっと行ける自信はあります。これで終わりにはしたくないです」
大石「そうですね、どの団体でもいいんでスケジュールさえ合えば大石&旭、どこの団体でも行ってどこでもタッグしますんで」
旭「日本中どこでも。もっと磨きましょうよ。もっと磨いてもう1回帰ってきましょう」
大石「もう一丁」
酒呑童子
KUDO「札幌で、酒呑童子として俺と高梨で挑戦して、負けて、今日もあいつらの試合見たけど、確実に成長してる。それはもうわかってます。ただまあ、酒呑童子として、この1年の集大成、必ずベルト取って、ベルト取って大晦日もそうだしさいたまスーパーアリーナまで突っ走りたいと思います」
坂口「まあリング上で言ったとおりですよ。腹くくって待ってろ。殺(や)られる覚悟ないでしょ、あいつら。ケツ青いんだから。うちらのが全然修羅場くぐってるんで、待ってろと。スポーツじゃねーんだ、殺し合いだ。その覚悟でリング上がってこいよ」
KUDO「ほんとに、あいつらすごい綺麗な試合するけど、俺たちそんなのする気ないから」
坂口「勝ちゃいいんだよ、勝ちゃ」
KUDO「それが俺らのプロレスだから。あと1か月間、ベルト磨いといてください」
第7試合
10.26後楽園大会で行われたじゃんけん大会で優勝した高尾が、HARASHIMAの持つKO-D無差別級王座に挑戦。フラワーカンパニーの『深夜特急』をBGMにした煽りVではDDTの新世代の一人として様々なユニットを渡り歩いてきた高尾がチーム・ドリフに落ち着いてからは、自然と高尾の野心が薄れていったと紹介。だが、ドリフの石井も入江も撃破しているHARASHIMA。
このままでは高尾がデビュー戦を行った5年前の両国大会のメインカードだったHARASHIMAvs.飯伏がさいたまスーパーアリーナ大会のメインになってしまう可能性が高い。そこに新世代の高尾が待ったをかけられるかどうか……
高尾がリングインすると、ファンからの期待の表れとも取れる大量の赤いケミテープが投げ込まれる。もちろんセコンドには石井と入江がつく。そこに王者の貫禄を漂わせながらHARASHIMAが登場し、高尾を睨み付ける。
HARASHIMAから握手を求めると、高尾は応じると見せかけてスカした。緊張感のある間合いから高尾のタックルを切ったHARASHIMAはマウントを取る。スイープした高尾は立ち上がっていくが、HARASHIMAはガブって押し潰すと腕十字の体勢に。クラッチして防御した高尾だが、再びマウントを取っていくHARASHIMA。
もう一度腕十字を狙うHARASHIMAだが、高尾はロープに脱出。ヘッドロックに捉えたHARASHIMAをロープに飛ばした高尾はショルダータックルで倒されてもヘッドスプリングで立ち上がり、カウンターのドロップキック。場外に出たHARASHIMAをスライディングキックで吹っ飛ばした高尾は、立ち上がろうとするHARASHIMAの背中にダイビング・フットスタンプを投下。
なおも背中にストンピングを落としていった高尾は、HARASHIMAをコーナーに叩き付けてから背中にエルボー。さらに逆水平チョップを叩き込むが、ヘッドロックに捉えたHARASHIMAは珍しくブルドッキングヘッドロック。ストンピングを落としていったHARASHIMAを睨み付けた高尾はエルボー。だが、袈裟斬りチョップを返していったHARASHIMAは、キャメルクラッチに捉える。
ロープに逃れようとする高尾だが、HARASHIMAは首4の字固めで捕まえると、さらに足まで抱え込んでアンクルホールド。さらに腕を掴んでクラッチを切ったHARASHIMAだが、高尾は辛くもロープに脱出。回転エビ固めを狙った高尾にレッグドロップを落としたHARASHIMAは足を振り上げて背中にストンピングを落とす。
高尾もボディへのエルボーを返すが、HARASHIMAにニーリフトでダウンさせる。10分が経過し、ブレーンバスターを狙ったHARASHIMAだが、踏ん張った高尾は強引にぶっこ抜いて投げていく。右腕を突き上げた高尾は「いくぞー!」と叫ぶと、HARASHIMAの串刺し攻撃を蹴りで迎撃してから背中にコーナー二段目からのフットスタンプ。
さらに側頭部への低空ドロップキックから超高角度ミサイルキックを発射。だが、HARASHIMAも高尾をエプロンに追いやり、水面蹴りで倒すとリング内からスリングショット式レッグドロップを投下。高尾をリングに戻したHARASHIMAはダイビング・カンフーキックから串刺しフロントキック。さらに高尾をコーナーに乗せると雪崩式ブレーンバスターで投げてから、そのまま変型のフロントネックロックへ。
これもロープに逃れていった高尾は背後に回り込んでHARASHIMAの腰にエルボー。HARASHIMAもムッとした表情でエルボー合戦に応じると、ミドルキックからのリバースフランケン。だが、続く蒼魔刀をかわしてコーナーに誤爆させた高尾は連続でラ・マヒストラル。カウント3寸前で返したHARASHIMAにトラースキックを叩き込んだ高尾はマッドスプラッシュを投下するがカウントは2。
ならばとジントニックを狙ったが、踏ん張ったHARASHIMAはカナディアンデストロイヤーで切り返す。脳天をマットに叩き付けられて朦朧としながら立ち上がった高尾にHARASHIMAあは串刺し式蒼魔刀。さらに正調・蒼魔刀を狙ったが、タックルからすくしあげた高尾は強引にジントニック。
だが、HARASHIMAもカウント2で返す。「高尾」コールが起こる中、気合いの雄叫びをあげた高尾はエルボーの打ち合いへ。片膝をついたHARASHIMAだが、それでも倒れずに打ち返す。劣勢だったHARASHIMAはフロントキックにスイッチ。だが、高尾は猛然とエルボーでつっ込むと、コーナーにHARASHIMAを追い詰めてエルボーを連打。
座り込んだHARASHIMAの顔面を踏みつけて流血させた高尾は、止めに入るレフェリーを突き飛ばしてHARASHIMAの顔面にトラースキック。20分が経過し、もう一度ジントニックを狙った高尾だが、腰を落としたHARASHIMAはニースタンプを叩き込むと、つるべ落とし(=カナディアンバックブリーカーから前方に落とすフェースバスター)で叩き付ける。
さらにバズソーキックを叩き込んでから渾身の蒼魔刀を叩き込んで3カウント。覚醒した高尾だったが、HARASHIMAの狂気が上回って勝利。腰にベルトを巻いたHARASHIMAは一転して爽やかな笑顔。
エンディング
そしてマイクを持つと「高尾…高尾君か。じゃんけんで勝って挑戦してきて、ただね運がある奴だと思ってたらそんなことないよ。運と、キミには実力もあるよ。こんなに、ここまで追い込まれるとは思ってなかったよ。キミは運も実力もあって、すごくいま強い。でも、キミに勝った僕のほうがもっともっと強いです」と言い放つ。そんなHARASHIMAからマイクを奪い取った入江が「う〜、悔しいですぅ!」と絶叫。
GM「悔しいのは分かるけど」
入江「僕の…僕の大切なチームメイトの高尾君が目の前でやられて、大阪で石井さんがやられて僕はめちゃくちゃ悔しいです!」
GM「悔しいのは分かったけど、で?」
入江はHARASHIMAを睨み付けながら「僕、お前、嫌い! 2人、負けた、だから、僕、お前、倒す!」となぜか片言で絶叫。
GMが苦笑いしながら「(KO-D無差別級王座に)挑戦したいってこと?」と確認すると、入江は「挑戦をさせてくださいっ!」と絶叫。
GM「分かりました。2014年最初のKO-DHARASHIMAvs.入江だったわけだから、2014年はHARASHIMAvs.入江に始まって、HARASHIMAvs.入江で終わる……そういうことなんだな?」
入江「……」
GM「そこは別にどうでもいいのか? 分かりました! 実績充分だから認めましょう!」
12.23後楽園大会でのHARASHIMAの相手、2014年最後の挑戦者を入江に決定。入江は「うぉー! うぉー! うぉー! 僕は高尾君が大好きです! 僕は石井さんもめちゃくちゃ大好きです! そしてこのチーム・ドリフ、このチームも大好きです! だから人のために、このチームのために僕はお前を必ず倒すからなー!」と叫ぶと、HARASHIMAと激しい睨み合い。
HARASHIMAが引き上げようとする入江に「オイ、入江。入江が高尾と石井のことが大好きなのはよく分かったよ。でもな、僕だってウラノ君と彰人のことが大好きだから。大好きさ加減でもぜってー負けないからな」と大人気なく言い返すが、入江は余裕の表情で引き上げていった。
何とも微妙な空気を察知したHARASHIMAは「何かおかしいこと言いましたか?」と言ったあと、「ハイ、今日も僕が防衛しましたので、次の12月23日後楽園ホール大会、相手が入江に決まったね。まあね、彼にはいままで一度も負けたことがないので、必ずこの僕がベルトを防衛します。12月23日、必ずベルトを防衛してやるさー!(なんでー)入江をぶっ倒してやるさー!(なんでー)そしてさいたまスーパーアリーナもメインのリングに立ってやるさー!(なんでー)なんでかって? それは鍛えているからだー!」で締めくくった。
<試合後コメント>
HARASHIMA
「高尾、じゃんけんで挑戦権得て……大体、挑戦するには勝ち上がってくるとか、やっぱり資格があって来るんだけど、じゃんけんで、運で挑戦権手に入れて。でも、前哨戦で闘ってみてさらに今日、ほんとにあの運だけじゃなく実力がある、実力をつけた高尾と闘えて楽しかったですね。あの、ここまで追い込まれるとは思ってなかったし、確実に彼らも他の団体出たりして経験積んで、すごいこう強くなってました」
――前半は高尾選手の出方を試すような誘ってるような感じがあったが
「とりあえずコントロールしてどんな攻めしてくるのか見て、もう自分のペースで。途中で見出されちゃいましたけど、最後は勝ててよかったです」
――最後の高尾選手のエルボーのラッシュは
「そうですね、あそこまでとは思わなかったですね。結構記憶が曖昧ですねあの辺から。危なかったですね。(※思い出したように)そうですね! 危なかったですよ、確かに。やっぱり彼はね、ああいう気の強さ持ってるんで、普段の試合からもっともっとそういう面を出して頑張って欲しいですね」
――次は入江選手です
「まああの…過去ね、何度かシングルやってて何度もタイトルマッチやってて、まあ僕が全部勝ってますけど、まあ要注意人物ですね。まあでもね、僕はここで負けるわけにはいかないんで。絶対勝ちます」
――試合後の入江選手のテンションは間近でどう見ました?
「すごいなって。あそこまで一気に気持ちがぐわーっていくのはすごいなと思いましたけど、なんていうか、単純というか、うん、ね? わかりやすいですよね。それだけでも彼には穴が大きいと思うんで」
――ジントニックをカナディアンデストロイで返したのは考えていたのか、それとも咄嗟に出たのか?
「ああでも、カナディアンデストロイ自体、HERO時代にHEROドライバーという名前で使ってたんで、それ以来ですね。HEROの時使ってて今使ってない技っていくつかあるんで。今日はほんと、あの形になった時にこれはイケると」
――しばらく使ってなかった技が
「そうですね、この体勢ならイケると。もう何年ぶりですかね?(苦笑)すごい久々に出して、決まってよかったです」
――チームメイトの大好きさ加減でも負けないと
「そうですね。チーム愛。皆、大好きですよ!」
――前半グラウンドでコントロールして途中首4の字から足とったり腕とったり厳しい攻めをしてましたが彼の返してくる感触はいかがでした?
「技術的なものはまだ足りないと思ったんですけど、でもまあ色々返してきたんで面白かったですね。多分そういうベーシックな部分が強くなれば彼はもっと試合を有利に進められるんじゃないかなと。楽しんじゃいました」
チームドリフ
高尾「自分が挑戦して負けてしまいました。強くなった、皆は実力認めてるって言いますけど、それじゃ、それじゃ意味が無い。ベルトを獲らなきゃ意味が無い! 強くなった、挑戦した、そんな奴はどこにでもいる。挑戦しただけの奴なんてどこにでもいる。獲らなきゃ意味が無い! でも、自分が負けたけど、入江君が挑戦するって言ってくれたから、自分は、入江君に次、任せます」
入江「う〜〜〜! 悔しいです! 皆やられて、二人がやられるとこ目の前で見て、悔しいです! 僕が、僕が、負けたけど、僕が、僕が、絶対に、12月! 僕が、二人は負けたけど僕が勝って! このチームに! 僕が! 僕が! 僕がベルトを! 僕がベルトを持ってきます!!!(号泣)」
高尾「入江君、絶対、絶対……」
入江「絶対獲るから!」
石井「2014年、HARASHIMA選手に散々やられてきたんで、最後に入江君に託します」
入江「任せて! 任せて! 絶対やるから。やろう! やろう、やるからな! 絶対倒すぞ! 絶対倒すぞ! 三人で倒すぞ! あぁぁぁぁぁ!!!!」