娘のDV彼氏(?)をお父さんが成敗?!日高郁人が無秩序無差別級王座を防衛しシングル二冠王維持!

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 30日、東京都・新木場1stRINGにて『666vol.144』が開催。日高郁人が無秩序無差別級王座の2度目の防衛に成功した。

 暗黒プロレス組織666では、宮本裕向を中心としたユニット【新生ヒダカヤ】がかつて存在し、自分の心の中にある日高郁人像をそれぞれが自由に表現していた。
 あまりにやりたい放題やっていたため、激怒した本物の日高郁人が降臨。本物と偽物の抗争が勃発し、和解と仲間割れと和解を繰り返す中で新生ヒダカヤは2022年12月を以て発展的解散。
 その後、日高は666に定着。世界の女子プロレス界を騒がせるメンバーが揃ったラム会長らのユニット【Rebel&Enemy(レネミー)】に男子選手として初めて加入し、今年4月には666の至宝・無秩序無差別級王座を戴冠。さらに今月12日には大日本プロレスでBJW認定ジュニアヘビー級王座を戴冠してシングル二冠王となり、52歳にしてノリにノっている。

 今回日高に挑戦したのは政岡純。666に於ける政岡はヒール軍【Los Inmortales(ロスインモ)】に所属しており、凶器の使用を中心に悪行三昧。
 政岡はレネミーの尾崎妹加に凶器攻撃や髪を掴む反則攻撃をしながら「俺のこと好きか?」などと囁く蛮行を頻繁に行っており、その姿はファンや関係者から「DV彼氏のよう」と評されている。
 度重なるDVにブチ切れた妹加が政岡にシングルマッチを要求するも、日高が代わりに進み出て政岡と無秩序無差別級王座をかけての闘いを要求。レネミーのお父さん的ポジションである日高が男気を見せたことで大一番が実現した。


 子供の頃から憧れていた日高との試合だが、政岡は容赦なし。序盤から凶器攻撃を解禁して日高に大ダメージを与え、顔面を踏みつけつつ「弱すぎる!」と日高の頭を撫でるようにぺちぺち叩く挑発を重ねる。
 これにブチ切れた日高が多彩な形で入るリバースDDTを軸に首攻めを展開し、政岡のかかと落としをキャッチしてイグチボム。終盤のバチバチの打撃戦を制した日高が野良犬ハイキック、バックドロップ、野良犬ハイキック、石見銀山と怒涛の猛ラッシュをかけて3カウントを奪った。

 日高が右手を差し出すと政岡は握手に応じて深々と頭を下げ、日高の腕を掲げる。ついに政岡が改心した……かと思われたが、その瞬間に政岡がガットショットから髪を掴んで引き倒す。満身創痍の政岡は仲間に背負われて退場しながらも日高に向けて中指を突き立て続けた。

 日高は故郷である島根県のふるさと親善大使『遣島使』に就任し、プロレスの力で島根を盛り上げようと奮戦している。さらに島根県やZERO1といった自らのルーツにゆかりある若手に積極的にチャンスを与えるなど目をかけて業界の振興に尽力。選手としても確かな実力を見せ続け、若手から慕われる皆のお父さん的ポジションを確立している。
 プロレス界の酸いも甘いも噛み分けた日高がこれからどのような光景を見せてくれるのか、そして日高の子どもたちがこれからどのような活躍をしていくのか。今後のマット界にも注目していきたい。

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