WWE行きが濃厚なジュリアが日本ラストマッチで23人掛け!林下詩美の奮起を促し若い力に女子プロレス界の未来を託す!

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 24日、東京都・新木場1stRINGにてマリーゴールド『MARIGOLD Summer Gold Shine 2024』が開催。海外進出を発表したジュリアが日本ラストマッチを行った。

 ジュリアはスターダム退団後にロッシー小川とともにWWEを視察する姿がWWE公式で大々的に喧伝されるなど、マリーゴールド旗揚げ前から移籍の話が噂されている。事実としてWWEがマリーゴールドの両国大会にイヨ・スカイ(紫雷イオ)を出場させる異例の事態が起きるなど、両団体の距離は近い位置にあると言える。

 そんな中、ジュリアは7月30日の後楽園ホール大会にて海外挑戦を正式発表。
 8月19日の後楽園ホール大会が日本ラストマッチとされていたが、大会直前の会見で8月25日の新木場大会にてジュリアが1分×●人掛けを行う“エクストラマッチ”が開催されることが緊急決定。
 参戦選手数は明かされていなかったが、最終的に全22選手(+練習生4名&セコンドの桜井麻衣)が参加。所属選手の他にもSareeeや野崎渚といったレギュラー参戦中のフリー選手も参戦。さらにアイスリボン時代に関わりのあったLLPW-XのNØRI(法DATE)、5年前の“お騒がせ”移籍劇で渦中にあったアイスリボンの藤本つかさも登場した。


 19人目として登場した弓月は、ドロップキック連打から変形バックドロップ。ジュリアもバックドロップでやり返してグロリアス・ドライバーで突き刺すも、その後のエビ固めをひっくり返した弓月が3カウントを奪取。
 現役チャンピオンやビッグネームも数多く参加した全員掛けだが、ジュリアから勝利を収めたのは弓月のみ。弓月は「ジュリアに勝ったこと」の重みを理解して自ら背負う覚悟を持った選手であり、まだ19歳と伸びしろの塊。今後の飛躍に期待が高まる。

 21人目の枠で登場したのは、練習生の咲村良子、橘渚、心希、山岡聖怜の4人。
 選手としてリングでジュリアと対峙することが叶わなかった4人の「私達も戦わせてください!」との直訴を快く受けたジュリアは咲村、心希、山岡の必死の攻撃を一心に受け止める心意気を見せた。
 足の負傷で試合に参加できなかった橘は「マリーゴールドの一番星に必ずなるので、ジュリアさんが日本に戻ってきた時には、私とシングルで闘ってください!」と懇願。ジュリアが「お前、言った言葉に責任持てよ。そしたら、やろう」とニヤリと笑うと、橘は「最後に、一発ください」と志願。ジュリアは愛のビンタを叩き込んだ。

 最後に登場したのは林下詩美。
 詩美が握手で引き起こし、その手を離さずにエルボーの打ち合い。詩美ジャーマンからトーチャーラックボムを見舞えば、ジュリアもノーザンライト・ボムで反撃。詩美が強烈なビンタを叩き込み、時間切れを告げるゴングが鳴るのも無視して旋回式ハイジャックボムで叩きつけた。

 約40分に渡る死闘を終えたジュリアは「私、マリーゴールド旗揚げする時、詩美がいて良かったなって思ったんだけど……アンタはもっと気合い入れ直せ。アンタが頑張んなきゃいけない!後輩たちに、かっけぇ背中見せてやれよ。クールにロイヤル美しい?いや、クールじゃなくて、ホットな女になってくれよ!詩美、詩美!頼むよ!頼むよ……!」と必死に呼びかけながらビンタを叩き込む。


 涙を流しながらジュリアの言葉を受け止めた詩美は「ジュリア、お前が居なくなったらって、すごい不安な日はすごく多かったけど、そんなんじゃやっぱダメだよな。林下詩美の、熱くてかっこよくてすごいところを、もっともっと、アメリカにいるお前まで見せてやるから。いつかまたリングで会えるその日は、今の林下詩美じゃない。もっと進化した、もっと熱い林下詩美で待ってるから。だからアメリカで、ジュリアも、マリーゴールド、私達を見守っててくれよ。ありがとな!」と強烈なビンタで返礼し、握手の後にしっかりと抱き合った。

 そして「私は!何があっても、胸の根っこにあるのは、ニッポン。ニッポンの女子プロレス。なのでどこに行っても、皆と繋がっている。そう思って海の向こうで頑張ってくるんで、今後とも応援よろしくお願いします!」と叫んで大会を締める。
 その後は所属選手たちがジュリアを胴上げして海外へと送り出した。

 周囲の選手・関係者たちは盛んに「アメリカ」と言っているが、ジュリア本人は「海外」としか発言しておらず、日本を出たジュリアがどこへ向かうのかはまだ分からない。
 ジュリアがマリーゴールドで過ごした約3ヶ月は、“種まき”の期間だった。ジュリアがその中の2ヶ月を欠場して過ごしたこともあり、下の代の選手に女子プロレス界、マリーゴールドの未来を託そうとする言動が多く見られた。
 ジュリアの思いを受け取った若手選手たち、そしてマリーゴールドの柱になることを求められた詩美がどう飛躍し、ジュリアが日本に戻ってきたときにどのような形で対峙するのか。リアルタイムで続いていく“プロレス”という人間ドラマの展開に期待していきたい。

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