船木誠勝が笑いと友情あふれるUWF戦を行った中嶋勝彦に激怒!「闘魂スタイル、これでいいんですか?ガッカリしました」

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 21日、東京都・後楽園ホールにて『GLEAT PREMIUM HOUSE SHOW in 後楽園ホール』が開催。中嶋勝彦に船木誠勝が怒りをあらわにした。

 昨年NOAHを退団して全日本プロレスへの参戦直後から三冠王者に君臨し、賛否両論の話題を振りまいた“✕✕スタイル”中嶋勝彦がGLEATに襲来。鈴木社長が中嶋に「UWFスタイルで若手の壁として底上げしてもらえないか」と要望すると、『スタイル』という言葉に反応した中嶋が今年7月1日に約3ヶ月ぶりの試合でいきなりLIDET UWF世界王座戴冠を果たした。

 その試合後には、中嶋が「鈴木社長、干された俺をこのリングに上げてくれてありがとうございました。あの時社長と約束をした若手の底上げ、LIDET UWFに若手は何人いるんだ?3人しか居ないのか?俺も忙しいから3vs1で闘ってやる」と傍若無人な物言いでLIDET UWFルールでのハンディキャップマッチを行うことを宣言。この日は伊藤貴則&エル・リンダマン&飯塚優の3人を相手に1vs3の変則タッグバウトを行った。


 試合前には、3人の側はタッチで交代してリング上では1vs1で闘うというルールを和田良覚レフェリーが丁寧に説明するも、中嶋は無視して「3人で来いよ」と挑発。
 試合が始まると、中嶋が伊藤とのバチバチの打撃戦を制してビンタでダウンを奪う。会場はピリピリとした空気に包まれていたが、直後に中嶋がコーナーで伊藤の顔面を踏みつけてシャッターチャンスを行うとイエローカードが出て1ポイントロスト。中嶋が改めて「3人で来い」と挑発するとブチ切れた3人が中嶋を袋叩きに。和田レフェリーが3人をちぎっては投げちぎっては投げの大立ち回りを演じて3人の方にもイエローカードを出した場面や、中嶋が「NOォ~ッ!」と両手を突き出して命乞いをした場面では場内が大爆笑に包まれた。


 しかし、終盤には中嶋と3人は互いに一歩も退かぬ真っ向勝負を展開。最後は伊藤がロープ際で怒涛の畳み掛けを見せ、吹っ飛んだ中嶋はエプロンから宙吊りになる形でダウン。これですべてのポイントを失った中嶋が敗北を喫した。

 戦前には中嶋の態度に怒り心頭であったGLEATの3人だったが、試合を通して中嶋のLIDET UWFを思う気持ちを感じ取ったのか肩を貸して抱き起こす。闘いの中で生まれた友情に場内が大きな歓声を送る中、突然リングサイドに船木誠勝が登場。

 マイクを取った船木は「気になったんで見に来ました。闘魂スタイル、これでいいんですか?それからLIDET UWF、こんなもんですか?せっかく見に来たのにガッカリしました」と吐き捨て、氷のうを中嶋に投げつけてから荒々しく退場。
 中嶋は不敵な笑みを浮かべながら「船木、俺はここにいるぞ」とLIDET UWF世界王座のベルトを掲げた。

 バックステージに戻った中嶋は、若い3人の実力と気概を絶賛し「ともにリングの中で闘った人間にしかわからない感情があった。だから俺に手を差し伸べたんでしょう。あの手が仲間の証だ」と試合を通して生まれた絆について語る。
 そして「船木誠勝!闘魂スタイルはこんなもんじゃねえよッ!」と、封印したはずの“闘魂スタイル”を再び掲げながら吼えた。

 今回の試合は、NOAH時代まで中嶋が追究してきた強さ・技術・怖さといった要素に加えフリーとなって以降のエンターテイナーとしての要素が存分に盛り込まれており、“中嶋勝彦”というプロレスラーが歩んできたキャリアの1つの集大成と呼べる素晴らしいものだった。
 一時は迷走しているかに見えた中嶋が独自の“スタイル”を確立した試合とも言え、今後の中嶋の活躍にもますます期待が高まる。

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