「2015年の桜庭和志戦以来の闘いたい場所と闘いたい相手」青木真也がベルト挑戦決定も王者を辛辣評価

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 21日、両国国技館にてDDTプロレス『WRESTLE PETER PAN 2024』が開催。メインイベントでは『グッドコムアセット presents KO-D無差別級選手権試合』として【王者】上野勇希vsMAOが行われた。

 中学生からDDT好きを宣言し、18歳でプロレスラーデビューしたMAOが9年かけて両国国技館のメインイベントへ。
 現王者の上野は28歳でMAOとデビューも1年違い。ユニット『サウナカミーナ』でともに活動してきた2人が、3年9ヵ月ぶりのシングルでDDTの未来を見せる形となった。


 試合はお互いの手の内を知っているだけに一進一退に。MAOがケブラーダを放てば上野は三角飛びケブラーダ、リングに戻ればお互いジャーマンを着地し、花道に移動すればカナディアンデストロイヤーをお互い叩き込み、フラフラになりながら肩を組んでリングへ。
 雪崩式フランケンの投げ合いから、上野がJul.2を叩き込めばMAOがアッパー掌底。上野が胴締めスリーパーで締め上げればMAOはジャストフェイスロックで返し、お互い顔面にドロップキックからMAOがチリドライバー。さらに居合キックからフォール。これを返されると走り込むが、上野はデスティーノのように一回転して捕らえるとWRで叩きつけ3カウントを奪った。

 勝利した上野は「僕は青木さんと出会って、青木さんの姿を見て自分がこのリングでやりたいことやらないといけないこといっぱい学びました。青木さんとこのDDTの一番のベルトかけて試合がしたいです」と青木真也を次期挑戦者に指名。
 青木は握手してエプロンに上がり「ありがとう。その挑戦、受けて立ちます。今まで世界中で色んな相手と色んな場所で闘ってきました。宇野薫、エディ・アルバレス、ギルバート・メレンデス、2015年の桜庭和志戦以来の、闘いたい場所と闘いたい相手、それがDDTの上野勇希です。僕の挑戦受けてください」と指名を受け、8月25日DDT後楽園ホール大会での王座戦が決定した。


 バックステージで上野は「僕は青木真也というプロレスラーに憧れているから、自分が積み重ねているものが間違えてないんだよと言ってもらえたような気がして、自信たっぷりな人間ですけどなんだか認めてもらえたと思うと嬉しいものがあります」と笑顔。
 だが青木は「両国のメインで次を僕で指名するというのは彼なりのメッセージと彼なりのコンプレックスがあるんでしょう。それを強く感じましたけどね。やってはみたいけど僕がやったら彼はめくれるし潰れるから。やる必要ないんだろうなと思ってたんですよね。上手だけど強くない。決定的な点だと思う。試合は上手ですよ。でもバカにして言ってますからね上手って。強くない。その部分を徹底的に1ヶ月、めくりにいきます。強さって、競技的に強いのか、勝つほうが強いのか、客呼べるのか、ニュース作れるのかって色んな強さあると思うんですけど、単純に彼は存在をかけて闘ってないと思う。だからこの1ヶ月存在をかけて彼を潰しに行く」と辛辣な評価で徹底的に潰すことを宣言した。

 世界を知る現役MMAファイターの青木真也は間違いなく強い男。その男に上野は“上手なプロレス”で挑み勝利することができるのか?
 試合までの1ヶ月、上野と青木がどのような動きを起こすのか注目だ。

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