【試合詳細】6・29 JTO島根大会 ファイヤー勝巳&ボンバータツヤ&本間朋晃vs夕張源太&KEITA&MIYAMASA 稲葉ともか&青木いつ希vs稲葉あずさ&みず葉 日高郁人&TAKAみちのくvs十文字アキラ&Mr.マスク

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『JTO ボンバータツヤ凱旋島根大会』
日程:2024年6月29日(土)
開始:18:30
会場:島根・東出雲体育館
観衆:148人

▼第1試合 シングルマッチ 15分1本勝負
○新
4分31秒 ARTカッター→片エビ固め
●ユーク・カガトビ

▼第2試合 女子タッグマッチ 15分1本勝負
○Aoi/ジャンボ井上
14分40秒 AOI→エビ固め
rhythm/●五十鈴

▼第3試合 タッグマッチ 30分1本勝負
○日高郁人(ショーンキャプチャー)/TAKAみちのく
10分28秒 石見銀山→片エビ固め
十文字アキラ/●Mr.マスク

▼セミファイナル 女子タッグマッチ 30分1本勝負
○稲葉ともか/青木いつ希(ショーンキャプチャー)
18分23秒 一撃必殺ともか蹴り→片エビ固め
稲葉あずさ/●みず葉

▼メインイベント 6人タッグマッチ 30分1本勝負
○ファイヤー勝巳/ボンバータツヤ/本間朋晃(新日本)
14分36秒 バックドロップ→片エビ固め
夕張源太/KEITA /●MIYAMASA

ボンバータツヤが故郷・島根に凱旋!子供の頃から憧れ続けた本間朋晃とタッグで快勝し「本間選手のようにお客様に笑顔、勇気を与えられる様なレスラーになりたい」と夢を語る

第1試合


 今年2024年4月17日新木場1stRING大会で、プロレスラーデビューしたてほやほやのユーク・カガトビ。2019年7月8日にヤス・ウラノ&エル・チャンゴ・ハポネス戦でデビューした新が胸を貸すオープニングマッチ。
 手四つからバックの取り合い、リストの取り合い。新がカガトビを引き込んで立膝をつきアンクルロック。カガトビがすぐさま切って立ち上がり新をヘッドロックに捕らえる。いったん離れ仕切り直し、新がカガトビをリープフロッグでかわしてドロップキックを突き刺す。カガトビもフランケンシュタイナーからアームドラッグで新を飛ばしてドロップキック。すかさず新がカガトビをコーナーへ飛ばして串刺しバックエルボー。さらに対角線上のコーナーポストに飛ばしてカガトビの顎先へ串刺しドロップキック。闘いをリングの中央へ戻してトラースキック。ここで早くもフィニッシュ狙いの新。カガトビが意地を見せフェイスクラッシャーで切り返して食い下がるが、新がニーバット、トラースキックからARTカッターまで流れるように決めて試合終了。

第2試合


 第1試合のユーク・カガトビと同日にプロレスラーデビューした五十鈴が、入場時にリング上で抜刀術を披露すればAoiが5月後楽園大会でウナギ・サヤカから奪取したJTO GIRLS王者のベルトを肩に担いでリングイン、華やかなダンスパフォーマンスでファンを魅了した。
 Aoiとrhythmから。rhythmのヘッドロックを切ったAoiがリストを取るがrhythmが切り返してヘッドシザーズ。反転して切り返したAoiがグラウンドから腕を狙うがrhythmが読んですかさず離れる。
 大型新人ジャンボと五十鈴。ジャンボがサイクロンホイップ、ニーバットと五十鈴を力で圧倒。強烈なボディスラムを2連発。五十鈴をマットに叩きつけ、Aoiと交代。
 Aoiが五十鈴に徹底的な腕攻め。合間に五十鈴の髪を掴むなどいたぶるように攻めて腕をめがけてボディプレス。グロッキー気味の五十鈴を赤コーナーに押し込んでジャンボに繋ぐ。ジャンボがフライングメイヤー2発から串刺しジャンピングニー。フォールもカウント2で返した五十鈴にギロチンドロップ。フォールも五十鈴が返すとAoiにタッチ。
 Aoiが五十鈴をコーナーに押し込みロープを利用した腕攻め。レフェリーにとがめられると五十鈴を対角線上のコーナーへ振って串刺しランニングハイキック。フォールも五十鈴が返すとすかさず腕を掴んで脇固めの体勢もニアロープ。
 逃れた五十鈴の腕をロープに絡めてランニングニー。やられ通しの五十鈴がAoiのボディに正拳突きで逃れてrhythmとチェンジ。
 rhythmがAoiをボディスラムでマットに叩きつけ、助けにはいったジャンボも投げる。Aoiが隙をついてrhythmの腕を取って脇固め。切り返したrhythmが逆にAoiをrhythm crossに捕らえる。なんとか切り抜けたAoiがAOIを狙うがrhythmがrhythm crushでAoiをマットに沈めてフォール。キックアウトしたAoiを再度フォールもAoiが返すと五十鈴と交代。
 五十鈴がAoiの腕を返礼とばかり攻め立てる。
 激しく打ち合い。五十鈴の拳にチョップを返したAoiがドロップキックで飛ばしてフォールも五十鈴が返すとAOIの体勢。五十鈴が切り返しエビ固めでフォール。返したAoiにドロップキックからスリーパー。助けに入ったジャンボをrhythmがホールド。ジャンボが力業でrhythmを排除しAoiが五十鈴にAOIを決めて3カウント奪取。

第3試合


 本大会より3か月前の3月23日(土)島根県益田体育館で行われた「ショーンキャプチャーご縁の国しまねツアー」ではシングルマッチで対戦したTAKAみちのくと日高郁人がタッグを組み、Mr.マスク、十文字アキラ組と対戦。
 日高と十文字が軽く手合わせしたあと、TAKAとマスク。
 マスクのリストを取ったTAKAがヘッドロック。ショルダータックルでマスクを倒すと、そのまま踏みつけ。マスクがTAKAをアームドラッグで投げストンピング。ところがTAKAがグラウンドに引き込んでジャスト・フェイスロックを決めにかかろうとする。マスクが辛くもロープに逃れると、ボディにニーリフト。日高と交代。
 日高はマスクをフライングメイヤーから後頭部へ鮮やかなドロップキック。倒れたマスクにダブルニードロップ。フォールをカウント2で返されると、マスクをチンロック。もがき苦しみながらロープに逃れるマスクをロープ際で踏みつけ。
 力を絞って立ち上がったマスクが日高に張っていくが、一撃でダウン奪った日高がセントーン。フォールもカウント2でマスクがキックアウト。
 TAKAがはいってきて、マスクをカニ鋏みで倒すと、日高がマスクをクラッチ。日高が固定したマスクの顔面にTAKAがスーパーK-4を叩き込む息の合った連携プレイを披露。TAKAがカバー。返されるとコーナーポストに押し込みスーパーK-3。フォールを返して尻もち状態のマスクに軽やかにジャンプしてダメ押しのKで、フォール。マスクこれもなんとか返す。
 ダウンしたマスクの後頭部を足の先で小突くTAKA。起き上がり組み付いてきたマスクを倒してグラウンドの体勢。切り返したマスクがビッグブーツを放って十文字と交代。
 十文字がTAKAにドロップキックを放つと日高が加勢に飛び込んでくる。ふたりを蹴り倒した十文字がTAKAをコーナーポストに押し込んで串刺しからドロップキック2発目を発射。フォール。カウント2でTAKAが返すと、TAKAの胸骨にミドルを2連発叩き込む。TAKAも十文字のテンプルに右ハイ。
 日高とマスク。日高がショーンキャプチャーモーションも、マスクが切り返して日高を丸め込む。フォールを返した日高にケンカキックからコーナーポストに押し込んで串刺しダブルニー。日高をロープに飛ばすと、日高がアイルビーバックからフライングニールキック。フォールを返したマスクを今度こそのショーンキャプチャー。ロープに逃れたマスクに石見銀山で引導渡し。

第4試合


 ともかとあずさが軽く手合わせしたあと青木とみず葉。青木がヘッドロックでみず葉を締め上げストンピングでともかへ。ともかはみず葉をフライングメイヤーからボディスラムで青木へ。青木はみず葉をコーナーへ押し込め串刺し踏みつけ。早いタッチワークでともかと交代。ともかもみず葉を踏みつけてから青木に繋ぐ。青木はみず葉をボディスラムで叩きつけ串刺しボディアタックからフェイスバスター。リング中央に寝かせたみず葉へボディプレス。フォールを返したみず葉に腰をどっかと下ろしてボストンクラブ。見かねてカットにはいったあずさにハンマーパンチ。みず葉のエルボーを拳ひとつで粉砕。フォールを返したみず葉が渾身のショルダータックルで青木を倒してようやくあずさと交代。
 あずさがともかと青木を蹴り倒す。ともかにかかと落としを放ち、青木をカニ鋏みで倒してスタンド式アンクルホールド。ロープに逃れた青木の背中にサッカーボールキック。フォールを返した青木があずさを担いでバックフリップからダブルニードロップ。青木の拳に強烈なミドルキックで対抗するが、青木のラリアットで半回転してフォールされみず葉がカットにはいる。
 ひたすらパワフルな青木がみず葉とあずさをふたりまとめてネックブリーカードロップで倒し、みず葉をロープにセットして背中へダブルニードロップを見舞っていく。
 ともかがあずさに脇固めから三角締めも、あずさがともかの足を掴んでアンクルホールド。その手を取ったともかが再度三角締めから腕ひしぎ逆十字固めへと移行。切り返したあずさにともかがフライングメイヤーからサッカーボールキック。フォールを返したあずさが一撃必殺ともか蹴りをかわして立ち上がると、ともかがともか心拳、ともか刀。あずさがともかにドラゴンスープレックスホールド。カウント2で返したともかをバックドロップで投げみず葉と交代。
 みず葉がドロップキック。ともかをコーナーに押し込め張り手。脇固めを切り返しジャーマンスープレックスホールドで決まるかというところへ青木がカットに入り、あずさが青木を場外へ追い出しともかを孤立させ、みず葉がともかの腿へ低空ドロップキックを命中させ、バッティングハンマーからリングを周回しともかに低空ドロップキック。フォールをカウント2で返したともかがみず葉に正拳突きから稲葉落とし。フォールもカウント2でみず葉が返すと、みず葉救出にリングに入ってきたあずさを青木が「ともか、決めろ!」とラリアットで倒して排除。
 ともかがみず葉に一撃必殺ともか蹴りを決めて3カウント。

第5試合


 夕張、KEITA、MIYAMASAの奇襲で開始。場外は武尊集団明王の牙城。応援に駆け付けたタツヤの地元ファンを巻き込んでタツヤ、勝巳、本間を血祭に。パイプ椅子で殴られチョーク攻撃、踏みつけられたタツヤはリングの上でも捕まり続ける。3対1の絵に描いたような袋叩きの光景が続くなかなんとか反撃の機会を得て夕張とKEITAにダブルのドロップキックを見舞い、本間が合流。ふたりで小こけしを発射するが夕張があっさりかわして自爆。コーナーポストに押し込められて顔面踏みつけ。タツヤをリング中央にセットしたKEITAが背中にサッカーボールキック。再びコーナーポスト。今度はMIYAMASAが背中にもみじ。痛さにエビぞってのたうつタツヤをMIYAMASAが足蹴。MIYAMASAの足を捕った倒したタツヤがエルボードロップを落とすと夕張が交通事故のようなエルボーでタツヤを弾き飛ばす。立ち上がったタツヤと打ち合い。夕張がハンマーパンチでタツヤを吹き飛ばすとボディスラムで叩きつけおもむろにチョーク攻撃。KEITAがロープを使ったラフプレーからPK。万事休すかと思いきやタツヤがフェイスクラッシャーで窮地を脱出。満を持して本間が登場。KEITAをコーナーへ押し込み串刺しからフェイスクラッシャー。勢いづいて頭を叩き小こけしのモーションも自爆してたちまち捕まるが夕張、MIYAMASAふたりまとめてネックブリーカードロップと大車輪の活躍を見せる。KEITAのニールキックを浴びてもすぐ立ち上がりブレーンバスターでKEITAを投げて勝巳に交代。

 リングイン早々勝巳がMIYAMASAの顔面にランニングニー。追走のMIYAMASAにビッグブーツ。キックをかわしたMIYAMASAがサイドスープレックスから串刺しボディーアタック2連続、セントーンと一気に畳みかけフォールもカウント2で返した勝巳がハイアングルなニーハイキックでMIYAMASAを倒すが、MIYAMASAもサイドスープレックスで投げる。だがここで勝巳のハイアングルドロップキックがMIYAMASAにヒット。勝巳はMIYAMASAをエメラルドブロウジョンで投げフォール。乱入のKEITAと夕張にタツヤとダブルの攻撃で駆逐。ニュートラルコーナー最上段にスタンバイした本間がMIYAMASAにダイビングショルダーアタック。武尊集団明王の3人をリング下に落としてタツヤがコーナーポスト最上段からダイビング・クロスボディを敢行。
 リングに戻したMIYAMASAを本間がセットしてタツヤがこけしを発射。勝巳がとどめのバックドロップで3カウント奪取。地元凱旋のタツヤに勝利を贈った。

 試合後勝巳がスペシャルゲストの本間にマイクを渡すと、嫌がりながらも本間コールに押されてしゃがれた声で語り出したが聞き取りずらい。観客からも「何を言っているのかわからない」というヒソヒソ声が聞こえてきた。

本間「JTO、すげえ良い団体ですね。まだまだ若くてしょっぱくて弱っちくて下手くそで、褒めるところないかもしれない。でもボンバー、お前にあるのはやる気、やる気しかないだろう。なあ?みんな、ありがとう」
勝巳「まあ本間さんが言いたいことは、ファイヤー勝巳とボンバータツヤ最高ということやろう!」
本間「まあ、あとはこの興行を大成功で納めるためにはボンバー、お前が締めにゃあかんのや。」

 大ボンバーコールの中心でボンバーが思いのたけを語った。

タツヤ「ただいまーっ!本間朋晃選手と同じリングに立って試合をするという夢、6年前初めてプロレスを生観戦して初めて写真を撮ったプロレスラーが、本間朋晃選手です。そのときは夢にも思ってなかったし、一緒に試合をするなんて妄想でしかなかった。それがプロレスラーになって6年後、夢叶えてますよ。ちっちゃいことでも大きいことでも夢を持つって素敵なことで、叶わなくてもそれを思い続ける人間はかっこいいと思うしこれからも夢を追いかけて必ず実現し成長するボンバータツヤを見逃さないでくださいよ!12月益田市でもJTOの大会が予定してるし、8月にはショーンキャプチャーの興行もあります。そちらのほうも是非みなさん、ご来場お待ちしております。改めてたくさんのご来場まことにありがとうございます!」

 「ボンバー、マイク長いわ」と勝巳に突っ込まれつつ最後に観客と共に「松江だんだん!」で締めた。

 ふるさと島根に憧れのプロレスラー本間朋晃と凱旋を果たしたボンバータツヤに一夜明け改めて聞いた。

――地元凱旋興行を終えての率直な感想をお聞かせください。
タツヤ「6年前まだ小学生だった僕は、いつか隣に立って闘う日が来るなんて夢にも見てなかったので試合前や試合中や試合後ほんとに夢のような時間でした!本間選手に伝授して頂きこけしも決めることが出来て、会場に来てくださったお客様も面白かった!楽しかった!って言って帰って行かれる姿、お声を見て、聞いて僕が目指してるレスラーに少し近づけた様な気がして島根で試合出来てホントに良かったと改めて思いました。夢を叶えてくださった代表、そしてJTOに感謝の気持ちでいっぱいです!」

――ボンバータツヤ選手にとって、本間朋晃選手とはどのような存在なのでしょうか。
タツヤ「僕にとって本間朋晃選手はプロレスで笑顔にしてくれたり、勇気をあたえてくださったレスラーのお1人だと思ってます。本間選手も昔首を怪我されてプロレスが出来ない状態かもしれないのにそこから奇跡のリング復帰をされてプロレスラーってホントに強いなってスゴく勇気を僕は頂きました!本間選手の笑顔を見て笑顔になれる!僕は本間選手のような見てくださってるお客様に笑顔、勇気を与えられる様なレスラーになりたいと思いずっと憧れてきました!」

――プロデビューして1年に満たないですが、これまでで最も印象に残っている出来事を教えてください。
タツヤ「11.10後楽園ホール大会にてデビューしました!相手にはカーベル伊藤選手、新選手、そして同デビューのブレイザー丹内の6人タッグマッチでデビューさせて頂きました。
 デビュー戦はブレイザー丹内から自力勝利を掴み取りました!そしてその後カーベル伊藤選手が持ってたUWAのベルトに挑戦表明をしました。挑戦表明した理由は、まず1つは最年少チャンピオンになる為チャンスを掴もうと思い挑戦表明しました。そしてもう1つは、試合中リング上で絡めなかったけど、カーベル選手は場外でわざと絡んで来た気がしました。それで僕も気持ちが燃えてベルト取ってやる、その気持ちで挑戦表明し、その日に急遽試合組んで頂き挑戦しましたが結果は負け…。まだまだ力不足でした。負けた時の悔しさは何ひとつ忘れておりません。更なる高みを目指しもっともっとボンバーして最年少チャンピオンになります」

 夢を見て夢を叶えて夢になるという。ボンバータツヤもいつか誰かの夢になる日が来るのかもしれない。
 夢を叶えるプロレス団体JTOは、12月再び島根に帰ってくる。

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