「負け犬にも意地がある!」格闘探偵団の阿部史典が全日本プロレスで王座戴冠!

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 24日、東京都・後楽園ホールにて全日本プロレス『ダイナマイトシリーズ2024』が開催。阿部史典が立花誠吾を破ってGAORA TV王座戴冠を果たした。

 立花はWRESTLE-1が創設したプロレス総合学院の一期生として2016年にデビュー。 “歌舞伎町生まれ歌舞伎町育ちのヤンキー”として悪ぶっているが、外見や言動では隠しきれずに溢れ出る人の良さや、盟友の黒潮TOKYOジャパンに振り回されて酷い目に遭う姿が人気に。ファンからは“アニキ”の愛称で親しまれている。
 フリーとなってからは全日本プロレスを中心に参戦。怪我に泣かされながらもアジアタッグ王座戴冠、2度の6人タッグ王座戴冠など結果を残してきた。
 今年1月にはGAORA TV王座を獲得し6年半ぶりのシングル王座戴冠。続々と襲い来る格上の挑戦者を相手にボコボコにされながらもファンの大歓声を背に受けてギリギリで防衛する逆転ファイターぶりを見せている立花は、所属ではないものの全日本に欠かせない選手の1人となっている。

 この日、立花は阿部史典を相手に3度目の防衛戦を実施。

 阿部は浄土宗の僧侶であり、元格闘探偵団バトラーツの一般人・澤宗紀の弟子。
『やりすぎくらいがちょうどイイ!』の意志を継いでインディージュニア界をかき回している選手であり、石川雄規や日高郁人など元バトラーツの面々のバックアップを受けてバトラーツを復興させている“B”の魂を継承する存在だ。

 世界ジュニアに挑戦して敗れた阿部を立花が一方的に挑戦者に指名したことで実現した今回の試合だが、シリアス&コミカルのどちらでも活躍できる2人ならではの試合の行方には注目が集まっていた。

 試合開始直後から割れんばかりの大・アニキコールが起きる中、2人は顔面の蹴り合いから激しいメンチの切り合いが展開。激しい場外乱闘へと発展。
 阿部が南側客席上段まで連行していき、会場の端から端までを助走に使ってのショルダータックル合戦が展開されると会場は大盛りあがり。
 阿部が回転浄土宗からのサッカーボールキックを叩き込むと、立花は「全然効かねーよコノヤロー」と自ら座り込んでおかわりを要求。思いの外痛かったのか痩せ我慢をする立花に大歓声が贈られる。
 立花は得意のノータッチ・トペ・コンヒーロからパッチギ連打。阿部のドロップキックを顔面に受けても怯まずブレーンバスター。怒涛のワンツーエルボー連打で畳み掛け、お卍固めを切り返してのイケメン落とし。さらに阿部のウラカン・ラナを返してクイック式のヤンキーハンマー。さらにロープに飛んで正調ヤンキーハンマーを発射も、キャッチした阿部がお卍固め。腕固めも合わせる変形お卍固めに捕らえると、立花は無念のタップ。

 マイクを要求した立花は、「このGAORA TVのおかげで俺は強くなり、自信を持てた。そのベルト、大切にしろよコノヤロー!お前は負け犬の中の勝ち犬だコノヤロー!」と阿部にメッセージ。
 これを受けた阿部は「たしかに俺は負けて勝った!そしてアニキは負けて負けた!こっから俺たち負けたり勝ったり負けたり負けたり負けたり勝ったり!それが続くだろうけど、俺はお前にはもう二度と負けねーからなコノヤロー!また会おう!ありがとうございました!」と爽やかに立花を称えた。


 バックステージに戻った阿部は、「(世界ジュニア戦で)負けて、第1試合でタイトルマッチが組まれて、アニキには『負け犬同士』なんて恥ずかしいこと言われたけど、負け犬同士の意地っていうのがあるから。アニキとは近いところがあるから、まだまだ切磋琢磨……とか気持ち悪い言葉は使いたくないけど、アニキとの話は今日が始まりだから。アイツ年下だけどアニキとまだまだやり合っていきたいと思います。おっぱい!」とコメント。

 立花は「負け犬の中の負け犬になっちまった!クソーッ!でも1回や2回の負けじゃへこたれねーぞ。どんだけ負け続けてきたと思ってんだコノヤロー!GAORA(の王座戦)でつまんないプロレスしたら、もっかい俺が挑戦してアイツの頭丸めてやるよコノヤロー!あァ~ん?」と気炎を上げ、丸腰となっても引き続き全日本で闘っていく気概を示した。

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