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　5日、都内某所にてマリーゴールドが旗揚げ戦カード発表記者会見＆ファンミーティングを開催した。

　マリーゴールドはロッシー小川が代表取締役となって創設され、5月20日に旗揚げされる新団体。
　スターダムを退団したジュリア、林下詩美、MIRAI、桜井麻衣（元：桜井まい）、ビクトリア弓月（元：弓月）の5選手に加え、元全日本女子プロレスで元スターダムの高橋奈七永、元アイスリボンでスターダム『NEW BLOOD』で偽中野たむとしてプチブレイクした石川奈青が所属となることに。
　さらに、アクトレスガールズの風香プロデューサーが青野未来、澄川菜摘（翔月なつみ）、松井珠紗、CHIAKI、皇希（天麗皇希）、後藤智香と一線級の6選手を引き連れて入団したことで女子プロレス界は大騒ぎに。
　加えて、元スターダム練習生の南小桃、元アイスリボンの南ゆうき、南とアイドルユニットを結成している咲村良子、咲村と同事務所の橘渚というグラドル3人が練習生として所属。さらに旗揚げ戦には“元祖グラレスラー”愛川ゆず季の来場も発表されるなどマリーゴールドは旗揚げ前から強大な勢力を持つ団体としてプロレス界の台風の目となっている。

　この日は、ファンミーティングの中で旗揚げ戦のカード発表記者会見が実施。
　まずはロッシー小川が挨拶を行った。

ロッシー小川
「マリーゴールド旗揚げ大会はほとんど売り切れ状態になっています。今日もこんなに盛況で非常にありがたいと思っています。後楽園の旗揚げ戦は全6試合行います。今から発表致します」

『マリーゴールド旗揚げ戦 Marigold Fields Forever』
日程：2024年5月20日（月）
開始：18：30
会場：東京都・後楽園ホール

▼starting over パッション注入2024　シングルマッチ
高橋奈七永
vs
ビクトリア弓月

弓月「この前会見で『奈七永さんにパッション注入させてやるよ！』って言って、奈七永さんに自分がパッション注入マッチをお願いして、ついに叶うことが出来ました！私、この第1試合でマリーゴールドのストーリー、そして、それと同時にビクトリア弓月としてのストーリーが始まっていくと思っています。えー……えーと……え～……私が、ま、この第1試合で勝って爪痕を残したいと思っています！そして、私がマリーゴールドの歴史ッを、刻んッで……歴史を作り上げていきたいと思います！ビクトリア弓月の忘れられないパッションをお前に注入してやるから覚悟しといてください！パッショーン！」

奈七永「お前ずいぶん噛み噛みだったけど大丈夫かあ？（笑）それで私にパッション注入出来んのかあ～？」
弓月「出来るよッ！」

奈七永「改めまして、マリーゴールドの旗揚げ第1戦を任されました高橋奈七永です！こっからまた新しい歴史が始まるかと思うと緊張感もありますし、こっからまた高橋奈七永の歴史がさらに厚みを増すを思っています。それで、いつか来る最期のときまでこのマリーゴールドに一瞬一瞬、全力でパッションして、全力で青春して、色んなものを、そして闘いのエッセンスをマリーゴールドに注入していってやろうと思ってます。そして、相手のビクトリア弓月！なんか生意気な小娘だなっていう印象なんですけど、ハッキリ言って、デビューして……半年くらいなの？」
弓月「5ヶ月です」
奈七永「5ヶ月！5ヶ月でこのふてぶてしさ！試合ももちろん見たことあって、技術とか瞬発力とか、このキャリアではなかなかないいいものを持ってると思います。でも、まだまだ。まだまだ経験したことない、試合で経験することがなかった恐ろしさとかパッションを、高橋奈七永の名前を出したからにはお前にしっかり注入してやるから。どっちが上回るか勝負だからね」
弓月「はい！お願いします！（笑）」
奈七永「なんかニヤニヤしててムカつくんですけどぉ～？！……もうちょっと喋ってもいいですか？パッション注入マッチっていうのが始まったのが、2011年の最初のスターダムのときなんですけど、そこからもう13年くらいかな。ずっとやり続けてきたわけじゃないけど、このパッション注入マッチっていうのはロッシー小川大社長から私への試練であり、最大のプレゼントだと思ってます。なので、ロッシー小川の圧にも負けないように、高橋奈七永、マリーゴールドでパッションしていきたいと思いますので、みんなしっかり目をひん剥いて見といてください！お願いします！パッショーーーーッン！パッション♪パッション♪パッション♪パッション♪ありがとォーーッッ！！」

▼A対Iイデオロギー対決　シングルマッチ
青野未来
vs
石川奈青

青野「改めまして、青野未来です！はじめましての方も本当に多いと思います。この旗揚げで、青野未来がどんな選手なのかを示すこの1戦がすごく大切だと思っています。石川奈青、久しぶりで楽しみだなあって気持ちで闘えるかなと思ったんですけど、全然楽しみとはまた違って。『元アクトレスガールズ勢を認めない』ってコメントしたのを見て、それが私としては疑問で。それがなぜ認めないのか。気持ち的な問題だとしたら、私たちはメチャクチャ大きな決断をして、大きな覚悟を持って、簡単にここには来ることが出来なかったので、その気持ちは十分にあります。技術的な面だとしたら、それはもうこの1戦で私が圧倒的に石川奈青から勝ってそれを証明したいと思います。皆さん是非楽しみにしていてください！応援よろしくお願いします！」

石川「まずはこの問題のポスターの件なんですけど、嬉しいとか一言も無いんですね？私はあのポスターを見てすっごい悔しくて。でも未来さんはそこにいるのが当たり前みたいな顔して。どこに行ってもお気に入りで。私、石川奈青のことは誰も期待もしてないと思いますけど、でも気持ちだけは……気持ちだけは絶対に負けないと思っています。私、デビューしてからプロレスラーとして他団体の先輩と試合をしたのが、青野未来が初めてのシングルマッチでした。そしてタッグのベルトに挑戦したときに一緒に隣に立ってくれたのは青野未来。そして、いつの間にかプロレス団体ではなくなると急に聞いて、その最後の試合も青野未来と同じリングに立っていました。それなのに急にいなくなって、急にプロレスラーじゃなくなって、なのにこうして急に戻って来る。私はその間にプロレスに真剣に向き合ってきたのに。私はお芝居じゃなくてプロレスラーとして、プロレスでリングで正々堂々と青野未来と闘えるのを楽しみにしています。あの頃の石川奈青じゃないんで。絶対に負けません」

▼The Power Contest シングルマッチ
MIRAI
vs
CHIAKI

MIRAI「はい！マリーゴールド魂の申し子・MIRAIです！この試合に付いてるタイトルが“The Power Contest”ということで。パワーってことなんですけど、私はこのマリーゴールドに来てパワーだけじゃない違う引き出しも開けていきたいと思っているので皆さん楽しみにしててください。（※CHIAKIをチラチラ見ながら）そして……すごい、偏見かもしれないんですけど、ワルそう……。なんか練習とか、みんなで集まって一緒にご飯食べたりしたけど、まだまだアクトレスガールズから来た人たちのことを自分はあんまり分かんないけど、ワルそう……（※観客からの「悪くない！」「CHIAKIはいい子！」などの声を受けて）そーなの？（笑）だけど、ワルそうだから、ヒーローのMIRAIがぶっ倒したいと思います！皆さんこの試合、期待していてください！以上です！」

CHIAKI「皆さん、CHIAKIです！まあ、話し方とか色々あって『ワルそう』とかよく言われるんですけど、私は20数年間、ずっと太めの腕とか、発達したヒラメ筋とか、ちょっとデカ過ぎる足とか、ずっとコンプレックスにして生きてきました。でも、先日の入団会見の際に言った通り、プロレスに出会って今までの自分の常識が見事に覆る。『こんなに自分を生かせる場所があるんだ』と気付いて、プロレスに向き合うことを決めました。この持ち前のパワーと、ありゅのままの……噛んだ（笑）ありのままの自分で！誠心誠意ぶつかっていきたいと思います！皆さん、そしてMIRAIさん、よろしくお願いします」

　CHIAKIが握手を求めると、MIRAIも笑顔で応じて両手でガッチリ握り返す。
　その後、MIRAIがCHIAKIの腕をぺたぺた触って「いい腕してんなぁ！（笑）」と称えると、CHIAKIが「押忍ッ！（笑）」と笑い返した。

▼アクトレス・ニュータイム　タッグマッチ
翔月なつみ／松井珠紗
vs
［ロイヤルツインタワー］天麗皇希／後藤智香

翔月「こんにちは！翔月なつみで～す！またこうやってプロレスの世界に戻ってくることが出来ました。今メチャクチャやる気になっております。入団会見のときにも言ったんですけど、皇希、まだ先に行かせません。こんなに早く実現させてくれるなんて、メチャクチャ嬉しいです。私も松井も全然体格的には恵まれてないですけど、でもそれだけで勝てるような世界じゃないと思っているので、ここでセンスの塊・松井珠紗とともに皆さんに私たちの実力をお見せしたいと思っています。楽しみにしていてください！」
松井「皆さんこんにちは～！スピードスター、#松井かわいい こと松井珠紗で～す！今回の試合、“アクトレス・ニュータイム”……中々尖ったタイトルですねぇ（笑）メチャクチャワクワクしちゃいます！私はこのマリーゴールドに来る際に全てを捨てたつもりで来たんですけども、このカードが組まれた以上、私が皆さんにお見せしたいのは……『アクトレスガールズ、結構スゲーぞ！』ってこと！私は前の団体に6年間在籍しました。その間に皆さんが知っての通り、お芝居や歌やダンスやモデルや、本当にたくさんのことを経験してきました。それでも尚、思ったことは『やっぱりプロレスがやりたい』ということでした。でも、こうしたたくさんの経験は寄り道とかじゃなくて、私は全て自分のアドバンテージになると思っています。なので、これまでやってきたすべての経験を活かして、5月20日、マリーゴールドのリングで私が10代の頃から夢だった、胸を張って『プロレスラーです！』と言える5月20日、皆さんに最高の姿をお見せしたいと思います！どうぞ応援よろしくお願いします！」

皇希「皆さんこんにちは！天麗皇希です！私はこの5月20日にプロレスラーデビューになるんですけども、このカードが組まれたってことは私が頭1個飛び出てるってことを証明出来る機会をいただけたのかなって思っています。もちろん、今まで皆でやって来たなつみさん、センスの塊・松井珠紗、2人に勝つにはまだまだ力が足りないと思うところもたくさんあるんですけど、まずここで大きな一歩を踏み出させていただきたいと思います。よろしくお願いします」
後藤「皆さん行きますよ！せーの！あっちか♪こっちか♪ごちか～♪はじめまして。今回プロレスラー……（※感極まって涙ぐむ）プロレスラーとして覚悟を持って選びました。師匠がいるから、師匠が一緒にマリーゴールドに行くから選んだわけではありません。私は私自身でマリーゴールドに行くこと、プロレスラーになることを選びました。まだまだ『本当にこの2年半はなんだったんだろう』って思うくらい出来ないことが多くて、会見でも言ったんですけど、弱音を言うように聞こえてしまうかも知れないんですけど、たった数回しか出ていない練習も想像を超えていて、逃げ出したくもなりました。でも、私は5月20日にプロレスラーとしてデビューする覚悟を持ってここに来ました！173cm、いい武器を持っています。なつみさん、珠紗さん、そしてジュリアさん、奈七永さん、詩美さん……マリーゴールド旗揚げメンバーとして皆同期ですッ！どんなことも乗り越えていきます！皆さん応援よろしくお願いします！そして、隣にはずっといっしょにツインタワーとして闘ってきた皇希がいます。絶対に勝ちます！見ててください！よろしくお願いします！」

▼World beauty showdown～世界美女決戦～　タッグマッチ
桜井麻衣／ゼイダ・スティール
vs
野崎渚（フリー）／マイラ・グレース

桜井「リングの超貴婦人でございます。プロレス界には2種類のレスラーしかいない。私か、私以外かッ！私貴婦人がこんな庶民レスラーに負けるはずがありませんわぁ？昨日は私が乗り込んでいった立場でしたが、今度はマリーゴールドに参戦したいっていうことなので？私が野崎渚、お相手して差し上げてもよろしくってよぉ？あと、『貴婦人がてっぺんを目指せない』っていうリプ、ご意見をいただいたんですが……フフン、私はこのマリーゴールドで真・超貴婦人となりてっぺんを目指しますわ！なので、こんなところで負けていられません。旗揚げ戦、楽しみにしてて頂戴。それでは、ごめんあそばせ♪」

　超貴婦人は気高く颯爽と去っていくが、記念撮影を忘れていたため「ごめんなさぁ～い……」とまるで庶民のように身を小さくしながら戻ってきた。

▼マリーゴールド最強タッグ伝説　タッグマッチ
ジュリア／林下詩美
vs
Sareee（フリー）／ボジラ

（※ジュリアと詩美が気まずそうに距離を開けながら立つ）
詩美「……もう、ジュリアと隣が違和感過ぎて。やってけるかなあ、大丈夫かなあ。このカードを見て、ジュリア、Sareeeさん、ボジラ。でっかい人とかスゴい人がいる中で輝きを隠せないこの林下詩美が。Sareeeさんも多分今ジュリアのことしかきっと見てないんじゃないですか？マリーゴールドにまだこんなにスゴい人がいるんだってことをこの試合で見せつけようと思います。デカいボジラは私のパワーでぶん投げたいと思います。そうなるためにも、まずはジュリアと少しでも絆を作らなきゃ……よろしく……」

　詩美が握手を求めると、ジュリアは「よろしくゥ！」と元気良く応じる。しかし、詩美が圧倒的な握力でジュリアの右手を握り潰してしまい、ジュリアが「いだだだだ！痛いんだけど！いったい！なに？！」と悲鳴を上げながら地に伏す。

ジュリア「……ケンカ売ってるよね？なんか、詩美が結構長い期間同じ団体に所属してたんだけど、ほとんど試合でも撫でる程度しかやったことないし、シングルでもことごとく流れて。結局1回もちゃんと闘って無くて。なのにタッグは2回目なんだよね」（※1回目は2020年12月16日）
詩美「あぁ、そっか。そうだねえ」
ジュリア「前回タッグ組んだときには、詩美の誤爆を喰らいまくって負けたのよ、私が（笑）不安なんだけど、まさかマリーゴールドで……（※詩美と並んでポーズを決める）どう？どう？（笑）この横に並ぶなんてね、想像しましたか？やっぱり、なにか似たような覚悟だったり、そういう大きな決断をしてここに来た。詩美とはなにか縁があるのかなって思ってるんですよ。前回とは違った私と詩美の、全然違った部分……第1試合からたくさん今カードが発表されて、皆の覚悟とかすっごい感じながら聞いててぶっ刺さっちゃって。『皆そんなに考えてるんだ』って。すっごい聞いてて刺激になったよね。それを全部背負ったうえでのメインイベントだと思ってるから、私と詩美のタッグ、これからもマリーゴールド……このメインイベントでウチらがコケたら終わりでしょ、マリーゴールドの！ホントにそういう気持ちなの！だから、1回2人で飲みに行こうか。ね？酒を酌み交わして、お泊りパーティーでもする？泊まりに来る？それか泊まりに行ったりとか。（※詩美がドン引きの笑みを浮かべる）そうも言ってられないのよ。でもね、詩美と旗揚げまでにもっと親交を深めたいと思ってるんだけど、ちょっとSareeeとボジラ、どっちから先に行けばいいの？なに、ボジラって。私ね、結構アメリカとかでも試合してきて、スゴいデカい人とタイトルマッチを結構経験して倒してきたんだけど……規格外なのよその中でも！誰？！この人見つけた人！お前か！おじいさん（※ロッシー）！オイ！180cm 90kg？それ男子のヘビー級じゃん？！私は162cm 54～55kgなんですけど。男子のヘビー級と一緒ですよ。まあまあまあ、規格外過ぎてちょっとどうするよ？！ウチらこれ負けらんないよ？」

詩美「もう……ゥウンッ！ゥウンッッ！」（※投げっぱなしジャーマンのジェスチャー）
ジュリア「頼むよ？！頼もしいねえ！がんばろ。あとね、Sareeeは私がメチャクチャ新人時代1回シングルしたの知ってる？（※2019年6月18日『田中稔デビュー25周年記念大会』府川唯未プロデュースマッチにて）田中稔選手の25周年興行、新木場大会。この中で見たことある人います？……1人。そうなんですよ。ホントに私が新人の、『プロレスよくわかんないな』ってときにSareeeと突然試合が組まれて。その前は先輩たちに散々ビビらされて。『Sareeeやべーから』『怪我するよ』『Sareeeとやるの？かわいそう』みたいな。散々言われて超ビビって試合したら……なんか人生変わったわ。Sareeeとやって。だから、私がスターダムに移籍するときも、『移籍したらもうSareeeと出来ないかも知れない』って思ったけど、色んな覚悟があってそれを一旦捨てたの。それでもやっぱり試合をしたいとずっと思っていて、私は色んなところでずっと言い続けた。それが叶うのはマリーゴールドに来たからだと思う。なので、5年前のジュリアと今は全く違う。私も私なりに世界に名を今響かせてきました。今のジュリアとSareeeが闘ったらどうなるか。自分でも今想像がつかない。なにかに繋がるのか、それとも『2度とコイツとは試合したくない。NG』とかになるのか分かんないですけど、でもきっとなにかが始まると思います。そして、マリーゴールドの皆の覚悟、それを皆にもしっかり伝えて、私たちが女子プロ界を引っ掻き回して、もっともっと明るい女子プロレス、そして世界にも世間にも届く団体を目指していくので、その旗揚げ戦、是非皆噛み締めて見に来てください。すみません、話が長くなりました。詩美ィ、よろしくゥッ！」

　ジュリアと詩美が笑顔でグータッチ。しかし、その後の記念撮影時にはジュリアが詩美の肩にヒジを乗せると詩美が払いのけ、詩美がジュリアの肩にヒジを乗せたり腕を組もうとするとジュリアが払いのけるという凸凹ぶりを見せた。

　その後はしばしの歓談の後にじゃんけん大会が実施。
　各選手が全員とじゃんけんを行い、最後まで勝ち残った1人が選手全員と記念撮影を行う権利を獲得。幸運な13人が選手との写真撮影を満喫した。
　イベントの最後にはサプライズとしてマリーゴールド旗揚げを祝うケーキが届けられ、選手全員で記念撮影を行って結束を深めた。