【試合詳細】3・8 マリーゴールド大阪大会 林下詩美&MIRAIvsボジラ&野崎渚 高橋奈七永vs翔月なつみ 桜井麻衣&青野未来&山中絵里奈vsCHIAKI&松井珠紗&メガトン

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『Marigold Spring Victory Series 2025』
日程:2025年3月8日(土)
開始:13:00
会場:大阪府・大阪176BOX
観衆:未発表

▼シングルマッチ
○後藤智香
6分50秒 ジャイアント・スイング→エビ固め
●咲村良子

▼タッグマッチ
瀬戸レア/○フライング・ペンギン(2point5)
7分58秒 ダイビング・ボディプレス→片エビ固め
石川奈青/●リアラ

▼シングルマッチ
○ビクトリア弓月
6分48秒 ムーンサルト・プレス→片エビ固め
●勇気みなみ

▼6人タッグマッチ
桜井麻衣/青野未来/○山中絵里奈(BBJ)
14分8秒 リバース・フィギュアエイト
[Darkness Revolution]CHIAKI/松井珠紗/●メガトン

▼パッションカウントダウン
○高橋奈七永
16分20秒 ナナラッカ→エビ固め
●翔月なつみ

▼タッグマッチ
[Darkness Revolution]○ボジラ/野崎渚(フリー)
14分51秒 ドリル・ア・ホール・パイルドライバー→エビ固め
●林下詩美/MIRAI

ボジラが真紅のベルト戦を前に詩美に完勝!BBJの女王様・山中絵里奈が初参戦し桜井の純白のベルトへ挑戦表明!奈七永と翔月が13年ぶりのシングルマッチでパッション熱闘!

第1試合


ゴングが鳴ると、後藤が「来いよ」と上から手4つを求めていく。
 両者がっぷり4つに組み合って腕力勝負。競り勝った後藤がヘッドロックでじっくりと絞っていく。咲村がロープに振ってドロップキックも、後藤は倒れずビッグブーツで反撃。
 後藤が「咲村回すぞ!」とジャイアント・スイングを狙うが、咲村は必死のロープブレイクで回されるのを阻止。後藤がロープへの串刺しヒップアタック、エプロンからのヒップアタックと連撃し、エルボー合戦へと持ち込む。
 両者足を止めてのエルボー合戦を展開し、咲村がドロップキック。2発目を放つも後藤が回避してビッグブーツ。後藤がジャイアント・スイングを狙うが、咲村は上体の力だけで起き上がってフロントネックロック。さらにニーリフトからドロップキックを見舞い、蜘蛛絡みへ。これをブレイクされた咲村がボディスラムのフェイントから首固め、低空ドロップキックと連撃。
 さらに咲村がコーナーに振ろうとするが、リバースした後藤が串刺しラリアットから串刺しヒップアタック。後藤がジャイアント・スイングで20回転ぶん回し、エビ固めで3カウントを奪った。

<試合後コメント>
後藤智香
「しゃあッ!咲村に当たり前のように勝ちました。……って言っても、私もどんな相手だろうがジャイアント・スイング20周ぶん回せるくらい強くならなきゃいけないと思ってます。んで、咲村。“グラレスラー”って言葉、ダサいって言ったな?私はプロレスラーもグラビアも、どっちも、どっちもしっかり向き合って両立させたいと思ってる。だから“グラレスラー”って言葉、最高にカッコいいと思ってる。で、ダサいって言った自分の発言に責任を持って、2度と、絶対、使うな!悔しかったら、このゴチカをぶん投げられるくらい強くなってみろ!でも次も絶対負けない!私も特訓する!以上ッ!」

咲村良子
「いやぁ……回されました。気が付いたら終わってたんですけど、グラビアでは私が圧勝なんで。プロレスでも次は勝ちたいと思います」

第2試合


 レアとリアラの対面でゴングが鳴った瞬間にリアラが突っ込んでいってドロップキック。
 リアラ&石川がレアにトレイン攻撃を見舞い、ダブルの低空ドロップキック。リアラが引き起こすも、レアがエルボーからのドロップキック。レア&ペンギンもロープに振ってのダブルチョップからのダブル低空ドロップキックでお返しする。レアがロープに振るも、リアラがドロップキックで反撃して石川にタッチ。
 石川はレアにショルダータックルから側転式ボディプレス。レアもロープに飛んでのドロップキックで反撃し、脇固め。石川がロープブレイクすると、レアがロープに絡めたアームロック。さらに低空ドロップキックで追い打ちしてペンギンにタッチ。
 ペンギンは石川にエルボー連打からショルダータックルを放つが、石川も真っ向からぶつかってショルダータックル合戦に。ペンギンが競り勝ったうえでラリアットを見舞うがカウントは2。ペンギンがコーナーに振るが、石川がショルダータックルで迎撃しブレーンバスター。リアラにタッチ。
 リアラがペンギンにドロップキックから串刺しドロップキック。さらにロープに飛ぶもペンギンがスパインバスターで迎撃し、セカンドからのミサイルキック。エルボー合戦からペンギンがロープに飛ぶが、石川がエプロンから一撃。リアラが低空ドロップキックで追撃し、石川のフェイスバスター+リアラのフェイスクラッシャーの合体攻撃。リアラがRKOを狙うが、ペンギンが振り払って旋回式バックフリップ。石川がカットするも、レアがドロップキックで場外に排除。
 ペンギン&レアがリアラにダブルブレーンバスターを見舞い、レアがボディスラムでセット。ペンギンがコーナートップからのダイビング・ボディプレスを決めて3カウントを奪った。

<試合後コメント>
瀬戸レア&フライング・ペンギン
ペンギン「勝ったぞォーッ!実際ちょっとしんどいとこあんだけど、頑張って耐えましたね」
レア「耐えましたね」
ペンギン「レアちゃんが耐えてくれたのが今日勝つまでの、相手の体力をじわじわ削っていってくれたっていうのが今日勝てた理由やと思います」
レア「いやいやいやいや……とんでもないです……(※小声の早口で)」
ペンギン「次からどうする?レアちゃん!」
レア「どうします?」
ペンギン「目標言ってこう!」
レア「目標……そうですね、次も勝って勝って勝って、勝ち続けましょう」
ペンギン「そやね。負けんかったら勝ちやからね」
レア「負けなかったら勝ちです」
ペンギン「とりあえず勝ち続けるぞーッ!」

石川奈青&リアラ
リアラ「大阪、176BOX大会ありがとうございました!ツイートにも書いたんですけどね、私の唯一の今の拠り所の石川センパイとね、タッグを組めて嬉しいけど……ちょっと色々あったりして。なんか知ってます?」
石川「? いやいやいや」
リアラ「記憶とかあります?」
石川「全然なんのこと言ってるか、全然。タッグでもっともっと強くなってこう!」
リアラ「……ですよね?!良かった!良かったです!私一応入場のとき確認したんですよね、ここ(前髪)とか」
石川「???」
リアラ「なんでもないです!記憶がないみたいなんで!でも、私はこれからも石川センパイとタッグ組みたいし、絶対“こっち側”でいてください!(※手を差し出す)」
石川「こっちって、どっちか分かんないけど(※リアラと握手)。次こそは勝って祝杯を一緒にあげましょう」
リアラ「しましょう!今日はやけ酒だ!」

第3試合


 試合前に両者しっかり握手を交わしてからゴング。
 ロックアップからバックの取り合い、グラウンドでの首の取り合いへ。弓月のヘッドロックを抜けた勇気がドロップキックからボディスラムを狙うが、弓月が逆にボディスラム。さらに2発目、3発目と投げていくが、勇気も即座に起きてエルボー連打。
 弓月は「来いよオラッ!」と両手を広げて好きなようにエルボーを打たせたうえで強烈なエルボーでふっとばす。勇気もすぐ起きてドロップキック。続けて2発目、3発目と見舞ってからボディスラム。さらに首極め腕卍に捕らえ、グラウンドでの胴絞め式へ移行。まさかの大金星かと思われたが、弓月は余裕を残しながらロープに足をかける。
 勇気が引き起こしてエルボーを見舞うと、弓月も応戦して足を止めてのエルボー合戦へ。素早くバックを取った勇気が河津掛けから連続エビ固めでスタミナを削ってからリストクラッチ式バックドロップを狙うが、弓月が払い腰で切り返す。弓月は「まだだ!」とダブルリスト・アームサルトで叩きつけ、コーナーに上っていく。
 勇気はこれをクロスアーム式デッドリードライブで切り返し、スクールボーイ、バックスライド、南の風と丸め込みで畳み掛けて貪欲に勝利を狙う。勇気がロープに飛ぶも、弓月がカウンターのトラースキックで正確に顔面を捉える。さらに顔面へのスピンキックからシュミット式バックブリーカーでコーナー下にセット。最後はムーンサルト・プレスで3カウントを奪った。

 弓月はスーパーフライ級のベルトを掲げながら勇気に語りかけ、勇気の闘志にさらに火を点けた。

<試合後コメント>
ビクトリア弓月
「Twitterでああやって煽って、リングで見せるって勇気は言ってたけど、私はもっともっとまだまだ見たこと無い勇気をもっと見たい。お前、こんなもんじゃないだろ?だってマリーゴールドの新人王なんだから。新人王だったらもっともっと熱い気持ち出してこいよ。それで、お前ももし興味があるんだったら、これ(※スーパーフライ級王座)いつでも挑戦しに来い。まあ、まずはもっともっと気持ち、それから技術を磨いてこい」

勇気みなみ
「ビクトリア弓月さん!今日は私が持ってるもの、元気、やる気、そして今出来る技を全部やったうえで、それでもやっぱり弓月さんには届かなくて。私はこれからもっと弓月さん以上に、プロレスがもっともっと大好きになって、絶ッ対弓月さんとまたシングルやりたいです!」

第4試合


 BBJの女王様“エリナ様”こと山中絵里奈がマリーゴールドに初参戦。かつて山中がBBJのプロレスラーでありながら“アクトレスガールズ”としてアクトレスリングの公演に参戦していたこともあり、Darkness Revolutionの面々は山中にとって顔なじみ。

 山中とCHIAKIの対面でゴングが鳴ると、CHIAKIがうやうやしく握手を求める。山中が応じようとすると、CHIAKIが直前で手を引っ込めてガットショットからサミング。ロープに飛ぶCHIAKIだったが、山中が180度前後開脚、180度左右開脚でかわして片足ドロップキック。さらにエルボードロップを放つもCHIAKIが回避して場外へエスケープ。「来いよ来いよ」と場外戦に誘い、山中が出ていった瞬間にDarkness Revolutionの面々が袋叩きに。そのまま全員入り乱れた場外戦へ。
 CHIAKIが山中をリングに放り込み、顔面へのビッグブーツから逆エビ固め。山中がロープを掴むもCHIAKIが顔面ウォッシュ。メガトンにタッチ。
 メガトンが袈裟斬りチョップから山中の胸を鷲掴みにすると、山中は絹を裂くような悲鳴を上げながらビンタ。それでも辱められた精神的ダメージから胸を押さえてうずくまってしまい、その間にメガトンが松井にタッチ。
 松井は山中をキャメルクラッチで捕らえ、CHIAKIが顔面蹴りで追撃。さらにブレーンバスターを狙うが、松井がクロスボディで潰して逆にブレーンバスターを狙う。山中が今度はしっかりブレーンバスターで叩きつけて桜井にタッチ。
 桜井は串刺しビッグブーツから顔面ウォッシュ、低空ドロップキックと連撃。CHIAKIが加勢に来るが桜井は2人まとめてスタナー。青野が入ってきて桜井と2人で松井にダブルブレーンバスター。桜井が引き起こすも、松井は顔面をかきむしりながらコーナーに叩きつけてガットショットを猛連打。さらに桜井をロープ際に誘い込み、CHIAKIがエプロンからレッグブリーカー。松井が串刺しスライディング・クロスボディを見舞うが、桜井もビンタから庶民征伐。ブリッジでカバーから抜け出した松井だったが、桜井がビッグブーツで追撃。両者タッチ。
 青野とCHIAKIの対面。ロープワークのドッグファイトを制したCHIAKIが髪を掴んで引き倒し、ギロチンドロップで追撃。マウントを取りながらのウルヴァリンからアイアン・メイデンを狙うが、青野がコーナーに叩きつけて脱出。串刺しドロップキックからサッカーボールキック3連撃。さらにラリアットを狙うが、メガトンがエプロンから一撃入れて怯ませ、CHIAKIがコードブレイカー。さらに松井がミサイルキックで追撃している間にCHIAKIがメガトンにタッチ。
 メガトンが串刺しスプラッシュ、CHIAKIが串刺しスピアーと連撃し、メガトンがメガトンプレスを発射。案の定避けられてしまい、青野がスライディング・ラリアット。CHIAKI&松井がカットに来るが、桜井が飛び込んできてドロップキックで2人まとめて撃退。青野が山中にタッチ。
 山中はメガトンに串刺しジャンピングニーから顔面騎乗式ブロンコバスターで腰を振る。さらに首4の字固めもCHIAKI&松井がカット。2人でロープに振ってダブルビッグブーツ、ダブルフィッシャーマン・バスターと連撃。メガトンが「今度こそ決めるぞ!メガトンプレス!」とメガトンプレスを決めるが、山中は肩を上げる。
 メガトンがロープに飛ぶと桜井が追走ランニングエルボー、青野がラリアット。山中がミドルキックからのハイキックを見舞い、前後開脚式ギロチンドロップ。さらに山中がCHIAKIのアゴをぶち抜くライダーキック。松井がブサイク・ニーで山中をふっ飛ばし、メガトンがサードロープからのメガトンプレス。これを青野がカットすると、山中がメガトンにスタンド式のシャイニング・ウィザード。最後はリバース・フィギュアエイトで捕らえるとメガトンが悲鳴を上げながらタップ。

山中「マリーゴールドファンの皆さん、はじめまして!大阪府豊中市出身・山中絵里奈です!私はこのマリーゴールドのリングに上がったからには、なにか新しい夢を掴んでいきたいと思ってます。……桜井麻衣さん!まずは私、手始めにその白いベルトを巻きたいですぅ~♪そのベルトかけて、私とタイトルマッチしていただけないでしょうか?」
桜井「はじめまして、桜井麻衣です。貴女のそのガツガツした気持ち、私嫌いじゃない。私は今までにないチャンピオンを目指してるんで、もちろん貴女の挑戦、受けて立ちます」

<試合後コメント>
桜井麻衣&青野未来
青野「Darkness Revolution、今日はしっかり撃破しました。あの3人組、ホントにムカつくんで。しっかり今日マリーゴールド初登場の絵里奈様が決めてくれたということで。マリーゴールドに新しい風が吹いていいんじゃないでしょうか。一見絵里奈様はダークな感じなんですけど、しっかり正義で“こっち側”で闘ってくれると思うので。これからも楽しみにして下さい」
桜井「今日は一緒に闘ってすごい頼もしい相手だなって感じたんですけど、この私が持つユナイテッド・ナショナルのベルトに挑戦表明してくれて。すごくそれは嬉しい。そのガツガツした気持ち、私そういうの好きなんで。貴女とのタイトルマッチ、すごくゾクゾク楽しみにしてます」

CHIAKI&松井珠紗&メガトン
CHIAKI「今日は大阪で初のDarkness Revolutionとしての登場で気合入ってたんだけど……なんか対戦相手にも、山中絵里奈。なんか見覚えがあるような。しかも3人ともちょっと美女軍団みたいになってなかった?なんかいい女いたな?」
松井「好きねぇ(笑)」
CHIAKI「でもなんか前見たときよりはパワーアップしてると思ったし、ミサイルキック、かなり直下型で食らって。もうその後動けなくなっちまったよ。おまけにパラダイスロックもかかって。今日は散々な1日でした。また楽しみに来ようかな、大阪に」
松井「私、パラダイスロックにかかりながら聞いてたんだけど、ユナイテッド挑戦するって?なんかこないだちゃんよたさんっていうのと引き続き、初登場した人がすぐに挑戦できる、そういう感じの?入門的なベルトなのかな?ユナイテッドは」
CHIAKI「ねー。そういうふうに思っちゃうけどねー」
松井「分かんないけど」
CHIAKI「どーなんだろ」
松井「そんな程度でいいのかなあ?まあ今回ウチのメガトンさんが負けてるんでなんも言えないけど」
メガトン「……いやぁ~松井NEW KAWAIIと、CHIアニキがいたのに」
松井「……なに?(笑)」
メガトン「最強だと思ってるのに。自分、固め技は弱いッス!」
CHIAKI「弱すぎるよ。もうちょっとストレッチして?」
メガトン「ストレッチする。あと、山中エリカの」
松井「絵里奈な?」
CHIAKI「ちげーよ名前!」
メガトン「山中絵里奈!アイツはな、ベストボディ・ジャパン・カップな胸をしてたぜェ~。ハッハッハッハ!」
松井「どういうことだよ(笑)」
メガトン「ハッハッハッハ!」

山中絵里奈
「アハハハハ!あぁ、マリーゴールド初参戦。この地元・大阪豊中で勝利を収めることが出来ました。今日は若干やり残したこと、フラストレーションが溜まるところもあったけど、結果を出すことが出来て大変満足しております。ありがとうございます。でも、Darkness Revolution?なんか見覚えあるなって顔が揃い踏みだったんですけど、ああいう悪いことしたくなっちゃうお年頃のときってあるよねぇ~。かわいいなあと思いつつ。でも、メガトンはちょっと許せません。私のベストボディに軽々しく触れてもらったのは許せないんで。明日また名古屋で会えますんで、しっかりやり返したいと思います。そして、お隣に未来さんと麻衣さんがいてくださるっていうのは本当に心強くて。私も目一杯自分の持てるものを出し切れたと思います。特に、麻衣さん。あの白いベルト、すごいキラキラ輝いてて。今私はピンクのベルトをこうして(左肩に)持ってますけど、こっち側(右肩)にも白いベルト、絶対似合うと思うんです。ちょっと私と感性の合うところもあるみたいなんで、好きなんですよねぇ~。是非、あのベルトをかけてバチバチやり合いたいと思ってます。今日はありがとうございました」

第5試合


 試合前には互いに「お願いします!」と元気に挨拶しながら握手。
 ゴングが鳴ると、グラウンドでの首の取り合いから翔月が腕十字を狙うが、奈七永がエビ固めからのレッグロックに捕らえて応戦。さらにチンロックからスリーパーホールドに捕らえるが、翔月が頭を抜いてスリーパーホールド。奈七永がクラッチを切るも翔月がボディシザースへ。奈七永はがら空きの翔月の腹をひっぱたき、リバースして逆片エビ固めからリバース・インディアン・デスロック。翔月はなんとかロープに逃れる。
 奈七永はコーナーに押し込んでマシンガンチョップ。翔月もビッグブーツで応戦して突っ込んでいくが、奈七永がカウンターのサイドバスター。翔月も全力のミドルキックを打ち込んでいくが、奈七永は両手を広げて「来いよ!」と受け切っていく。翔月がなんとかミドルキックで倒してランニングニーを叩き込み、脇固めから羽折り固め。さらにロープに絡めての羽折り固めから串刺し蒼魔刀。奈七永が場外に転がり出ると、翔月は追っていって場外でのフィッシャーマンズ・スープレックスを狙う。奈七永が逆にボディスラムで投げ返し、観客席へと突っ込ませるが、翔月もハイキックで反撃。素早くエプロンに駆け上がって断崖式ダイビング・ダブルニードロップ。さらに観客席から助走をつけて放つ蒼魔刀。「行くぞオラッ!」の雄叫びに大・なつみコールが起きる。
 翔月は奈七永をリングに戻し、ロープの反動を使ったダブルニードロップ。さらにダブルニードロップ連打からコーナーに上って必殺のダイビング・ダブルニードロップを狙うが、奈七永が雪崩式ドラゴンスクリューで撃ち落とす。
 奈七永はヒザへのスライディングDからバックドロップで叩きつけてコーナーに上る。翔月が地対空ハイキックで撃ち落とし、串刺し蒼魔刀。今度はダイビング・ダブルニードロップをクリーンヒットさせるも、奈七永が被弾しながら足を捕らえてアンクルホールドに捕らえる離れ業を見せ、そのまま足4の字固めに移行。翔月は必死のロープブレイク。

 奈七永はエルボー連打から「なつみッ!」と叫びながらのラリアット。さらにナナラッカを狙うが翔月が着地してハイキック。奈七永がガードして延髄斬りを発射も、翔月がこれをガードしてサッカーボールキックからの蒼魔刀。翔月は「奈七永ーッ!」と雄たけびを上げながらマウントエルボー連打。奈七永が「奈七永じゃねーよ!」とリバースしてマウントエルボー連打。翔月は「パッショォーーンッ!」と雄たけびを上げながら自身の頬をベチベチ叩いてからマウントビンタ連打を見舞い、蒼魔刀。連続体固めで奈七永のスタミナを削っていくがすべてカウント2。翔月がバズソーキックを見舞うが、これもカウント2。
 翔月はロープに飛ぶが、奈七永がカウンターのラリアットからボディプレス。奈七永が「パッショォーーンッ!」と叫びながらビンタを連打し、クインビー・ボム。翔月がこれを2で返すと、奈七永がナナラッカで叩きつけて3カウントを奪った。

奈七永「大阪パッショォーーンッ!パッションしてますか?!パッションしてるのか?!引退まで残り3ヶ月を切りました。自分としてはパッションカウントダウン、進んでいくんですけど、なんかこれまでと同じように1試合1試合をパッション込めて闘っているので、あまり最後って思ってないし、思いたくない。でも、翔月なつみ。やっぱり13年ぶりのシングルなんですよ。ずっと一緒にやってきた13年間ではなく、全然離れていた時間のほうが圧倒的に長い13年間だったけど、やっぱり人間が成長するには13年って十分すぎるくらいの時間だと思う。昔はなんか地味で、ひょろっぽくて、全然強くなかったと思う。でも今翔月なつみは大人になって、色んな経験して、人として歩んでいる、進んでいる。パッションをこの試合でとっても感じることが出来ました。ありがとう!」
翔月「奈七永さん!13年経っても強すぎます!自分がデビューしてからすぐ怪我で引退してしまい、奈七永さんとは長い間レスラーとして闘う機会もなく、マリーゴールドに来てからもまだ2回しか闘ったこともなく。本当に今日ももちろん勝つ気で来たけど、まだまだなこともたくさんあって。自分のプロレス人生は高橋奈七永選手に教わったことが今も生きていると思ってます。本当に、それがなかったらこんなにブランクがあって、マリーゴールドに来たときももっともっと何も出来ない自分だったと思います。本当に感謝の気持でいっぱいです。だけど、奈七永さん、今日の闘いで自分も成長したところを見せられたと思う。でも奈七永さんももっともっときっとやり足りないところがあったと思うんで……引退撤回して下さいッ!(※奈七永が苦笑する中で手拍子が起きてしまう)……ダメですね、それは。すみません、調子乗りました。でもそれくらいホントにまだまだ教わりたいことがいっぱいあって。だから残りの試合も、また組まれるかわからないですけど、組まれなかったとしても1試合1試合、奈七永さんの試合をこの目に焼き付けたいと思います。本当にありがとうございました!」

 互いに向き合って座礼を交わし、その後はしっかりと抱き合ってから互いに「パッション!」と叫びながらビンタを交わした。

<試合後コメント>
翔月なつみ
「自分は13年ぶりのシングルマッチということで。他の人はどう思ってるか知らないですけど、自分はこのシングルを組んでもらうこと自体が貴重で、願っていたシングルでした。だから、もちろん結果も残したかったけど、それよりも自分が13年間一生懸命生きてきたことを高橋奈七永選手にリングの上でぶつけたいという一心で今日は臨みました。まだまだ、技術的にもすべてに於いて奈七永さんには届かないですけども、今日少しでも奈七永さんに自分のパッションが届いたら、本当に復帰してよかったと思える一戦になったと思います。今後も高橋奈七永の壁はずっとずっと高いけど、少しでも近づけるように自分もマリーゴールドで頑張っていきたいと思います。ありがとうございましたッ!」

高橋奈七永
「第4代ツインスターチャンピオン、高橋奈七永です。翔月なつみと、13年ぶりのシングル。なんか、自分はいつも今を一生懸命生きているので、そこまで振り返ったりしないんですけど、嫌が応にもこういうシングルは、きっと1つ1つが最後になっていくので胸にグっと来るものがあるんですけど、翔月なつみは多分プロレスのブランクが有るって部分で、すごく自分を出すことにまだまだ遠慮があると思う。遠慮がある内は私には勝てないし、もっともっと上にはいけないと思います。これが私からのエールだと思って。まだまだなつみのプロレス人生は続いていきますし、プロレスで必要なことは人生に必要なことなので。パッションを持って突き進んでいってもらいたい。そう思います。それがなつみに望むことだよ!パッション!」

第6試合


 ゴングを待たずに詩美がボジラを奇襲してゴング。コーナーエルボーを連打してドロップキックもボジラは倒れず。ならばと詩美は串刺しラリアットを狙うが、ボジラが回避して串刺しスプラッシュ。場外にへとなだれ込んで詩美を観客席へと叩き込む。
 ボジラが詩美をリングに上げてヘアホイップからコーナーでの顔面踏みつけ。さらにロープに振ってダブルチョップで倒し、野崎にタッチ。
 野崎はロープ貫通ビッグブーツからおしゃれキック。セコンドのCHIAKI&松井&メガトンも加わってDarkness Revolution全員で記念撮影。さらに顔面バーン!からキャメルクラッチで捕らえるもMIRAIがカット。野崎はロープに飛ぶが、詩美がカウンターのドロップキック。MIRAIにタッチを求めるが、ボジラが妨害して野崎とともに詩美にストンピング連打。詩美もカウンターの無双を決めてMIRAIにタッチ。
 MIRAIは野崎にエルボー連打からコーナーに振って串刺しラリアットを発射。これをかわした野崎だったが、MIRAIがロープに飛んでショルダータックル。さらにバックドロップを狙うが、野崎がトラースキックからビッグブーツ。続けてスリーパーホールドも、MIRAIが首投げで切り返してスリーパーホールド。さらにロープに飛んでラリアットを狙うが、野崎がビッグブーツで撃ち落とす。ならばとMIRAIはバックエルボーも、野崎が顔面に右ストレートを叩き込んでマウントエルボー連打。MIRAIもリバースしてマウントエルボー連打。さらに後頭部へのトラースキックからザキゴェを見舞い、ボジラにタッチ。
 ボジラはMIRAIをコーナーに振って串刺しスプラッシュ。さらに串刺しショルダータックルを連打し、セントーンで追撃。さらにミドルキックを発射も、キャッチしたMIRAIが変形ドラゴンスクリューから低空ドロップキック。詩美にタッチ。
 詩美はボジラにスライディング・ラリアットからエルボー合戦へ持ち込む。互いにロープに飛んでのラリアットで打ち合って行くが、ボジラがカウンターのショルダータックルで吹っ飛ばす。ボジラはエプロンに逃れた詩美をトップロープ越しのブレーンバスターで叩きつけ、串刺しラリアットを狙う。これをキャッチした詩美がコウモリ吊り落としで叩きつけて逆転の狼煙を上げる。
 詩美がロープに飛んでラリアットを狙うが、ボジラがレフェリーを盾にして詩美の動きを止め、ラリアット。レフェリーが昏倒する中、野崎がイスを持ってリングへ。MIRAIが止めに入り、野崎のイス攻撃をボジラに誤爆させようとするも失敗。しかし、詩美&MIRAIがサンドイッチ式ラリアットを見舞うことに成功し、ボジラへダブルバックドロップ。
 詩美がハイジャック・ボムを狙っていくが、着地したボジラがビッグブーツ。詩美も即座に投げっぱなしジャーマン・スープレックスでやり返し、串刺しラリアットから再びハイジャック・ボムを狙う。またもボジラが着地し、詩美を担ぎ上げてコーナーへのやり投げ。さらにハリケーン・ドライバーから野崎のノアール・ランサー、ボジラのパワーボムと決めるもMIRAIがギリギリでカット。
 CHIAKIがレフェリーの気を引いている間に野崎が詩美の脳天をイスでぶん殴り、ボジラがドリル・ア・ホール・パイルドライバーでぶっ刺して3カウントを奪った。

野崎「いやぁ~、やっぱりボジラは最強だねえ!今日の試合、見てたでしょ?林下詩美、全然歯が立たないじゃん(笑)見えるよボジラ!貴女の腰に、ベルトが見えるよ!次期ワールドチャンピオンは、ボジラだ!」

 ボジラが真紅のベルトを肩にかけ、詩美を見下ろしながらマイクを取る。

ボジラ「詩美!またお前に勝ってしまったな。お前のワールド・チャンピオンとしての日々はすぐに終わる。私がこのベルトをもらいうけることになるのだからな」

詩美「……今日は、今日は負けたよ。ボロボロだよ。でもタイトルマッチは絶対に、絶対に負けねーよ。私が防衛してやる」

 詩美&MIRAIが退場していき、改めて野崎がマイクを取る。

野崎「はい!改めまして、大阪の皆さん、我々がDarkness Revolutionです!ほんとに絶好調だね、ウチら。何回もウチらが締めてるかもしれないけど、これからも永遠に我々がここマリーゴールドのリングで最後を締めてやる。皆さん、覚えて帰ってね?ちなみに、(締めの言葉を)知ってるよって人いる?あっ、ちょっとずつ増えてるね。次の大阪、ボジラはチャンピオンになって我々が帰ってくるんでね。そのときは今日覚えた言葉で大合唱しましょう。ということで!Darkness Forever!」
ボジラ「Dark Darker Darkest!」

<試合後コメント>
林下詩美&MIRAI
詩美「ダメだ……大切なタイトルマッチ前に3獲られた……。すげーボロボロだよ。前哨戦、まだベルトかけてもないのに。ボジラ、今日は私が負けたけど、タイトルマッチ、ボジラ、お前にもダークウルフなんちゃら?お前らには好き勝手させねえ。絶対にこのベルト、私が守る。お前になんて渡さない」
MIRAI「後楽園でボジラに負けてしまって自分はこの真紅のベルトの挑戦権はありません。けど、あの試合以降、この真紅のベルトに近い状態での試合が増えています。近くにいればいるほど……やっぱり、欲しい。自分、よそ見する気もないんで。そのベルト、自分もずっと狙ってます」

<試合後コメント>
ボジラ
「詩美がチャンピオンでいられる日も残り僅かだ。今日は私が詩美からピンを獲った。次に詩美からピンを獲るのは3月30日の後楽園ホール!それが新しい時代の幕が上がる合図だ。私が真紅のベルトを巻く姿を楽しみにしていろ」

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