【試合詳細】4・27 スターダム横浜BUNTAI大会 【ワールド】舞華vs渡辺桃 【ワンダー】安納サオリvs羽南 【IWGP女子】岩谷麻優vsSareee 【ゴッデス】鈴季すず&星来芽依vs葉月&コグマvsAZM&天咲光由vsスターライト・キッド&琉悪夏 アジャコング&伊藤薫vs中野たむ&なつぽい
『家出レスラー presents ALL STAR GRAND QUEENDOM 2024』
日程:2024年4月27日(土)
開始:15:00
会場:神奈川県・横浜BUNTAI
観衆:2735人
▼シングルマッチ
[STARS]○向後桃
6分11秒 ネクターピーチ
[God‘s Eye]●八神蘭奈
▼タッグマッチ
[COSMIC ANGELS]○水森由菜/さくらあや
vs8分57秒 TPサンシャイン→片エビ固め
レディ・C/●梨杏
▼フューチャー・オブ・スターダム選手権試合
【王者/大江戸隊】○吏南
8分57秒 ダイビング・ダブルニードロップ→片エビ固め
【挑戦者/COSMIC ANGELS】●玖麗さやか
※第10代王者が8度目の防衛に成功。
▼小波STARDOM復帰戦 6人タッグマッチ
[God‘s Eye]朱里/○小波/壮麗亜美
11分49秒 トライアングルランサー
[E neXus V]ジーナ/●月山和香/HANAKO
▼ハイスピード選手権試合4WAYバトル
【挑戦者/Queens Quest】○上谷沙弥
6分58秒 フランケンシュタイナー→エビ固め
【挑戦者/大江戸隊】●フキゲンです★
※第25代王者が初防衛に失敗。上谷が新王者となる。
※あと2人は【王者/God‘s Eye】鹿島沙希、【挑戦者/STARS】飯田沙耶
▼スペシャルシングルマッチ
[E neXus V]▲白川未奈
9分32秒 無効試合
[大江戸隊]▲刀羅ナツコ
▼スペシャルタッグマッチ
[COSMIC ANGELS/meltear]●中野たむ/なつぽい
16分59秒 ダイビング・エルボードロップ→体固め
[ジャングル・ジャック]○アジャコング(超花火)/伊藤薫(伊藤道場)
▼ゴッデス・オブ・スターダム選手権試合 4WAYバトル
【王者組/CRAZY STAR】鈴季すず/○星来芽依
11分16秒 チェックメイト
【挑戦者組/大江戸隊/YoungOED】スターライト・キッド/●琉悪夏
※第31代王者が2度目の防衛に成功。
※あと2組は【挑戦者組/STARS/FWC】葉月/コグマ、【挑戦者組/Queens Quest/02line】AZM/天咲光由
▼IWGP女子選手権試合
【王者/STARS】○岩谷麻優
20分26秒 二段式ドラゴン・スープレックス・ホールド
【挑戦者】●Sareee(フリー)
※第3代王者が5度目の防衛に成功。
▼ワンダー・オブ・スターダム選手権試合
【王者/COSMIC ANGELS】○安納サオリ(フリー)
21分24秒 スペシャル・ポテリング
【挑戦者/STARS】●羽南
※第20代王者が2度目の防衛に成功。
▼ワールド・オブ・スターダム選手権試合 変則3本勝負
【王者/E neXus V】○舞華
2-1
【挑戦者/大江戸隊】●渡辺桃
※第17代王者が4度目の防衛に成功。
<1本目>
【王者/E neXus V】●舞華
14分14秒 ピーチサンダー→片エビ固め
【挑戦者/大江戸隊】○渡辺桃
<2本目>
【王者/E neXus V】○舞華
12分37秒 みちのくドライバーII→片エビ固め
【挑戦者/大江戸隊】●渡辺桃
<3本目>
【王者/E neXus V】○舞華
12分37秒 旋回式みちのくドライバーII→KO
【挑戦者/大江戸隊】●渡辺桃
横浜BUNTAIこけら落としの死闘を制し舞華が赤いベルト防衛!IWGPを防衛した岩谷へ藤本つかさが宣戦布告!キッドが大江戸隊追放!アジャがスターダム初降臨!
第0試合 ①
ゴングが鳴ると手4つからヘッドロック、グラウンドでの首の取り合いからクリーンブレイク。
向後が低空ドロップキックを見舞うと八神がエルボー連打からドロップキックを連打。受けきった向後がドロップキックでお返し。向後はボディスラム3連発から串刺しエルボーを放つが、かわした八神が串刺しバックエルボーからドロップキック。さらにミドルキック連打で倒して串刺しジャンピングミドルからサッカーボールキック。続けて八神が腕十字を狙うが向後がロープブレイク。
ロープに振ろうとする八神だったが、向後が変形コブラツイストで切り返す。さらに向後が619から投げようとするが、八神がバックスライド、スモールパッケージ、スクールボーイを丸め込みで粘ってからドロップキック。
八神はハイキックを放つが、向後がかわしてトラースキックを叩き込み、ネクターピーチで3カウント。
第0試合 ②
レディとさくらの対面でゴング。ロックアップで組み合うもレディはビクともせず。さくらはエルボー連打から足を取ってヒザ十字。レディが余裕を持って切り返しフロントネックロックに捕らえる。
レディは「横浜BUNTAI!回すぞ~!」と軽々ジャイアントスイングで15回転。さくらは目を回しながらもエルボーを放っていき、さらにミドルキック連打から串刺し後ろ回し蹴り。水森にタッチ。
水森はレディへダイビング・クロスボディからギロチンドロップ。続けてショルダータックルの真っ向勝負となり、これを制したレディがチョークスラムを狙う。水森は振り払ってショットガンドロップキック。レディが梨杏にタッチ。
梨杏は水森に怒涛のドロップキック連打。さらにガムシャラなエルボー連打からロープに飛ぶが、水森がキャッチしてボディスラム。続けてスライディング・ラリアットを発射も、かわした梨杏が低空ドロップキック。梨杏がフィッシャーマンズ・スープレックスを狙うも、水森がが振り払ってチョップ。梨杏はティヘラで放り捨て、飛び込んできたレディがビッグブートで追撃。レディが梨杏をアトミックドロップで投げ落とす連携攻撃を見せた後、梨杏がフィッシャーマンズ・スープレックス・ホールドもカウントは2。梨杏は丸め込みからガムシャラなエルボー連打。水森が強烈なエルボー一発でふっ飛ばし、ショートレンジ式ラリアット。すかさずさくらが飛び込んできてさくらのサッカーボールキック+水森のスライディング・ラリアットラリアットの同時攻撃。最後は水森がトロピカル☆ヤッホー!プレスからトロピカル☆スマッシャーで叩きつけて3カウントを奪った。
試合後には映画『家出レスラー』の特別プロモ映像が流された。
第1試合
ゴングが鳴ると、ロックアップからリストの取り合い。ヘッドロックからグラウンドでの首の取り合いを経て玖麗がエルボー猛連打。さらにドロップキックを発射も、吏南がかわして逆に低空ドロップキック。
吏南はヘアホイップで幾度も放り捨てていき、コーナーでの顔面踏みつけからボディスラム、脇固めと攻め込む。
ブレイクした玖麗は痛む腕でエルボー連打。吏南は「効かねえよ」と顔面にブートで返すが、玖麗はスワンダイブ式アームドラッグからのドロップキックで反撃の狼煙を上げる。
玖麗はコーナーに振って串刺しドロップキック、ボディスラムと続け、エルボー連打。吏南も真っ向から受けて立って足を止めての打ち合いとなり、玖麗がドロップキックも吏南が払腰で反撃し、貫通ビッグブート。吏南がロープに飛ぶが、玖麗はカウンターのドロップキックからフィッシャーマンズ・スクリュー。さらに不知火のような技を狙うも吏南がプッシュして抜け出し、ハイドレンジアに捕らえる。玖麗はなんとかロープに足をかける。
吏南はダイビング・ダブルニードロップを放つも、かわした玖麗がスピアーで着地狩り。さらに不知火式のダイヤモンドカッターを炸裂させ、気迫のエルボー連打。吏南は「ナメんな!」とブートでふっ飛ばし、フィッシャーマンズ・スープレックス・ホールド。玖麗は丸め込みの連発で粘りに粘るが、吏南がリバース・スープレックスからダイビング・ダブルニードロップを突き刺して3カウントを奪った。
吏南「横浜BUNTAI!スターダム1試合目、この17歳の吏南様が8度目の防衛に成功したぞ!おい玖麗!お前の気持ちの強さは認めてやるけど、私に勝ってベルトを巻くなんて一億万年早いんだよバカヤロー!お前がもっと強くなったときに闘ってやるよ。じゃあ今日は第1試合で大江戸隊の私が勝って、メインイベントで渡辺桃が勝って大江戸隊で1日終わる日なんで。お前ら楽しめッ!」
<試合後コメント>
玖麗さやか
「フューチャー、届きませんでした……!今日絶対に吏南さんから3獲るって決めて、この1週間、もっと前から、挑戦が決まったときから、頑張ってきたけど、全然届きませんでした。でも気持ちの強さだけは吏南さんに届いたと思います。絶対もっともっと欲しくなりました。絶対私が吏南さんからフューチャー獲るって決めました!それまで諦めません」
――新技の不知火式のダイヤモンドカッターは狙っていた?
「ずっと出すタイミングは狙っていて、先週も自力勝利を狙って出そうとしたんですけど、出せなくて。これからもっと強くなるために出していきたいと思います。もっと高さが出て精度が上がったら私のフィニッシャーになるかもしれないと思っています」
――技名はあるのでしょうか
「特にはまだ無いんですけど……ダイヤモンドカッター?です」
吏南
「あぁ~危ない!8度目の防衛成功!横浜BUNTAIの1発目のフューチャー、スターダムの明るい時代を見せるにふさわしい試合だったんじゃないかなと思いつつ。玖麗さやかとはまだまだレベルが違う。やってきた数も全然違う。だから負けるわけには行かないし、これからも負けない。けど、今日はハイドレンジアで決めようと思ってたけど、あれを最後エスケープされたのはアイツの気持ちの強さだと思う。まだ私も負けないけど、玖麗だけじゃなくて他の若手もスターダムの若手も今日の試合を見て悔しい思いを持ってくれたらいいのかなと思うっすね~。最後メインで渡辺桃が勝って今日は横浜BUNTAIこけら落とし、大江戸隊の1日です。以上ッ!」
第2試合
小波とジーナの対面でゴング。
小波が自ら寝てグラウンドに誘い込む。ジーナが組み合っていき、パワーではジーナが、テクニックでは小波が勝る攻防を展開。これを制した小波が「スターダム、ただいまっ!」とサッカーボールキックを叩き込むと、場内から大喝采が起きる。小波がロープに飛ぶも、ジーナがキャッチして十数回転ぶん回してからのサイドバスター。月山にタッチ。
月山はジーナとの合体ヒップドロップを見舞い、さらにお尻を叩きながらヒップアタックをアピール。小波はその尻をミドルキックで蹴っ飛ばし、尻にストンピングを連打してから朱里にタッチ。
朱里は月山にサッカーボールキックを連打。串刺しニーリフトからハーフハッチ・スープレックス、腕十字と連撃。壮麗にタッチ。
壮麗は月山にアトミックドロップ。ロープに飛ぶが、月山がロープを使ってのコンプリートショットで切り返してHANAKOにタッチ。
HANAKOは壮麗をビッグブートでふっ飛ばし、串刺しスプラッシュからニードロップ。さらにアルゼンチン・バックブリーカーを狙うが、壮麗が振り払ってショルダータックル合戦を挑む。幾度も正面衝突を繰り返した末に壮麗が打ち勝つが、即座に起きたHANAKOがショルダータックルでなぎ倒してお返し。HANAKOはジーナにタッチ。
ジーナは壮麗にティヘラから胸板に強烈なチョップ。壮麗も逆水平チョップで応え、真っ向からの打ち合いに。ジーナが連打で打ち勝つも、壮麗はダブルチョップ一発で逆転し、ブレーンバスター。小波にタッチ。
小波はフィッシャーマンズ・スープレックス・ホールドからコンビネーションソバットを放っていくが、ジーナがキャッチして担ぎ上げる。月山にタッチ。
月山が小波にミサイルキックを叩き込み、串刺しヒップアタック連打。さらに極楽どんを狙うが、小波が腕を巻き取って腕十字へ。月山が上から潰して丸め込むも、小波が脇固めで捕らえつつダブルアームバーへ。これはHANAKOがカットし、ジーナとともに連携。さらにHANAKOが月山を前落としで小波に投げ落とし、月山が極楽どん。
月山がリストクラッチ式の投技を狙うが、小波が脇固め。両足で左足+首を、両手で右腕を固める複雑なジャベから丸め込み、さらにジャーマン・スープレックス・ホールド。さらに飛びつき腕十字を狙うが、月山がオースイ・スープレックスで切り返す。救援に来たHANAKO&ジーナを朱里&壮麗が食い止め、2人で月山を肩車したところに小波がミサイルキック。さらに小波が飛びつき式の腕固めで捕らえてタップアウトを奪った。
<試合後コメント>
朱里&小波&壮麗
小波「スターダム、BUNTAIこけらおとし、ありがとうございました!」
朱里「小波完全復活~♪おめでと~!」
壮麗「おめでとう!」
小波「ありがとう!めっちゃ嬉しいです! このGod‘s Eyeのメンバーとこうやって戻ってきた日にできるっていうのは、今後の新しいスタートでもあるし、スターダム今からもっともっと盛り上げたいと思うので。God’s Eyeが筆頭となって、スターダムをこれからも盛り上げていけたらなと思います。まずはゴールデンウィークシリーズ、このまま全勝しましょう!」
第3試合
ゴングが鳴ると、やる気満々で組み合おうとする3人を鹿島が遠巻きに見つめる。
3人が手4つで組み合うと、鹿島はなんとかその輪に入ろうとするも入れてもらえずしょんぼり。フキゲンがエア煙草を吹かす中、上谷&飯田がダブルドロップキック。
上谷と飯田がロープに飛びながら互いの攻撃をかわしあうスピーディな攻防を展開。飯田がタックルでこれを制すも、上谷は低空ドロップキックで反撃。両者のドロップキックが空中で相打ちとなり、互いににらみ合う。
そこへフキゲンと鹿島がリングになだれ込んできてそれぞれに丸め込み。フキゲンは飯田に拝み渡りからのアームドラッグ。勝ち誇るフキゲンの後頭部に上谷がスライディング・ラリアットキック。さらに飯田へ串刺しニーから低空ドロップキック。飯田は逆水平チョップを連打からマシンガンチョップに移行して上谷を圧倒。さらにフライング・ラリアットを狙うが、かわした上谷が飛びついて鎌固め。フキゲンはその2人の上に座って東スポを読み始める。
東スポを読み終わったフキゲンがきちんとたたんでから2人をひっぱたくと、上谷&飯田が協力してフキゲンの排除にかかる。フキゲンは2人の攻撃を上手く誤爆させて重ねたうえでセントーン。さらに「ブレーンバスターデース★」と飯田を投げようとするが、飯田が抵抗すると回転エビ固めへ。そのさなかに上谷が割り込んできてフキゲンに横入り式エビ固め。飯田が入ってきて上谷にブレーンバスターからラリアットを狙うが、上谷がカウンターのスピンキック。さらに旋風脚を発射も、かわした飯田が飯田橋。
この激しい攻防を遠巻きにそっと見守っていた鹿島がカットに入り、上谷に起死回生。これはフキゲンがカット。鹿島がフキゲンに起死回生。これは飯田がカット。飯田が鹿島にスライディング・ラリアット、フキゲン、上谷にラリアット。飯田が上谷にラリアットを発射も、かわした上谷がフキゲンに向かう。フキゲンが後方回転エビ固めを狙うが、これを読み切った上谷がウラカン・ラナで押さえ込んで3カウントを奪った。
嬉しそうにベルトを掲げる上谷に対し、鹿島は握手を求め、両手で上谷の手を握って深々と頭を下げる。
そのままベルトを上谷の腰に巻いてやる……かと思いきや、途中で持ち逃げを巡って逃走。流石にこれは見過ごせなかった朱里&壮麗が押し留める中、上谷が鹿島を折檻した。
<試合後コメント>
飯田沙耶
「死ぬぞコラ!息が……。あっしは1vs1で闘いたかったんだけどさ、ちょっと上谷に不覚にも獲られてしまって悔しいね。このままじゃ終われないから、希望通り私は1vs1でまた上谷に挑戦してやるよ。もっと鍛錬してくるから待ってろ!」
鹿島沙希&朱里
(※朱里が暴れる鹿島を担ぎながらコメントスペースに登場)
鹿島「返して!返して!痛い痛い痛い!なんで連れて帰るんスか?!」
朱里「しょうがない。しょうがないよ」
鹿島「盗まれたんスよ!ベルト!いいんスか?!」
朱里「よくないけど……」
鹿島「God’s Eyeからベルト1つ盗まれて流出しちゃったんスよ?!いいんすか?!なにやってんスか?!」
朱里「え……なんか怒られてる」
鹿島「なんで引き剥がしたんスか、無理やり!あれで取り返せたかも知れないのに!負けてないし!」
朱里「まあ、でも……」
鹿島「なにやってんスか?!流出しちゃったじゃないですか!朱里さぁん!亜美ちゃんも!ちょっと集合!」
朱里「お、おぅ……」
上谷沙弥
「はい!獲りました!ハイスピードのベルト!そして見てください、この赤いコスチューム。色々な意味を込めてこのコスチュームを作りました。そして皆さん、見ましたか?新しいハイスピード!デカくて動ける、新しいハイスピード像を作っていきますよ!今までの固定概念、全部ぶっ壊してくんで。これからのハイスピードチャンピオン・上谷沙弥をお楽しみに!」
第4試合
試合は早々に場外戦となり、白川が大江戸隊の面々に痛めつけられる立ち上がり。戦いの場がリングに戻るとナツコがヘアホイップから顔面ウォッシュ。ナツコがラリアットを狙うも、白川はコルバタ式河津落としからナツコのヒザへのエルボードロップを連打。早速足4の字固めを狙うが、ナツコが振り払って場外に落とす。
場外では大江戸隊のセコンド陣が白川を袋叩きに。リングに戻してナツコがセカンドからのフロッグ・スプラッシュ。さらにブレーンバスターからのセントーンを放つも、白川がかわしてレッグロールクラッチから入る変形監獄固め。さらにニークラッシャー、ローキックと連打してからコーナーに振るが、ナツコが足が痛んで走れず倒れてしまう。
勝機と見た白川がロープに飛ぶが、ナツコはレフェリーを盾にして目眩ましし、ラリアットからキャノンボール。さらにラリアットを狙うが、白川がカウンターのローリングエルボーから腕へのカーフ・ブランディング、インプラントDDTと連撃。さらにナツコの蹴り足をキャッチして足4の字固めに捕らえる。ナツコは毒霧噴射で脱出しハリケンドライバーからスワントーンボムを発射。これをかわした白川がグラマラス・コレクションMINAで捕らえるも、ナツコがレフェリーを蹴飛ばしたためカウント3は入らず。
無法地帯となったリングに琉悪夏が入ってきて2人で袋叩きにしようとする。ここへ、突如テクラが飛び込んできてナツコの鉄パイプを取り上げる。続けて白川を救出……するかと思いきや、白川の脳天に一撃
テクラ「スターーーーーダーーーーーーム!!テクラは戻ってきたよ!本当にほんとは開いたかったんですけど、残念ながらテクラはちょっと忙しかったネー。どした?おっぱいさん?テクラはE neXus Vなんかにゃ入らないよ。」
ナツコ「おい、アリさんマークの海外かぶれ。テクラの英語がちゃんと聞き取れたか?私が翻訳してやろうか。白川、お前は私にアリとキリギリスの話を出したな。でもお前の中じゃアリは一生懸命働いて報われないかも知れないが、ここは童話じゃねえ!現実だ!お前みたいにな奴がなにいっても報われない。最初に言ったろ?お前のこと踏み潰してやるって。利用させてもらったよ」
テクラ「未奈、私は私のやりたいことをやりたいようにやる。そのために、そして新しいスターダムを創っていくために私は帰ってきた!この大江戸隊のメンバーとして!」
ナツコとテクラが抱き合い、一緒に退場していった。
<試合後コメント>
刀羅ナツコ&テクラ
ナツコ「ヘイヘイヘイ。テクラ!ウェルカム・トゥ・オーエドタイ!」
テクラ「センキューベリマッチ!コレカラヨロシクオネガイシマス!ナツコはとてもクール!鉄パイプでぶん殴る姿とか最高。あの金網戦も最高にクールでインスパイアを受けた。これから大江戸隊で最高のビジネスを一緒にやっていきましょう」
ナツコ「OK!でもビジネスパートナーじゃないよ。一生涯友達としても仲間としてもやってこーぜ!」
テクラ「スゴーイ!楽しみ!」
ナツコ「じゃあ行くか。今日は飯食って帰ってるか」
テクラ「なんか飲もう。ビア~?」
ナツコ「ビア?OKOK!」
テクラ「バイバ~イ♪」
第5試合
たむとアジャの対面でゴング。
たむがローキックを見舞っていくもアジャはビクともせず。逆に強烈な逆水平チョップ、サッカーボールキックでたむを一気にレッドゲージまで追い込む。
代わる伊藤はたむを頭からコーナーに突っ込ませ、たむのエルボー連打の真っ向から受けても涼しい顔でラリアット。たむが全身でぶつかるショルダータックルを放つも、伊藤は一歩も動かずたむをふっとばす。アジャ&伊藤が2人で向かっていくと、たむは足を絡め取って2人同時の丸め込み。なつぽいにタッチ。
なつぽいは「上げるぞ!」と伊藤をジャーマンで投げようとするが、豊満なお腹周りに対してなつぽいの腕が短くてクラッチできない。なつぽいはダイビング・クロスボディから腕十字を繰り出すが、伊藤が腕力だけでなつぽいを持ち上げてバスター。さらにフットスタンプを発射も、なつぽいが必死に逃げ回る。伊藤は串刺しラリアットから裏投げを狙うが、なつぽいが振り払ってエルボー連打。伊藤が耐えてパワーボムを狙うが、なつぽいが回転エビ固め。再び「上げるぞ!」とジャーマンを狙うも、クラッチできない。ならばとたむが加わって2人でクラッチ。合体バックドロップを狙うも伊藤が後ろに他怒れこんで圧殺。改めて2人を同時にセントーンで圧殺し、場外に逃れた2人へリング内からドロップキック。
伊藤はなつぽいにフットスタンプを見舞ってからセントーンを発射。続くフットスタンプをかわしたなつぽいが後頭部へのソバットを叩き込み、コーナーに上る。アジャがカットし、伊藤がなつぽいに雪崩式バックフリップ。アジャにタッチ。
アジャはなつぽいにブレーンバスターを狙うが、たむがカット。2人でブレーンバスターを狙うが、アジャが2人まとめてブレーンバスター。meltearは合体ヘッドハンターから後頭部へのダブルのソバット。たむが水面蹴りから側転ダブルニードロップ。ロープに飛ぶが、アジャがカウンターのラリアット。
たむが起き上がってアジャの顔面に左右のビンタを連打。アジャはビクともせずに受けきり、強烈な掌底一発でたむをダウンさせる。アジャがブレーンバスターを狙うと、たむは背面着地してタイガー・スープレックスを狙う。アジャが振り払ってタックルも、たむはこれを伊藤に誤爆させ、2人を場外に放り出すことに成功。
なつぽいがプランチャで飛んでいくも、アジャ&伊藤が軽々キャッチ。そこへさらにたむが飛んでいくことで巨木群をなぎ倒す。
たむはアジャにバイオレット・シューティング3連打。コーナーに上がってたむがデスティニーハンマー、なつぽいがフェアリアル・ギフトを放つもアジャは軽々返してコーナーに上る。たむは雪崩式ジャーマン・スープレックスでアジャを投げきり、正面からのバイオレット・シューティング。なつぽいのトラースキック+たむのタイガー・スープレックスの合体攻撃が決まるもカウントは2。たむはバイオレット・スクリュー・ドライバーを狙うが、アジャが振り払ってバックドロップ。さらに垂直落下式ブレーンバスターで突き刺すもカウントは2。アジャは裏拳を発射も、かわしたたむがスピンキックからアンドロメダを狙うも伊藤がカット。
meltearが伊藤をロープに振るが、伊藤がランニング・クロスボディで2人まとめて圧殺。アジャが一斗缶でたむ、なつぽいの頭をぶん殴り、アジャがたむを高速バックドロップで叩きつける。これをたむが2で返すと、アジャは驚愕の表情。
アジャ&伊藤はmeltearにサンドイッチラリアット。伊藤がなつぽいに裏投げ、アジャがたむにバックドロップを見舞う競演。さらに伊藤がなつぽいにダイビング・フットスタンプ、アジャがたむにダイビング・エルボードロップを見舞う競演。アジャがたむから3カウントを奪った。
アジャは、倒れ伏すたむの前で寝転ぶと、たむがよくやるあざといアイドルポーズ。伊藤もなつぽいとガッチリ抱き合った。
<試合後コメント>
中野たむ&なつぽい
たむ「ごめん、なっちゃん……」
なつぽい「泣かないでたむちゃん」
たむ「ごめん!私、本当に悔しいッ!目が覚めた。今まで復帰してからスターダムのためとかコズエンのためとか、さくらとか玖麗とかゆなもんのためにとか頑張ってきたけど、自分のこともちゃんと出来てないやつが大切なものを守れるわけ無いってこと。今すごく悔しい。私はもう1回夢を追いたい!自分のために闘いたい!ワガママに自分のために闘っても、いいかな?」
なつぽい「たむちゃん!いいんだよ!たむちゃんはたむちゃんの闘いしていいんだよ!ぽいもぽいの闘いするし、コズエンみんなそれぞれ自分の闘いする!そうしながらコズエンをみんなで守ってくんだよ。たむちゃんは優しいからみんなに気を使ってるかも知れないけど、いいんだよ、たむちゃんはたむちゃんの闘いして!ぽいも頑張る!ぽいも悔しい!一緒に頑張ろ!」
たむ「ありがとう」
なつぽい「アジャさん、伊藤さん、今日はスターダムのリングに上ってくださって本当にありがとうございました!こんなに悔しい思いしたの、meltearでこんなに悔しい思いしたの、去年のベルト落としたときぶりじゃない?meltearはここから這い上がります。伊藤さん!今のなつぽい、どうでしたか?でもまだまだ今日はぶつけたりなかった気がする!もっともっと出来るもん!また是非チャンスください!アジャさん、伊藤さん!ばいぽい!」
たむ「ばいぽいってなに?アジャ!アンタの首、絶対に掻っ切ってやる!覚えとけ!」
アジャコング&伊藤薫
アジャ「やっぱり特に今日は超ビッグマッチってことで入ってくる雰囲気からなにからすごいいいものを作り上げてくれて。選手のテンションを上げるような環境づくりをしてもらって。お客さんたちも『さてどうなることか』と出来上がった状態でやらせてもらったんで、すごく楽しくやれました。ただ、別に特にいつもと変わるとか、『スターダムだからこうだ』って意気込んだ気持ちは全く無いです。私はどこに行っても私なので。いつどこでやろうとも、世界中のどこに現れようとも、アジャコングはアジャコングでしかないので。そういった中で、見てる方々がどう見たかは見てる人たちが判断してくれればいいです。対戦相手に関してはまるっと初めてだったんで何をしてくるのか分からなかったんですけど、ただそれもやっぱり長いことやって、色んなタイプのいろんな選手、何千人とやってきてるので、似たような引き出しはいくらか持ってるので。本人たちのことは知らなくても似たような引き出しを開けて対処はできたなって。でも正直言って、思ったよりやるなと思いました。ナメてリングに上がることは絶対にないけど、体格差もあるし、いかがなもんかなと思う部分が無いわけではなかったけど、当たりの強さとかいうものはかなりの。なんせ、スターダムのトップを張ってる人たちなわけでしょ?ってことは下手な若手のチャレンジマッチではないわけですから。だからこっちも、目一杯の、100%、120%で潰しに行かせてもらいましたし。なので最後も畳み掛けたねえ、最後も(笑)あの畳み掛けが出せるのがわ我々のなせる業でもあるし、あそこまで出さなければならなかったっていう部分もあるんですけど。多少お客さんへのサービスもありましたよ?新しい会場、デカい会場で、空からアジャコングが降ってくるってのもね。最近楽して(コーナーの)2段目からしかやりませんでしたけど、3段目からアジャコングが降ってきますよってのも。それもこのBUNTAIに対する……今まで散々やってきたこの文体でね、3段目から降ってきましたから。久々の文体で3段目からやりましたよ。2段目から行こうかなって一瞬思って躊躇したんですけど、『いや、最後は上から行こう』と。だから余計相手も痛い思いをしたと思いますけど、まあそれも私たちのプレゼントだと思っていただければ。最後相当悔しかったんだと思うし。でも私は逃げも隠れもしませんし、状況が合えばいつでもスターダムのリングに上がることはやぶさかでないので。どーぞ、会社と交渉するなり、スターダム自体も『こんな勝ち逃げ許さねーぞ』っていうなら、誰でも送り込んでくださいよ。ただ言っときます。若干最近忙しいんで、スケジュールのオファーは早めにくださいね。急に来てもなっかなか出来ねーのよ。昨日もアメリカから5月の日程(の伺い)とか来て。5月は全部埋まってるって。せめて2~3か月前にはオファーを頂きたいなと。最近忙しいんですよ、アジャコング。若手並みに働いてるんで(笑)だからどんどん元気になってる」
伊藤「自分も全然ホントにスターダムと無縁だと思うし、キャラ的にもスターダムに上がるキャラでもないと思うんで。今回はなつぽいから熱いエールをもらって出ることになったんですけど、ホントにスターダムさんのBUNTAIこけら落としで、文体には全女の頃に何度か上がってますけども、そこの新しくなったこけら落としが出来るってのがスゴイと思うし。自分も伊藤道場で選手も一般の子も教えながらやってる中でこんなとこで試合できるって滅多にないんで、本当にありがたいなと思います。なつぽいもちっちゃいんですけど、自分はなにか1つでも誰にも負けないものがあればいいなと思って。気も強いですし、向かってくるし。私は今日ガッツリ105kg乗りましたね」
アジャ「乗ってたねぇ~(笑)」
伊藤「乗ったけど生きてるから。『プロレスラーなんだなあ』って。そこは1つの成長かなと思いますし、ちっちゃいけど、プロレスっていろんな選手がいて面白いと思うし、みんながみんな同じプロレスをしないから面白いと思うから。またチャンスがあったらいろんな闘いをしてみたいと思いました」
アジャ「デカけりゃいい、小さけりゃ悪いじゃないしね。小さいなら小さいなりにやればいい。ただ1つ共通して言えることは、きちんと受け身が取れる選手はなにをしても壊れないから。彼女たちはそれだったからこそ私たちは、やらないと獲れなかったってもあるからあそこまでやらせていただきました。(たむ&ぽいのコメントの)最後の方で泣き叫んでる声が聞こえましたけど、なんか『自分の闘いをして良いのかな?』って。自分の闘いをしないと意味ないでしょ、プロレスラーは。色んなチームとかありますけど。私たちも今日懐かしいお客さんから『ジャングル・ジャック!』なんて声が聞こえましたけど(笑)」
伊藤「アジャさんは『どこのリングに上ってもアジャコングはアジャコング』って言われてましたけど、私も記者会見で言ったんですけど、『伊藤薫はどこに行っても伊藤薫だから伊藤薫の闘いをする』ってとこはジャングル・ジャックの教えなのかなと」
アジャ「ジャングル・ジャックは『自分の身は自分で守れ』って教えてましたからね(笑)私は自分の身しか守れないので、伊藤ちゃんも自分の身は自分で守りなさいよって教えてましたから」
伊藤「『やり返してから帰ってこい!』って言われてました(笑)」
アジャ「『やり返すまで帰って来るな』って言ってました。帰って来て欲しくなかったんでね(笑)中野さん(※ブル中野)と真っ向からぶつかりたくなかったし……。やり返すまで帰ってくるな、絶対に相手に引くなってことだけが教えでしたからね。で、『相手の前で絶対泣くな』って」
伊藤「そうですね。『控室で泣いていいからここで泣くな』って」
アジャ「そう。相手の眼の前では絶対泣くなって。そういう教えしかしてなかった。要は自分のことは自分で守るしか無いし、自分が上がるためには自分のこと考えるしか無い。自分の背中を見せることでみんなが付いてくるってことはあると思うんで。『みんなで仲良くやりましょう』って言葉で言うよりは、テメーの背中を見せることが一番重要じゃないかなと。キャリアの長い私たち年寄から1つアドバイスだね。すごく楽しかったし」
伊藤「2人で組むってあんまりないですからね。タッグってまず無いですから」
アジャ「こないだもあったけど、タッグで組むってのは本当に久しぶりだね。まあいつどこで組んでも長年培ってきたもので、アイコンタクトで。クッとやったらピッて来てくれる。非常に安心を持って、自分のことだけ考えて闘いました。次があるかどうかはアイツら次第!」
第6試合
ゴングと同時に4組がにらみ合い、コグマのクマポーズに苛立った他3組が襲いかかって敵味方全員が入り乱れる丸め込みの応酬が展開。
すず、天咲、キッド、コグマのエルボー合戦が展開。すずが天咲を早々にダウンさせてしまい均衡が破れる中、すずとキッドが激しくやり合う。キッドがキッチャーマン、すずがハイアングルジャーマンと激しく投げ合い、互いの髪を掴んでにらみ合う。
そこへAZMと葉月がミサイルキックで飛んできてカット。AZMと葉月の師弟によるエルボー合戦からAZMがブレーンバスター。AZMがダイビング・フットすんタプを発射も、葉月が回避。カットに来た星来を雪崩式ブレーンバスターで投げようとするも、AZMがカット。葉月は「2人まとめて投げるぞ!」と星来&AZMをダブル雪崩式ブレーンバスターの体勢。さらにその3人を琉悪夏が下からパワーボムで叩きつけて漁夫の利。
リング上では4組入り乱れての丸め込みの応酬が展開。キッドに対してCRAZY STARが連携ドロップキックを決めて流れを掴み、星来のコードブレイカー+すずのジャーマンの合体攻撃。02lineがドロップキックの編隊飛行&ダブルのトラースキックで2組を蹴散らしていくが、FWCもクレイジーダイブで強引に3組の流れを断ち切る。
リング上が02lineとCRAZY STARの対面となり、スピードで勝る02lineをCRAZY STARがダブルのドロップキックで撃退。星来が琉悪夏に向かっていくが、大江戸隊のセコンド陣が凶器攻撃でカット。
キッドが星来にムーンサルト・プレスを見舞うも、すずがカット。テクラがすずを場外に連行して救援を絶ち、キッド&琉悪夏が星来を仕留めにかかる。
キッド&琉悪夏は星来に合体フィッシャーマンズ・スープレックス式フェイスバスター。さらに星来の上にボックスを乗せ、琉悪夏が冷凍庫爆弾。星来がかわすとFWC、02lineが飛び込んでくる。AZMがキッドをミスティカ、バズソーキックと連撃。キッドがボックスで殴りかかるも、これが琉悪夏に誤爆。その隙を見逃さず、星来が琉悪夏をチェックメイト(※変形逆打ち)で叩きつけて3カウントを奪った。
星来「頭クラクラする!CRAZY STAR2度目の防衛成功しました!CRAZY STARだから、この調子でどんどん防衛していきたいから。スターダムの全タッグチームぶっ壊していくぞ!」
コグマ「待って待って。私たちもクレイジーから!ということで、クレイジーな提案。今日色々あったからさ、サシでやろ?」
葉月「まあCRAZY STARがウチらFWCにビビってなければあ?ウチら凱旋、5月5日、福岡でFWCとCRAZY STARでタイトルマッチ、どうですか?!」
すず「しつこいねえ、お前ら。ビビると思った?ビビるわけねーだろやってやるよ!!」
(※FWCが引き上げていく)
すず「ウチらも帰るか。みんなありがとぉ!」
(※CRAZY STARも引き上げていき、リング上にキッド&琉悪夏だけ残る)
キッドがマイクを取るも、琉悪夏が突き飛ばしてキッドの脳天にボックス攻撃。ナツコ、吏南、フキゲンも加わってキッドを袋叩きにして制裁。ナツコのデスバレーボム&ボックス攻撃から琉悪夏の冷蔵庫爆弾が炸裂する。
琉悪夏「おい、今日私はお前のせいで負けたんだよ。そうだろ?おいスターライト・キッド、お前はもう大江戸隊には必要ねーんだよ」
ナツコ「あ~、長いこと客寄せパンダありがとね。さよなら、キッド」
ナツコがキッドのマスク破こうとするも、突然たむがリングに飛び込んできてキッドを身を挺してかばう。
ナツコ「ちょっと前にもこんな光景見たなあ?仲良くやりなよ」
たむがキッドの肩を抱き、耳元でなにかを語りかけた後に右手を差し出す。キッドが答えに詰まっていると、たむが抱き寄せて肩を貸しながら一緒に退場していった。
<試合後コメント>
鈴季すず&星来芽依
星来「ヨイヨイヨイヨイ!CRAZY STAR、安定の2度目の防衛成功しましたよ」
すず「さすがですよ。サイコー!」
星来「強いから。頭もいいし。こういう4WAYとか得意だし」
すず「芽依ちゃんはね」
星来「お前も得意だろーがよ!(笑)この調子でまずはスターダム1の強いタッグチームになっていきたいなと思います。あとは明後日ディアナさんで自分はシングルのタイトルあるんで。それをスターダムに持ってきて、シングルとタッグで」
すず「行っちゃうよ?」
星来「行っちゃうよ~?ホントにさ~?」
すず「私と横浜文体とはいろんな因縁というか、いろんな思い出があってさ、シングルのベルト初めて巻いたのも文体だし、デビュー戦の予定だったところも文体だし、サヨナラ文体というね、文体最後のプロレス興行にも出ちゃったし。そんな文体で新しくリニューアルしたBUNTAIでこのゴッデスのベルト持ってでっかくなった姿見せれてホントによかった。あとは、FWC……えっと、フクオカ・ワンパク・クマゴロー、あの2人をね、とりあえずぶっ潰してやりたいからさ。ゴッデス守ろうぜ!今日も焼肉だ!」
星来「えっ今日も?」
すず「今日も!」
星来「また?」
すず「また!」
星来「たまには違うの食べよーよ……」
すず「焼き肉だァッ!!」
琉悪夏&刀羅ナツコ
琉悪夏「ほいほいほいっ。アイツのせいで負けた。あんな奴と組んでなかったらな、獲ってたに決まってんだよ。まあ、またどこかでBMIとかでゴッデスどうですか?」
ナツコ「いーよ。誰に挑戦すんの?」
琉悪夏「誰でもいいよ、持ってる奴に挑戦すれば獲れるわけでしょ」
ナツコ「そんなことよりさ、キッドは今日で大江戸隊追放。リングでも言ったけど、何年間くらいかな?ていよく客寄せパンダありがとうって感じ。もうお役御免。いらねーよ、あんな奴。教育がなってない奴には教育しなきゃ。キッドもそう、白川もそう。これからの大江戸隊は、生ぬるい奴はどんどん切り捨てていく。以上だ」
中野たむ&スターライト・キッド
たむ「ごめんね、キっちゃん、こんなボロボロで。カッコ悪い状態です。もうちょっとカッコよく助けにいけたらよかったんだけど。キっちゃんはさあ、あんなとこにいなくていいよ。分かってんでしょ?たむは分かってる。あなたは強くて速くて、ホントはすごく優しくて、真面目で、宇宙一のマスクウーマンなんだから。どんな逸材も、場所を間違えたら綺麗な花は咲かないんだよ」
キッド「……なんで?なに?さっきまで、ナツコの試合もよくやってたのにさ。なんなの琉悪夏?大江戸隊、もう……たむ……たむちゃん。も出てきて、守ってくれた。それはありがとう。でもさ、ちょっと感情がなんか色々ぐちゃぐちゃでもう、なんにも話せない。追いつかない」
たむ「そうだよね。分かった。いいこと考えた。(※マスクに耳を寄せてないしょ話をするフリから大きな声で)明日から一緒に闘おう!」
キッド「……今はなんも言わないでおく」
たむ「1人で帰れる?肩貸そうか?」
キッド「いい」
たむ「意地っ張りなんだからぁ♪」
第7試合
ゴングが鳴ると両者しばらく動かずじっくりにらみ合う。
ゆっくり距離を詰めてロックアップで組み合って力比べ。互いにロープに飛んでいき、Sareeeがアームドラッグからドロップキックを発射。これをかわした岩谷が前蹴りからドロップキックで場外に蹴落とし、トペ・スイシーダで追撃。
リングに戻ろうとする岩谷だったが、Sareeeが後ろから髪を掴んで観客席のド真ん中へと叩き込んで痛めつける。
Sareeeは岩谷をリングに放り込んでミサイルキックから逆エビ固め。岩谷がブレイクすると、Sareeeは背中を踏みつけて追撃し、得意の鎌固めへ。長時間捕まるも、岩谷はなんとかロープを掴む。
Sareeeは「そんなもんか?」と岩谷にビンタ。これで顔色を変えた岩谷は「ゴラァッ!」とブチ切れ、トラースキックからコーナーに詰めながら強烈なサッカーボールキックを猛連打。
これにSareeeもブチ切れ、互いに髪をつかみ合いながら吼える。岩谷がバカタレスライディングキックから串刺しドロップキックを土手っ腹にぶっ刺す。岩谷はソバットを叩き込んでロープに飛ぶが、Sareeeがカウンターのエルボーをクリーンヒットさせると、岩谷は一発で倒れ込む。
互いに容赦ない全力のエルボーを胸に受け合っていき、Sareeeが串刺しドロップキックから貫通ドロップキック。さらにSareeeはフィッシャーマンズ・スープレックス・ホールドからコーナーに上って行くが、岩谷が追いすがって雪崩式フランケンシュタイナー。岩谷がコーナーに上がると、今度はSareeeが追いすがって雪崩式ブレーンバスターからランニング・フットスタンプ、ダイビング・フットスタンプ、ダイビング・フットスタンプと猛連撃。
Sareeeが裏投げを狙うと、岩谷はカサドーラでの切り返しを狙う。これを耐えたSareeeがホイールバロー式ジャーマンで叩きつけると、岩谷は力なく場外に転がり出る。
Sareeeは強引にエプロン上まで引き伸ばすが、岩谷がエプロンでのドラゴン・スープレックスで叩きつけ、トペ・スイシーダで追撃してついに逆転。
岩谷はSareeeをリングに放り込み、コーナートップからミサイルキック、フロッグ・スプラッシュ、ハイキックと連撃してからロープに飛ぶ。Sareeeは素早くバックを取ってジャーマン・スープレックスで叩きつけ、裏投げを狙う。岩谷が抵抗すると、Sareeeは強烈なヘッドバッドで黙らせ、岩谷と互いにジャーマンで投げ合う意地の張り合いを展開。そのさなかにドラゴン・スープレックス・ホールドを決めた岩谷だったが、Sareeeも即座に裏投げ。全くの互角のまま闘いは進む。
Sareeeは再び裏投げを狙うが、岩谷がドドンパで切り返し、ドラゴン・スープレックスを狙う。Sareeeはカサドーラ・フットスタンプで切り返し、ヘッドバッドの猛連打。さらに裏投げを3発見舞い、奥の手のリストクラッチ式裏投げを狙う。岩谷は一瞬の隙を突いてクラッチを切り、ドラゴン・スープレックス・ホールドで叩きつける。両者天を仰いでダブルダウン。
先に起き上がった岩谷がツームストン・パイルドライバーからマウントを取ってヘッドバッドの猛連打。さらにドラゴン・スープレックス・ホールド、バズソーキック、トラースキック、バズソーキック、ムーンサルト・プレス、二段階式ドラゴン・スープレックス・ホールドと必殺技フルコースを惜しげもなく繰り出して3カウントを奪った。
岩谷「横浜BUNTAIのみなさん!こんばんは!4年越しのタイトルマッチ、実現させてくれてありがとう。あの日、後楽園ホール、赤いベルト、お前がいなくなってムチャクチャ、ぶっこ…………そうになったけど、今日こうやってIWGP、このスターダムのリングに上ってくれて、私、超ハッピー♪20111年生、同期、新しいライバルが出来た気がする。今日だけじゃない。またどこかでやれたらいいなと思います。その日まで同期の名を汚すんじゃね―ぞ!」
Sareee「あたしさあ、そのIWGPのベルト、本気で欲しいの。本気で狙ってんの。だから、今日は巻けなかったけど、あたしかならずそのべるととりにいくから。また闘おうよ。今日は本当にありがとうございました!」
岩谷とSareeeは互いに座礼を交わしてから握手。互いに人差し指を立てて再戦を誓う。
岩谷が記念撮影に応じていると、突如アイスリボンの藤本つかさが登場。
藤本「今超ハッピーって聞こえたんだけど?ハッピーといえばアイスリボンの藤本つかさです!スターダムさんとは“色々”ありまして。引き抜き問題とか?ベストフレンズvsサンダーロック(紫雷イオ&岩谷麻優)消滅問題とか?私のパートナー中島安里紗、引退しちゃうんです。かた~い鎖でかかった禁断の扉、そろそろ開きませんか?ベストフレンズvs岩谷麻優、やりたいな~?」
岩谷「ちょっと待ってちょっと待って!2vs1無理!2vs1、お断りさせていただきます。ありがとうございました!」
藤本「おっ、ブーイング飛んでるけど?」
岩谷「てか、てか、ていうか、なに!?防衛戦、防衛して出て来て、『IWGP挑戦したい!』っていうやつじゃないの?普通、出てくるタイミング、『おい!IWGPに挑戦させろよぉぅ!』とかじゃないんですか、普通?なにそれ。2対1みたいな提案。圧倒的不利じゃん!」
藤本「ベストフレンズvs岩谷麻優と、誰か」
岩谷「あっ、あった、それだったらいいけど、最初からそう言ってくれればいいじゃん?!まあいいよ、麻優、別にいっぱいいっぱい仲間いるし、誰でもパートナー呼べるから。いいよ。これまた消滅した試合?何回消滅してんねん!っていう感じですけど。もちろん2vs2、あのときの再戦?……いや、初めての試合?もちろんやって、あげますよぉ~?」
(※岩谷が握手を求めるが、藤本は不敵な笑みを浮かべながらこれを拒否)
藤本「スターダムのアイコン、楽しみにしてる。アイスリボンの象徴より♪」
(※藤本が去っていく)
岩谷「Foo♪……なんでこんなに試合が流れちゃうんだろう。まあでも、その分みなさん楽しみが増えたでしょう!?でも自分はIWGPのチャンピオンとして、ただのタッグマッチで終わらせるつもりないから!そのタッグの闘い、その先を見て、自分はIWGPのチャンピオンとして闘い抜いていくんで、これからも応援よろしくお願いします!」
<試合後コメント>
岩谷麻優
「IWGP、5度目の防衛、成功しました!今回も、今回も、今回も!キツい!キツ過ぎた!キツかったけど、この自分がスターダムのシングルのベルトを巻いてからずっと、ファンの皆に言われてました。『Sareeeとの試合が見たい』って。正直Sareeeとは闘いたくなかった。Sareeeとは闘いたくなかった。自分が一番苦手とするタイプの選手だと思ってたから。でも試合して、2011年デビュー組の強さ、打たれ強さ、我慢強さ、いろんなことを乗り越えてきた真の強さみたいな、それを闘って実感しました。Sareee、このコメント見てるか分かんないけども、お前との試合、楽しかったよ。ゾクゾクした!危なかった!マジ危ない!他団体流出、ヤバいことになるとこだった!マジで!でもちゃんと今こうやってIWGPチャンピオンとして最後に立っているのは岩谷麻優。この5度目の防衛、このベルトを巻いて1年経ってるんですけど、こう見えてまだ5回目。このベルトの歴史にはまだまだ名前を刻み込めてない。これから自分はこのベルトの最多防衛記録を獲って、女子プロレス最大の、あのナントカカントカを獲って、自分がスターダムのじゃない、女子プロレスのアイコンになる。このベルトといっしょに成長していく。次の挑戦者、いや、挑戦者ではないか。なんだっけ。ベストタッグみたいなやつ。あの2人組、また流れた試合。こっちのパートナーが誰になるかわからないけど、必ず流れずに今度はやりましょう。その先にどっちかがこのベルトに挑戦してくれば良いんじゃないでしょうか。もっともっと色んな人と闘いたい。よっしゃ。頑張ろう。頑張れ岩谷!頑張れ!ありがとうございました!」
第8試合
試合はじっくりとしたレスリングの攻防に始まり、ヘッドロック、リストロックの応酬。羽南がサブミッションで優位を掴み、ドロップキック、ブロンコバスター、スライディング・エルボースマッシュ、ドロップキック、後頭部へのエルボースマッシュと連撃。安納はカバーをブリッジで抜け出して顔面へのスライディングキック。さらにコーナーに上るが、羽南が場外へと突き落とし、エプロンから場外へのダイビング・フェイマサー。
羽南はさらにエプロン上でのバックドロップを狙うが、振り払った安納がエプロン上でのフィッシャーマンズ・スープレックス。さらにミサイルキックでぶっ飛ばし、「どうしたオラッ」と小刻みに顔面を踏みつける。
安納がロープに飛ぶが、羽南はカウンターの払い腰。足を止めてのエルボー合戦を挑んでいき、安納と真っ向から打ち合っていく。羽南は投げっぱなしブロックバスターを見舞うも、安納もブロックバスターでお返し。さらに羽南がブロックバスター、またも安納がブロックバスター。同時に放ったエルボーが相打ちとなり、両者大の字でダブルダウン。
先におきた羽南がスライディング・エルボースマッシュを猛連打。さらにコーナーに上るが、安納が下から組み付いて雪崩式フィッシャーマンズ・スープレックス・ホールド。そのままロコモーション式で2発目を放ち、極楽固め。そのままクロスアーム式胴締めスリーパーに持ち込んでギブアップを迫るが、羽南は頑としてタップはせず。安納は変形エクスプロイダー、ジャーマン・スープレックス・ホールドと連撃。さらにタンタンドルを狙うが、羽南が引き寄せてバックドロップ。
安納のジャーマン、羽南のバックドロップを狙い合う攻防からエルボー合戦へと発展。羽南がドロップキックで場外に蹴落としてからプランチャで追撃。リング内に戻してフェイマサーからバックドロップのフェイントから脇固め。さらに変形STSで絞り上げるも安納はロープブレイク。
羽南はエルボースマッシュ連打からレッグラリアート。ロープに飛ぶが、安納がキャッチしてドラゴン・スープレックス。さらに安納がロコモーション式ジャーマン・スープレックス・ホールドを3連発から天に投げキッスを捧げてからタンタンドル。これをカウント2で返された安納は驚愕の表情を浮かべる。
その隙を見逃さず羽南がぶっこ抜いてバックドロップ。そのまま2発目、3発目と放ち、ブロックバスター・ホールド、バックドロップ・ホールドと畳み掛けるもカウントは2。ならばと羽南はロコモーション式バックドロップ・ホールドを放っていくが、2発目を狙ったところで安納がスペシャル・ポテリングで切り返して3カウントを奪った。
安納「羽南、お前さあ、なんなん?すごすぎるやろ。こんな魅力的な19歳、羨ましいわ。未来しか無い。でもさ、こんな33歳も結構魅力的ちゃう?(笑)」
羽南「悔しいけど!魅力的な33歳!33歳の魅力的な大人!白いベルトの壁は全然全然闘ったけど、また挑戦させてください。今日はありがとうございました」
リングになつぽいが上がって来て安納と見つめ合うが、慌てた様子の壮麗が「おいおいおいちょっと待った!」と割り込んでくる。
壮麗「ちょっと下がっててもらえる?安納サオリ!次の白いベルトの挑戦者は、私!壮麗亜美だ!」
なつぽい「だめだめだめだめ。ダメなお話。それは。何を言ってるか。なんで?!」
壮麗「なんで?逆に?」
なつぽい「空気読んでよ!」
壮麗「私は空気読むほどつまんねーやつじゃないんだよ!」
なつぽい「なんで?どうして?」
安納「なつみ、壮麗、そこ試合決定で。意味分かるよな?」
なつぽい「サオリ、頭打ったか?大丈夫か?ぽいを待ってたでしょ?」
壮麗「安納サオリがこう言うんだから次期挑戦者決定戦やりましょう!」
なつぽい「焦らすねえ。そういうことね。いいよ。やってやるよ!」
壮麗「こっちこそやってやるよ!かかってこいよ!」
なつぽい「サオリとやるのは私なんだよ!絶対負けないから!ぽーーい!」
壮麗「ぽいってなに?」
安納が仲裁して2人を下がらせる。
安納「……うるさいなあ。じゃあ、何度だって言わせてください。私はワンダー・オブ・スターダムのチャンピオン!安納サオリですっ!」
<試合後コメント>
羽南
「白いベルトへの階段はまだまだ……まだまだ遠いけど、もう確実に私は白いベルトを狙ってるって、もう言い切るしかないし、もう言えるし!次は絶対に私が取りに行くから!安納サオリから私が獲りに行くから、絶対それまで絶対絶対絶対持ってて!私が安納サオリから獲るから!」
壮麗亜美
「白いベルトの次期挑戦者決定戦が決まったんですけど、私がシンデレラで準優勝だったという結果だったこともあって、自分の中で落ち着いてしまっていたというか。『自分はこんなもんなのかな』って思ってた気持ちがちょっとあったなって思って。でも、今日の安納サオリと羽南の試合を見て、いま、今日このとき、挑戦しなきゃダメだってすごく思った。だから今日挑戦表明しました。なつぽい、お前にはな、5★STARでも勝ってるし、私はハイスピードキラーだから。絶対にブッ倒してやる!」
安納サオリ
「私が19歳の頃はさ、自分のこと、自分の良さとか全然わからなくてさ。着飾ってばっかりいたけど、羽南は自分がある。羽南はシンデレラかもしれへんけど、魔法がなくても十分すごいし、魅力的やわ。だってここまで安納サオリを追い込んだんだからさ。そして、壮麗亜美、なつみ。なんかちょっと壮麗亜美は想定してなかったな。でも、2人の思いが重なってるなら2人で闘って決めた方がいいんじゃない?個人的には私はなつみと約束したし、次はなつみかなって思ってたけど、ちょっと2人の闘いも見てみたい。にしても、嬉しいな。どんどんこのワンダーのベルトに挑戦してくる選手が現れて。私、もう止まらん。進む。このベルトとともに歩んでいくって、大きくなるって、何度も言ってるから。これから注目してとは言わん。でも見逃したら後悔させてやる。それでは、安納サオリでした」
第9試合
1本目のルールは通常ルール。
じっくり行きたい舞華に対し、桃は開始直後から荒々しいヘアホイップからサッカーボールキック連打と速攻をかける立ち上がり。
桃が「来いよ来いよホラホラ」と小刻みに顔面にビンタを見舞って挑発。エルボーで打ち返してくる舞華をミドルキックでなぎ倒して拷問キャメルクラッチでいたぶっていく。さらに桃は舞華の髪を掴んで場外を引き回し、観客席に叩き込んだり鉄柱を使って攻撃したりとやりたい放題。
桃は舞華をコーナーに詰めてサッカーボールキック連打。さらにロープに飛ぶが、舞華がパワースラムで迎撃し、そのままスリーパーホールドへ。胴締めスリーパーへと移行するが、桃がロープに足をかける。
舞華は串刺しラリアットからスライディングラリアット。さらにブレーンバスターを狙うが、桃がロコモーション式でブレーンバスターを3連発からコーナーに上げて雪崩式裏投げから後頭部への蒼魔刀、正面からの蒼魔刀、ダイビング蒼魔刀と猛連撃。さらに桃はコーナーに上って行くが、舞華が雪崩式ブレーンバスターで切り返す。
舞華は山茶花から串刺しラリアット。さらにラリアットを狙うが、桃が投げっぱなしタイガーからハイキック。両者大の字でダブルダウン。
互いに膝立ちになりながらエルボーを打ち合っていき、桃がミドルキック連打で打ち倒す。さらにロープに飛ぶが、舞華がキャッチして炎華落とし。さらにみちのくドライバーIIを狙うが、回転エビ固めで切り返した桃が背後からのバズソーキック。桃がロープに飛ぶが、舞華がキャッチしてみちのくドライバーII。舞華が引き起こしていくと、桃が首固めから人でなしドライバー。そのまま押さえ込むも、舞華が切り返してラリアットを発射。桃はこれをキャッチしてテキーラ・サンライズ。さらにピーチ・サンライズまで決めるもカウントは2。
桃は再びピーチ・サンライズを狙うが、振り払った舞華がラリアットを発射。桃はカウンターのハイキックからエレファントキック。意識朦朧となった舞華をピーチ・サンダーで突き刺して3カウント。1本目は桃が制した。
2本目のルールは、エニウェアフォール・ハードコアルール。
満身創痍の舞華に対し、桃はニヤニヤと笑いながら凶器を準備する余裕を見せる。
ゴングを待たずに桃が奇襲して場外に放りだし、エプロンからの空対地サッカーボールキック。さらに舞華を観客席に叩き込んだり、舞華のラリアットを鉄柱に誤爆させたうえでイスの山にブレーンバスターで叩きつけたりと大暴れ。
桃はリングに戻るとコーナーマットを外し、金具むき出しのコーナーに舞華を宙吊りに。さらに舞華の顔の前にイスを次々と重ねたうえでフルスイング。
さらに桃は巨大なスチールバケツを持ち込んで舞華の頭にかぶせ、有刺鉄線バットで滅多打ちに。さらに舞華の生身にも有刺鉄線バットをお見舞いしようとするが、舞華が持ち込んでいた巨大扇子でぶん殴って阻止。
舞華はリング上におはじきをばらまき、その上にブレーンバスター。さらに舞華は桃をラダーに叩きつけたうえでラダーへの串刺しラリアット。舞華はラダーを上がっていくが、桃がラダーをなぎ倒し、舞華のヒザがラダーの下敷きになる形で転落。
桃は舞華に蒼魔刀を叩き込み、ラダーを立てて最上段へと上がっていく。舞華はこれを雪崩式ブレーンバスターで切り返し、山茶花を狙う。桃はハイキックを見舞って振り払い、有刺鉄線バットでフルスイング。
桃はリング上にテーブルをセット。テーブル上への雪崩式ブレーンバスターを狙うが、舞華が着地してテーブルへのパワーボムで切り返す。舞華はイスの山の上にみちのくドライバーIIを狙うが、桃が抵抗するとイスへのフェイスクラッシャーに切り替え。さらに巨大扇子でぶん殴ってからイスの山の上にみちのくドライバーIIで突き刺して3カウント。2本目は舞華が制し、1:1。次の3本目で完全決着となる。
3本目のルールは、場外カウント&3カウント&ギブアップ無し、ダウンカウント10のみで決着するラストウーマンスタンディングマッチ。
ゴングとともに2人とも雄叫びを上げて突っ込んでいきエルボーの打ち合いを展開。互いにロープに飛んでいき、舞華がショルダータックルで倒してスライディング・ラリアットを発射。桃がこれをブートで撃ち落として阿吽。桃がコーナーに上っていくと、舞華は雪崩式ブレーンバスター。さらにロコモーション式ブレーンバスターを4連発。桃がダウン。桃はカウント6で復帰。
舞華は腕を取りながら起き上がり小法師式のショートレンジ式ラリアットを連打。耐えきった桃が起き上がり小法師式のミドルキックでお返ししていき、舞華がダウン。舞華はカウント8で復帰。
桃は舞華にハイキック。さらにバズソーキックを発射も、舞華はキャッチしてスパインバスター。桃は下から三角絞めに捕らえて舞華を絞る。意識朦朧になる舞華に対し、桃はバズソーキック。舞華がダウン。カウント9で復帰。
桃はBドライバー、舞華はローリングラリアットと最後の引き出しを開け始める中、桃はハイキック、舞華はラリアットを真っ向から打ち合っていく。両者ダウン。両者カウント9で復帰。
舞華が起きてすぐみちのくドライバーIIで突き刺す。桃はカウント9で復帰。舞華が旋回式みちのくドライバーIIで突き刺す。桃がダウンカウント10を取られ、試合は決着を迎えた。
舞華「おい渡辺桃。楽勝で私が2勝して勝てると思ってたのに、初っ端から負けてマジで焦ったよ。渡辺桃、お前はやっぱりすっげーレスラーだよ。今日はお前とやれてよかったと心の底から思ってる。ありがとう」
桃「舞華ァァア……舞華ァァ……ありがとう……とでも言うと思ったかクソボケが!そのベルト私がこのやり方で絶対獲ってやるから!待っとけクソチャンピオン!」
舞華「全然無事じゃないんですけど……防衛に成功しましたアッ!今日来てくれたたくさんのお客さん、そしてPPVを御覧の皆さん。本当にありがとうございます。今色々なことがあって、色んな話題があるけど、私は今までの歴史だったり受け継がれてくるものだったり、それだけじゃない。もっともっとその歴史たちと向き合って、新しい何かを生み出さなきゃいけない。それが私たち、プロレスラー、そしてこれが女帝時代だ!私はね、これからももっともっとこのベルトをかけていろんな試合をして、世界一スゲー試合バンバンやって、女帝時代を築き上げていくので、皆さんよーく見とけよ!それじゃあちょっと明日から長~いツアーが始まるので、そろそろ締めたいと思います。もうヘロヘロだからさ(笑)私の締め方分かるかな?私が『皆さんまた会うその日まで』って言ったら、大きな声で『さらばだ!』って言ってくれますか?!それでは皆さんまた会うその日まで!さらばだ~ッ!」
<試合後コメント>
舞華
「前代未聞じゃないの?なんだよ、赤いベルトのタイトルマッチで3本勝負でやろうってやった奴!まあでも、みんなと同じことやっても面白くないっしょ。ああ、しんどいねえ。いやあでも、“生きてる”って感じがするねえ。スターダム、色んな刺激あるよ?私の知らない歴史だったり、色んなものがこのスターダムには詰まってる。でも、その歴史を繰り返すだけじゃダメなんだよね。もっともっと新しく色んな何かをそこから生み出さなきゃいけない。もっともっと私がスターダム面白くしてやるよ、この赤いベルト戦も面白くしてあげるよ。スターダムから目を離せなくしてあげる。なんでも来いだ。スターダムには私が、女帝がいるから大丈夫だよ。女帝時代、まだまだ始まったばかり。みんな目をかっぽじって、よーく見とけよ」
<岡田太郎社長総括>
――今日が本格的に新体制スタートのビッグマッチと言えると思います
「やってるほうが手応えっていうのもアレなんですけど、選手たちの今日の戦いを見て、お客さんが声を上げてくれた。今までよりもお客さんも熱が入って応援してくれたんじゃないかと思うので、これからもスターダムはどんどんトップを目指して、高いところを目指して走っていく。その手応えは、この選手たちとなら絶対できるなというものを感じました」
――アジャ選手やSareee選手など外からの初参戦の選手が多くいましたが、これからの体外路線は
「対外的に出ていきますとかそういうことではなくて、それこそ今女子プロレス界を盛り上げるために面白いことがあれば何でもやると。それはスターダムのリングだろうが他団体のリングであろうが、日本のリングだろうがアメリカのリングだろうが、それ以外であろうが変わらないです。面白いことがあればしっかり表現していく。選手が表現したいものをサポートしていくということでございます。何が起きたから何が、ではなく、面白いことが起こるぞ!という火種が出来たらみんなでそれを大事にしていくというのが僕たちスタッフの仕事であり、それを燃やしていくのが選手たちの仕事であると思っております」
――これまで関わりが無かったところとの関係も、今後はこだわり無くやっていく?
「多分、私がこのプロレス界および女子プロレス界で一番NGの無い男だと思いますので、もしかしたらファンの皆様、色んな人から『大丈夫?』と言われるかも知れませんが、私としては皆さんが『はじめまして、よろしくお願いします!』なので、『あなた面白いですね!素晴らしいですね!リングに上がりましょう!』とやったら全然それは一緒にやっていくというところでございます」
――今後もなにかありそうですか
「なにか仕掛けが待っているのではなくて、試合があると選手たちが仕掛けを起こしていくので。別に僕らが仕掛け人ではないし、“岡田スターダム”では無いです。スターダムはスターダムです。そのときに選手がなにをするか。選手がリングの上でなにをするか。リングの外で何をするか。SNSでなにをするか。それをいかに多くの人に伝えるかって仕事に限っているので。これからも“なにか”は選手が起こしていくし、選手が何かを起こすんだったら、会社はドンと受け止めて、しっかり選手のやりたいことが出来る環境を整えるだけです。だから、なにが起きても会社が責任を取ります。ただ、すべてを表現して、称賛を受けるのも、批判を受けるのも、色んな言葉を受けるのも選手だけと。これはアジャさんにも、このアメリカと今日に至るまでで教えてもらったことなので、それは僕もそういうのを受け継いでいきたいと思います」
――今日の藤本つかさ選手の対戦要求も実現に向けて動いていく?
「はい!今日会場にいらっしゃったので。もちろん歴史は知ってますけど、実際に何があったのかは僕は知らないので。闘いたいなら闘えば良い。それ受けたいなら受ければ良い。受けたくなければ受けなければ良い。それだけです。今日は中島さんが引退されるということで、それまでにやり残したことなのかはわからないですけど、お2人で上がってくるとということなので、その試合は調整していこうと思います。そこからなにが生まれるかは分からない。というところで楽しみにして欲しいし、僕も楽しみです。他に何かアレば答えます。……無いですか?では、最後に。今日はマスコミの皆さん本当に来ていただいてありがとうございます。そしてテレビの前、パソコンの前、そして今日会場に来てくださったお客様に感謝を申し上げます。横浜文体という歴史ある会場が新しくなった。これは時が過ぎていくにあたって新しいものになっていくことは絶対必要なことです。いつまでも古い建物ではいけなかった。新しいルールに則って耐震とかいろんなことをクリアして新しい会場ができたと思います。プロレスもそうです。今日のメインイベント、3本勝負。チャンピオンベルトをかけての3本勝負というのはプロレスの歴史の中ではあったことですけど、本人たちがエッセンスを加えてこれだけ素晴らしい戦いにしてくれた。他の皆さんもそうです。現在・過去・未来、色んなレスラーの方が上がりましたが、それぞれが明日、未来、より自分を表現していくためにこのリングに上っていると思うので、過去・歴史を大切にしながら新しい扉、新しい未来を切り開いていくのが、その先頭を切っていくのが我々スターダムだと思っておりますので、これからも応援と、皆様も取材で良いことも悪いことも感じたことを皆さん表現していただきたいと思いますので、今後ともスターダムを宜しくお願い致します!ありがとうございました!」