ガンプロ独立前最後の大会で大家健が大奮闘の勝利!「親元を離れて自立して、プロレスを必ずメジャースポーツにします!」

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 ガンバレ☆プロレスが3月28日、東京・上野恩賜公園野外ステージで「今夜月の見える丘に2024」を開催した。今月いっぱいでCyberFightから独立する同団体にとって、同社傘下での最後の興行となり、代表の大家健が大奮闘で勝利を挙げた。
 メインイベントでは「ガンプロ名物サバイバル8人タッグマッチ」として、大家健&勝村周一朗&和田拓也&渡瀬瑞基が石井慧介&今成夢人&前口太尊&岩崎孝樹と対戦。2022年12月いっぱいで退団した岩崎は1年3ヵ月ぶりの参戦となった。

 試合形式は各チーム4人のメンバーから2人を選抜し、タッグマッチでスタート。敗者は失格となり、負けたチームは1人を補充してタッグマッチを続行。これを繰り返して、相手チーム3人を敗退させて、タッグマッチの継続を不可能にしたチームが勝利となる。通常のプロレスルールに加えオーバー・ザ・トップロープ(OTR)ルールが採用されたが、補充するメンバーがいなくなった段階でOTRルールが無効となる。

 1本目は大家&渡瀬が前口&岩崎と激突。久しぶりの対戦となった大家と岩崎はチョップ合戦で意地の張り合い。渡瀬が前口をエプロンに追いやると、大家のショルダータックルのアシストを得てOTRで失格。2本目は前口に代わり、今成が入る。岩崎がエプロンに出されると、渡瀬のドロップキックのアシストで場外に転落して失格。後がなくなった石井組は3本目、石井が入る。今成が奮戦し、渡瀬にラリアットをぶちかまして3カウントを奪取。4本目、大家組には渡瀬に代わり、和田が入る。和田はミサイルキック、腕十字で今成を攻めていくが、石井が両腕極め式ドライバーから、その勢いでトップロープから和田を放り投げるような形で落として勝負あり。

 5本目、和田の代わりに勝村が入り、最終決着戦に突入。大家はダメージが大きく場外でダウンし、勝村のローンバトルが続く。勝村は石井を捕獲し、トリプルスリー3ロックを狙うも、なんとかエスケープ。気力を振り絞って、大家がリングインし、今成とショルダータックル、エルボー合戦。大家の炎のスピアを今成がスタナーでキャッチし、ラリアットをぶちかますも勝村がカット。大家は今成に新・炎のスピアもカウントは2。大家は新・炎のスピアで石井を場外に吹っ飛ばす。今成は大家にエルボーを連打すれば、大家はヘッドバット連打から垂直落下式ブレーンバスターも決まらず。勝村のキックのアシストから、大家が炎のスピアをぶち込んで、今成を仕留めた。これにて、石井組はタッグマッチの継続が不可能になり決着がついた。大家は実質5試合を戦い抜く大奮闘で勝利を収めた。

 試合後、出場した全選手がリングに集結。大家は「教室の一室みたいな市ヶ谷・南海診療所から始まって、いろんな大会をやりましたけど、めっちゃ寒いなか、最後この会場ってなんかガンプロらしくねぇか? 私たち何回も挫折してきた。その度に見返してやろうと思って集まってきたのがガンバレ☆プロレスです。ちょっとだけでもガンバレ☆プロレスの心があれば、それは仲間です。ということは全人類が仲間かもしれない。みんながガンバレ☆プロレスの魂を持てば、プロレスは絶対にメジャースポーツになる! そしてこれで終わらないんだよ! ガンバレ☆プロレスで続ける人間も、フリーになる人間も、そして見てくれる君たちも、そしてスタッフもみんな未来があるよな! 未来に向かって頑張っていきましょう!」とマイク。最後は「ウィアー・ガンバレ☆プロレス!」で締めくくり、CyberFight傘下でのガンプロが幕を閉じた。

 バックステージに戻ると、ノーサイド。旗揚げから苦楽を共にしてきた大家と今成が並んでコメント。大家は「11年前に勢いだけで旗揚げして。今成なんか何キロ体重増えてんだよ。ベンチプレス100キロくらい増してんだろ。こんなに成長してんだよ。もうバカにはさせないよ。俺たち、たった2人で立ち上げた時、浪口修にバカにされてたんだよ。もうバカにはさせないよ。俺たちもう立派なプロレス団体だよ! 卒業して頑張っているヤツもいる。残って、めちゃめちゃ成長して大谷晋二郎に勝った人間(今成)だっているんだよ! 途中から俺たちの気持ちに賛同してくれて入ってくれた人間が何人もいる。女子プロレスラーも入ってくれた。老若男女関係ないんだよ! 俺たちはただただ一生懸命プロレスをやりたい、プロレスをメジャースポーツにしたいという気持ちが、ガンバレ☆プロレスをこれだけの団体に成長させたんだよ! だから俺と今成、そしてガンバレ☆プロレスの選手たちは独立して、親の元を離れて、これからは自立して、プロレスを必ずメジャースポーツにします!」と力を込めた。
 今成は「CyberFightでのガンバレ☆プロレス事業部は、これでなくなってしまうわけだけど、本当に素晴らしい部署だったと思いますよ。これから俺も自分の肉体だけじゃない、アイデア全部投下して絶対プロレス界のために盛り上げていきたいと思ってる。俺もこの11年でくずぶることは終わったので。もう俺も大家健もくすぶってないんだよ。自分の言葉と明確な意思があるんです。大家と今成、頑張っているなと思われるように絶対頑張ります。絶対CyberFightともいい関係でいられます。絶対僕たちが頑張ることで、また皆さんの刺激になれるように頑張っていきます」と意気込んだ。

 なお、新体制でのガンプロ第1弾興行は4月27日、東京・北沢タウンホールで開催される。

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