亡き親友に捧げる勝利で会場が涙!不慮の事故で亡くなった朝陽さんの盟友・松井珠紗が「いつまでも朝陽を引きずって頼っちゃいけない」
24日、東京都・後楽園ホールにて『ACTwrestling 後楽園ホール公演』が開催。朝陽さんの盟友・松井珠紗が天国へ勝利を捧げた。
朝陽さんはアイスリボンで2017年に14歳で“飛翔天女”豊田真奈美を相手にデビュー。身体能力の高さと歯に衣着せぬ独特なキャラクターで人気となり、“飛翔天女二世”藤本つかさの後継者としてアイスリボンのエース候補に名を連ねていた。
しかし2023年に行われるはずだったアイスリボンとアクトレスガールズの提携が解消されると、これを受けて朝陽さんはアクトレスガールズにレンタル移籍。そのままアイスリボンには参戦せずプロレスラーとしては活動を休止し、同年9月にアクトレスガールズに完全移籍。その後は松井珠紗&山田奈歩とともにチーム【てっぺん☆】を結成し、同期である"絶対王者”青野未来の牙城を崩すべく活躍を続けていた。
しかし、今年2月1日に朝陽さんは不慮の事故により永眠。突然の訃報を受けて多くのファンが悲しみ、アクトレスガールズの心にも深い傷を残していた。
朝陽さんの死後は選手たちのメンタルケアも含めて大会開催を延期。2月21日の再開初日には追悼の10カウントゴングが、25日の大会では朝陽さんの追悼セレモニーを行われるとともに朝陽さんのキャリアを振り返る映像が上映された。
悲しみは未だ癒えることはないが、それでも選手たちは明るい話題を発信するよう努めてきた。
そんな中で迎えた今回のビッグマッチでは、松井珠紗&山田奈保vs惡斗&山中絵里奈のタッグマッチが実施。
気迫十分の【てっぺん☆】は序盤から激しく攻め込んでいき、山田が得意の足攻めで試合を作ってから松井がハイスピードファイトで躍動。惡斗&山中のラフファイトで劣勢を強いられる場面もあったが、2人それぞれコーナーに上がって「てっぺーん☆」と叫びながらのダイビング・クロスボディを見舞うという朝陽さんと編み出した連携攻撃で逆転。
終盤では山中が1vs2の戦況で大立ち回りを演じるも、山田が垂直落下式リバースタイガー・ドライバーで突き刺し松井がマ・ツイカワイストラル(※ラ・マヒストラルからのレッグロールクラッチ)で3カウントを奪った。
試合後、マイクを取った松井は「正直、本当に朝陽が抜けた穴っていうのは、てっぺん☆的にも、私たちの感情的にも、きっとお客さんたちにも本当に大きくて。でも、それだからこそ我々てっぺん☆は、さらにもっともっと突き進むしか無いと思ってます。これからもアクトレスガールズ並びにてっぺん☆の応援をよろしくお願いします」と胸中を吐露。
その後、「そして!松井は、朝陽に1つ言いたいことがある!朝陽!今までありがとうッ!まだまだここから進んでいきます!行くぞ!てっぺーん☆」と天を指さしながら絶叫。朝陽さんの決めセリフを引用しながらの熱いマイクには観衆から大歓声が贈られた。
バックステージでは、「2月1日に朝陽が亡くなって、今回のこの興行のポスターっていうのが笑顔の朝陽がいるっていう。言ってないけど朝陽追悼興行になるのかなと思いつつ。でも、いつまでも朝陽を引きずって、朝陽に頼ってはやっていけないと思うので、ここらで一区切りで、また、てっぺんとして、新しいステージを進んでいきたいと思います。てっぺんはてっぺんらしく、これからも、てっぺんを目指します!」と盟友の死を受け入れてっぺんを目指していくという覚悟を語った。