【試合詳細】1・12 アルシオン新宿FACE大会 ライオネス飛鳥vsチャパリータASARIvs吉田万里子vsロッシー小川 大向美智子&藤田愛vs玉田凛映&矢樹広弓vs三田英津子 吉田万里子vs府川唯未

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『ARSION THE FINAL~卒業~』
日程:2024年1月12日(金)
開始:18:30
会場:東京都・新宿FACE
観衆:480人(超満員札止め)

▼アルシオンセイント トークバトル 10分1本勝負
△吉田万里子
10分0秒 時間切れ引き分け
△府川唯未

▼ツインスター・オブ・アルシオン トークバトル 10分1本勝負
大向美智子/藤田愛
vs
玉田凛映/矢樹広弓
vs
三田英津子
10分0秒 時間切れ引き分け

▼アルシオン・チャンピオンシップ トークバトル 10分1本勝負
ライオネス飛鳥
vs
チャパリータASARI
vs
吉田万里子
vs
ロッシー小川(STARDOM)
10分0秒 時間切れ引き分け

▼スペシャルマッチ 10分1本勝負
△noki-A(フリー)
10分0秒 時間切れ引き分け
△3代目ラ・ギャラクティカ2000

▼アルシオン・ジェネティックマッチ タッグマッチ 10分1本勝負
○Sareee(フリー)/チェリー(フリー)
9分19秒 裏投げ→片エビ固め
関口翔(フリー)/田中きずな(WAVE)

▼スペシャル・プレミアムマッチ 6人タッグマッチ 10分1本勝負
AKINO(OZアカデミー)/△Leon(PURE-J)/山縣優(フリー)
10分0秒 時間切れ引き分け
大向美智子(フリー)/府川唯未/△藤田愛

▼卒業式

アルシオンが26年の歴史に幕!卒業式に浜田文子がサプライズ登場し場内歓喜!ロッシー小川が「ようやくアルシオンが完成した」と涙!

オープニング


 超満員の会場に当日の関係者や選手が揃う中で、アルシオンのかつての映像が流される。
 そして入場セレモニーが始まり、ライセンスナンバー2・吉田万里子、ナンバー4・玉田凛映、ナンバー5・大向美智子、ナンバー6・府川唯未、ナンバー13・AKINO(秋野美佳)、ナンバー21・藤田愛、ナンバー28・Leon(高瀬玲奈)、ナンバー42・山縣優、ナンバー43・美幸涼(現:前田美幸)、ナンバー94・江本敦子(闘牛・空)、ナンバー95・北尾ゆかり、練習生・遠田由佳(Mickey☆ゆか)が入場。

 選手を代表して府川が挨拶。
府川「皆さんお久しぶりです!大会プロデューサー件、アルシオンOGの府川唯未です。本日はお忙しい中皆さんこんなに沢山ご来場いただきまして、まことに、まことにありがとうございます。アルシオン、1998年2月18日に誕生しました。その夢の続きを、どうぞ皆さん今日はご堪能してください。全選手、そしてスタッフ、OG、一丸となって全力で、全力で頑張ります。応援よろしくお願いいたします」

 選手が退場するとインフォメーションコーナーへ。
 まずはBaby-Aが登場。
Baby-A「アルシオンのマスコットBaby-Aでございます。皆さん元気でしたでしょうか?今日はですね、楽しい試合がいっぱいあると思いますので、さっそく今日の見どころをご紹介したいと思います。まず前半一本目はですね、吉田万里子さんと府川唯未さんによるトークバトル。伝説のアルシオンセイントバトルはどのようにして生まれたのでしょうか?そして、遠田さん、次を紹介してください」

遠田「遠田由佳です!二本目、三本目はですね、クイーン、それからスカイ、それからツイン・スター、これらのベルトを争った選手たちが皆さん揃って登場します。懐かしの入場シーンからお楽しみください」
Baby-A「江本さん!江本さんも見どころ教えてください」

江本敦子(闘牛・空)「皆さんご無沙汰しております。ブルファイト?ではなくて江本敦子ですこんばんは。皆さん今日のX誰だかご存知ですか?ロッシー小川です。言っていいんですよねこれ?自分は三本目のロッシー小川さんと、タイトル保持者の絡みが非常に気になっております。以上です」

北尾「北尾ゆかりでーす。今日ですね、後半戦の一本目、貴重なマスクウーマン対決はここでしか見られません。見られませんよ?ここでしか見られませんよ。貴重な歴史的瞬間です」
美幸「いやいやいや、全部でしょ」
北尾「すいません、はい」
美幸「アルシオンマスクだけじゃなくてアルシオンでやってきた選手ここでしか見られないから。それ以外マスクだけじゃないんでね。今日上がった選手みんなをちゃんと見てってくださいね。歴史的瞬間ですので」
Baby-A「では美幸さん的見どころを教えてもらえますか?」
美幸「私はですね、入団した当時からずっと今みたいに下から応援してた選手たちが、今日一夜限りで復活される選手もいますので、そこが楽しみなんですけども、一番はお客さまも楽しみになさってらっしゃると思いますが、府川唯未選手のお嬢さんであるきーちゃん。きずな選手ですね。母と娘が、なんとアルシオンのリングで、一緒にはね、やらないけれども、おんなじリング上でそれぞれが試合をする。これものすごいここに来てるお客様たちは楽しみじゃないですか?どうですか?そこを、そこが一番注目ポイントじゃないかなと思いますので、是非最後まで楽しんでいただければと思います」
Baby-A「ほんと美幸さんの言う通りだと思います。遺伝子に注目したい。ワクワクするカードだと思います。このように、沢山の盛りだくさんの内容の興行だと思ってますので、みなさんも最後まで元気よく応援よろしくお願いします」

 その後は4人によるサインボール投げが行われた。

第1試合


 村田晴夫アナが登場。サムライTVで初めて実況をしたのがアルシオンだという。

――村田アナ「トークバトル一発目遠くないですか?この立ち位置であってるんですかね?せっかくなんで、トークバトルなんで、2人ともお見合いみたいになっちゃうんで、正面向いたほうがいいんじゃないですか?(ブーイングが起きそのままで)ではお見合いでいきましょう。今回アルシオンセイントバトルということで、お二人のシングルマッチは当時セイントバトルと言われてるぐらい聖なる闘いと言われてるわけでしたが、どうですかアルシオン?二人の戦い?まずは府川さん、吉田さんとのシングルマッチは特別なものがありましたか?」
府川「自分を見つけられたと言うか、すごい模索しながらプロレスをやってきたと思うんですね、キャリアも浅くて。やっと自分を見つけられたみたいな。それですごく、そのためには自分がやっぱり上にあがっていくためには、良いライバルがすごく絶対必要だと思うんですね。すごい私5年も後輩でライバルとか言ってしまうのおこがましいんですけど、ほんとに一緒に練習させていただいて、すごい刺激になって、もう、吉田さんを倒したい。そういう気持ちで頑張っていました」

――村田アナ「吉田さんは試合をしてみて、府川さんの思いは伝わっていましたか?」
吉田「はい、全日本女子プロレスからアルシオンに移った時に、全日本ではやってなかった関節技したい。ちょうどその頃にパンクラスさんやバトラーツさんとか出稽古に行かせていただくそういう機会もあったので、関節技を主体にやっていきたいとファイトスタイルをちょうど変えた時に、府川が、府川さん?唯未さん?唯未は(苦笑)その頃は府川って呼んでたけど、が、サンボ、ロシアの競技のサンボを習っているって言って、今日も先生いらしてくださってますが、サンボに出稽古に吉田さん一緒にいきましょうと言ってくれて、はいだから、アルシオンの練習が道場で終わった後出稽古に行ってっていう、1日中練習してましたね」
府川「いやしんどかったですよね!」
吉田「いやいや、全然大丈夫でしたよ」
府川「いやいやいやいや(笑)めちゃくちゃ」
吉田「ほら、一応バトルだから(笑)」
府川「あの、あれでした、練習終わって、暗くなってから」
吉田「終わってしんどいところに」
府川「さらに始まるっていう感じでしたね」
吉田「でもそのサンボの先生は、私達の身体能力のなさにすごいびっくりしたと思います(笑)すごい忍耐強く教えて下さいました」
府川「そうですね」

――村田アナ「お二人にとっても全くやったことのない、1から始めるような感覚で技術を学んでいったって感じですか」
府川「サンボっていう…」
吉田「そうですね、だから全日本女子プロレスの時から私は関節技を使いたいなと思って実は出したりしてたんですよね。よく関節の取り合いとかあるじゃないですか?グラウンドので。取ったら取り返してじゃあ今度はってなるんじゃなくて、足でこう蹴られるとか、顔面蹴られたりとか、人によっては持ち上げて落とされたりとか、タッグマッチだったら相手がこうカットにくるとかその攻防ができなかったんですね。なので、そう、思い出しました!関節技をあんまり使ってなくて、全日本女子プロレスからアルシオンの団体に行く間にちょっと空間、空白があった時に、うちに来て、畳の上で関節のとりあいやってた」
府川「え?今思い出したんですか!?」

――村田アナ「ということはやはり、ちょうど同じ偶然というか、やっぱり吉田さんも全女の頃はマリポーザ殺法と言われたルチャリブレのスタイルやっていて、そこから大胆にファイトチェンジしました。府川さんもアイドルレスラーというところからもっと強くならなきゃというところで、サブミッションスタイルを選んだわけですよね。共通点がある」
吉田「2人とも強くなりたかったんだね!もう弱い弱いって言われてたので強くなりたかったんでしょうね」
府川「はい。全女の時に、私正道会館に出稽古に行きたいって行ったんですけど、会長からNGが出まして」

――村田アナ「それは空手も学ぼうと思って」
府川「もうとにかく強くなりたくって、コネとかも何も無いし、そういう話を直談判というか言ったらもう全然だめって。全女には三禁があったので、お酒とタバコ、男性っていう、ありましたよね?」
吉田「はい」
府川「なので正道会館行くな!ダメって」
吉田「それでダメだったの?」
府川「ダメだったんですよ。で、全女の時は出稽古行けなかった、でもアルシオンでは」
吉田「府川さん可愛かったから、そういうところに行ったら誘われると思って」
府川「いやいやいや、それでアルシオンに行ったら出稽古に行ける環境が整っていたので、ほんとに恵まれていました」

――村田アナ「アルシオンという場は府川さんにとってより強くなれる場だったと」
府川「そうですね、はい」

――村田アナ「吉田さんももっともっと強くなろうと思って」
吉田「そうですね。私また思い出したのは、全日本女子プロレスのときも筋肉質で、ちょっと脂肪落としてマッチョな体にって一回食事を制限して、ウェイトトレーニング習ってやったことがあったんですよ。もっと脂肪をつけろって言われました。というのも、受け身を取ると、脂肪が受け身の体を守ってくれるんですね。だからまああれだけ激しいことをやってるので、確かにそれは必要だったんですけど、だからアルシオンで脂肪を落として試合に出た時に、ほんとに受け身効きました。すごい。だから相手の技スカすようになりました(苦笑)」

――村田アナ「なるほど。必要性を感じたわけですね。アルシオンでもっともっと自分の思った強さを、練習をして出稽古をして身につけたいと。試合では吉田さんとならぶつけられる。府川さんとならやれるっていう共通の意識があって戦っていましたか?」
府川「そうですね、とまらない試合が」
吉田「楽しかったので。結構今思えばお客さんをおいてけぼりにしちゃったかもしれない」
府川「いやいやほんとに」
吉田「私が関節かけたらそう返してくるか!みたいな。じゃあこれはどうだってやったらそんな返し方がみたいな、楽しかった気がします」
府川「はい。私もすごい楽しかったですね」

――村田アナ「その楽しさの中で自分強くなれてるなって自覚はありましたか?吉田さんとやりあえてると」
府川「はい、それはありましたね」
吉田「私も先輩後輩とかあっても、やっぱりプロレスってライバルがいるからこそ上げって行けるというかそういうところではあるので、逆に嬉しいですね。そういう選手がいてくれて」

 ここで時間切れに。延長コールが起きるが残念ながら延長はNGに。

――村田アナ「懐かしい思いになりましたね。いかがでしたか?」
吉田「嬉しいです。なんか、タイムスリップした感じです」
府川「吉田さんとこう向かってると引退式思い出しますね」

――村田アナ「引退試合の相手そうでしたもんね。覚えてます?」
吉田「もちろんですよ!ここで覚えてないって言えない!」

第2試合


 初代ツイン・スター・オブ・アルシオンチームの玉田凛映&矢樹広弓、第10代[サイバージャンクス]大向美智子&藤田、第6代[ラス・カチョーラス・オリエンタレス]三田英津子が登場。

――村田アナ「2試合目はツイン・スター・オブ・アルシオンバトルということで、いやー良い光景ですね」
大向「いい景色ですか?」

――村田アナ「サイバージャンクス懐かしいですね!」
大向「いやほんと何十年ぶりですか?」
三田「かっこいいね」
大向「ほんとですか!?」
三田「さっき裏でかっこいいなと思った」

――村田アナ「そのギンギラギンのガウン」
大向「ギンギラギンに~さりげなく~」
藤田「年齢年齢」

――村田アナ「大丈夫です。今日の空間では伝わると思います。これ当時のものじゃないですよね?」
大向「これ今回のために作った」
藤田「新調してきました」
大向「SHEINで(笑)あっ、言わなくてよかった?ごめんごめん」

――村田アナ「玉田さんと矢樹さんは揃えてきたんですか?」
玉田「そうなんですよこれ。ちょっとコスチューム着れないので」
大向「事情があってね、大人の事情がね。おばさんの事情か」
玉田「SHEINじゃないので」
大向「あぁSHEINじゃない」

――村田アナ「三田さんは非常にカジュアルな感じで」
三田「すいません。それも、あの大人の事情で(苦笑)」

――村田アナ「いやでもね、アルシオンといえばユニットも沢山ありましたし、その時代時代を彩るタッグチームも沢山ございました。その中でもサイバーシャンクスは革命的なタッグチームだったと思います」
大向「ほんとですか?」
藤田「レボルシオン?」
大向「うぉぅうぉぅうぇいうぇい(笑)すぐやっちゃうねこういうことね」

――村田アナ「初代ツインスターオブアルシオンの玉田さんと矢樹さんは正統派のタッグチームで」
大向「正統派じゃないみたいな言い方」

――村田アナ「正統派ではないでしょう!」
大向「ずっと正統派だと思ってたよね?」
藤田「おかしい」
玉田「ちょっと黙っててもらっていい?」

――村田アナ「玉田さんも矢樹さんもそうですけど、シングルプレーヤーとしてはもちろんなんですが、ユニットには一人はほしい」
玉田「私でも、タッグ屋さんなんですよ意外と。

――村田アナ「そういうご自覚はあったんですか?」
玉田「好きでした。ツインスターのベルトを、人が違うんですけど4度巻いてるんですって」

――村田アナ「そうですね。4度巻いてます」
玉田「私最後にいただいたんですけど、でも私達タッグリーグで勝ち抜いたんですって」

――村田アナ「なんでそんな他人から聞いたみたいな話しして」
玉田「あの、ネタ仕入れてきたんですさっき(苦笑)ロッシーに。それで、タッグリーグで勝ち抜いて、最後の決勝戦の時にベルトなかったんですよ。私たちまだね」

――村田アナ「まだとどいてなかった?」
玉田「アメリカから来たんですってこの子(ベルト)。それでベルトがなくって、ジャンパーだった」
大向「あった!思い出した」
玉田「持ってる?」
大向「あたし?ジャンパーはもってない」

――村田アナ「新設されたベルト間に合わない問題は色んな団体でやらかしてるんで。アルシオンのときからそうだったんですね。でも矢樹さんはフリーとしてアルシオンに参戦されて初代チャンピオンになられたわけですが、矢樹さんにとってアルシオンの闘いはいかがでした?」
矢樹「そうですね、すごい、所属ではなかったんですけどすごい伸び伸びやらせていただいて、楽しかったです」

――村田アナ「そんな中三田さん下田美馬さんとのタッグ、ラスカチョーラスオリエンタレスで、三田さんも下田さんもフリーとして参戦されて、他の団体にも積極的に出て一つには決めずに暴れていたわけですが。どうですか?まさに暴れていたわけですが」
三田「そうですね。すいません。みんなごめんなさい」
玉田「大暴れ大暴れ」

――村田アナ「ラスカチョが来た時に、アルシオンのタッグに革命が起きましたよね?」
三田「ありがとう。ごめんねみんな痛かったでしょうが」

――村田アナ「全日本女子時代から名を売っていたタッグチームだったわけですが、酷いことしてましたよね」
三田「ほんとですよね~ほんと今思ったら、私自分の試合とか見れないですもん怖くて」
大向「嘘でしょ」
三田「普通に観戦行ってても、ちょっと見れないですねイスとかやる試合とか」
大向「ちょっと何仰ってるのか全くわかりません!」
三田「なんだろ?ほんとに今見れないの」
大向「いやいやいやいや」
玉田「記憶喪失ですかね?」

――村田アナ「当時から見れてないんですか?」
三田「当時はもうバンバン試合見て反省したりだとか」
大向「反省するんですね(笑)」
三田「いいぞこれはとか。今は全く見れない怖くて」

――村田アナ「私はなんてことをしていたんだと」
三田「そうですね~」

――村田アナ「でもイスを使ったりテーブルを使ったりとか、いわゆる流血もじさないっていう闘いは、あるにはあったけどやっぱりラスカチョが自分の世界をアルシオンに持ち込んできたって感じがしました」
大向「アルシオンに全くそういう要素はなかったので、やっぱりラスカチョが」
三田「なんかアルシオンは真面目だったのみんなが。きちんとした列に並んでセレモニーでも」
大向「ほんと真面目だったの」
三田「あなた達は違うけど」

――村田アナ「サイバーシャンクスは、黙っててもらえませんか?」
玉田「あたしたちだよね~」
三田「なんかね、入場式からもうね、しっかり並んで」
大向「VですV」
三田「四方に挨拶してとか、なんかだからさ、かき回したかったんじゃない?」

――村田アナ「やっぱり初めて参戦した時はなんかすごく真面目だなーと思って」
三田「なんかお客さんのブーイングが」

――村田アナ「嫌われてましたよね~」
三田「ほんとに、ありがたいことに」
玉田「私達ばっかやって」

――村田アナ「なかなかずっとやられてましたよね。どうでした?実際ラスカチョが来たことによって色々」

大向「最初はタマフカが、先に行ったので、ねぇ玉田たちが」
玉田「そうですね、すごいちっちゃい2人だったんですけど頑張っていきました。怖かったんですけど。めっちゃ怖かったんですけど!どうすればいいのよ!」
大向「で、私は味方にしました(笑)」

――村田アナ「ですよね。引き入れましたもんね」
玉田「頭いい」

――村田アナ「藤田さんはどう思いました?」
藤田「飛んでもない人たちがきたなと。その一言ですよね」
大向「そうよね」

――村田アナ「藤田さんなんかそれこそ、アルシオンからプロレスラーになったようなもんなんじゃないですか?全女のラスカチョとかよくわかんないわけですよね?さぞかしビックリしたでしょう」
藤田「ほんとにビックリするよ。ほんととんでもねーなこいつらと」
大向「アルシオンの総集編みたいなDVD見たんですけど、全部トータルして、やっぱりラスカチョーラスっていうものがすごく重要に居たっていうのが、ほんとにありました」
三田「ありがとう。ありがとうございます」
大向「上げとこ上げとこ。上手いやろ?」

――村田アナ「矢樹さんはどんなイメージありましたか?」
矢樹「私は逆にですね、参戦しなくなってからの」
大向「そうなんだ~」
矢樹「アルシオンのリングでは戦ってない」
玉田「他ではやった?」
矢樹「やらせていただきました」
玉田「やらせて?」
矢樹「やらせてじゃないわ」

――村田アナ「さっき話してたように、怖い怖いラスカチョ味方に引き入れてコミュニケーションとれてたんですか?」
大向「そうですね、でも控室が結構楽しくてですね。そこにVIPというあれができたんですけど、そこに府川もいて下田さんもいて、必ず、三田さんが試合前にやる体操があるんです。みんな知りたいですか?三田さん体操というのがあるんですよ」
三田「私もうできないから」

 ここで時間切れになるが、大向が三田さん体操を披露。

大向「いきますよー」
三田「これなんですけど、膝を耳の下の床につけないと、その日のコンディションが悪いな~とか、何回もやってつけるようにしてました」

――村田アナ「これが三田さん体操。みんなやってたんですか?」
大向「みんなじゃなくて、それが始まると「出た三田さん体操』みたいな」
三田「試合前に私が必ずするので」
大向「それが始まるとそろそろ出番だぜみたいな」

――村田アナ「なるほど。あの泣く子も黙るラスカチョが、控室ではそんな体操していたと」
大向「皆さん内緒ですよ。内緒の話ですからね。っていうことで、じゃあ三田さん、私達VIPやってたので」
三田「そうですね」
大向「VIPでもどうでしょうか?皆さん」

(三田と大向を残してリングを去ろうとする)
――村田アナ「そこでスッて帰んないでくださいよ」
玉田「VIP怖いんで」
三田「あのね、ちゃまには色々振り回されました。だけど、このせっかく今日アルシオンのリングに立たせていただいてるので、まだメンバーがいます。では呼んでみましょうか。皆さんいいですか準備は。じゃあ来てくださーい!」

 大向がナイト・オブ・ファイアにノッてパラパラを披露する中、ライセンスナンバー33・田中稔&府川唯未夫妻が登場。

府川「こんなユニットもありましたね(笑)懐かしい!」

――オッキー沖田アナ「田中さん急にありがとうございます。田中さんにとってアルシオンはどんな団体でしたか?」
田中「えーとですね、あんま覚えてないですすいません(苦笑)いやもう素晴らしい団体だったと思います」

――オッキー沖田アナ「なんていったってお二人が出会った場所でございます。あの時周りのファンの皆さん結構怖くなかったですか?」
稔「引退式のときに、ファン50人が花を渡せるって企画がったんですけど、僕その、新日本の大会終わって一番最後に並んでたら、その50人の方々が皆睨んでくるんですよ(苦笑)すごい怖かったです」

第3試合


 スカイ・ハイ・オブ・アルシオン初代王者のASARI、ライセンスナンバー100・第4代クイーン・オブ・アルシオン王者の飛鳥、STARDOMのOP曲にのってアルシオン創始者のロッシー小川が入場。
 サブレフェリーとして吉田が入場。

――村田アナ「このトークはやはりアルシオン・チャンピオンシップトークバトルということで、ライオネス飛鳥さんようこそお越しくださいました!」
飛鳥「よろしくお願いします!」

――村田アナ「このトークはアルシオンのシングルタイトルをとった象徴的な選手。小川さんそういうことでよろしいですか?」
ロッシー「そうですね、はい」

――村田アナ「もうちょっと気の利いたこと言ってくださいよ(苦笑)まあでもやはりどうでしょう?小川さん、最初の頃は初代クイーンオブアルシオンの吉田万里子選手と、空中技はもうASARIさんが全て持っていったという形の中で、そん中でアルシオンの闘いの形が完成されてきたなって、熟成されてきたなってところで小川さんは飛鳥さんよ呼び込みましたよね。劇薬だとか言って。あれどういう、いきなりなんで飛鳥さんを」
ロッシー「色んな事情があったんですけど、興行の柱というか、全国的な知名度を当時のアルシオンのメンバーでいなかったんで、そこでちょっと助っ人をお願いしたという感じですね」
吉田「そうですそれで、飛鳥選手がアルシオンに乗り込んでくるみたいな感じで、そこに私が『来るんじゃねぇ』みたいな感じで受けて立つって言って後楽園ホールのメインでシングルをやらせていただいたんですけど、そうです小川さんが吉田、行けって感じだったんですよね」
小川「そうですね、その後2人が合体してね」
飛鳥「そうね。懐かしいね(笑)」
吉田[懐かしいんですけど、もう、その、あの頃は、私がアルシオンだぐらいに、アルシオン引っ張っていくんだぐらいに思ってたので、何で来るんだとか、言ってたんですが実は私、あのクラッシュギャルズのライオネス飛鳥さんに憧れてこの世界に!今だから言えるんですけどこの世界に入ったので、あの、もう、皆さん心臓ドキドキしてますよね?例えば心臓に手を当ててドキドキは感じるけど手は動かないですよね?でも私、飛鳥選手との試合が今始まるって後楽園の控室で手を置いたら、動くぐらい!それぐらいドキドキしてたんです実は」
飛鳥「ちょうど自分もフリーで復帰して、いろんな団体に上がらせてもらったんですけど、同じ全女という事もあったんですけど時期がずれていたので、試合をすることがね」
吉田「そうですねなかったですね」
飛鳥「ある意味ほんとに、自分がこう引退した時にデビューしたばっかりでっていう選手たちと、育っていった過程で完成されつつある選手として存在してる子達と試合ができたのはすごく、あの頃の自分にとってもすごくプラスと言うか、楽しかったです。アルシオン。もちろん他団体にも上がらせてもらってあれですけども、アルシオン巡業とかも長くあったりして、すごい楽しかったですねアルシオン時代」

――村田アナ「全女時代の長い付き合いの小川さんと再びプロレスのリングで一緒に仕事をするっていうのは」
飛鳥「あの私たちはほんとに全女っていう1団体しかない時代に育っていってるので、ほんとに他団体化してからの自分の復帰っていうのは、プロレスラーとしてのクオリティをすごく上げてくれた時代だなと思いますね。クラッシュギャルズの時よりぶっちゃけフリーでやってた時のほうが面白かったんで(笑)」
吉田「そうだったんですね」

――村田アナ「確かに当時ね、エースの浜田さんからベルトを獲ったっていうのは衝撃的な展開だったんで。誰も獲れないだろうと思ってたんで、飛鳥さんも奪い返されましたが」
飛鳥「はい。やられました(笑)でもほんとにそうやって時代は変わっていくので、やっぱり今も現状で、現役の選手たちもそういうのを繰り返して繰り返して、女子プロレスの時代が重なっていくのかなと思いますね」

――村田アナ「そんな中ASARI選手は、当初アルシオンの一つの軸であったルチャリブレ、華やかな空中殺法の中で時代を築いたわけですが、結構私のイメージとしてはASARIさんは独自の道を、私だけの道を行くっていうイメージが」
飛鳥「うなずいてる万里ちゃんが(笑)」
ASARI「その時私はまだネオ・レディース。ネオ・レディースが旗揚げしたのとアルシオンが旗揚げしたのがちょうど同じ時期だったので、私はネオ・レディースに入団して、ネオ・レディースの中でちょっとくすぶってて自分が出せなかった時に、ちょうどその時に小川さんから話を頂いて、その時の多分一番最初にアルシオンに上がった時の衣装が黒だったと思うんですけど、ネオで私は誰の色にも染まらないってつもりで黒にして、そのまま乗り込んできたって感じでしたね」

――村田アナ「空中戦に関しては独壇場でしたもんね?それは小川さんとしても狙い通りでしたか?当時ネオ・レディースで後にフリーになったわけですが。技術というのがアルシオンにほしかった?」
ロッシー「そうですね、あの全女時代からの関係でいうとほんとASARIはこっちだったんですよね。だけど、アルシオンの設立の当初、なんかタマフカとあまり上手くいってなかったような気がしたので」
ASARI「ちょっと!それ小川さんが言ってるだけで!みんなにでも言われるんですよ」
ロッシー「その当時の感覚ね。だから間違ってたらごめんなさい。だから、ちょっとASARI誘うのちょっとまずいなと思ったんで」
ASARI「ファンの方からも、アルシオンというタイプだったと思うんですけど、誘われてないので」
吉田「ショックだった?」
ASARI「ショックでした」
飛鳥「個人的意見で誘わなかったの?(笑)小川さんらしい」
小川「そのあとね、空中戦のトーナメント、スカイっていうのをやって、ASARIフリーになったって聞いたんで、即出場してもらって、でASARI優勝したんですよねそこで」
ASARI「フリーでしたっけ?ネオの時ですよね」
小川「ネオか」
ASARI「ネオでやっぱり自分の色が出せなかった時に、やっぱりアルシオンがそういうトーナメントとかルチャとか飛び系のやつをなんかこうね、AKINOとか藤田とか、やっぱりルチャ系の生え抜きの選手がすごいいっぱいいるっていうの、私もすごく影響を受けてたし刺激も受けてたので、そこに入れてもらえたのは今となってはほんとに感謝してます。その時ネオで良かったなって。最初にアルシオンに行ってたら、そういう争いはできなかったかなと思うんで」
飛鳥「そうなんだよね。物事に意味のないことはないんだよ」

――村田アナ「飛鳥さんにしてみれば、最初はアルシオンに関わってなかったわけですけど、盟友と言っていいロッシー小川氏が20年務めた全女を離れて団体を立ち上げたっていうのは」
飛鳥「あの時の選択は間違ってなかったと思いますよ。やっぱり全日本女子崩壊してたし、やっぱりこう今だから言えるんですけど、当時の子たちギャラももらわずに試合してたから、私もフリーで一試合いくらで、この試合だめだったら呼ばれなくなるから、全部100%で試合してたんですけど、でもやっぱり怪我もするし、もしかしたら死にいたるかもしれないって危険性を抱えて試合してるんだからやっぱりギャラはもらわないとダメだよってその当時の後輩たちに言ってたんですけど、そこでやっぱりロッシーがアルシオンという団体を立ち上げてくれて、選手たちはすごく、ネオもそうだし当時全女から離れて団体作った人たちってすごい勇気があるなと思います。そこから今の女子プロレスっていうところに繋がってると思うんで、ロッシーの選択は間違ってなかったと思います」
ロッシー「選択は間違ってなかったんですけど、その後また紆余曲折しましてSTARDOMっていう団体を作って今に至るんですけど、まあそういう意味では46年やってまして、山あり谷ありという人生」
飛鳥「人生山あり谷ありじゃないと面白くないから」
ロッシー「面白くない。まだまだ色々起こしますよ」
飛鳥「よろしくお願いしますね」

――村田アナ「吉田さんはいかがでしたか?アルシオンという団体を立ち上げて旗揚げメンバーではあったんですが」
吉田「個人的な話していいですか?これ色んなところで言ってるんですけど、ネオ旗揚げした京子さんから電話かかってきたのと、小川さんから電話かかってきたのと同じ日だったんですよ。で、私が一番仲良くというか、一緒に居た豊田真奈美さんとか伊藤薫ちゃんは全女だったんですよ。だから、これどうしようと思ったすごい1日でした」

――村田アナ「決定打になったのはなんだったんですか?」
吉田「決定打は、話せばちょっと興行終わっちゃうんですけど、一番、練習環境が先ほど府川とお話させてもらったんですけど、練習環境が小川さんと色々話をして、どういう風にアルシオンの団体がなっていくんですかって聞いた時に、練習環境がすごく良いっていう事が大きかったですね」
小川「その1日っていうのは、タマフカから、井上京子が吉田万里子に声かけたって聞いたんですよ。それで、もう至急電話して、至急連絡してくださいって言われて」
飛鳥「すげぇぶっちゃけ話ばっかり(笑)」
小川「夜中の3時ぐらいに電話したのかな」

 ここで時間切れに。

飛鳥「皆さんこのあと試合が続きますので楽しんでいってください」

第4試合


 ライセンスナンバー19の3代目ラ・ギャラクティカ2000が入場。

 noki-Aがスペイン語で話しかけていくが、ギャラクティカは困惑。ロッシーが通訳して名前を聞くと、ギャラクティカは「世羅・・・」とうっかり答えるが急いで言い直す。
 noki-Aがガットショットからロープに振り、ギャラクティカがドロップキックもギャラクティカはこれをスカす。
 ギャラクティカはアームホイップで投げ捨て不思議なポーズをするが、会場が静まり返ると「わかんねー!なんだこれはー!」とストンピングからリバースカンパーナ。
 これを離すと背中を踏みつけ、ストンピングからダブルニードロップ。フォールも1。

 ギャラクティカはストンピング連発からロープに飛ぶが、noki-Aは追走ドロップキックからコーナーで顔面を踏みつけ、マスクを足で回転させて目隠し。
 ギャラクティカは「こんなのやってられるか!」とマスクを脱ぎ捨てると、なんと正体は世羅りさ!

 世羅はコーナーに振って串刺しエルボーから串刺しダブルニー。フォールも2。

 世羅はリバーススプラッシュ式ダブルニーを投下するが、noki-Aが避けて誤爆させると髪を掴んで引き起こしてエルボー。これを巻き込んだ世羅が羅紗鋏からコーナーに登りリバーススプラッシュ式ダブルニードロップ。フォールも2。


 世羅は担ぐが、着地したnoki-Aにガットショットからロープに飛ぶも、noki-Aはカウンターのスパインバスターから足4の字。そのまま回転してリバース・インディアン・デスロックで絞り上げていくが世羅はロープを掴もうとする。そこへnoki-Aが弓矢固め。これを離すと担ごうとするが、エルボーで逃れた世羅にnoki-Aはチンクラッシャーからロープに飛ぶ。世羅はカニバサミからコンバインで捕らえ、noki-Aが逃れようとすると逆片エビ固め。noki-Aはなんとかロープを掴みブレイク。

 世羅はエアーズロックIIで叩きつけてフォールも2。

 世羅は引き起こすと左右のエルボー連打。だが受けきったnoki-Aがバックドロップで叩きつけ、走り込むが世羅がカウンターのエアーズロック。ダブルダウン。

 エルボーの打ち合いから世羅がエルボー連打。noki-Aが引き込み式腕ひしぎでとらえるが世羅が耐えて時間切れに。

第5試合


 先発は田中とチェリー。ロックアップから田中がロープに押し込むが、チェリーが切り返してチョーク。これを離すとロープに飛ぶが、関口がエプロンから蹴りつけると、田中と関口でロープに振ってダブルのガットショット。さらにロープに飛んでダブルのフェイスバスターから、左右の腕をひねってポーズを決める。これはSareeeが蹴りつけてカット。
 田中と関口をコーナーに振って、Sareeeがまとめて串刺しドロップキック。チェリーも串刺しヒップアタックから田中の背中にハンマーブロー連打。さらにストンピング連打からロープに振っていくが、田中はフライングクロスチョップで迎撃しフォールも2。
 田中は腕ひしぎで捕らえるが、チェリーが切り返して腕ひしぎ。田中はロープに足を伸ばしブレイク。
 チェリーは腕を捻っていき、投げようとするが田中が耐えるとエルボー連打。さらに前方右回転エビ固めも2。
 田中はロープに飛ぶが、チェリーが足を刈って倒し変形足4の字。これは関口がカット。
 関口と田中でロープに振ろうとするが、チェリーが田中を振ると関口の腕を掴んで田中にダブル攻撃。動揺する関口を田中に叩きつけて、二人まとめてフットスタンプからフォールも2。
 チェリーは熟女でドーンも、避けた田中がガットショットからロープに飛んでドロップキック。田中は関口にタッチ。

 関口はドロップキックからコーナーに振って串刺しバックエルボー。さらにフェイスバスターからロープに飛んでスライディングキック。フォールも2。
 関口は投げようとするが、耐えたチェリーにガットショットからコーナーに振ろうとするも、チェリーが逆に振ると関口はロープを駆け上がるが足をすべらせる。なんとかコーナーに登りダイビングクロスボディからドロップキック。フォールも2。
 関口はエルボーも、ガードしたチェリーがボディブローから足を刈って倒し、変形逆エビ固め。カットにきた田中をまとめて関口の足を極めながら田中に変形キャメルクラッチ。
 これを離すとSareeeも出てきてそれぞれコーナーに振って串刺し攻撃。
 チェリーが関口のノーザンライトスープレックスホールドも2。チェリーはSareeeにタッチ。

 関口のエルボーを避けたSareeeがカサドーラフットスタンプからロープに押し込み、ロープに飛んで低空ドロップキックを顔面に叩き込む。
 Sareeeは髪を掴んで引き起こすとエルボー。エルボーの打ち合いから関口がガードして腕へのコードブレイカー。さらに飛びつき腕ひしぎもチェリーがストンピング連打でカット。
 関口はコーナーに登り、ミサイルキックからフォールも2。
 関口は田中にタッチ。

 田中はミサイルキックからフォールも2。
 田中は投げようとするが、耐えたSareeeがボディスラムを狙うも、田中が逆にボディスラム。フォールも2。
 田中はコーナーに振ろうとするが、Sareeeが逆に振って走り込むが、田中はエルボーをガードして腕を掴んでリングに飛び込み腕ひしぎ。これはチェリーがカット。
 チェリーが田中の顔面にストンピングから関口をロープに、Sareeeも田中をロープに振るが、関口がドロップキック、田中がクロスボディで潰しフォールも2。
 Sareeeがロープに飛んでドロップキックからフォールも2。
 Sareeeはフィッシャーマンスープレックスホールドも2。
 Sareeeは裏投げを狙うが、田中がカサドーラで切り返すが2。
 田中はスクールボーイも2。
 田中はエルボー連打。Sareeeは容赦ないエルボーで吹っ飛ばすが、すぐに立ち上がった田中がエルボー連打。Sareeeはエルボーも、田中はワキ固めで捕らえるがSareeeはロープに足を伸ばしブレイク。

 田中がロープに飛ぶが、Sareeeはカウンターの裏投げで叩きつけ3カウントを奪った。

 ビデオメッセージがライセンスナンバー9のレジー・ベネット、ナンバー11のファビー・アパッチェ、ナンバー23のリンダ・スター、ナンバー29のバイオニックJ(ジェシー・ベネット)、メリッサ、村山大値、ナンバー1(旧ナンバー14)の浜田文子から贈られた。

<試合後コメント>
Sareee&チェリー
――アルシオンのリングであるということを意識されましたか?
Sareee「そうですね、私が裏投げをほんとに新人の頃に栗原あゆみさんから技を受け継がせていただいて、そっから私のプロレス人生の転機が訪れて、ぽんぽんぽんといい方向に行ったので、そういうほんとに恩がありますので、今回こうやってアルイオンさんのファイナル、出させていただいてほんとに嬉しく思います。そして裏投げで最後決めれて嬉しかったです。ありがとうございました」
チェリー「私も吉田万里子さんがセコンドについてくださって、もうすごく嬉しいし緊張しますし、はい、やっぱりどうしても意識して試合をしました。ありがとうございます」

田中きずな&関口翔
田中「やっぱりお母さんがいたリングで、お母さんが頭の怪我で不本意な引退をしたので、やり残したことは全て私がやるというのを今日お母さんに伝えられたらいいなって思っていて、結果負けてしまったんですけど、今出せる力は全部ぶつけれたかなと思います。なのでこれからもっともっと強くなれるように、お母さんみたいになれるように頑張ります」
関口「今日、このアルシオン・ザ・ファイナルという興行に呼んでいただけて、自分は嬉しく思いますが、すごい感動しましたきーたんの試合を見てきてたつもりではいるので、すごい感動したしまだまだこれからも、頑張っていけると思うので、一緒に頑張っていきましょう。ありがとうございました」
田中「ありがとうございました」

――今日お母さんと一緒のリングに立った気持ちはいかがでした?
田中「いまだに実感が湧いていないというか、正直入場のセレモニーを一人で端で見て泣いてしまったぐらいほんとにお母さんが大好きだった場所なので、そこに立てる事ができて嬉しかったです」

――Sareeeさんのエルボーはどうでした?
田中「エルボー痛かったです(苦笑)もう折れるかと思ったです」

――やり返してはいましたね
田中「はい、負けていられないので」

――お母さんと同じ場所に立ったわけですが
田中「お母さんと同じ場所に立てるっていうのは本当に夢のようだなと思っていて。ほんとに一日限り、一生で1日なので今日を満喫したいなと思ってます」

――お父様とお母様から今日何か試合に向けて言葉はありましたか?
田中「すごい緊張してたんですけど、全力でいつも通り行ってこいと言っていただきました」

第6試合


 府川たちが殴りかかり場外乱闘で試合開始。
 リングに戻り、府川たちが一つのコーナーに振ってトレイン攻撃。藤田のスペースローリングエルボーを避けると、Leonたちが太鼓の乱れ打ちから正面ロープにくくり3人で顔面を痛めつけ鼻フック。

 これを離すと逆のロープにくくり藤田に鼻フック。Leonが残るが藤田がエルボーからロープに飛ぶも、Leonがキャッチしてコーナーに叩き込むと串刺しスピアー。藤田が避けてガットショットからコーナーに振ってスペースローリングエルボー。
 藤田はロープに振ろうとするが、Leonが逆に振るも藤田はコルバタで投げ捨てバックを取る。耐えたLeonがスタナーで迎撃し山縣にタッチ。藤田も大向にタッチ。

 ロックアップから大向が離れ、再度ロックアップから離れる。
 三度目は山縣がロープに押しこむも、お互いロープ際で切り返しあい、コーナーに押し込んだ山縣がクリーンブレイク。
 大向がガットショットからロープに振ろうとするが、切り返した山縣を見て大向がロープに飛ぶも、山縣がカニバサミからロープに飛んで低空ドロップキック。山縣はAKINOにタッチ。

 AKINOは尻へのローキック。さらにミドルキックからハイキックも、大向が避けるとAKINOはチンクラッシャー。AKINOはロープに飛ぶが、大向はビッグブーツで迎撃し、へアーホイップ連発からフェイスバスター。フォールも2。
 AKINOはエルボーのフェイントに大向がエルボー。先にエルボーを打ち込んでいき、さらにナックルを打ち込むとロープに飛ぶが、AKINOはハイキックで迎撃。ロープに振ろうとするが、大向は強烈なエルボーを叩き込み府川にタッチ。

 府川はストンピングからコーナーに振ろうとするが、AKINOが逆に振ると走り込むも、府川が腕をキャッチするとリングに飛び込み腕ひしぎ。AKINOはロープに足を伸ばしブレイク。
 府川はロープに振ろうとするが、AKINOがボディに膝を叩き込むとバックドロップを狙うが、府川が切り返してジャベ・デ・フカワを狙うが、AKINOが切り返す。だが府川は三角絞めで捕らえ、潰したAKINOにスクールボーイ。これをAKINOが潰して腕を取っていくが大向がカット。AKINOはLeonにタッチ。

 Leonは担ごうとするが、府川が着地するとガットショット。ロープに飛ぶが、大向がエプロンから蹴りつけて府川がフェイスバスター。府川は藤田にタッチ。

 藤田はネックブリーカードロップからフォールも2。
 Leonはエルボーから担ぐと、旋回式バスターからフォールも大向と府川がカット。
 山縣が大向を、AKINOが府川をロープに振っていくが、大向はネックブリーカー。府川は飛びつき腕ひしぎで捕らえる。

 Leonは藤田にエルボーも、避けた藤田がナックル。そのままコーナー下に引きずるとコーナーに登りファイヤーバード・スプラッシュを狙うが、AKINOが正面に登るも府川が引きずり落とす。藤田はLeonとAKINOをまとめてダイビングクロスボディで倒し、大向がシャイニング・ウィザードから藤田がラ・マヒストラルもここで時間切れ。

<試合後コメント>
AKINO&山縣優&Leon
AKINO「あいつ、大向のエルボーで額切れてるし」
Leon「向こうの方が燃えてたのかな。こっちは心配して様子見てたんですが、予想以上のパワーでしてくるなって。楽しかったです」
山縣「私も色々あったけど、私が参戦した事が全てです。もう、今日でプライベート素行不良卒業させてください(苦笑)」
Leon「まさか、このメンバーで再びリングに立てるなんて思わなかったんでめちゃめちゃ嬉しかったです。はい」
AKINO「小川さんからもらった一言、自分嬉しい」
Leon「自分も嬉しいです」
AKINO「AKINOの、技術がアルシオンを体現してくれました。ありがとう。自分がアルシオンだと自分でも思ってるので、このスタイルは辞めるまで変えられないというか、変わらないのがAKINOなんで。なんか、アルシオン産んでくれてありがとうな気持ちしか自分はないです」
Leon「自分はちなみに小川さんから、アルシオンでの努力が実を結んでいる。これからも頑張ってくださいと。頑張ります」
山縣「この流れは私か?私は、色々あったけど」
AKINO「やっぱりそこかい!」
山縣「アルシオンはいい思い出です。そうですね、いい思い出で全て動いて、最後ほんとにサプライズで浜田文子来ました」
Leon「ビックリ」
AKINO「ビックリ。うちらも知らなかったし」
山縣「これが彼女のスタートですよね。私は頑張ってもらいたいし、元相方として、元同期でしょ?」
AKINO「元じゃない、今も同期だよ。辞めてねー」
山縣「これが何かのきっかけになればいいなと。私はかつての相方として言わせていただきたいなと思います。はい」

――AKINO選手は浜田文子選手に関しては
AKINO「今年、去年か。去年3月にメキシコで試合で呼んでいただいて行ったんですね。その時はシティじゃなかったんで、ちょっと文子とは実は連絡はとってました。とって会える機会を伺ってたんですけどちょっと会うことができなくて、まあこれが最後、日本で会うこともないんだろうなと思ってたんだけど、ほんとに今日サプライズで奴が、もう自分の意志で来たんだと思うんで、人前にあいつがあの事件以来って言ったらおかしいけど、あれ以来あいつが自分自ら人前に出て、しかも日本のリングで上がるってことが、相当の勇気だったと思うし。まあそんだけ反省はしてるんだろうし。そこはでも今後の浜田文子、メキシコで頑張ってるから、そこは暖かく見守ってあげてほしいとそう思います」

アルシオン卒業式


 ロッシー小川から次々選手に卒業証書が渡されていき、練習生だった遠田由佳にはライセンスナンバー96が渡される。
 最後にサプライズで浜田文子が現れ、ロッシーと熱いハグ。

 選手を代表してAKINOから感謝状がロッシーに渡される。そして選手全員のサインが入った記念パネルを大向が渡そうとするが、その場で浜田のサインが入れられ改めて「ほんとにアルシオンの沢山のスターを産んでくれてありがとうございました」とパネルが手渡される。

最後に創始者のロッシー小川から挨拶。
ロッシー「はいあの、改めまして本日はお集まりいただきありがとうございました。アルシオンはたった5年間の団体だったんですけど、非常に濃密な5年間を皆過ごしたと思います。最後ですね、ちゃんとした解散というのがなくて選手とかファンの皆さんには申し訳ない事をしたと思いまして、それからもう20年以上過ぎてしまったんですよ。それで去年ですか、夏ぐらいに沖田府川両名がもう一回アルシオンの最後やりたいというので、まあ私は表立って協力はできなかったんですけど、裏で色々、アドバイスとかしてました。こうやって最後ね、最後集まって皆さんの前で姿を表したってことは非常に嬉しく思います。それで最後の最後のサプライズでね、文子が来てくれると思いませんでした。文子一言言って下さい」

浜田「今日は試合に出れなくてすいませんでした。でも、どうしてもやっぱり自分居たかったので、来ちゃいました。すいません。皆さまほんとに申し訳ございませんでした。これからも浜田文子をよろしくお願いします」


 卒業の10カウントゴング後、記念撮影を終えて選手たちは名残惜しそうにリングを降りる。
 最後に残った府川がきずなと抱き合い、一礼してアルシオンは終了した。

<試合後コメント>

大向美智子
――試合を終えられての感想は
「なんか、今ちょっとパニック状態ですね、色んなことがあって(笑)まず最後は文子が来てくれたのが最高のサプライズでしたね。でも、まだ今日は全員揃ってはイなかったんですけど、みんな個々に思いがあってのことなので。みんながアルシオンっていう……最後、私が締めを任されていたんですけど、もう小川さんと文子が出てきたので、それが全てかなと思ったので、敢えて締めの言葉は言わなかったんです。ホントに、アルシオンって団体があって、私たちも変われたし、あとは最後卒業証書に書いてあったのは、小川さんが私のことを『最高の作品だった』と言っていただけたのが本当に、私は最後までアルシオンを守れなかった人間なんですけど、ホントにアルシオンのトップ街道を歩かせてもらい、本当に最高の敵と最高のライバルと最高のシチュエーションでタイトルマッチという大きな舞台をもらい、自分が憧れたライオネス飛鳥さんと試合をして。私はもう、引退してるんですけど、一番アルシオンが私を成長させてくれたし、アルシオンがあったからこそフリーのときに私が生かされたというか、価値のあるオファーをもらえたと思うし。なので、アルシオンとロッシー小川に感謝します!それでね、また未来につながる試合も今日は1本あったので。みんなが個々に、私たちはもう戻れない、やりたくても戻れない道なので……。若い子たちに受け継いでもらったものを、また時代はどんどん変わっていくんですけど、少しでも私たちというレスラーがいたことと、アルシオンっていう団体があったことを、語り繋いで……繋いでいってほしいですね」

――今日この日のリングに上がるためにどのような準備をしてきたか
「私自身は、ちょこちょこと……それもやっぱりロッシー小川のおかげかなと思うんですけど、私が歩んできた中で出会った人たちとの縁があって、誰かの引退試合だとか、なんかの大きい試合にオファーを貰ったりとかで、ちょいちょい一夜復帰はしてるんで(笑)何夜復帰するんだみたいな感じなんですけど(笑)でも、今自分の生徒さんの with(※セコンド) の仕事をしたりとか、リングに関わる仕事はしてきているので。一番府川と藤田は、ホント何十年ぶりなので、すごく頑張って練習してきたと思うし。でも、現役でやってる子たちはスゴいなと思ったし、リングから離れれば、今の私たちには先輩も後輩も無いし、今やってる子たちが素晴らしいっていう、尊敬の気持ちっていうんですかね。そういうのが残ったし。あとは、今日リングには立てなかった子たちもたくさんいるんですけど、もし身体が元気だったりすれば、みんな多分リングに上がりたかったと思うので、今日は私と府川と藤田で代表して。ちょっとカッコ悪い姿もあったかもしれないですけど、最後にもうギリギリ限界で見せられるものだと思うので。あとは、昔のスタッフの沖ちゃんとか、みんな今回、府川も試合があるにも関わらずホントに頑張ってくれたと思うし、あの人達が頑張ってくれなかったら私たちの今日は無かったと思うしね。マスコミの方も、記者の方もみんないつか、アルシオンを忘れないで、なにかのときに『こんな団体があったんだよ』って若い子が入ってきたら言ってくれたらと思います。個人としては、『大向美智子っていう選手もいたんだよ』って話がちょっとでも出れば、私もちょっとでもレジェンドになれたかなみたいな(笑)そんな感じですね。プロレスは今も大好きだし、一生プロレスラーでいたい……ってそんな気持ちですけど、いつまでもリングが似合う女ではいたいと思うので。また機会があれば是非皆で会いましょう!(※20年以上変わり映えしないマスコミの面々を見て)なんか、懐かしい。みんな白髪になっちゃったけど(笑)こうやって再会できるのは会場ならではのことだと思うので。今日は本当に幸せでした。それでね、今日小川さんのウルっとしたところ、見ました皆さん?あれ、多分、道場開きのとき以来だね。小川さんが泣くなんて。でもね、ホントね、あの年でなにかに感動するってことも、小川さんが繋いできたものだと思うので」

――今リングではどのような活動を?
「今、毛利道場でEgoistプロレス道場っていうのをやってるんですけど、それがなんだか知らないけど……皆社会人の方なんでアレですけど、それがなんか西日本の方では“Egoistプロレス”って言われるようになってしまって(笑)結構山口県とかにプロの団体が来たりするとウチの選手にオファーを頂いたりして、なんか知んないけど with で出ていって竹刀で暴れてるっていう(笑)愛媛プロレスさんでは“伊予魔神軍”っていうヒールで。ママは悪役レスラーみたいな感じで(笑)」

――今日、ご家族は?
「今日は見に来てます。子供も2人とも学校休んできてます(笑)」


藤田愛
――久しぶりの試合を終えた感想は
「楽しかったです!いやぁ~、思うような動きは、まあまあ、20年ぶりにしては動けたのかな?とは思います。あとは、楽しめたことが何より良かったかなって思います」

――今日の試合のためにどのような準備をしてきたか
「9月の頭くらいにお話を頂いて、とりあえず1ヶ月くらいは週1くらいでランニングをして。それから10月くらいから時々2週に1回くらいリングで受け身を取らせてもらって。技の練習とかは出来ないので、受け身を。あとは家でインナーマッスルを」

――日焼けの方は
「よくぞ聞いてくれました!(笑)2回行ったんですよ。2回。2回を10日くらい開けて。20年ぶりに、まさか47で日焼けサロンに行くなんて思って無くて(笑)結構ドキドキしながら行って。色々最近新しくなってて。個室になってたりとか。同じお店なんですよ、20年前に行ってたところと。そこで焼いたら……昔の感覚でいきなり30分入ったら、もうホント、次の日から痛くて。ズボン下げようと思ったら痛いし、痛みが取れたら今度はかゆくて。結構大変だったんです。一番なにが大変って、日サロが大変だったかな。今回の準備で(笑)それが楽しみながら準備できたかなと思います」

――試合の感覚はいざ試合が始まったら戻ってきた?
「勝手に声が出たり、勝手に手が出たりした気がします。アドレナリンが出て、きっと皆さんそうだったと思うんですけど。それぞれがおそらくブランクを忘れて闘ったんじゃないかと思います」

――久しぶりに上がったリングは楽しかった?
「間違いなく楽しい!楽しいし、気持ちいいし。やっぱりプロレスが好きなんだなあって思いました。悔いなく引退したはずなんですけど、やっぱり気持ちいいし、『ああ、上がらせてもらってよかった』と思うんで。たまらない職業ですよね」

――アルシオンを卒業したということについて改めて思うことは
「う~ん……でも、やっとスッキリできるというか。ハッキリしたというか。なんか、曖昧なまま団体名が変わって、団体名が変わったまま自分はフリーになって引退してってなったんで、そこで一旦止まってたんですけど、でもこうやってやれて一区切りっていう感じがします」

――小川さんからもらった卒業証書にはなんと書いてあった?
「……何だっけ?(笑)賞状ですよね?……『あぁ~』とは思ったんだけど……あっ、こういうときは『秘密♪』で(笑)秘密にします!(笑)」

――個人として今後の展望は
「やっぱり、1度リングから離れてますし、多分今回もアルシオンの話じゃなかったら上がってないんですよね。ただ、今までの生活に戻るだけです」

――娘さんがプロレスをやりたいと言い出したらどうする?
「言うんですよ(笑)言ったりするんで……いやぁ~、でも、どうですかね?応援したい気持ち半分、『いやいやいや、やめとこうか』って思う気持ち半分あるんで。こればっかりは、親が決められないんで。3姉妹です。運動は好きなんですよ。高校2年生、中学3年生、小学2年生で」


府川唯未&田中きずな&ロッシー小川
(※まずは府川が1人でコメント開始)
――大会を終えての感想は
府川「本当は全部見たかったんですけど、自分の出番が3箇所くらいあって全部通して見られなかったんだよなぁ~。会場の雰囲気とか、進行テンポとか、正直わかってないんですけど、自分がリングに上ったときに、本当に満員のお客様で、皆様暖かく迎えてくださってので。本当に、何十年も経って、こんな風に見守っていただけたことがありがたいです」

――久々の試合をしてみての感想は
府川「本当に今日この瞬間のために、自分ができることを、昔と違って練習だけしていればいい環境にいないので。家庭があって、仕事があって、っていう中で、最大って言えるくらいは練習できたかなと思います。なんか、見てくださる方、伊藤道場さんに面倒見ていただいたりとか、家で旦那にミット持ってもらったりとか、それも『練習してます!』って言いたいわけじゃないんですけど、走ってたんですけど、足首が痛くなっちゃったので、息上げの練習したいと思ったときに『ミット打ちがいい!』と思って毎日ミット打ちやってたりとか。今の現役の子たち3人と当たるってなって、それくらいはちょっとちゃんと整えていかないとリングに上っちゃいけないなと思ったので……」

(※ここで田中きずなが合流)

府川「あぁ~!きぃちゃ~ん!」

――娘であるきずな選手がロープを上げる中で入場した気分はどうだったか
府川「なんか、同じリング……しかもこのアルシオンのリングにきずながいてくれるっていう、それが信じられないというか。1年前はまでデビューもしてなかったのに……。私が知らないところですごい頑張っていたりとか、私はどうしても家にいるこの子しか見ていないので、外ですごい頑張ってるよって皆さんに言っていただいたりとか、選手としての“田中きずな”……私の娘ではなく、“きずな選手”がロープを上げてくれたっていうのが本当に嬉しいです。ありがと♪」
きずな「えへへ(笑)」

――きずな選手は初めてお母さんの試合をリングサイドで見てどう感じたか
きずな「やはり、母は不本意な形での引退だったと思いますし、怪我で引退していて。だから自分にプロレスをやらせたくないって言っていたのも分かるし、当たり前ですし、それでも最終的には夢を認めて応援してくれたからこそ、今日この場で一緒になれたわけで。本当に自分はまだまだなんですけど、やっぱりセコンドに付いて近くで見させてもらって、もうなんか……もう、ね。まだまだっていうか、ホントに間接的にでないとしても、超せる日は来るのかって思ったんですけど、超さなきゃいけないって、改めて思いましたし、時間はかかっても、いつか」

――お母さんはカッコ良かった?
きずな「はい!カッコ良かったです!もっとさあ、転んじゃったりするかなあって、大丈夫かなあってウチ思ってたの(笑)『ちゃんと動いてる!』って(笑)」
府川「ひど~い!(笑)そういうレベルかぁ~(笑)」
きずな「違う違う!(笑)家ではそういうイメージだから(笑)昔のママ、プロレスラーのママは映像でしか知らないから、いつものママだったらコケちゃうんじゃないかなぁ~?みたいな(笑)」
府川「多分、みんな思ってた(笑)」
きずな「プロレスラーとしての母の姿を間近で見られて嬉しかったです!」
府川「いやぁ~、嬉しい。嬉しいですね」

――久しぶりのリングで動いてみた感触は
府川「スタミナ的には全然10分は短いなって。ただ、1個1個の動きは、現役組はずっとやってきただけあって、1発1発が重いし、よくホントに引き受けてくれて本当に感謝しか無いです」

――今日のコスチュームは現役当時のもの?
「そうなんです!生地が傷んでたりとかするので、ちょっと直したりして。衣装屋さん?に出して」

(※ここでロッシー小川が合流)

ロッシー「お疲れ様でした。きぃたんは母親を飛び越えちゃったんじゃないか?」
(※きずなが必死に否定するそぶりを見せる)
府川「いつもね(笑)いつもこうやって言われるんです(笑)比べないでって(笑)」
ロッシー「でも、生き写しなんで、これから府川唯未のファンだった人が田中きずなを応援してくれると思うし。それが先に繋ぐってことなんだよね。卒業で終わらないで、その後に繋ぐっていうことが大事なんで。頑張ってね」
きずな「はい!」
ロッシー「今日はいきなり浜田文子も来てビックリしちゃって」
府川「ホントにビックリしました!」
ロッシー「知らなかった?」
府川「ホントに知らなかったです」
ロッシー「俺だけ知らなかったって噂もあったんだけど」
府川「だって、メッセージくれてたじゃないですか。昨日の時点で『メッセージもらえてよかったぁ~!』って。ギリギリまでバタバタで。『メッセージ来てよかった~!』って言ってたんですよ。『なんでいるんですか?!』って」
ロッシー「今朝来たみたいよ」
府川「すごいビックリしました。メッチャ嬉しかったですけど」
小川「なんか『もう1人いる』つったとき、陰で見えなくて。『もう1人いたっけなあ?』って思ったら、それが文子だった。非常にいい卒業だったんじゃないかなあという感じはします。アルシオンは自然消滅では無いけど、いい終わり方しなかったんで。それが今日ね、選手の皆さん手でようやく完走っていうか、完成したのかなと。どうもありがとうございました」
府川「こちらこそありがとうございました!」

――最後に小川さんがウルっと来ていた
ロッシー「ウルっと来てた?いつもウルっと来てるんだけどね、やっぱり出せないですよ、人前では。家に帰って、思い出しながら」

――大向さんが言うには、「小川さんがウルっと来ていたのはアルシオンの道場開き以来」と
ロッシー「ウルっと来てたあ?見えた?まあまあ、それはそう。なんか、皆に申し訳ないなと思いながらアルシオンを消滅しちゃったんで、そういう意味ではこうやって開催できて。自分はアドバイスしか出来なかったけど、逐一報告はもらってたんだけど、やっぱりこれまとめんのは大変だからね。みんなバラバラになってるんで。試合してない人もいっぱいいるし。そういう意味ではきぃたん来てくれて良かったよ」
きずな「ありがとうございます」
府川「ホントに、きずなが出てくれたことで本当に良かったです。WAVEさんからきぃたんを借りられたというか。今回GAMIさんが欠場ってことでしたけど、WAVEさんからきずなが来たってことが、そういうことだなって。嬉しかったです」

(※田中家の売店列がとんでもないことになっているということで府川&きずなは退席して売店へ)

ロッシー「去年の8月くらいかな。府川唯未が単独でたまにファンを集めてイベントやってるときに『今度アルシオンやりたいね』って府川が言って。『じゃあ、やろう』ってことになって。自分は立場的に表に出られなかったので、陰でね、X(旧Twitter)を自分がやってたんで。ホントに今日は、試合が3試合だったけど、濃い3試合で。藤田とかも現役みたいな動きしてたし、それぞれの持ち味をみんな出してたかなって。文子が最後に来たのはビックリしたし。文子がいて、ようやく卒業かなって。文子がいなかったら、卒業なんだけど、ちょっとなんか残ったかなって感じです」

――浜田文子選手には後日改めて卒業証書を渡す?
ロッシー「文子は20日までいるらしいんだけど、ちょっと間に合うかどうかわかんないんだけど。でもまあ、また会うこともあるでしょうね、プロレスやってる限りは。自分も卒業していくような気がしちゃいますね(笑)」

――過去を振り返ることで今のスターダムに活かせることは感じたか
ロッシー「スターダムはね、どっかでアルシオンが成し得なかったことを繋いでるんですよ。それの成功形がスターダム。基本はアルシオンであり、全女だったのかもしれないと思いますよ」

――そういう意味では、きずな選手ら現役4人の試合があったことも意味があったと
ロッシー「きぃたんが出てたから意味があったんじゃないですか?そこは唯一。だから、Sareeevs田中きずなでも良かったのかなって(笑)でも、最後の6人タッグで現役と……現役ったって20何年やってっからね。長いですよ。ベテランですよ。多分、OGの3人もこの日のために体を作ってきたんじゃないかな?そんな感じしますね」

――OG3人の試合ぶりはどう映ったか
ロッシー「良かったですよ。良いところ出てたんで。藤田なんか現役みたいだった。最後ファイヤーバードやってほしかったね(笑)やるかと思ってやらないってことは、まだなんかあんじゃないですか?(笑)そういう点、点、点が残って面白かったと思いますよ。また府川唯未と田中きずなの親娘タッグとかも見たいじゃないですか。って、勝手な妄想してね(笑)まあ、それがプロレスの良さであって。いつかまたどこかで実現するかもしれないし、しないかもしれないし。でも、今日来たお客さんは府川唯未を見に来て、田中きずなを応援しようと思ったんじゃないですか?それが繋がるってことなんで。卒業だけで終わっちゃダメなんだ。次につなげていかないと」

――今日参加した選手の娘さんの中にもプロレスラーを目指している子もいる
ロッシー「みんな集まって、“アルシオンJr.”ってユニットやったらいいんじゃないですか?(笑)どこでやるか分かりませんけど(笑)そういう意味では、先があるから」

――卒業証書には1人1人にメッセージを寄せていたが、浜田文子選手にはなんという言葉を贈るか
ロッシー「うーん……やっぱ、アルシオンって文子がいてのアルシオンなんですよ。だから、文子はスーパールーキーとして駆け上ってきて、3年でチャンピオンになって。そっからはフリーになってもどこでも第一線でやってきた。それがアルシオンでやってきたことが礎になった。文子のこと可愛がり過ぎたんで、他の選手からヤキモチ妬かれたと思うんですよね、当時は(笑)まあ、それはそれで。良かったですよ。これがなかったら、卒業っつっても1枚足りなかった。……あすこの隅(※色紙の隅)のとこ、空いてたんだよね。みんな知ってたんじゃないの?知らなかったらあそこ空けとかないじゃない。あれ不思議だよねぇ~。俺だけ知らなかったのかなと思って。去年の暮に浜田さん(※グラン浜田)がかなり具合悪いってんで、文子がもう(来日するのは)無理だって話は聞いてたんで。でも、今日文子を呼んだって人がいて。その人とさっき話すことが出来て。文子をずっと応援してた人ですね。まあ、良かった。これで心置きなく、アルシオンってものは完成した。1つ1つ完成させていかないと」

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