木髙イサミが翔太を退けSOG世界無差別級王座4度目の防衛!タッグ王座V3成功の勝村周一朗が12・27後楽園で挑戦
ガンバレ☆プロレスが11月23日、東京・高島平区民館で「死刑台のエレベーター2023」を開催した。スピリット・オブ・ガンバレ(SOG)世界無差別級王者の木髙イサミ(BASARA)が翔太の挑戦を退け、4度目の防衛に成功。和田拓也とのコンビで、SOG世界タッグ王座のV3に成功した勝村周一朗が12月27日の東京・後楽園ホールで挑むことが決まった。
この日、まずはセミファイナルで勝村&和田の持つタッグ王座に石井慧介、中村宗達組が挑戦。キャリア1年目ながら、心境著しい中村は2人にプランチャを放ち、勝村にみちのくドライバーⅡ、ジャーマンを繰り出して猛攻。中村は勝村にドロップキックからジャーマン狙いも、和田がカット。すかさず勝村がトリプルスリー3ロックで捕獲してギブアップを奪った。
続いて、メインイベントではイサミに翔太が同王座初挑戦。序盤、レスリングの攻防から、イサミが腕攻め。イサミがトペを放てば、翔太もトペで返す。イサミは背中にカカト落とし、翔太は雁之助クラッチで丸め込むもカウントは2。さらにフロッグスプラッシュを見舞うも、これもカウントは2。翔太はサミングから首固めにいくも、カウント3は奪えず。イサミは張り手連打から、ダイビング・ダブルニー。パンチから背中にダイビング・ダブルニー、弓矢固めに移行も、翔太が脱出。そこからイサミが丸め込んで3カウントを奪取した。
試合後、勝村が登場し、「アンタの物語の主人公はアンタでいいけど、主人公とか関係ない。俺はそのベルトをガンプロに獲り返す。7月に渡瀬(瑞基)から獲って、何回も防衛して仲間がやられて。もう黙ってられない。年内にその役目は終わりにさせてもらいます。もう俺しかいないでしょ。後楽園、俺にやらせてください」とアピール。
イサミは「最終回はイヤだけど、最終回を伸ばすのは自分。このベルト、パスポート。後楽園の切符は手に入れた。パスポート、切符は完璧。これに勝てば、来年まで勝手に更新されるわけですよね? 勝てば自動更新、負ければ失効。やってやろうじゃねぇか」と受諾。大会終了後、12・27後楽園での王座戦が正式に決定した。
勝村は「残念ながらパスポートの更新はさせません」とキッパリ。ガンプロのメンバーをリングに呼び寄せ、今年最後のビッグマッチである後楽園大会に向けて士気を高め、「ウィー・アー・ガンバレ☆プロレス!」で締めた。
バックステージでイサミは「お客さんの翔太を応援する熱がものすごくて。改めて、ここはアウェーなんだと。翔太はライバルだと思ってるし、強くてうまい選手。何度でも手を合わせたい選手です」と振り返った。次期挑戦者については、「ついに出て来たなと。いつか当たるだろうと思ってましたけど。ここが、一番大事な勝負どころだと思うので。(勝村とは)1回、2回当たったくらいで、多人数タッグとかでシングルはたぶんないので。どんな試合になるか分からないですけど、後楽園に来るお客さんは、それを楽しみに来てくれたら」と話した。
ベルト獲りならなかった翔太は「(満員で)お客さんの数が、僕だけじゃない、いろんな要素があって、この数だったと思うんですけど、僕に対する期待値だったと受け止めてるんで。翔太というレスラーがちゃんとファンの皆さんに期待されているというのは証明できたんじゃないかと。すごい自信になりました。ただ、木髙イサミはしぶとい。まだ譲らない。我々の世代に。後楽園、チャンピオンとしては出れませんが、自分が今できる最高のものを見せます。今日は悔しさと自信が、どっちも100%。僕の心にあります」と前を向いた。