【試合詳細】9・24 RIZINさいたまスーパーアリーナ大会 クレベル・コイケvs金原正徳 牛久絢太郎vs萩原京平 スパイク・カーライルvs堀江圭功 安保瑠輝也vs宇佐美正パトリック 中原由貴vs白川陸斗 摩嶋一整vs横山武司 福田龍彌vs山本アーセン

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『RIZIN.44』
日程:2023年9月24日(日)
開始:14:00
会場:埼玉県・さいたまスーパーアリーナ
観衆:11,681人

▼RIZIN MMAルール 5分3R 57.0kg
●征矢貴(パラエストラ松戸)
1R 3分15秒 KO
○ラマザン・テミロフ(Muradov legion team)

▼RIZIN MMAルール 5分3R 120.0kg
○シビサイ頌真(パラエストラ東京/巌流島)
1R 2分27秒 ヒールホールド
●ヤノス・チューカス(GK1 striking/GB topteam)

▼RIZIN MMAルール 5分3R 61.0kg
○中島太一(ロータス世田谷)
判定3-0
●岡田遼(パラエストラ千葉)

▼RIZIN MMAルール 5分3R 57.0kg
○福田龍彌(MIBURO)
3R TKO(ドクターストップ)
●山本アーセン(KRAZY BEE/SPIKE22)

▼RIZIN MMAルール 5分3R 66.2kg
○摩嶋一整(毛利道場)
判定3-0
●横山武司(teamセラヴィー/スウェルズ柔術ジム)

▼RIZIN MMAルール 5分3R 66.0kg
○中原由貴(マッハ道場)
判定3-0
●白川陸斗(トライフォース赤坂)

▼RIZINキックボクシングルール 70.0kg
○安保瑠輝也(MFL/team CLUB es)
判定 3-0
●宇佐美正パトリック(Battle-Box)

▼RIZIN MMAルール 5分3R 71.0kg
●スパイク・カーライル(Kings MMA Anaheim/Treigning Lab)
判定0-3
○堀江圭功(ALLIANCE)

▼RIZIN MMAルール 5分3R 66.0kg
○牛久絢太郎(アメリカン・トップチーム/K-Clann)
判定3-0
●萩原京平(SMOKER GYM)

▼RIZIN MMAルール 5分3R 66.0kg
●クレベル・コイケ(ボンサイ柔術)
判定0-3
○金原正徳(リバーサルジム立川ALPHA)

金原がクレベルを相手に寝技で完勝し14年ぶりの快挙達成!ATTで修行した牛久が萩原を圧倒!木村ミノルが肉体美を誇示!皇治vs朝倉海のMMA戦が電撃決定?!

第1試合


 現在8連勝中のテミロフと、クローン病から蘇った不死鳥・征矢の対戦。
 1R、征矢がプレッシャーをかけていく中でテミロフは冷静に様子見。征矢が左右のフックを振っていき、テミロフが姿勢を崩すと征矢がラッシュをかける。テミロフも崩れながらも持ち直して打ち返し猛連打。今度は征矢がガクリと倒れ、テミロフがバックを取りながらコツコツとパンチ。征矢が振り払って再びスタンドで向かい合う。
 テミロフが足を使って翻弄しソバット。征矢が回避した際にスリップも即座に起きる。テミロフがバックスピンキックを見せるも征矢はボディブロー。テミロフが距離を詰めてバックスピンキックでボディに一撃。右フックが顔面に突き刺さると征矢が崩れ落ちるもなんとか持ち直す。テミロフが左右のラッシュをかけ、右フック、左フックを連続で顔面に突き刺すと征矢がガクリと倒れ込みレフェリーが試合を止めた。
 これでテミロフは4試合連続KO勝利。

<試合後コメント>

ラマザン・テミロフ
――試合を終えた感想は
「試合終わったばかりですが、RIZINさんと契約できて、2勝しているのですごく嬉しいです」

――さいたまスーパーアリーナという大きな会場で対戦したことについて嬉しさはあるか
「前に小さいところとさいたまスーパーアリーナは違いがあって面白かったです」

――対戦相手の印象は
「打撃の試合になるのはわかっていて、征矢選手の試合も毎日TVで見て研究していたがスピードがあった。1ラウンドから来るとは思っていなかった」

――パンチを受けて作戦の変更はあったか
「ノックダウンということには違いないので、自分のパンチを信用して勝つという気持ちでした」

――今後の展望について
「RIZINプロモーション・関係者にお願いですが、細かい金のベルトを絶対取るので、名前をどうしても出してほしいなら、堀口選手と戦いたいですね」

――RIZINの大晦日の大会への意欲は
「大晦日にも出たいですが、一番欲しいものがベルトなので、そのために戦いたいです」

――堀口選手にたどり着くために様々な選手が立ちはだかるが、倒す気概は
「堀口選手と戦いたいんですが、正直相手を選ばないんで誰でもいいです。どんな強い選手でもどんどん倒していきます」

――計量の動画をインスタグラムでアップして、ファンからのコメントも多くついていた。これから勝利の報とともにファンに伝えたいことは
「日本にいるみなさん、ウズベキスタンの皆さん、関係者に『ラマザンという名前で引っ張っていく』と伝えたい。まだ中東の地域ではRIZINのことを知らない人も居たが、地元でも知ってもらいたいという思いがある。今回の大会に足を運んでくれた地元のファンも居るので、早くベルト戦に挑んで恩返ししたい」


征矢貴
――試合を終えた感想は
「率直な感想はもう悔しいの一言ですね、でも前回の試合よりは未練はないですけど、勝って、応援してくれてる皆さんの期待に応えたいというか、喜ばせたかったっていう思いが強いですね」

――1ラウンド序盤からかなりハイペースだったがこれは作戦か
「そうですね、もう今回は5分間しか考えてなくて、1ラウンドのことしか考えてなかったので」

――「悔いがない」というのはやりたいことをやりきったということか、それとも相手に完敗ということか
「まあ完敗と思わないですけど、相手の方が強かったなというのはもちろん思うんですけど、悔いがないというのは、倒しに行った結果こういう結果になってしまったというので、技術が足りなかった部分があるのでまた練習するしかないなって感じです」

――対戦相手の印象は
「イメージ通り、近い距離の打ち合いはパワーがあって、左フックかな?もらったのでね、あんなに効くと思わなかったので、イメージ通りではありましたね。強いとは思ってたんで」

――今後の展望について
「しっかり体調を整えて、必ず復活するので、いつも応援してくれているファンの皆さんに見せたいと思います」

――勝負の分け目は
「勝負を分けたとしたら、試合中は冷静でないといけないので、自分の形でやらなきゃいけないと思うんですけど、テミロフ選手の目がちょっと泳いだというか、効いたってのがわかったときに、ちょっと冷静さを欠いてしまったのが良くなかったなと思いますね」

――戦い方は変えないか
「戦い方は変えません。あそこで僕が一発早くパンチを入れてれば、褒めてくれるし、戦い方は変えずにしっかり技術を向上させてメンタルも安定させたいと思っているので戦い方自体は変えるつもりはないです

――5度目のRIZIN、初めてのさいたまスーパーアリーナですが
「まず入場セレモニーからファンの皆さんと会場の一体感を感じて『やっと来れたな』というのが率直な感想ですかね。ここで戦えたっていうのは財産ですし、今後、格闘技続けていく中でいい経験になったなと思います」

――征矢選手と同じように病気を抱える方、試合を見て惹きつけられた方にメッセージを
「結果はああ言う結果になってしまったんですけど、まあ僕はやっぱり逆境と言うかそこから復活する姿を見てもらいたいと思っているので同じ病気、違う病気、苦しんでいる人いると思うんですけど、それでも諦めずにここから上に上がってく姿を見ていただきたいですね。病気でなくても人生に行き詰まってる人に『俺も一緒だ、俺も一緒だけど頑張る』という姿を見せたいです」

――ダメージ具合はどれくらいと受け取っている
「ダメージは脳震盪っていうね、脳へのダメージは間違いなくあると思うんですけど、特に骨が折れたりだとか顔が痛いとかは無いので、きれいにもらってしまったんだろうなっていう。映像ちょっと見たんですけど。やっぱりこう自分が打ちにいったときにきれいにもらってしまったんだと。怪我とかは特にないですけど脳のダメージは間違いなくあります」

――この敗戦を踏まえてRIZINフライ級の中でどう戦っていきたいか
「『どう戦っていきたい』っていうのは、僕は自分のエゴを通すというか自分の戦いをするだけなんで、でも負けてしまったので。またチャンスを頂けるんなら誰とでも僕は試合をします」

――ダッキングを遂行できなかったのは
「ダッキングで避ける練習はしたと思うんですけど、左のフックが見えなかったのが大きな要因ですね、行けると思ったときに見えない角度から飛んできたのが効いてしまったんで、そこはダッキングで避けられなかったんだと思いますね」

――効かされたときに下がらなったのはファイトスタイルか
「そうですね、テミロフ選手は僕が下がったときにすごい強烈に攻撃を打ってくると思ったんで、だったらプレッシャーを掛けたほうが僕もバックステップで対応できますし、相手の攻撃を潰せるかなと。あとはお互い効いてたので、今回はちょっと色々あって1ラウンドで勝負を決めるっていうのは決めていたので、ああいう戦い方になりました」

――1ラウンドで決めたかった理由は
「理由はまた別の機会に話そうかなと思いますけど。はい。ちょっとまたの機会に」

第2試合


 決着率100%同士のヘビー級対決。
 1R、ゴングが鳴るとヤノスが前蹴りやジャブで牽制しつつ前に出る。シビサイは下がりながら捌いていき、足をパンパン叩いてローを要求する挑発。ヤノスが右ジャブをヒットさせるとシビサイがたたらを踏んで崩れる。
 ヤノスが一気に詰めていくとシビサイはなんとか足を取りに行く。ヤノスが上からがぶって顔面をゴツゴツとアッパーで叩いていく。シビサイは下になりながら足を絡め取りに行くが、ヤノスも足を上から抑えつつパウンド連打。しかし、シビサイが下から右足にヒールフックを極めきるとヤノスが悲鳴を上げてタップアウト。

シビサイ「はじめまして、シビサイ頌真と申します。かなり殴られてしまって。やばいと思います。自分がずっと柔術でやってきた寝技信じられてよかった。セコンドについてくれたイゴール・タナベありがとう。いつもお世話になってる会長ありがとうございます。もうなんか言いたいことが全部飛んだんで、これインスタフォローしてください。真面目な方フォローしてください。これからも星を追いかけ続けます。ありがとうございました」

<試合後コメント>

ヤノス・チューカス
――試合を終えた感想は
「本当に自分に対してがっかりしています、簡単なミスをして彼の試合展開にしてしまいました」

――最初はヤノス選手がパンチを当てていたが、その後の展開がミスということか
「作戦としては彼のほうが身長が高かったので、蹴りの距離よりは、相手の右側に向かって詰めて自分の距離でやるプランだったのが、コーナーに追い込んだときに距離を詰めすぎてしまって、片足を取られてしまい、彼の足を押して4の字で組もうと思ったら足を抜こうとしたものの足に何か違和感があり、試合を終わってしまった」

――対戦相手の印象は
「正直、遅くて雑なイメージで逆に驚かされた。スダリオ選手とやった時は油断できない早くて強いパンチだったが、彼とは違ってそんなに迫力的なものがなくてでびっくりした。スダリオ選手とは大違いです」

――今後の展望について
「家に帰って練習に戻り、マネージャーと話してRIZINとの契約更新の話をしたいし、まだ証明したいこともある。お客さんの期待に応える能力もあると思うので、これからもそれに向けてやっていきたい」

シビサイ頌真
――試合を終えた感想は
「本当に勝ててホッとしてます、はい。こんな顔になってしまいましたけど」

――打撃被弾してのダメージか
「はい、かなり危ないなって思いました。両方パンチが目の辺りに当たったんで、ちょっとぼやけちゃって、下の足が一本見えたのでそこにしがみつくような形で。あれが命綱だと思います」

――どの展開から優位に
「あそこで片足を取ったときにテイクダウンに行こうか寝技に引き込むかっていう選択だったんですけども、あそこで自分が下になって仕掛けられたのはいい判断だったかなという風に思っています」

――対戦相手の印象は
「試合始まって、結構いきなり来ると思ってたんですけど、結構ヤノス選手が落ち着いた感じで自分の動きを見てたなという風に思ってました。逆に自分が全然多分、映像見てないんでわかんないですけど、スタンドでパンチ一発も当てられてないんで課題が大きいですね」

――今後の展望について
「・・・次も頑張ります。あのー、試合の話があれば、頑張ります。」

――フィニッシュが決まったポイントは
「あの技自体始めて出したんですけど、技?技か。外ヒール?(※スタッフに確認)たまたまあのシチュエーションになって1回足入れて、手組んでひねったときにまだちょっと甘くて、もう1回足入れなおして、手組み替えて捻ったときに相手が嫌そうな顔してたのでこのまま行けるかなと思いました

――『インスタフォローしてください』発言があったがフォロワー増は
「見てみていいですか(笑)変な方のやつと最近やってるやつがあって・・・真面目な方を見ていただきたい。1196人ですね。この前500人ぐらいだったんで、600〜700人くらい?これ見てるかたもぜひインスタグラム、@shivixay_official、フォローよろしくお願いします」

第3試合


 バンタム級KOPの中島と頭脳明晰の元修斗王者・岡田の一戦。
 1R、ゴングが鳴ると岡田が飛び膝も中島が余裕を持ってかわす。岡田がロー、ジャブで牽制。中島が強烈なカーフキックを一発。中島がワンツーで圧をかけるも岡田が組みに行く。中島が腰投げでテイクダウンを取ろうとするが岡田がすぐ起きてスタンドへ。
 岡田がタックルに行ってテイクダウンを取り肩固めを狙う。中島も下からコツコツ叩きつつディフェンスしつつ体勢を入れ替えて一瞬の隙を突いてスタンドへ。岡田が差していき飛びつき腕十字を狙うも中島が振り払って距離を取る。猪木アリ状態となり、ブレイクが宣言される。
 向かい合い、岡田が右フックからスーパーマンパンチを振っていくも中島がスウェーでかわしたところで1R終了。

 2R、中島がジャブから前蹴りと牽制。岡田がローをヒットさせていくも中島がワンツーをしっかり当てていく。岡田がタックルに行くも中島が切って対抗。両者パンチで牽制し合う拮抗状態から岡田がテイクダウンを狙いに行くが中島はスタンドにこだわりワンツー。岡田がタックルで組み付いていくも中島がテイクダウンは許さず顔面をコツコツ。プッシュして突き放しスタンドへ。中島がワンツーから左のフック。岡田がラッシュをかけるも中島はすべてスウェーでかわす余裕を見せる。中島がタックルで組みに行く、中島は右の肘を入れる。岡田もバックハンドブローを入れるもクリーンヒットはせず。組み合ったまま2R終了。

 3R、中島が距離を詰めてカーフキック。ワンツーを放っていくが岡田がバックステップでかわす。中島が左ジャブを連続して当てていき、岡田のパンチは最低限のバックステップでかわす。中島がサイドキックから踏み込んでワンツー。岡田がワンツーからタックルも勢い余ってリングの外に出てしまいブレイク。再開すると岡田がワンツーで振っていくも中島がスウェーでかわして右フック。岡田がパンチを振り回してタックルにいくが、中島が上から潰してバックを取りつつ側頭部へのパウンド連打。岡田は顔面血まみれになるもフロントチョークを取りに行き中島の動きを止める。中島は首を抜こうとしつつ肩固め。岡田はぐったりするもタップはせず。中島は上からパウンド、フットスタンプと畳み掛けるも岡田がクリーンヒットは避ける。中島がパウンド、フットスタンプ、さらにパウンドから顔面へのサッカーボールキック。ここで3R終了。判定3-0で中島の勝利。

中島「応援ありがとうございます!PANCRASE第4代バンタム級チャンピオンの中島太一です。RIZINのバンタム級のベルト、取りに来ました。前回フェザー級でケラモフ選手に負けちゃったんですけど、バンタム級だったら僕負ける気がしないんで、次もっと強い選手とやらせてください。KOで勝つって宣言してたんですけど岡田選手すごい上手くて、判定になっちゃいました。でもKOできる力を僕は持ってるんで、またチャンスください。ありがとうございました!」

<試合後コメント>

中島太一
――試合を終えた感想は
「膝蹴っちゃったんで足が痛いです」

――膝に負傷があるのか
「いや、相手の膝を蹴っちゃって足が痛いです」

――RIZINルールフル活用だったが
「いや、そういう練習は全くしてなくて、そのシーンになったんで動いたってだけです」

――3ラウンド目肩固めに入ったシーンがあったが
「決めようと思ってたんですけど、殴って終わらせたかったので、ちょっと力をセーブしちゃった部分があったので、決めきれない部分が」

――その後の展開を見て仕留めようとしたのか
「相手の様子を見ながら、息づかいとか見ながら力入れてて、決まんなそうだなって思ったんで、ちょっと緩めて殴りに行こうって言う感じです」

――対戦相手の印象は
「結構殴り合いに来てたんでこんな殴ってくるんだ、ってちょっとびっくりしました。あと意外にタフだったんで、KOテーマに頑張ったんですけどできなかったですね」

――今後の展望について
「マイクでも行ったんですけどRIZINのバンタム級チャンピオンになります」

――打撃攻めの際の心境は
「意外に1.2入るなっていうのはあって、ジャブとかも入ってたんですけど、岡田選手が避けようともせずなんとか耐えようとしてたと思うので倒しきれなかったと思います」

――そろそろ『カウントがほしい』といった思いはあったか
「1・2だったりパウンドが結構入ってたと思うので、すごい手応えがあって、倒れると思ったんですけど倒れなかったんであれはちょっとびっくりしました」

――今後戦いたい相手のビジョンは
「これもさっきマイクで言ったんですけどバンタム級なら負ける気がしないので、朝倉海選手とかアーチュレッタ選手とやりたいです」

――大晦日のリングも見据えていると
「はい」

――1ラウンドの展開は想定内ですか
「1ラウンド・・・うーん、想定内。あんまり相手の動画見ないんで、その場で合わせる。あんまり想定はしてないんですけど」

――マウントを取られそうな局面があったが、心理としては
「テイクダウン取られてもRIZINルール上焦って逃げる必要ないって思ったんで、『どこで逃げようかな』って。マウントを狙っている感じがあったので、『そこでブリッジで逃げよう』、って思ってました」

――RIZINルール上、というと?
「決めに来ようとしている感じがなかったので」

――トップキープが絶対ではないと
「はい」

岡田遼
――試合を終えた感想は
「中島選手が強かったなっていう感想と、今自分にできることは全部やったので」

――3ラウンド目のシーンは
「めっちゃ苦しかったです。めっちゃ苦しくて、まあでもタップするほどではないなって感じです」

――対戦相手の印象は
「中島選手戦ってみて想定と違うところは特になくてジャブが早くてガードが強くてそこまで僕の実力が至ってなかったのでこういう結果になったかなと思います」

――今後の展望について
「今後の展望目標は、今は何も考えられないですね、チームに所属してるので裏方の方に回ろうかなと言う感じではあります」

――試合勘の戻りはどうか
「試合勘っていうのは試合をやってみないとわからないので、練習では色々プロのボクサーたちとボクシングスパーだったりガチスパーだったりちゃんとスパーでやってたんですけど、練習は練習を超えられないので。試合勘は試合やってみて蓋開けてみないとわからないなってところで、やっぱりちょっと反応できなかったりってところは試合やりながらちょっと思ったので、ちょっとブランク試合中感じたところは正直ありました」

――2、3ラウンド難しい局面も多かったと思うが
「1ラウンドは自分たちのプラン通りといえばプラン通りでこの感じだったらいけるかなっていう感じは正直、1ラウンド終わってからありました。ただ2、3と盛り返されてしまったし、そこからさらに盛り返すだけの余力と実力とスタミナはなかったので、2・3と中島選手に持ってかれた感じです」

――特に及ばなかったのはスタミナか
「そうですね。やっぱスタミナは3ラウンドもう殆ど残ってなかったですね。まああと中島選手が言うように、全部の局面中島選手が優勢だったのかなと言う風に思いますね」

――フィジカルトレーニングの成果は
「1ラウンド4つ組みからきれいにテイクダウンしたかと思うんですけど、そこらへんの組み力というか組み負けない感じはありました。トップ取ってハーフからサイドパスして、まあサイドでちょっとしばらくトップで抑え込んで、自分としてはあそこでフィニッシュ狙ってたんですけど、まあそこから中島選手に切り替えされる感じもなかったんで、そこらへんはフィジカルトレーニング活きたのかな、と自分の中では」

第4試合


 1R、アーセンが右を大きく振っていく。福田がジャブを放つとアーセンがカーフキック。福田はワンツーで前に出ていくがアーセンが捌きつつロー。福田は牽制のワンツーで近寄らせない。アーセンがフックを振っていく。福田が左右のジャブをガードの上から当てていく。アーセンがアッパーのフェイントからタックルも福田が切ってワンツー。アーセンもフック、ワンツーお互いにヒットを重ねる。ジリジリとした距離の詰合い。福田がジャブを刻んでアーセンに圧を書け続け、ちょいちょいと手招き。アーセンが前に出ると福田が左の大きい一撃を放って近寄らせない。アーセンがガードを固めて前に出る。アーセンのローに合わせて福田がフック。アーセンがカーフキックを当てていくも福田はステップを踏みつつジャブ、ジャブ、ジャブ。アーセンがカーフキックを当てると福田が体勢を崩すもここで1R終了のゴング。

 2R、アーセンがカーフキックを見せつつ左フックを当てる。左のカーフキック、インローを当てつつ下がるヒットアンドアウェイ。さらに左フックを放ちながらタックルを狙うも福田がバックステップで回避。福田がワンツーで圧をかけていき、福田の右ジャブが立て続けに当たる。アーセンがカウンターの右ストレートを入れ、コーナーに詰めてラッシュをかける。コーナーでのパンチの打ち合いに。アーセンがコーナーに押し込んでヒザを入れていくもブレイクがかかる。
 福田が右のジャブを振ってワンツー。アーセンの左目が腫れ上がる中、アーセンがカーフキックを当てて下がる。福田が死角からの右ジャブ連打。アーセンがガードを固めると福田も様子見。2R終了。

 3R、アーセンがワンツーから前蹴り。福田も距離を詰めてインファイトでパンチの打ち合いに。福田が右ジャブを見せていくとアーセンがミドルキックを放って距離をあける。アーセンがワンツーからタックルを狙ってコーナーに詰めるが福田が反転して打ち合い。リングに戻って福田がワンツーを放っていく。アーセンは左目に加えて右目も切って両目が腫れており、ここでドクターチェックが入る。
 会場からアーセンコールが起き、福田もこれを煽って後押し。しかし無情にもドクターストップ。福田と抱き合いつつアーセンは涙を流し「まだ大丈夫なんだって、俺……」と漏らすと、福田はガッチリ抱きしめてアーセンを讃えた。

福田「アーセンくん、気持ちすげーつよかったっす。メチャ闘ってて楽しんでもらえましたか?僕は僕もすごい楽しかったです。こういうみんなで楽しむ闘いが好きなので、また試合ください!オブリガード!」

<試合後コメント>

福田龍彌
――試合を終えた感想は
「楽しかったっす。めちゃくちゃ楽しかった」

――ドクターストップでしたが
「もっとやりたかったし最後までやらしてあげて欲しかったですよ」

――試合後に山本選手の肩を叩いた意味は
「不本意やと思うから、最後までやりたかったと思うし。レフェリーあってのことなんで仕方ないね、って意味ですね」

――対戦相手の印象は
「いや、まあ思ってた通り。でも気持ちはすごい思ってた以上に強かったなって思いました。戦っていて気持ちいい男でしたね」

――今後の展望について
「えーっとねえ、あんま減量好きくないんですよ。バンタムで2階級制覇とか狙いに行っても面白いなって思ってるし、フライでやるんやったら日本人とやるために作りたくないというか。別にまあ8連勝してるわけやし。現に。日本を代表して海を渡って、それが海外の人たちにどう通用するかなって。時間は有限やから、若くないのも自覚してるし、怪我がないんやったらどんどん試合がしていきたいね。海外とか、外国の人と当ててもらえると嬉しいですね」

――例えばジョン・ドッドソン選手など名前が挙げられるが、自分から特に指名したい外国人選手が居たら
「じゃあドッドソン選手やりたいです。」

――誰を呼んでほしいといった希望が他にあれば
「いや、行きたい。旅行ついでに。試合のためだけに行くというよりかは、試合を通して色々経験したいなって感じなので、自分のスキルで海を渡って仕事をするみたいな、そっちのほうが僕は日本でやるよりかは人生として良いなって思います。海を渡って」

――異なる人種のパワーなど経験したいという思いか
「まあ、うーん、体験してみたいのもありますし、そっちのほうが楽しそうですよね」

――具体的に海外の特定の団体に興味を持っているか
「いや?どこでも、まあ海渡って。誰と何キロでいくらで、って感じで。普通に海外から試合受けて、試合して帰ってくるみたいな。請負の仕事じゃないですけど(笑)ライブ1本いくらみたいな。そういうのが海外でやってみたいです」

――どのベルトがほしい、とかではない?
「もうないです、それは。闘うのが好きなんで。ベルトは好きじゃないから」

――アーセン選手のカーフキックは痛かったか
「一発目のが一番痛かったっすね。頭から外れてた。想定していなかったわけではないんですけど別に。まあまあちょっと気の緩みですね。反省点です、今回の」

――何打目で距離がつかめて勝ちを確信したか
「距離掴んだりとかは向かい合ったときに結構わかったかな。と」

――一打目最初から?
「そうですね」

――アゼルバイジャン大会への興味は
「条件やったりそれ次第では全然行きたいですよ。でも行けるんですかね(※カードはこれから発表だと記者から補足)戦争みたいのは大丈夫なんですかね(※大丈夫です、と補足)地デジ家映ってなくて(笑)お話頂いて、日の丸背負って行ってきてくみたいな感じであれば全然行きますよ。アゼルバイジャンでも」

――神龍選手との対戦希望は
「そりゃやりたいですよ。ただそれも一期一会なんでね、縁があればやるし、僕はオファー断らへんから。見とるからわかってると思うけど。じゃあ『明明後日神龍くんとDEEPでやって』、って言われてもやりますよ」

――アーセン選手にアドバイスがあるとしたら
「もっともっと戦わないとね。もっと。もっとです」

――試合を重ねないといけないのか
「ああいう殺るか殺られるか。そういうことですね。ファイター、アスリートとして必要かわからないけど、試合前インタビューでも言ったけど、僕は職業”戦士”でやってるんで。戦士には殺るか殺られるか、そういうの必要です。体感してもらったと思うんで、また強くなると思うんで、僕が引退するまでに僕が居るとこまで上がってくるんやったらやりたいし。それも縁ですね」

――試合後にアーセン選手が『まだ脳は大丈夫なんだよね』と言ったときに何を伝えていたか
「『まあいいけど目とかもっと変になっちゃうかもしれへんで』って言いました。僕は良いんですよ。レフェリーが無理、ドクターがもう無理って言ったらゴネちゃうとね、後の進行とかにも影響を与えちゃうんで。そういう場所でそういうジャッジされた時点で仕方ないですよ。それありきの競技で、人前でやるってことをやってる。喧嘩じゃないからね、喧嘩なら別にいつでもってなる。そういう風に下された時点で、しゃあないですよ。二人だけで戦ってるわけじゃないから、あの場所は。のちの進行のことを考えた感じです」

山本アーセン
――試合を終えた感想は
「いや今ちょうどここ来る前に自分のダイジェストが流れてそれ見てたんですけど、全然もっといけばよかったですね。変なカウンターとかばっか狙うから。もっと自分出してちゃんと攻めておけばよかったっすね、ああ・・・」

――攻められなかった理由は
「福田選手がジャブで気持ちいい感じになってたから自分もそれ叩いて奥手当てるみたいな、ちょっとスパーリングとかでも当たってたし、ウォーミングアップでも狙えるなってちょっと自分でも自信ついて、ジャブを狙いすぎて自分が重心後ろに乗っちゃって、自分なんてカウンタータイプになっちゃ一番だめな選手なのに、変にカッコつけようとした自分が駄目だったっすね。もっと最初から最後まで自分の動きして詰めて詰めて詰めて、でその中で、はめれたらよかったんですけど、なんか余計なことしちゃったっすね。余計なことして自分の良さを自分で消したみたいな。ほんとクソみたいな、言葉悪くてすいません、クッソみたいな試合をしてしまいました。すいません」

――対戦相手の印象は
「もう1回やりたいとしか今思えないし、ただ、『ああ今自分ここにいるのか』っていい意味で自分の位置確認ができたから、自分のだめなところが一番見えて、自分が何をしないといけないか、一番見えた試合だったんで、絶対強くなれるっす。セコンドにめっちゃサポートしてもらって、もちろんやってることもベタっすけど、チームで決めたことを自分が無視ったところもありますね、次は欲とかも何もかも捨てて仲間たちと話し合ったことをしっかり最初から最後まで遂行するような選手になりたいです」

――序盤の打撃戦は最初から決めていたか
「もちろんグラウンドありきで進めるっていうのが元々のプランだったんですけど、自分の中でなんかつける試合じゃなくて、正直なこと言うとKOで勝てる気がしたんですよ。根拠もないんですけどKOで勝てる気がして、立ち技でちょっとマジで行ってみようって自分の中だけで決めてたところはあったっすね、あんまりチームに言わないで」

――KOできそうと思ったのはいつか
「ずっとキャンプの中でずっと打撃にちょっとずつ自信はついてたんですけど、昨日結構自分の中で『今日なんかわかんないけどKOで勝てる気がする』、って思って。打撃でちょっと勝負してみようかなって思ったっすね。多分打撃を魅せたかったっす。自分がどこまでできるんだよ、みたいな、
ちょうどランキング1位だったり元修斗チャンピオンで、どっちかっていうと打撃の方の選手だったから、『これで超魅せれる!』って自分で勘違いしたところあったっすね。自分は死んでもレスラーだってことをこれから忘れないように戦っていきたいです、でも、打撃もこんだけあるんだよってちょっとしたメッセージにもなったと思うんで、これから相手も俺と闘うのちょっと嫌になるんじゃないですか。わかんないけど」

――負傷具合は
「あ、今なんか血が垂れてきた。多分さっきのテープ切れて、見た目はすげえボロボロだし、あの時はレフェリーの指も見えてて、何本っていうのも全部答えて、『本当に大丈夫だから!』って本当に脳も効いてなかったんで、でも試合中にジャブがこっち(左)よりになったなって印象が自分の中であったんですよ。でセコンドが『もう少しで閉じるから!』って言うのも聞こえて、『あ、閉じに来てんだな』みたいな、だったらここ集中的に狙うんだろうな、多分フックじゃなくてまっすぐここ狙うんだろうな、じゃあ叩いてストレートだしてやろうかなってところに繋がっちゃったっすね正直、あそこ気にしないでもっと前出てたら良かったんですけど」

――止める直前に『問題ない』と言っていたが
「あと1分半だったんで続けられたっすね、自分は。多分見えてたっす」

――試合を続けられたとして、勝ち目はあったのか
「効いてるってわかってたんで、何回も脳揺れるじゃないですか。人間の脳みそって絶対リセットされないんすよ。『ああ効いた!ウウッ!』(※打撃を受け揺られるジェスチャー)ってゲームみたいに0になってないんですけど、ある程度どこかでダメージがあるから、だから絶対倒せれるって思ってたんですよ。そこでめっちゃ強いの当ててやる!ってカウンターファイターになっちゃったかもしれないですね。あそこで何も変えずにレスラーの味出しながらテイクダウンを狙いながらやってたらまたどっかで当たって倒してたんじゃないかなって思って。なんかさっきもリプレイ見てたら、効き方がどんどんどんどん大きくなってってたんで、最後の方は膝ついてたから、多分次はしっかりベチャーってなるんじゃないかなって。思ってたのもあるっすね。思ってたっていうかそれは試合見てから思ったのか。でもたしかにチャンスはあるんじゃないかなって思ってたっす。倒せるチャンスはまだあるんじゃないかって。自分はいたって顔以外健康だったんで、ただ相手は足とボディーと脳味噌が効いてるってのが見えてたから、あとあそこもっと散らせばよかったんか・・・あそこでヘッドハンターになってたんか・・・ああ」

――前回1年ぶり、今回4ヶ月ぶり。理想の試合ペースはこれくらいか
「絶対レベルアップできるっす。で、もう打撃は自分がだいたいどこまでできるっていうのもだいたい見えたんで、次はどっちも混ぜながら自分のいい要素も入れながら、相手をぶっ倒せられるファイターになります」

――セコンドの倫也選手は今日のプランに気づいていたか
中村「素振りはあったかもしれないですね。『今日すごいことが起きる気がするなあ』みたいな言葉があったり、プランはもちろんレスリング使うってことだったんですけど、結果的に練習での打撃の自信と実戦での打撃の自信って全く別物なので、本当に別物なんで、今回アーセンは後者を手に入れたと思うんで」
山本「褒め過ぎだから」
中村「それはあるでしょでも」

――打撃の経験値が得られた実感は
「何回倫也の顔蹴ったかわかんない、それが勝ちに繋がんなかったことが悔しいのと、せっかく未来のホープの
矢野トミーちゃんをセコンドに付けて、まさかの1回もテイクダウン行かないっていう。そこちょっと反省してます。マスコットキャラクターみたいになっちゃったし。でも本当トミーちゃんに前回の試合、『なんかいつもだったら相手ここ弱いからこれ一本決まるよ、この動きだったら相手嫌がるよ』みたいなこと言われるんですけど、トミーちゃんはすごい正直だから『前回のアーセンこれやってたから逃げられたんだよ』とか俺の悪いところから指摘して、自分の悪いところを『こことここ直せば大丈夫だから』みたいなこと言ってくれて、そこから結構自分のグラウンドゲームの意識が変わったっすね。だからすげえ、本当はグラウンドめっちゃ成長してるっす。見せなかったけど、トミーちゃんと倫也のおかげで、グラウンドの完成度ってものがすごい上がったんですよね。ただレスリングやってパウンド打って膝、じゃなくて本当にテクニックが詰まったグラウンドゲームができるようになってきてるんで、次試合決まったらしっかりそこを見して、で相手が疲れて嫌がったらぶん殴るし、相手がガード硬めてんだったらグラウンド持ってって一本決めにいくし、次はちょっと自分の違う方の成長をしっかり見せてやろうって思ってます」

――テイクダウンがストレートに入った状態でタッチアップは難しいという考えの下動いていたか
「取ろうと思ってなかったっす。あのー、何回か入ったのも、あれ全力で取りに行ってないんで。ただ単にこっち、こっちってのを思わしてちょっとオーバーハンド当ててやろうかなっていうのもあったんで、あれが自分のテイクダウンじゃないんで」

――序盤に深追いしなかったのはそういう気持ちか
「そうっすね。元々チームから『深追いだけはするな』って言われてたんで。相手ブラックホールみたいな選手だから、自分の距離感を保ちつつ、しっかり上下散らして、テイクダウン入れてっていうのが元々の作戦だったから、そこはなんとかできたかな?自分の中で良しとしようかなっていうところで。自分の中で初めての戦い方だったので」

(※インタビュー終了後に)
「押忍、あの自分のチームメイトに感謝するのと、これからチームメイトの試合もあるし、矢野トミーちゃんもこれから柔術の試合でたりするし、倫也もUFCでこれから不敗のまんま上に行くし、自分の仲間のチェックもこれからもお願いします。そして感謝します。また帰ってきます!強くなって。もうマイク置いていいですか?」(※「ああ〜・・・」と自責の念に駆られた様子で退席)

第5試合


 1R、ゴングとともに横山がいきなり飛び膝蹴り。摩嶋が咄嗟に右のジャブで撃ち落とすも、床に寝た横山が下から足を取りに行く。摩嶋が上からパウンドを放つも横山がさらに引き込む。摩嶋は上をキープしつつポジションを変えつつパウンドを入れようとするも横山が足でまじまをの動きをコントロール。摩嶋が上体を起こすと横山が下からパンチを放っていく。摩嶋が上からヒジを入れてつつ首を抜くも、横山がボディシザースで立ち上上がらせない。立ちたい摩嶋。離さない横山。起きようとする摩嶋に横山の下からのパンチが蓄積。レフェリーが一度離す。
 この試合初めてのスタンドでの向かい合い。横山が二弾蹴りやスピンキックを見せていく。摩嶋が前に出たところで横山が飛びついてフロントチョークを狙うが摩嶋が首を取らせない。横山が足で巻き付いて離さずにいると摩嶋が上から潰し再びグラウンドへ。ここで1R終了。

 2R、向き合ってジャブで牽制。飛びヒザを放つ横山。キャッチした摩嶋が押し倒して寝技に持ち込むも、横山がボディシザースで動きをロック。摩嶋が上からコツコツとパンチを打ち込んでいくと横山は肩固めを狙う。摩嶋が首を抜くと横山が下からパンチ。摩嶋が上体を起こしてパウンドを放っていくも横山が下半身を上手く使ってクリーンヒットを避ける。摩嶋が上からヒジ、ヒジ、ヒジ。横山の顔面から出血が目立つようになる。ブレイクがかかり再びスタンドで向き合う。
 横山がハイキックを放ち、距離を詰めてきた摩嶋に横山が飛びつく、摩嶋が上から潰してグラウンドへ。またも横山がボディシザースでロック、摩嶋が上体を起こしてヒジを落としていく体勢に。摩嶋が首を抜いてスタンドに、横山は寝たまま誘う体勢。そのまま2R終了。

 3R、互いに抱き合ってから試合再開。横山が大きなハイキックを振っていき、摩嶋が低空タックルで刈り倒す。横山が下から三角を狙うも、摩嶋が左手で横山の動きを制しながら右のヒジを落としていく。横山が摩嶋の頭を引き寄せながら頭にヒジを入れていく。横山が首を抜いて起きた際に横山が下からの強烈な蹴り上げを当てる。猪木アリ状態となるも摩嶋はローキック連打から上を取ってまた寝技へ。横山がフットチョークを狙う素振りを見せるも摩嶋がヒジを落として対応。摩嶋がヒジ、パウンドを落としながら体勢を変えようとするも横山がボディシザースで動きをコントロールして許さない。摩嶋がヒジ、ヒジ、ヒジと猛連打。3R終了のゴングが鳴ると摩嶋はコーナーに飛び乗って勝ち名乗り、横山はぐったりと座り込むという対照的な様子。その後、2人はしっかり抱き合い、笑顔で握手。
 判定3-0で摩嶋が勝利した。

<試合後コメント>

摩嶋一整
――試合を終えた感想は
「横山選手試合組んでもらって”寝技最強対決”みたいに言われてたんで勝ててよかったです」

――実際に寝技対決になりましたが
「想像以上に足が効いててパスとかして決め狙ってたんですけどそのへんは予想以上に強かったなって思います」

――今後の展望について
「まず今回でも僕よりあとに出てるようなフェザー級のトップ選手とどんどん戦って行きたいと思います」

――横山選手実際にやってみて感じた凄さはあるか
「ガードの中は怖くて入りたくなかったんですけどずっと入れられっぱなしでその辺はすげえな、うまいなってやりながら思いました」

――勝ち切れたポイントは
「ガードの中なり肘バウンドで打っていこうって思ってたんでそのへんは予想通り当てられたかと思います」

――契約体重変更についての経緯は
「時間内にあと200グラム落としきれなかったってことで横山選手に受けてもらって、キャッチウェイトで受けてもらって」

――その点については横山選手に感謝が
「はい」

――戦ってみたいタイプの選手は
「グラップラーと、黒帯、柔術家たちとやってきたんでストライカーともやりたいですし、僕よりあとに出てるような選手とは戦ってみたいと思います」

――中原対白川戦は見たか
「着替えたりしていて全然見てないです」

――ガードの中にいる時間が長かったが感触は
「やってみた感じは決められないかなって思ったんでガードの中でも良いかなって思いました」

――持っている技術が変わらないからこうなったか
「肘も結構当てられたんで、決められないし中でも良いかなと」

横山武司
――試合を終えた感想は
「すごい悔しいです」

――寝技の攻防でしたが
「想像してた中で一番したくない展開になって悔しいです」

――その展開というのは
「自分が下になって、技もワンパターンの技しか掛けれなくて、他の技に変えたり他の展開に変えたりとか、練習だとできるんですけど、試合でいざ掛からないとどんどんムキになって、本当それしか意識できなくなってく・・・っていう、試合あるあるなんですけど一番良くない、一つのことしか考えられなくなる、って感じで本当素人くさい試合をしてしまったなと反省しています」

――対戦相手の印象は
「下から僕一本獲るのが結構得意なので誰からでも取れるだろうというか、それが武器だったんですけど、摩嶋選手もそれ理解してて、っていうなかで獲るほどの技術が全然足りなくて、思ったより全然強かったです」

――今後の展望について
「全く考えてないです」

――ガーゼ部の負傷は何があったのか
「最後の最後に肘もらったんですけど、まあもう、めちゃくちゃつまんない試合をして、最後『このまま無傷で終わってもなんか嫌だなあ』って思って、『最後一発もらおう』と思ってバーンともらって。10針縫いました。いい傷が残ってよかったです」

――自分から打撃を貰いに行ったのか
「最後はもう一発もらって、もう。柔術の試合とかでもあるんですけど、明らか負けてんのにそのまま終わるみたいなの、なんかこう、良くないと思ってて。なんだろう、ちゃんと負けて終われるように。『最後一発くらい貰っとこう』って思ったら良いの貰って。で、案の定10針塗って『ああ、良かった・・・』って思いました。

――戒めのような意味合いか
「はい。そうですね、戦った証です」

――勝てないと思い始めたのは
「試合中もどんどん、始まったときから最後終わるときにかけてどんどん自分の技も思うように行かなかったし頭も真っ白になって、ラウンドの間の兄に言われたこととか思い出せないんで、ダメージで思い出せないわけじゃないけど経験不足が響いてちゃんと考えて試合できなかったすね、あんま覚えてない」

――自身でも楽しみにしている試合だったと思うが
「すごい楽しみで。入場のときも楽しみで、入場のときも調子良くて、ゴング鳴るときも調子良かったんですけど、ゴングなって試合始まってからはめっちゃ右肩下がりで、最悪でした」

――MMAでこういった経験は
「ああもう、初めて負けたんで初めてですね」

――MMA経験がもっと必要だと思うか
「今は別にそうは考えてないですけど、MMAのキャリアが長くていい成績を収めてる摩嶋選手に、若手のキャリアの浅い僕がしっかり洗礼を受ける試合で終わったなと思ってます」

――今後試合展開の改善の余地は
「まだこれから続けるんだったら、今のスタイルでは足りないんで、もうちょっと自分からタックル入ったり、打撃もそんな押されてるわけじゃなかったから。反省点で言ったら打撃と自分からタックルして基本上取りに行く、けど下になっちゃう、みたいな展開だったら良かったんですけど、下から一本取るしか頭に考えられなくなっちゃってたんで、そこはすごい改善の余地あるなと思います」

第6試合


 1R、互いにジャブで牽制しヒリついた空気。中原がハイキックを放つも白川は冷静にガード。中原がワンツー、ローと放つも白川がバックステップ。中原がそのステップに合わせて低空タックルで足を取りに行く。テイクダウンを狙うが白川はなんとか倒れず耐えてコーナーでの攻防に。中原がコーナーに詰めながらコツコツとボディに打ち込んでいき、左フックも顔面に入れていく。白川が体勢を入れ替えようとするも中原が許さずさらにコーナーに押し付けながら足を取りに行く。上半身フリーになった白川がパンチの連打も中原が引き倒してまたコーナーに詰めながらボディ、左フック、ボディ、ボディ、左ヒジ。レフェリーがブレイクさせる。
 白川が右ハイキックを振っていくと中原は前蹴りで距離を離しつつ、低空タックルでシングルレッグ。倒す前に1R終了のゴング。

 2R、互いにジャブで牽制しつつ白川がロー、ハイと打っていくも中原が捌きつつ前に出てワンツーでプレッシャーをかける。中原が低空タックルからシングルレッグに取ろうとするが、今度は白川が上から潰して倒れず耐える。白川がローで崩して左右のラッシュ。コーナーに詰められた中原がタックルからシングルレッグのスパインバスター、グラウンドでバックを取っていくと白川が亀になり、中原がバックマウントで上からコツコツ叩く。中原がひっくり返してマウンを状態にしてヒジを落としていく。白川が耐える中で2R終了。

 3R、白川がローを見せてタックルを牽制。中原も左ハイを見せてからのワンツーをヒットさせて打撃戦へ。互いにジャブで牽制し合う緊迫した状態から中原が右フックを連続で当てる。中原がプレッシャーをかけていくと白川が下がりつつのハイキックを見せるが、中原がタックルでシングルレッグ、コーナーに詰める。コーナーを背負った白川が離れようとするも中原がボディ、左フックと入れ、バックマウントを取ってチョークスリーパーを狙う。白川は腕を取ってガードすると中原が残る腕でコツコツ。振り払ってスタンドになると白川がインファイトをかけるも中原が低空タックルからシングルレッグ、ロープに押し込みながらフロントチョークを狙いつつヒザ、ヒザ、ヒザ。ここで3R終了のゴング。
 判定3-0で中原が勝利した。

<試合後コメント>

中原由貴
――試合を終えた感想は
「ほっとしました。それにつきます」

――それはなぜか
「連敗は許されないなっていうのはずっと考えていて、周りには見せないようにしてたんですけど、自分の中ではここが一番、引っかかりだったんで、そんな感じですね」

――対戦相手の印象は
「2年前とはちょっとスタイルも、あんなに蹴ってくるんだなっていうか。もっとパンチで作ってくるかなって思ってたんですけど。蹴りも使って来てたんで結構。ただもう一応想定はしてたんで。でも今回は何より自分に集中してたんで、ちょっと相手はあんまり覚えてないです。」

――戦いのプランは
「やっぱ打撃でも戦うつもりではいたんですけど、とにかく一つのことにこだわらない。展開を打撃、組みっていうふうに変えていこう、と思ってました」

――今後の展望について
「なんとか踏みとどまったんで、上位突き上げに、行きたいなと。上のフェザー級トップどころ?1回で行かしてくれるかどうか、RIZINさん次第ですけど突き上げてかき乱していけたらなと思います」

――鈴木戦では『作戦遂行しきれなかった』というコメントもあったが
「そうですね、やってきたことをしっかりやれたなっていうふうには思います。やっぱ白川選手も上手くて思い通りにはさせてくれなかったですけど、それでもやるべきことはやりきれたかな、と思ってます」

――危ないと思うシーンはあったか
「リプレイをネットで見たんですけど、あんな尻餅ついてるとは思ってなくて。ちょっと膝折れたぐらいだと思ってたんですよ。目の前真っ白になったときに。ただもう頭の中に、・・・そうっすね。彼はダウン取ったらサッカーボールキック来ると思ってたんで・・・ちょっと質問とずれてます?大丈夫すか、すいません」

――そこまで崩れている自覚はなかったのか
「ちょっと膝折れて眼の前真っ白になったかなあと思ってたくらいで。見返すと、尻もち。膝ついてそのあとまず尻餅ついて立ち上がってる感じだったんで、あぶなかったなあと」

――今回9ヶ月ぶりの試合で期間が空いた。自身の試合のスパンへの考えは
「そうですね、できれば大晦日雪辱を果たしたいんで、試合のオファーを待ちたいと思います」

――フェザー級、どういった選手と戦いたいか
「勝ち星のある選手で、かつ僕の持ってる引き出しを全部開けられるような強い選手とできればな、というふうに思ってます」

――今後伸ばしたい強みは
「今日みたいな試合でも打撃で勝つことが多かったんですけど、正直当てて勝ってるのか当たって勝ってるのか、打撃ってところあるじゃないですか、じゃなくて今日みたいな展開でもフィニッシュをしっかり作れるように、が課題として見えたかなっていうふうには思ってます」

――ベルト争いに加わっていく自信のほどは
「RIZIN出場させていただいてるときから変わってない、ずっと持ってるものなんで、ブレずにやっていきたいなと思います」


白川陸斗
――試合を終えた感想は
「まず、故意ではないとはいえ、イエローカードで不快な思いした方もおると思うんですけど、そこは本当すいませんでした。僕もちょっとあんまりわかってなかったんすけど、はい。復帰戦で、率直な感想は悔しいですけど、こういう素晴らしい舞台で試合できたことが素直に楽しかったなとは思いました。苦しかったですけど試合。でも自分が弱すぎましたね」

――試合プランは
「コーチのエリーと作戦決めて、3ヶ月前にオファーがあったんで、3ヶ月前からエリーと作戦決めたりとか、今回、僕がRIZINで一番キックを見せたと思うんすけど、キックメインで組み立てていったりとか、いつもみたいなボクシングスタイルをせずに中原選手にマッチングしたような戦い方をしていこうっていう感じですね」

――対戦相手の印象は
「関選手とか鈴木選手とやったときの中原選手とはちがって、鈴木選手のときに『ポカやった』って言ってたじゃないですか。やっぱ攻めてこない、しっかりと距離をキープしてタックルで潰してきたりとか、攻めてこない感じがもどかしかったっすね。もっと攻めてくるプランで僕も計画立ててやってたんで」

――今後の展望について
「まあ本当に負けて、『ここ負けたら僕はもうまじで後がないな』って思ってたんですけど、後がないんですけど、今年まあ30にもなってアレですけど、『まだまだやれるな、もっと強くなれるな』って思ったのが実際の感想で、感想というか思いなんで僕もまだまだ強くなりたいですし、だから今回の試合で見えた課題にまたすぐ取り組んでね、またすぐ戻ってこれるかどうかわからないですけど、またDEEPからになるのか。わからないですけど、そのときには今よりも今日の僕なんかよりもっともっとこう強くなった姿、そして試合をもっと盛り上げる。ように頑張りたいと思います」

――負傷具合の不安はなかったか
「負傷具合とかは全然大丈夫です」

――100%のパフォーマンスを出せたと
「もう今の100%を作り込んできたんで。今の自分の100%を持って臨めた試合です」

――悔いが無い、ぶつけるものはぶつけたという気持ちか
「ちょっとなんか説明は難しいんですけど、心と体がバランスがズレてると言うか、もっとここで動かないと!ってところで体が付いてこないシーンがすごいあったので、そこら辺からまだ鍛え直さななあっていう感じです」

――リングを2年離れた分の試合勘の鈍りということか
「どうなんでしょうね、わかんないです、自分が未熟なだけだったと思います」

――『中原選手の攻め方にもどかしさを感じた』とのことだが、自分で攻めさせるだけの動きができなかったという反省はあるか
「もちろんです、そうです。本当にそうです、その通りです」

――そういう点を課題にして練習をしていくと
「そうですね、それもちろんそうですけど、組みの展開でも本当にこう・・・なんでしょうね。こうわかってるけど動けなかったってところが何個もあったんで、そういうところもちろん含めて、そこら辺をもっと強化していこうという感じです」

――打撃、パンチで見どころを作れていた部分もあると思うが自信には繋がったか
「そうっすね、5分3ラウンドの中で、絶対必ずああいう展開のチャンスは絶対あるって思って、取り組んだ立ちあいだったんで、もうそこでやっぱり仕留めきれない自分の未熟さ、そして、そこをね、もうタックルのタイミングでも本当に中原選手すごい上手かったんで『見事やなあ』って感じですね」

――『トライフォース赤坂に勝ちがない流れを止める』ということだったが、ヒロヤ選手に託すということになるか
「そうですね。もう本当にもう試合終わってすぐヒロヤくんからLINEが入ってて、会場で見に来てくれてるんですけど、なんかもっとなんでしょう。『もっと練習からみんなでやれることがもっとありましたね』『もうこれは1人の負けじゃないです、チームの負けだと思ってるんです』と。でも最後に『僕が来週必ず、果たすって思いで』ってLINEが来てたんで。繋げたかったんすけど本当に。本当に繋げたかったですけど、ここはもう、ヒロヤくんに、ちょっとこの悪い流れ止めてもらえたらなと思います」

第7試合


 1R、安保がロー連打。パトリックが笑いながら居入りを詰めて左フック連打も、安保がガードし、スマブラのドンキーのような挑発ポーズ。パトリックのワンツーに安保が左ジャブからミドル。安保がロー、パトリックがミドルと打ち込んでいく。安保のスピンキックをかわしたパトリックが一気に詰めてワンツー、ワンツー。パトリックが笑みを浮かべながら左ジャブ、左フック、左ジャブ。安保が捌き切って距離を離したところで1R終了。

 2R、安保が左ミドルをヒットさせるもパトリックは笑顔。安保が左フックを放つとパトリックも踏み込んで右フックから手なメキして挑発。安保がロー連打。安保がボディを指してから手招きする挑発。安保が左ジャブ、ミドル、右フック。さらに左右のミドルから左肺、ワンツーから右フックとラッシュ。パトリックがコーナーを背負い、安保がローキックから三日月狙って放つも、パトリックがローブローをアピールし一旦離れる。
 パトリックが胴回し回転蹴りのようなスピンキックを放つも安保がクリーンヒットを避けて左フックからサイドキック。互いにジャブで牽制し合う中で2R終了。

 3R、パトリックが一気にコーナーに詰めてワンツー連打。安保が白いマウスピースを見せながらニヤリと笑う。パトリックのスピンキックをかわした安保が左ジャブ、ボディへ左フック、さらにワンツーを放つも、パトリックはボディへの左フックのダメージで腹を押さえてダウン。
 パトリックが立ち上がると安保がガンガン前に出てランニングフロントキックからワンツーラッシュ。さらに首相撲からヒザを入れるも、これがローブローとなり、パトリックが苦悶の表情で転がりまわる。
 残り1分30秒の時点でしばらく試合が止まり、パトリックがなんとか立ち上がって試合再開。その前にローブローとセコンドへの暴言により安保へイエローカードが提示される。
 再開するとパトリックが突っ込むも、安保がキャッチして投げ飛ばす。さらに飛びヒザを放つもパトリックがスピンキック。クリンチから安保がヘッドロックのように捕らえ、レフェリーが引きはがす。パトリックがロー、左フックとヒットさせるも安保がワンツーかローからの右フック。さらにパトリックの右フックにカウンターして左ミドルキックをボディに突き刺すとパトリックがダウン。
 再開すると安保が一気に距離を詰めて顔面にフロントキック。ここで試合終了。
 判定3-0で安保が勝利した。

 場内には木村“フィリップ”ミノルが来ており、カメラに抜かれるとシャツを脱いでその見事にビルドアップされた肉体を誇示。それに気付いた安保がマイクを取る。

安保「(木村へ)ちょっと上がってこいよ。宇佐美選手、試合前から散々喧嘩してアイツは腹が薄いとか心が弱いとか散々言われて腹で倒して頭でも倒してちょっと気分いいですけど倒しきれなかったんで、宇佐美選手、キックボクシング、MMA選手なのに俺と対戦受けて。強かったです。ありがとうございました。榊原社長、木村ミノルリング上げていいですか?ダメすか?BreakingDownでやるかもしれないです。ちょっと俺も倒しきれなかったんで、大口叩け無いんでこれにて。またRIZIN盛り上げるために頑張っていきます。よろしくお願いします」

<試合後コメント>

安保瑠輝也
――試合を終えた感想は
「まあ結果として満足ではないけど内容としてよかったかなと思います」

――対戦相手の印象は
「うーん、思ったより蹴ってきたなあってイメージですね、もっとパンチ全振りでくるんかなって思ってましたけど。まあそれくらいですかね」

――自身の警戒ほどではなかったと
「そうですね、パンチっていう面に対しては、もうちょっとパンチ力。もうちょっと体が震えるくらいの打ってくるのかなと思ってましたけど、そこまでではなかったかなって印象です」

――今後の展望について
「木村ミノル、リングに上げて、対戦(笑)するつもりでしたけど、榊原社長が『リング上げんな』ってことだったんでちょっとなんとも言えないです。展望なくなっちゃいました。」

――KO宣言が実行できなかったが
「いっつも痛いこと言ってくるっすね(笑)そうですね、まあ僕は悔しい気持ちあるんですけど僕の先生とかトレーナーとかセコンド陣が、『結果よりも内容や』、という風に言われて、内容だけで言えば、ボクシングの強い選手にパンチでダウン取って、その後に腹弱いから腹で倒して、腹で落として、心痛めつけるっていう風に言われたんですけど、逆にそれをしたっていう面に関しては自分を褒めても良いのかなと思います」

――宇佐美選手の圧に押されることがあったが
「圧は感じなかったです。それ見間違いです」

――金的が何度かあったが
「それに関して言いたかったんですけど宇佐美選手もね、僕は正直ローブロー、1回ですよ。三日月蹴りっぽいやつは当たってますあれは。膝蹴りに関しては僕は、僕はですよ、当たってないと思ってて、でもまあ結果が出てる話ですし、宇佐美選手も終わった後話したら好青年で、僕も煽るんやめたんで、良いです。それは。でもローブローかどうか。それはローブローって判定出たんで。ローブローだったと思います」

――終わった後の宇佐美選手とはどんな会話をしたのか
「『大口叩いてすいませんでした』みたいな感じかな。『すごい強かったです』みたいな。でも僕も逆にそう思ってますし。宇佐美選手MMAファイターで僕キックボクシング、戦って本当に蹴りもすごい早かったなと思いますし、いい選手だなと思いました」

――今回のようにまたMMAファイターとキックルールで戦いたいか
「(※食い気味に)それはないっすね。それがやりたいことではないんで、うーん、だからまあ今後に関しては自分で考えていって、RIZINでやっていくのか、違う団体でやっていくのか。そういうことを考えていかないとな、と思います」

――平本蓮選手も試合を見ていたと思うが一言
「まじで何もないっす」

――K-1やRISEの選手と戦うというのは
「それは良いですね。個人的にリベンジしたい選手居るんで。そういうK-1がRIZINで上がってこれる状況なのであれば、戦いたい相手はいます、

――ちなみに誰か
「(※食い気味に)思ってる選手だと思います。あえて名前は言わないですけど」

――悔しい思いをした相手か
「そうですね、僕が最後に負けた選手です」

――ボディを攻めるのは決めていたのか
「そうですね、ローキックももちろん作戦のうちの一つではありましたけど、今回に関しては僕はスポーツでもありつつ喧嘩だと逆思ってたんで、『腹で倒す』って言われたから逆に腹に効かしたろって思ってたんで、そこはそうですね」

――ダウンを取った後ポーズを決めていたが
「テンション上がっちゃいました。それだけです。何も考えてなくて気づいたらやっちゃってました」

――MMAファイターと戦ってみての感想は
「MMAファイター・・・ボクサーに近かったっすね、ボクシングもやってるんですけど、ボクシングのトップアマの選手とかとやるんですけど、その選手とやってる感覚が1ラウンドはありましたね。やっぱ蹴りにくかったっす、正直最初。最初すごく。なんかパンチすごいあるって警戒心やったんで、不用意に1ラウンドは。どんぐらいのパンチ力なんやろ、作戦なんなんやろってそれをやっぱり、さっきも言ったけど喧嘩でもありつつスポーツなんで、そこを最初は見たというか。確認しました。どんな感じで来るのかなという」

――マイクで『BreakingDownでやります』という発言があったが
「笑い取りに言ったんですけどウケてなかったですね(笑)すごい恥ずかしかったです」

――やれるならRIZINでやりたいか
「もちろんそりゃそうですよ。3分3ラウンドでやりたいっす。1分でね、やるよりも3分3ラウンドで盛り上がる試合がしたいな、とは思いますけどね」

――では代表を説得するのか
「いやー、それはわかんないっす。難しいとこっすよね。その団体の代表がNGっていうなら難しい話やな、と思いますけどね」

――木村ミノル選手へのこだわりはどこから
「やっぱりね、うーん・・・伏線回収がしたかった、が大きいですよね。K‐1でスーパーライト級のチャンピオンベルト持ってたんですけど、そのときに『このベルト防衛戦最後に木村くんと戦いたい』っていうので、僕その試合負けちゃって。で、できなかったんですよ。結構それが僕の中でも心残りというか、やり残したことではあったんで、それをRIZINで見せれたら盛り上がるやろな、っていうのがあって。やっぱり面白い試合を提供したいっていうところがあったんですけど、っていうのがこだわってた理由ではあります」

――宇佐美選手のパンチ連打を守っていたときの心境は。ボディを打ってこなかったが
「打ってこなかったですねえ。待ってたというか、僕は本当の腹めちゃくちゃ鍛えてきたんで、トラックで轢かれてもいいって思ってたんで、もうそんぐらい気合入ってたんすよ。『腹打ってこいよ!』って思ってたんですけど、逆にそれが作戦やったかもしれないですね、腹を打つと見せかけて上に行くって。でも僕ボクシング相当レベル高いんで、クリーンヒットは何一つ貰ってないんで。大丈夫でした」

――セコンドの暴言への注意があったようだが
「あれはね、たぶんね、暴言ではないと思うんですけど、なんて言ったん?(※スタッフに確認)『ビデオチェックは無いんですか』っていうのを、暴言と捉えられたみたいで、それはレフェリーが決めたことなんで。別に暴言吐いたわけじゃないと思うんですけど。お互い熱くなってたとは思います」

――木村選手がリングサイドに居るのは事前に知っていたか
「いや、知らなかったすけど、あいつメンタルどうなってるんですか、まじで。俺びっくりしたんすけど。すごいっすよね、上脱いで話したじゃないですか。分けてほしいですよあのメンタル」

――『RIZINでやっていくかどうか』という発言があったが、RIZINでやっていくならなにをやりたいか
「やっぱり、求められてないことをやっても仕方ないと思うんですよね。それこそ今回宇佐美選手との戦いは、木村ミノル戦を見据えての戦いでしたし、同じチームで兄弟、じゃないけど良いチームメイトじゃないですか。それで木村選手につながるかな、と思って宇佐美選手とやったんですけど、MMA選手にキックボクシングで勝っても、別にそれは当たり前の話なんで、そこって。だから別にそういうのを見せたいわけじゃないんですよ僕は。だから、そういう意味で違うことも考えていかないとな、いくべきなのかなって思ったりはしますね」

――榊原代表の『NG』は今日リングに上がることについてで、対戦自体のことではないと認識している。休止期間が明けてどうかは別途判断ではないか。安保選手の認識は
「闘うことNGとは言われてないと思うんですけど、うーん・・・なんですかね。このリングに上げて、やるぞー!(と流れを作れば、観客が)『ウォーッ』となると思ってたんで、『ちゃうんや』みたいな」

――今日は違う、ということでは
「はいはいはい。確認してみます」

――『RIZINの立ち技を牽引していく』ということだが、キックに火を付けられると思うか
「いやでも盛り上がったんじゃないですか。色んな意味で。やっぱり楽しみにしてたファンの方も、なんだかんだ僕は嫌われてますけど、その言葉の裏返しに楽しみにしてた人も絶対いると思うし、そういう声もたくさん届くんで、今日に関しては試合全体で盛り上げられたかなと思います」

――前回から成長した部分は
「成長した部分・・・色んなところは成長したんですけど。パンチもキックもスタミナも、なんですけど。一番大きかったのはとにかく自分を見せる、パフォーマンスを出す。今日は楽しめてやれたんで、そう言った部分ですかね」

――心の部分、と
「そうですね、はい。楽しかったです。今日はすごい試合が」

――木村さんが脱いで、あのボディを見た感想は
「(苦笑)・・・ステロイドっすね、『ステロイドやなあ』って思いました。デカ、デカすぎませんあれ?(笑)びっくりしたっす。まだ抜け・・・いや流石に・・・(苦笑)いやどうなんやろう、あいつメンタルバグってるからまだ摂ってるかもしれないですね。わかんないっすけど、僕としては別に本当どっちでも、どっちでもいいっていうくらいの気持ちではあるんですよ。だからまあ、うん、やりたいですけどね」

――木村選手との対戦は賛否両論だと思うが、リングに上げるには
「何ていうんかな、ホンマにみんなが求めてないんやったら、やらないんで良いですよ別に。みんなが求めてることを僕やりたいだけなんで」

――木村選手ではない相手と当たる可能性もあると
「もちろんそれはありますね」

――前回のブアカーオ戦の引き分け、ケリを付けたい気持ちは
「まあ、でももうちょっとゆくゆくかな、って思いますね。なんか。別に勝てない、とかまたドローになる、とかそういうことじゃなくて、自分的に、ファン的にもそんなに乗り気になれることじゃないんじゃないかと思います」

――元々勝ったら木村選手をリングに上げるつもりだったか
「・・・そうですね。本当の理想を言えばKOで倒してそのままリングに上げて、みんなに謝罪させて、そのまま対戦をするっていうのが理想だったんですけど。そういうことです」

――想定していた木村選手のリアクションとは違ったか
「そうっすね。あいつ振り切ってましたね。びっくりしたっすまじで。何回も言うけど。木村の反応はベスト。あいつ100点。100点叩き出したっす。榊原社長と会場の雰囲気的に『まだちゃうんかな・・・』みたいなところですね」

――パンフレットに肩書がMr.BreakingDownと記載があるが
「え、今も書いてるんすか、マジっすか、別に人が決めることなんで別になんでもいいんですけど1回出場して、Mr.BreakingDownって・・・まあまあ良いことじゃないっすか。Mr. BreakingDownってどういうことっすか。1番ってことっすか。『彼こそはBreakingDown』みたいな。じゃあそれでいいっす」

――デモリッションマンの肩書は
「デモリッションマンは・・・どうなんですかね、『デモリッションマン』ってパッてきます?どういう意味?どういう意味なんやろってなりません?そういう意味では『Mr.BreakingDown』のほうがわかりやすくていいんじゃないですか」

宇佐美正パトリック
――試合を終えた感想は
「そうですね、悔しいって一言だけです」

――対戦相手の印象は
「やってくることはわかってたんですけど、自分ももっと対策しとけばよかったなって悔いの残る試合です」

――キックルールについて気づきや得たものは
「得たものとかは別にそんなになくて、自分はMMAファイターなんで、それで相手の土俵でしっかりやる。自分は逃げも隠れもしなかったですし、結局自分の実力不足だっただけなんで、その結果がこうであっただけで」

――今後の展望について
「変わんないっす。また明日からできることを継続してやっていこうかなと思ってます、押忍」

――ボディへのパンチが見えなかったが
「上のトトトトトーン、って軽いパッド入れた後に開いた瞬間を狙ってたんすけど、思ったタイミングと違った。っていうのもありましたね」

――ボディ狙いは揺動作戦の面もあったか
「ボディー、まあ空いてたら狙っていこうと思ってました。でも回転技とかも入れて、そこで何かしっかり効かしてまとめれたらなと思ったんすけど、うまくいかなかったですね」

――キックルールへ照準を合わせた練習の中で、MMAにプラスになる部分はあったか
「まあ打撃に関しては、MMAの自分が今までやってきてるそのレベルよりは高いレベルでできたんで、そういうところでは勉強はさせていただきましたけど、別に何か、何かを得るとかは別になかったですね。『この距離感でこれができたんや』とかそういうことは蹴りとかも、いろんな勉強、その距離感の勉強とかはなりましたね」

――安保選手はインタビューで『宇佐美選手と話してクリーンに終われた』と言っていたが
「もうね、試合で僕が負けたんで、何かそこで、逆に俺は突っ張って、何か言ってるのダサいじゃないですか男として。負けたんやったら負けたって。それは、負けました。すいません。それをすいませんっていうか、『負けました』と認めるだけで、別に結果が出てしまってるんで。でもやることは変わらないっすね。また明日から継続してやること。決まってるんで、また頑張ろうかなって感じです」

――結果を受けて、大晦日目指しMMAでもう一押ししていく期間になるのか
「そうですね、試合組んでもらえるんやったらもうずっと頑張って練習するんで、とりあえずこのやらないといけないことって決まってるじゃないですかやっぱり。それをずっと継続やる。今日の金原選手とかも、そういった継続してやってきた、だからああやって結果も出たと思いますし、やっぱ『継続は力なり』って言うのがすごい結果で見せられたじゃないですか今日。だからもうもうこれはしっかりやらなきゃいけないな、ってなんかいつも以上にこだわってもっとやっていこうと思いました」

インフォメーション


榊原「みなさん!たくさんのご来場ありがとうございます!ちょっと木村ミノル、上げれないですね。RIZINはホントしっかり身体創って心創って、きれいなクリーンな体になったらチャレンジしてほしい。11月4日、ちょっと戦争が起こったりして不安になりましたが、アゼルバイジャン大会、予定通り行います。その試合に出てくれる鈴木千裕、武田光司、リングに上ってください。2人から意気込みを話してもらおうと、そう思います」

武田「こんちは、武田光司です。なんだろ、去年BELLATORで試合して、去年グスタボ選手と。連敗してる状況でこのチャンスをもらえたっていうのは、RIZINにも感謝してるし、その感謝を結果で返さないといけないと思うんで。100人中100人が僕負けると思ってるんですけど、なにが起こるかわからないってのを見せたいと思うんで。絶対勝ちます。応援よろしくお願いします」

鈴木「みなさんこんにちは!アゼルバイジャンから帰ってきました!ただいま!僕直接現地行ってきたんですけど、会見が終わったあとに、現地にいる人たちに「千裕選手、ケラモフにホントに勝てるの?」ってアゼルバイジャンの人にめちゃくちゃバカにされて帰ってきました。アゼルバイジャンの国民全員がケラモフ選手を応援してるんで、日本は全員僕と武田選手を応援してください!よろしくお願いします!僕がチャンピオンになって日本にベルト持ち帰ってくるんで、大晦日、待っててください!以上!」


榊原「まず、アゼルバイジャン、11月4日、日本時間で夜の19時くらいからスタートになります。アゼルバイジャンは日本より時差が5時間ほどあります。異国の地で闘い両選手を日本でPPVで見ていただけたらと、そう思います。次は、名古屋大会。ちょっと風雲急を告げてますけど、また残念なお知らせ。井上直樹選手、欠場です。(※観衆の「え~っ」の声に)僕も『え~っ』て、同じ気持ちです。NAGOYA」で太田忍選手との対戦を発表しておりました井上直樹選手が、右顎下腺唾石症、唾液の腺に石ができる病気にかかってしまい、ぼくらも快復を待ってましたが難しいということで。井上直樹選手、欠場が決まりました。この井上直樹選手の穴を埋める選手はこの男しかいないなと。リングに呼び込みたいと思います。佐藤将光。上がってください。太田忍選手も来てます」

太田「名古屋、井上直樹選手とやる予定だったんですけど、出ないということで。僕の不戦勝だと思ってるんで。急遽対戦を受けてくださった佐藤選手、ありがとうございます。皆さん拍手お願いします。井上直樹選手、不戦勝で。佐藤選手、すごい実績のある選手で、僕個人的にもすごい尊敬してる選手なんで、しっかり勝って僕が年末アーチュレッタとやるんで、期待しててください」

佐藤「RIZINファンの皆さん初めまして。佐藤将光です。僕は36年、紆余曲折、試行錯誤してずっと闘ってきた自信があるんで、それをこのレスリングエリートの太田選手にぶつけるのが楽しみです。来週試合楽しみにしててください。よろしくお願いします」

榊原「1週間後、急遽佐藤選手オファーを受けてくれて、太田忍もわかったと。この試合正式に成立したんですが、キャッチウエイト63kgで行います。来週お願いします。押忍」

(※太田、佐藤が去る)

榊原「来週、名古屋大会、ヤバいっすね。この男に助けてもらおう。この8年間RIZINやってきて一番困ってます。名古屋、ほんとに自分のふるさとだし、最高のカードを持っていきたい。そう思ってマッチアップしてますが、中々思うように行かない状況で……海、朝倉海!助けてください。どこですか?(※朝倉海がリングイン)まだ海も怪我が治りきってなくて、なんとか10月にと思って準備を進めたんですが、中々厳しい状況だと思いますけども」
海「ヤバいっすね、名古屋(笑)大丈夫なんすか?」
榊原「海が試合してくれるしか無いっす。皆さん、大晦日に本人はタイトルマッチに臨みたい、そのためには怪我もしたくない。そんな思いがあると思うんで、海がやれる、僕ちょっとアイディアがあるんです」
海「いるんすか?(笑)」
榊原「ほんとに出来レースでやってんじゃなくて、みんなの力を借りてガチでこの場で届けたい。そういう選手がいます。この場から電話していいですか?(※榊原CEOがリング上で電話をかけ始める)海、相手次第では考えてくれますか?」
海「盛り上がる相手ならやりましょうか」
榊原「そういう意味では盛り上がると思います。口説けたら。口説けてないです。電話には出るように言っときましたんで。……もしもし?世界の田中宏治ですか?福井県?飲み屋じゃないです。皆さん聞こえます?今さいたまスーパーアリーナにいます。リング上です。朝倉海さんと皇治、本当にピンチなんで、助けてほしい。来週。1週間後、名古屋に。MMAデビューしてください。お願いします。今どこですか?」

皇治(電話)「今ね、福井県でフットサルの解説してますよ。RIZINの解説もええけど」
榊原「なにしてんのぉ?!来週。ずっとMMAデビューしたいって皇治選手言ってたんで、最高の相手と最高の舞台が整ったんで、あとはホントに大ピンチなんで、RIZINファンの皆さんどうですか?皇治、来週、海にチャレンジしてもらうってのは」
皇治(電話)「社長、俺MMA童貞でっせ?」
榊原「いや童貞やけど、どっかでは童貞捨てるやろ?もう最高の相手でしょ」
皇治(電話)「1週間後って、それステロイドありですか?」
榊原「ステロイド打っても間に合わないよ来週じゃ」
皇治(電話)「来週1日でしょ?」
榊原「はい。詳しいことはまた話そう。来週、出てくれるかな?」
皇治(電話)「いいとも~!」

榊原「……なんかほんとに出来レースっぽいじゃないですか。全く違うんですよ。電話するとは言っときましたけど。デビュー戦が海っていうのは果たしてどうですか?」
海「いや、相手になんないっすよ。多分ぶっ壊れちゃうと思います。大丈夫ですか?」
榊原「最初はそんなもんだと思うから厳しさを教えてやって。でも、ホントに出てきたら大したもんだよね、皇治が。2人がケージの中で対峙する様子、是非来週見せてほしいとおもいます。ファンの皆さん後押しお願いします」
海「来週の名古屋大会、本当に決まったらど派手な試合見せますんで。皆さん楽しみにしていてください。皇治さん、ステロイド打ってきてください」

第8試合


 この日のカーライルはキーブレードを片手にソラスタイルで登場。
 1R、カーライルがローや前蹴りで牽制していくも、堀江がローキックをクリーンヒットさせる。カーライルも踵落としなど大きな蹴り技を見せていき、低空タックルからシングルレッグでコーナーに詰める。離れて撃ち合うも堀江のミドルがローブローで入り、一旦試合が中断。
 再開するとカーライルが前へ詰めていきジャブから低空タックルで再びシングルレッグでコーナーに詰める。堀江も倒されすに上からがぶっていくが、カーライルがバックを取って行く。レフェリーが剥がして再び向かい合ったところで1R終了。

 2R、カーライルが前に出てワンツー。さらに低空タックルをかけるも堀江が上から捌いて突き放し打撃戦へ持ち込みワンツーをクリーンヒットさせる。さらに堀江がミドルを放っていくが、カーライルは倒れず前に出てフックを振り回す重戦車ぶりをみせコーナーに押し込む。堀江がポジションを入れ替えてコーナーに押し付けるとレフェリーがブレイク宣言。
 カーライルが前に出ながらワンツー、サイドキックからの低空タックルで再びコーナーに押し込む。堀江が入れ替えようとしたところでカーライルがバックを取る。堀江が上から腕を取ろうとするも状況が動かず再びブレイク。
 カーライルが右ストレート、右フック、左フックとヒットさせバックハンドブロー。堀江はクリーンヒットは避けたつつフックを振り回すもカーライルがタックルでコーナーに押し込む。またもブレイク。
 カーライルが前に出ながら左右のパンチを振り回す。堀江もローを放って牽制も、カーライルが低空タックル。シングルレッグでコーナーに押し込むも、今度は堀江が上から潰して上からヒジを落としていく。これで2R終了。

 3R、カーライルが左右のパンチを振り回しながら詰めてコーナーに押し込む。離れてもカーライルはまた左右のフックでコーナーに押し込みバックを取っておぶさりながらのスリーパーホールド。コーナーに押し込む。おぶさりながらカーライルが後頭部にヒジを落としていくと、カーライルに注意が入る。
 試合が再開し、カーライルがワンツーで圧を駆けてまたコーナーに押し込もうとするが、堀江がフットワークを使って翻弄。カーライルがタックルからシングルレッグをとりにいこうとするが堀江が上から潰しつつ腕を刺していく。カーライルがなんとか抜け出してスタンドへ。カーライルが踵落としやバックハンドブローを放つのを堀江が捌き、3R終了。
 判定3-0で堀江が勝利。

堀江「今日勝ったあとのマイクも考えてなかったんですけど、とにかく自分を支えてくれる人に感謝の気持を伝えたいです。ほんとに皆さん、自分を愛してくれる方、力になってくれる方、本当にありがとうございます!以上です!本当にありがとうございました!」

<試合後コメント>

堀江圭功
――試合を終えた感想は
「もう強いカーライル選手に勝ててめちゃくちゃ嬉しいです」

――試合中カーライル選手から感じたものは
「そうですねまず自分が元気で動けたってのが一番あって、あとはカーライル選手のフィジカルやっぱりタックル持ち込んでからのテクニックだったり、体の重さだったり、そういうのは感じました」

――対戦相手の印象は
「だいたい想定内でした」

――今後の展望について
「やっぱりライト級で一番を目指してやっていきたいと思います」

――この後はどんなビールを
「セコンドの兄貴からも『今日は飲むな』ってとにかく止められてはいるんですけど、えーと、まだわかんないっす」

――ビールは我慢できそうか
「(我慢でき)そうな気もします。勝ったことの嬉しさが、ね」

――カーライル選手のフィジカルの強さをどう感じたか
「カーライル選手の力はやっぱり強いなって感じたのと、やっぱり練習でフィジカルの強い方々とも組んだリもしてたんで、やり合えるだろうなっていう風なのは自分のなかで元々ありました」

――イメージ通りに試合を運べたと
「ですね。やっぱりカーライル選手しっかり強いなって感じです」

――生活態度に苦言を呈されたりもしたが、カーライル試合後はノーサイドだったのか
「何言われたかわかんないすけどすちょっと『ナイス』的な感じのこと言ってくれたような感じがして、自分はその片言の英語でとにかく伝えたい気持ちっていうのがあって、自分が舐めてないし、ずっと本気で練習もやってきたって、ことをリング上で説明したつもりなんですけど、多分英語わかんないんで、ちゃんと伝わってないかもしれないけど、それを最後伝えたくて伝えたつもりです」

――日本人選手での順位付けという戦いについては
「もちろん闘う可能性はあると思います」

――チャンピオン目指す上で必要なら日本人でも外国人でも戦っていくと
「はい」

スパイク・カーライル
――試合を終えた感想は
「自分に失望したよ、三連敗で、これは良くないことだ」

――今日の結果へは納得しているか
「まだ状況判断しているところだよ、RIZIN3戦目の試合で、ルールを染み付かせたりリングの戦い方を精査している状況だし、感情的に発言したくないのでまた立ち戻って試合を見直して考えたいよ」

――対戦相手の印象は
「すごく良くやっているね。空手スタンスで、距離のとり方もうまいし、1ラウンドやりづらいこともあって雑なテイクダウン、タックルもしてしまったけどスナイパーを当てて彼はよく戦えたと思う。いい打撃もいくつか当てられたけれど、予想外なことはなかったね。あと、もう1回試合を見直さないといけないけれど、ちょっと自分が雑になってしまった部分があって負けてしまったから、この試合から学ぶことがあったし、幸い怪我はないし体は健康だからね」

――今後の展望について
「考えてたところなんだけど、ここ日本で戦えること、ここでRIZINで勝負できることは光栄だし、夢を叶えられている。試合は負けてしまったけど良い教訓を得られたし、お客さんとの雰囲気を楽しめている。大きな怪我がないので、数週間すればまた戦える。練習して年内もう一度、負けてしまったので大きな声では言えないが大晦日の試合も楽しみにしているし、ルイス・グスタボ選手が怪我なくいい状態であれば戦えたら嬉しいと思う」

――英語コメンタリーでは、『本調子に見えない。調整を失敗したのではないか、悪いものでも食べたのではないか、それとも時差ボケか?』と言われていたが
「何も影響はなかった。すこしスロースタートになってしまったが作戦通りだった。言い訳することもないよ」

――『エナジーレベルが高くなかったように思えた』とのコメントも合ったが
「試合の長さに合わせて後半にセーブしておいた。もっと後半に向かうにつれ堀江選手は状況が悪くなると思っていたし自分が有利になれる見込みだった」

――入場時の演出については
「キングダムハーツのソラを選んだのは12歳でプレイして初めてゲームで涙を流した作品、大好きなので選んだ」

第9試合


 1R、萩原が前に詰めてワンツー。牛久も足を使いつつ右フックを放ち、萩原のフックはダッグでかわして前に出て低空タックルで倒そうとするも萩原がロープに助けられつつ耐える。萩原が首相撲からヒザを放っていくと牛久が突き飛ばして距離を取る。萩原が圧をかけていき、アッパーから左フック、さらに組み付いてコーナーに押し込み足の指先へのストンプを連打。牛久が首相撲に捕らえてヒザを入れていくも、萩原は軸足側の指を踏みつける。レフェリーがブレイク宣言。牛久の顔面からは涙のように血が流れ始める。
 萩原がジャブでプレッシャーをかけ、ヒザを見せてからのインロー。牛久はロープを背負いながら足を使ってリングを回る。萩原が前へ前へ出てジャブを放っていくも、牛久が捌き切って1R終了。

 2R、牛久がロープを背にしてリングを周り、低空タックルからシングルレッグ。萩原が引き込んで下からアームロックを狙うも、牛久が肩固め。一時は萩原の動きが止まるもなんとか起き上がっていく。牛久は足を絡めながらバックを取り、ガッツリ体重をかけて萩原のスタミナを削る。萩原はクラッチを切って距離を取りスタンドに戻す。
 牛久がロープを背にしてリングを周り萩原を誘っていき、萩原が前に出たところで低空タックルでコーナーに押し込む。牛久が肩固めを狙うも萩原は腕を入れてディフェンス。牛久が上からヒジで顔面をゴツゴツと叩いていく。萩原がブリッジで抜けようとするも牛久がボディシザースでコントロールしてバックマウントからスリーパーも、ここで2R終了。

 3R、牛久が外側を回るのを辞めいきなり低空タックルで足を取りに行く。萩原もディフェンスするも牛久が倒し切って再びコーナー際での攻防。牛久が肩固めを狙いつつ、ヒジを落とす。萩原のディフェンスに合わせてひっくり返しスリーパーを狙うが萩原が腕を入れて防御。牛久がバックマウントを取りつつボディシザースで組み付いておぶさる形に。そのまま胴絞スリーパー。萩原がクラッチを切ろうとすると側頭部にコツコツパンチを入れてからまたチョークスリーパーを狙い、さらに側頭部へコツコツ、という苛烈な攻撃。3分近く牛久がおんぶ状態で試合を支配し試合終了。
 判定3-0で牛久が勝利。

牛久「皆さん今日はご来場ありがとうございます。環境を変えて1発目の試合ですごくし緊張もあったんですけど、とりあえず勝ててほっとしてます。皆さん次どんなカードが見たいですか?僕が階級変えるって言ったら盛り上がりますかね?それは分からないですけど、皆さんのコメント待ってます。これからもATTまだまだこんなもんじゃないんで、皆さん応援よろしくお願いします。押忍!」

<試合後コメント>

牛久絢太郎
――試合を終えた感想は
「本当にこう環境を変えての一発目の試合で勝つことができて嬉しいと言うかホッとしているって気持ちが強いですね」

――環境変化の影響は
「変えた分いろんなプレッシャーもあったんですけどATTで寮に住んでこの試合のために作ったんで、内容は本当向こうでやってきたことがほぼほぼ出てないぐらい、内容はあれなんですけど、もうそれぐらいの気持ちでやってきたんで、本当よかったな、はい」

――試合のプランは
「そうですね、相手は僕がタックル来るっていうのは相手が知ってることで、大きい打撃を当ててからテイクダウンに入る。相手がテイクダウン切るのに徹底してたらタックルをフェイントに打撃を当てていく。そういうプランを組んでたんですけど、そうですね・・・唯一練習して出たのは肩固めを狙いに行こうとしたぐらいですかね」

――対戦相手の印象は
「打撃の圧力のかけ方とかもすごい上手で、組み技の対処に対してもすごい上手でしたね。それも前回の試合よりも絶対成長してるなっていうのを、僕も見越して練習したんで、試合中そんなにびっくりすることはなかったんすけど」

――マイクで階級の話をしていたが
「そうですね、アメリカで練習してて、その辺も本当こうトップを目指すんだったらそのへんもシビアにならなきゃ行けないのかなと思ってて、これ以上詳しいことは言えないんですけど、そうっすね、考えてます」

――『皆さんコメント待ってます』の真意は
「率直に今皆さんの見たいカードってどんなカードなのかなっていうのが、本当に率直に僕も皆さんの意見聞きたかったので、だからそれが言葉に出ました」

――今後の展望について
「もちろんトップ目指してベルト獲る、って気持ちは変わらないですね。そのために僕も環境を変えて、いろいろ飛び込んで、って気持ちは変わらないです」

――セコンドの横田選手と堀口選手についてどのように感じたか
「すごく僕の口から偉そうなことは言えないですけどみなさんが想像してるよりいいチーム、連携っていうか本当に連携できてましたね、堀口さんが水とかくれたり、いろいろアドバイスしてくれて、打撃の箇所は古川会長も言ってくれて、横田さんもちゃんと担いでくれて。皆さんの想像より良い連携で、何もそれに対してストレスが無いですね」

――過去、未踏の大晦日への意欲は
「色々タイミングはあると思うんで。今、ちょっと言うとあれなんですけど、今例えば大晦日に試合決まったとすると、またATT行って作り直したいんですけど、僕ちょっと今ビザがないんで、ESTAで何回も行き来すると、なんか多分、行きづらくなっちゃうっぽくて、何かその辺を本当しっかり色々調べて、もう1回戻りたいなと思ってるんですけど、何か情報あったらよろしくお願いします。ちょっと本気で向こうに行きたいんですけど、ちょっと状況的に。そうですね、ビザがほしいっていう。そしたらまた作って、また次の試合もトライできるじゃないすか」

――米国在住も視野に入れているのか
「寮に入って、そのなんていうんすかね。縛られる、というか格闘技にしか集中できない環境が僕にはすごく合ってて、もう1回次の試合決まったら、そういう環境に飛び込んで、もっと自分を突き詰めて、しっかりと次の試合をに向けて作り上げたいなっていう気持ちがもっと強いです」

――メインの試合の感想は
「お互いハイレベルな試合で、金原選手、三日月とかもすごく上手で見てていろんな思いがありますね」

――ご自身40歳になってもあれくらい戦いたいという思いは
「やっぱかっこいいっすね」

――ポジションにこだわったアメリカでのトレーニング、ここが学びになったという点があれば
「元々僕のファイトスタイルっていうのが、やっぱりタックル行って上を取るっていうファイトスタイルで、ちょっと前回がちょっとあまり良くない動きしちゃっただけで、基本的には今回の動きが僕の本来のスタイルというか」

――フェザー級王座へのリベンジへの未練はないのか
「未練がないっていう言い方はちょっとおかしいんすけど、それも含めて、とにかく上を見てトップを目指す気持ちは変わらないですね。答えになってなくてすいません」

――フェザー級残留も視野にあると
「そうですねそれも含めて、ちょっとDEEPの佐伯さんとも話したいし。いろいろとにかく話したいです」

萩原京平
――試合を終えた感想は
「情けないなあと言うか気が遠い感じですね」

――プランは
「シンプルに打撃の時間を長く作るっていう形でした」

――対戦相手の印象は
「特になかったです」

――今後の展望について
「まあすぐにちょっと今後のことを考えれる状況じゃないんで、また落ち着いたら考えようと思います」

――自分と牛久選手の差はどこに
「わかんないですね、そういうとこも」

――自信が持てる場面はあったか
「スタンドでは有利やったかなと思ったんですけど組まれたらキープされてる時間が長かったんでそういうところがやっぱりなと思いました」

――ファンに向けて一言
「応援してくれてたファンに良いところを見せれなかったんで悔しいですね、その気持ちです」

――牛久選手の想定外だった部分は
「キープ力は強かったですね。それに対応できなかった自分の力不足ですね」

――課題というのは
「はい、組みの対応力やなと思うんですけど、今回自身を持って挑んだ一戦だったんで、それが通用しなかったっていうので、先が気が遠くなってますね」

――逆に決められなかったのを成長と捉えたりするか
「もうなんて言うんですかね、決められなかっただけなんで。ずっとキープされとったんで、悔しいですね。そういうところに関しては、通用すると思ってたところがしなかったんで悔しいですね」

――1ラウンドは勢いがあったように見えたが
「1ラウンドは取ったかなと思いました」

――1ラウンドの勢いに乗れなかった理由は
「向こうがキープに全振りしてきたっていうので、そこに対応できなかったっていうのが原因かなと思ってますね」

第10試合


 金原は盟友・所英男と肩を組んで花道を歩き、グータッチを交わして別れる。
 1R、金原の左フックがクリーンヒットし先制。クレベルが前蹴りで距離を離しつつローで刻んでいく。金原が踏み込んで右ストレートを放っていき笑顔を浮かべて挑発。クレベルが組みに行くも金原が捌いて距離を取る。金原が圧をかけてロープ際に追い込んでいき、足を取ろうとするもクレベルが突き飛ばして外し、首相撲に捕らえてから押し倒してテイクダウン。上から潰しつつパウンドを狙っていく。金原が捌いて起き上がろうとするも、クレベルが引き込んでフロントチョークから4の字チョーク。金原の顔がみるみる赤黒く染まるが、なんとか首を抜いて戦況を好転させるも未だ4の字ロックは外れぬまま。金原は上体を起こしてパウンドを2発。クレベルが首を押さえに行くと金原は横から側頭部にヒジを入れていく。ここで1R終了。

 2R、金原が圧をかけていくとクレベルは構えを左右スイッチしながらロー。金原が一歩下がったタイミングでタックルを仕掛けてコーナーに詰める。金原が体位を入れ替えて距離を取りスタンドに戻す。クレベルがカーフキックから前蹴りを放っていくも、金原が組み行ってテイクダウンを奪う。クレベルがガードポジションにとりつつボディへコツコツ。金原がパスガードして肩固めに入る。クレベルがブリッジで外そうとするも、金原が空いた右腕で側頭部をコツコツ。ロックされていた左足を抜こうとしながら左肘を落としつつ右のパウンドも連打。金原が圧倒的有利な状況の中で2R終了のゴング。

 3R、クレベルが前蹴りで距離を離そうとするも金原がワンツーから組みに行く。クレベルが思わずロープを掴んで耐えようする場面もあったが、金原がころがしてテイクダウン。クレベルが倒され際に足を取ってヒールホールドを狙い、金原もこれを抜け出しつつさらに上を取る。クレベルがギロチンチョークを狙うも金原が即座に首を抜いてバックマウントを狙う。クレベルが抵抗すると金原が側頭部へパンチをコツコツ。金原はクレベルを相手に上をキープし続け、クレベルがスタンドに戻そうとしても外さず再びテイクダウン。金原が肩固めを狙いつつ側頭部へのパンチを連打。そのまま3R終了のゴング。

 すぐに立ち上がる金原に対し、クレベルは呆然と座り込んだまま判定へ。判定3-0で金原が勝利した。
 クレベルが日本人ファイターに敗れたのは2009年10月の北田俊亮以来、約14年ぶり。金原が日本人としての意地を見せつけた。

金原「みんな、やったよ!みんなやった!あのね、長いことやればいいこともあります。今年20周年です。ちょっと勝ったら泣こうかなと思ったんですけど、全然泣けなくて。クレベル戦が決まってから寝れなくてつらい日々がありました。それも信じてくれる仲間やチームや、自分自身をなによりも最後まで信じることでこの勝利を掴むことが出来ました。本当に皆さんありがとうございました。千裕、勝ってこいよ。やろうな。頼むぞ。待ってるぞ。待ってるぞって俺が言うのもおかしいか(笑)あともう1個だけ!所さん、(※所と肩を組みながら)『結婚します』じゃないですけど、来週所英男がやってくれます。心も弱いけど少しながらみんなの力添えをもらって、所さんの応援よろしくお願いします。一言!」
所「すみません、金原さんに続きます。ありがとうございます!」

<試合後コメント>

金原正徳
――試合を終えた感想は
「やっと終わったなってのが第一番です。メインイベントでやらせてもらったってのもあるし、試合中もすごくみんなが楽しんでくれたというか盛り上がってくれたのが、逆に寝技の攻防をみんな理解してくれたのがすごく嬉しかったと思います」

――対戦相手の印象は
「組んでみなきゃ正直わからなかったところも結構あったんですけど、その答え合わせっていう意味でも・・・ちょっと大きくイメージしすぎたってのはちょっとあったんですけど、1回組んでみたときの感触としてはグラップリングでも何度でも勝負できるなってちゃんと1ラウンドのとき思ったんで、2ラウンド目3ラウンド目勇気持って勝負することができました。寝技で。」

――勝利後のマイクでは鈴木千裕選手に呼びかけていた。次戦いたいという思いか
「いや何も決まってないんですけど、まあ目の前に千裕くんがいたんで、次ケラモフと決まってるし、まあ頑張ってくれよ、頑張ってこいよ、とエールを込めて。全然仲良くないですけど(笑)全然友達も何でもないですけど、日本人が海外で闘うっていうのは忖度無しで応援できるし頑張ってほしいなっていうのは素直な気持ちです」

――今後の展望について
「なるようになって、やりたいときにやって、というわけにはいかなくなってきたんで(笑)本当にどうなるかわからないんですけども、この試合に向けて、クレベル、この試合に向けて本当にしんどいとかつらい思いして色んな人に迷惑かけながらやってきたんで、少しずつ溜まってるものを消化しながら、ありがたいことに大きな怪我がなかったんで。とりあえず来週所さんの試合あるんで、そこに一生懸命サポートしながら終わったら考えたいなと思います」

――日本人に無敗だったクレベル選手に勝てたポイントは
「これはずっと言ってたことなんですけど、クレベルと寝技で対抗できるフェザー級は僕しか居ない。それがそのままこの試合だったのかなと。良かったっす、口だけにならないで」

――長い年月をかけてキャリアの中で寝技を修得したから、ということか
「そうっすね、『誰々と決まったから何々練習します』『誰々と決まったから寝技を強化します打撃を強化します』ってことではなくて、MMAっていうものをずっと積み重ねてこつこつやってきた、それがこの試合に出たと思うし。寝技だけじゃなくレスリングでもそうだと思うし、打撃でしっかり1ラウンド当てられた、ってことが組みへと優位に進めたと思ってるんで、寝技寝技だけじゃないとは思ってますけど、この試合に関しては」

――声援についてどう思うか。金原コールは聞こえたか
「そうですね、試合中はめちゃめちゃ感じてました。嬉しいですね(笑)やっぱそうですね、盛り上がってくれてるのが嬉しいな、嬉しいです、本当に。それがいいっす。楽しんでくれたならそれが一番良いと思ってますので」

――日本格闘技界を背負ったという気概はあるのか
「全く無いです。背負うつもりもないし、『自分が中心に居たい』とかもないし。なんだろうな、それでも40代の人達が僕に重ね合わせて夢を託してくれたりとか、少しでもそういう人たちの希望になってくれれば良いなと思うので、(格闘技界を背負うのは)僕の役目ではないですよね。もっと魅力ある選手が沢山いますし、そういう人たちが、何ていうんですかね、ニュアンスは難しいですけど僕は僕の役目があると思ってますんで、格闘技の奥深さとか。そういう、自分が頑張ることで誰かの助けになったりとかそれだけで自分が格闘技やってきた意味はあるなと思うので、今後の試合に関しても全く同じです」

――お子さんが試合をご覧になっていたとのことですが
「『パパ、朝倉未来に勝ったクレベルに勝ったんだね』と言われました。なんで息子からしたら僕、一番下です(笑)」

――感想を聞けて嬉しい気持ちは
「最近ずっと子供が熱出したり体調崩してて、ずっと会えてなかったんで、そういう意味ではもう大丈夫です。風邪引いても。あっでも来週までちょっと我慢しないといけないですけど、家族サービス、じゃないですけど。ちょっと子供と遊ぶ時間は増やしていけたらなって思ってます」

――この勝利を受けて大晦日への期待も高まるとは思うが
「完全オーバーワークです(笑)でも求められるならもちろんやりますし。無ければありがたいですけど(笑)なるようにしかならない。とりあえず11月のアゼルバイジャンの大会が終わらないと何も始まらないと思うんで。フェザー級って本当に面白いな、と改めて思ってます。毎試合、毎大会主役が変わって。本当にじゃんけんぽん、みたいな感じで見てる人も面白いんじゃないかと思いますね」

――ベルトへの意欲は
「うーん、あんまり本当にそこを目指してやってきたわけじゃなかったので、RIZINに、フェザー級に参戦したとき。まあでも現実的に榊原さんも仰っていたように勝った相手が次期挑戦者になるんじゃないかっていうことを言ってくれてたんで、もちろんいただけるものなら頂きたいし、そう簡単にいただけるものではないし。まあちょっと目に見えてきたもので自分が取って何か人に勇気を与えたり、周りの人、ジムのみんなが喜んでくれるものがベルトであるならば、もう1回そこに向かって大舞台、頑張りたいなって気持ちだけはあります」

――試合後マイクで触れた『辛い日々』とは
「タイに行って、一人で1日2回3回練習して、体がボロッボロなるまで練習したのも10年振りくらいだと思うし、あそこが痛いここが痛いって言いながら、その日々が辛くて。でもこれは『クレベルに勝つためだ』と自分に言い聞かせて。やっぱこう、試合前から言ってましたけど自分の優先順位が今までは怪我をしない、自分のパフォーマンスをより100%に近づけるためにリングに上がるということを優先していましたが、今回は100%じゃ絶対クレベルに勝てないと思ってたんで、120%、130%、っていう自分の限界を超えて、怪我してもいいって覚悟を持ってできたんで、そういう意味じゃ辛かったっちゃ辛かったっすね。終わってみればね。まあ勝ったんで全て報われる部分がありますけど」

――打撃の攻防だけじゃなくてパスで沸かせたというのは
「やっぱみんなもうRIZINのファンの人はクレベルは寝技が最強だって。知ってるし、クレベルと寝技で対抗できたっていう。のを、沸いてくれるのは、グラップラーとか柔術やってきた競技者としてはすごく嬉しいことだし、本当にそれだけで盛り上がってくれるのは、何より嬉しいですよね。『打撃だけじゃないんだぞ』っていうところですねMMAは」

――クレベルを『大きくイメージすぎた』ということだったが、どの段階で勝利への手応えを感じたか
「自分も全く覚えてないんですけど、1ラウンド目多分ダウンしたっぽいんですよ。膝で。セコンドが言ってたんですけど、多分自分もガクってなったのかな、何を貰ったか覚えてないんすけど。セコンドが言うには『膝をもらった』って言ったんですけど、そのときにまた自分がクリンチというか、組みに行ったときに、クレベルはギロチンかなんか多分行ったと思うんすけど。・・・ちょっとごめんなさい、記憶あんまなくて。1回組みの展開になったときに、トップゲームで勝負できるなっていうのは1ラウンド目のときにちょっと思って。2ラウンド目3ラウンド目は、自信を持って、自分の強いところで勝負しようと。だから結構テイクダウンにこだわったっすね。そういうことで、クレベルが突っ込んできたものに対して、テイクダウン合わせようかなっていうのは2ラウンド目から意識し始めました。1ラウンド目はそんなにテイクダウンって頭はなかったですけど、1回自分が組んだことで、クレベルとの差をあんま感じなかったことで、2ラウンド目クレベルが突っ込んできたときに、絶対突っ込んでくると思ったんすよ。不利になってくると。その来るものに対してテイクダウンで合わせたのは1ラウンド目の組みでのイメージというか。自分の中でよし、行けると思ったんで大丈夫でした」

――クレベル攻略法をあえて言葉にすれば
「みなさん柔術をやりましょう(笑)まあそんな急にね、さっきも言いましたけど何ヶ月頑張りましたー、でどうにもなるような話じゃないので。やっぱ本当にコツコツやってるやつのほうが強いし、そこはもうどうすればいいですか、って話に『じゃあ柔術だったりグラップリングたくさんやってください』それぐらいのアドバイスしか僕はできないです」

――今日の試合、燃え尽きたか
「完全燃え尽きてます。これがあれですね、燃え尽き症候群ですね、朝倉さんもそうですよね(笑)」

――先手を取れた理由は
「一番大きいのはクレベルにビビらないこと。向かい合ったときにクレベルにビビらないことって、自分の中で入場してから、リングに上がるまでずっと自分に言い聞かせてた。絶対自分から先に手を出す。それが右ボディの左フックのやつですよ。顔面にしろ、左のボディにしろ、自分の中でずっと言い聞かせてた。気づいてる人が意外に多かったですけど、僕フェイスオフしたときに基本的に人と目合わせないんですよ。で昨日クレベルと目があわせてましたし、今日リング中央で会ったときもずっと目見てたんですよ。『この顎に絶対当てるぞ当てるぞ』ってずっと言い聞かせてた。念じてて、なので始まったときに今日右ボディの左フック当たったっていうのはその念じが、こう通じたと言うか、セコンドにも言ってたんですけど、『右ボディ入らなかったりちょっと打ってるなって思ったらちょっと動かして』って言ったんですけど、本当自分から手出せたってのは大きいって思います。だから言った通り最初の打撃がポイントになる、ってことは自分から手出す、ってことは大きかったっすね」

――組んだときにギロチンに入りましたが
「ギロチンは全く大丈夫です。クレベルはそんなギロチン得意じゃないなと思います正直。それはパッとハマったときに気づくし、それより右手で抱えられたんで、右手の手首を持たれてその後三角に移行することの方が、自分は気をつけてたんで、最初ギロチン入らして、パッと掴まして、ワッと来たのわかったんで、後もうすぐ三角絞めの対処法だけちゃんとやって、っていうのは締められながら自分の中で、次々2の手3の手くらいは考えてたので、そこに対しては大丈夫でした」

――スクランブルで取らせなかったのは練習の成果か
「そうっすね、・・・そうっすね。自分が下にはなりたくなかったんで、そこは絶対に譲れない部分というか。で、3ラウンド目とか結構下になっちゃう、最初なっちゃう展開あったんで、それのときに足関来て、逆にラッキーだったっすね。多分、足関受けちゃうとバック取られたりとかっていう攻防になっちゃうと思うんだけども、わざと膝十字入らして、ナックルも取らせて、でそっちのほうが自分トップ取りやすい。そのまま自分トップ取ることができたんで、組みをやりながらも先手を取れたと言うか。で予想がこう、余裕を持てたと言うか。それは結構大きかったっすね、パニックにならなかったっすね」

――ニアファーアウトまで持っていけたことについては
「ちょっとあれ場所悪かったっすね。あの、一番下のロープに頭がハマっちゃってて、場所がなかったらあれ肩固めいってたと思うっす。場所がちょっと悪かったので、あと二重絡みだったってのもあったんで。あれ場所です。場所です。真ん中だったら多分抜けてたと思います」

――『後2つ』って言い方をしたと思いますが
「負けたら次おしまいにしようと思ってたし、勝ったらどうせもう1回やんなきゃいけないし。勝ったらね、やめさせてくれないと思うんで(笑)、本当にこの試合で燃え尽きてもいいって本当に思ってたんで、この試合で終わって、もう1回最後引退試合でいいかなっていうのは。強さを求めて格闘技やってて、じゃあ実際強い人と試合してください、ってなってじゃあ負けましたってなったら、『じゃあ何のために格闘技続けてんの』ってことになっちゃう。自分としては。相手を選んで勝ちたい試合をするわけじゃないし、本当にこのクレベルという最強の相手と戦えたことは本当に大きい。クレベルに本当に感謝しかない、感謝しかないですねクレベルには」

――勝ったからには『後1つ』では
「そうですね(笑)そうですね・・・まあ、勝って。そうですね(笑)勝ったらもう2回やらなきゃいけなくなるんすけど(笑)まあでも必要とされている間は、頑張りたいというのはあります」

――長いキャリアの中で今回の勝利は過去と比べてどういう意味があるか
「そうですね、やっぱ一概には言えないっすよね。その場合、そのときの年齢によって相手に思うことは違うし、やっぱり20代のときは、成り上がりたいので一生懸命やってたし、30代のときもUFC行きたいので一生懸命やってたし40なったら、格闘界の終活で、っていうことで今本当に楽しいことやらしてもらってるし、誰かと比べてっていうのはなかなか表現が難しいですけど今、ほんとに自分楽しいし、今じゃなきゃ経験できない気持ちっていうのもあるし、持って行き方だとかも全然違うし、でも本当にジョン・チャンソンもこないだ引退した、もう本当に僕この業界長くやってると、僕より後にデビューした人が先に引退してしまうことなんてがたくさんあるけど僕より先にデビューしてまだやってる人たちがたくさんいるわけで。セコンド付いてもらった所英男さんだったりとか、そういう人たちがまだ頑張ってんなら、僕もまだやめれないっていう理由の一つになるんで。そこで所さんの存在は自分中では結構大きいかなっていうのは、ありますね」

――同世代を意識して横に並んで走っている感覚があるのか
「そうですね、所さんに限って言うのは、もう追いつけ追い越せじゃないんですけども、僕が先に走ってあの人が追っかけてくることもあるし、あの人が前に行って僕が追っかけることもあるし、お互い仲間意識でありライバルであり、何かお互い背中を押しあったり、ケツ叩きあったり、僕ら二足歩行できないですからね。入場で(笑)いつも四足歩行なんで本当に年取ったら、お互いの肩を借りながら、一緒に入場して。お互い入場するときは足震えてますからね。ま、本当にありがたい存在です。あの人に限っては」

――MMAは打撃の選手には打撃で、寝技の選手には打撃で、と良く言われるが、戦い方はセオリーを重視したか
「別に相手の強いとこで勝負しないに越したことはない。自分の強いとこで勝負できれば、僕は僕に限ったことじゃないと思うんすけど、自分の強い部分で勝負して勝てないやつは向かないですよね。だから相手が打撃が強かろうがね寝技で強かろうが自分の一番強いところは何だってところを取り出したときに、打撃です、って言ったら打撃が相手が強いから寝技でいきましょうという選択肢には僕はならないです。自分が強いところどこだっていうのは、自信もって言えることもありますし、その中で実際に組んでみて、勝つパターンっていうのは、試合中に現場合わせでやることもあるし、今回に限ってはクレベルが寝技が強いから寝技で勝負しないっていう選択肢は全くなかったし、組んでみないとわからなかったはずなので。最初は立ちから始まるもんで、立ちで、うまく流れをつかめてれば、そういうグラップリングでも、行けると思うし、今回に限ってはそんなにクレベルの寝技付き合わないっていうほどの作戦ではなかったですね」

――秘訣やポイントはと訊かれることもあると思うが、積み重ねでしかないと
「それは多分誰にもわからないと思うのですが、僕の肌感覚なんで。組みが強いな、とか、サブミッション取られそうだなと思ったらやらないと思いますし、でも対応できると思ったんでやったし、クレベルが1ラウンド目結構疲れてくれたので、僕今だから、終わったから言えるかもしれないですけど、一番怪我したのの正直打撃だったんですよ。打撃とレスリングだったんですよ。不器用な打撃と、勢いのある投げ、まあ1回投げられてますけど、そこが一番警戒してグラップリングとか寝技で三角とかバックチョークとかよりも、逆に一番警戒したのそこだったんで、そこで自分が削れる。られてしまうと、クレベルのペースになっちゃうんで。そこだけは、だから打撃で主導権を握りたいってのは、だから最初の自分から手を出すってのはそういうことだと思います。」

――40歳でトップ戦線にいることを通して、同世代のファンに伝えたい気持ちは
「なかなか他の人たちが僕そんなに偉そうなこと言えるほど、社会人やってないんで、会社員とか普通のサラリーマンの人たちの気持ちは全くわからないですけども、そういう人たちが結構メッセージとかで『勇気もらってます』とか言われると、実際嬉しいし、まあ、わからないすけど、生きてりゃいいことあるよっていうことぐらいですかね。わかんない。でも長くやってれば本当に嫌なこともあるし、いいこともあるけども、一ついいことあれば嫌なことが帳消しにできる。特に格闘技なんてそうだと思います。辛い時代もたくさんあったけども、こうやってメインイベント張らしてもらって勝てるっていうのは全て今まで辛かったもの報われるし。タイでやってきたことも、全て報われるんですけど。負けてしまったらね。それは悲しいことになっちゃうんで、また次頑張ればいいやっていう。ポジティブに、ポジティブに。僕は生きてます」

――試合は楽しかったか苦しかったか
「今回の試合に限っては、何かいつもと気分が違ったというか、負けられない試合と、ちょっとなんか言い方わかんないですけど、今までは若い子たちとやって負けられない試合が続いてたんですけど、今回自分が挑戦者だと思ったんで。そんな気負う感じがなかったんで、楽しくはなかったですけども本当に3ラウンドでテイクダウンしたときはずっと心の中でカウントダウンしてました。『あ、3だよ!』って。で、アクションと言われたら。みんなに申し訳ないんすけども、本当にどうしても勝ちたかった。こんなこと言っていいのかわかんないんすけど、本当にどうしても勝ちたかったんで、最後の3ラウンド目の心のカウントダウンは正直ありました」

――強い思いがあって実際に勝利された気持ちは
「やっぱ素直に嬉しいですね。まだ祝勝会やってないんで。お祝いされてから、この1週間ぐらい、2週間ぐらいはちょっと余韻に浸りたいな、と思ってます」

――格闘技に戻ってきてよかったなという思いはあるか
「今だから言いますけどね。そんな状況で、『戻んなきゃよかった』とか流石に言えないと思いますけども。やっぱ、まず人生充実してるし、格闘技やってると。こんなことばっかり言ってるから辞めれなくなっちゃうし、他に楽しいことを見つけられなくなっちゃうからね。良くないですけどね、格闘技しかやってなくて。本当に自分の仕事だったり家族だったり全くおろそかにしてしまったんで、それを40でやってるってどうなのかなって思いながらも、駄目人間だって思ったんすけど、勝ったんで、大丈夫、許してくれると思います」

――この後は家族との時間を過ごされるのか
「そうですね、所さんに勝ってもらって祝勝会やるっていう予定でいますので、とりあえずあの人に勝って。そこが一番です。まだ僕のRIZINは終わってないです。来週が、来週も含めて、RIZIN。秋のツアー?みたいな。わからないですけど(笑)本当にあの人に勝ってもらいたい。って、一緒に酒飲みたいですね」


クレベル・コイケ
――試合を終えた感想は
「超寂しいです、今日の結果でほんとに寂しいです」

――対戦相手の印象は
「変わらないです、リスペクトがあるし彼は強い。変わらないです」

――三角絞めができなかったのはなぜ
「今日(三角絞め)できなかったのは、自分の日じゃなかったから。いつも言うけれど、僕はファイターで、スーパーサイヤ人じゃない。全勝することはできない。たまに勝ち、たまに負ける、今日は金原選手が強かった」

――今後の展望について
「家に戻りたい。家族、お父さん、お母さん、奥さん、子供たちと一緒にいたい。自分のチームに戻り生徒に会いたい。今そういう気持ちです。」

――会場が金原コールが起きていたりした。クレベル選手の圧倒的強さがあってのことだった思うが、久しぶりの黒星をどう受け止めているか
「(金原選手の勝利は金原選手のファンにとってみたら嬉しいことだから)自分とは関係ない。金原は強い。金原はおめでとう。観客と選手は立場が圧倒的に違う。もし自分が観客だったら、(誰が勝つかよりも)いい試合を見られたらが大事で、誰が勝ち誰が負けるかは気に留めないんじゃないか。勝ったらチャンプで皆クレベルクレベル言ってくれる。お客さんはいい試合見たい。前私負けて気持ち変わってる。当たり前。(負けた日の自分が多少見放されても、)寂しさはあるが心配はしない。自分が気にかけたいのは、自分の家族や本当のファン、チームだけ」

――またクレベル選手の試合を見たいファンも多いと思うが、大晦日に戦いたい、などプランはあるか
「当たり前、もちろん戦いたい、RIZINにチャンスをできればお願いしたい。今日自分は落ちた。滑った。でももっと強くなり戻ってくる。約束する。何回落ちても強くなり戻ってくる。それが自分、約束した。何回落ちて、何回戻った。絶対戻る。心配しないで。私今日負けたら寂しい。今までもそうだった。今日の負けは無駄じゃない、勉強になってる。神様が見ていて試練を与えてくれたのだと思う。私スーパーサイヤ人じゃない。私普通。勝ったり負けたりするのが普通。自分、集中。私戻る。絶対私戻る。大晦日試合お願いします。誰でも私戦いたいです」

――セオリーとしてMMAは下にならないが、ボンサイ柔術は下から攻める。ボンサイスタイルを極めたからこそクレベル選手は評価されていると思うが、これからどんなスタイルで戦っていきたいか。
「自分のスタイルは変わらない、今日はできなかった。自分の日じゃなかったから。今日は金原が強い。私のスタイルは変わらない。ボンサイに戻ってもっともっと練習する。ボンサイだけじゃなくてもっと練習する」

――上を取るようなスタイルも練習していくのか
「もちろん両方練習して、自分は格闘技で強くなりたいから。集中練習していく」

――後半に強いイメージのクレベル選手が上を取り切れず、らしくないと感じた。スタミナ不足か
「今回は金原選手が僕よりできました、今日は本来一番上手にできる投げ技が上手くできなくて申し訳ないです。今とても辛い時期になってます。僕は『いつもチャンピオン』と言ってるんですが、そのプレッシャーを今日は感じました。いろんな人が僕を応援してるけど負けてほしいと思う人もいると思うし、その通り負けてしまいました。色々対角の選手を応援している人もいて、彼らの願いが通じてしまったけれど、また僕のファンを喜ばせるために強くなって戻ります」

――コンディションに問題はなかったか
「なかった。みんなと同じです。いい仕事ができなかっただけ。良い日じゃなかった。必ず強さを取り戻します。約束します」

――再起を誓う言葉を繰り返しているが、RIZINチャンピオンへの熱意は消えていないか
「はい。変わらないです。僕は神様を信じてるので、神様は良いプランをお考えだと思う。かならず強さを取り戻します。この負けはいい勉強になるんだと思います。柔術と同じです。いいポジションは上も下もある。勝つことも負けることもある。チャンスさえあれば強くなって戻ります」

――ファンに見せたいスタイルは
「今日できなかったことを見せたいです。喧嘩をやりに来たんじゃなくて、試合としてやりに来たんで、そこを目指しています」

――日本人相手に14年ぶりの敗戦、得たものは
「負けは辛いという教訓です。誰に対してであっても辛いです」

――14年間勝ち続けられた理由は
「特にないです」

<大会総括>

榊原信行CEO
「おつかされまでした。ありがとうございました。総括としては、色々格闘技の魅力、あらゆる魅力をしっかり見せてくれた全10試合だったなと思っています。格闘技って競技は、他のスポーツに比べると絶対がないと言うか、アップセットが起きる可能性がすごくあるものだと思うんですが、アップセットっていったら金ちゃんに怒られちゃうかもだけど、大半の人たちが、それでもクレベルが強さを見せつけて勝つことを予想してた方が多かったんではないかと思うんですけど、メインに関して言えば有言実行というか、まあまあ、この20年のキャリア、積み上げてきて血と汗と涙、そういう積み上げてきたものが確実に結実した、クレベルにそれで立ち向かえた。多分誰もこれまで超えてこなかったというか、『グラウンドに行ったらクレベルにやられる。だから彼の得意のフィールドに行かずに戦おう』という戦術を最初に先入観でうがっちゃうと思うんですけど、敢えてそこに勝機を見出して作戦を立て、それを遂行した金原選手に素晴らしい物を見せてもらったということで、格闘技の魅力を十分に堪能させていただけた試合だったなと、そう思ってます。
 一方、色んな意味でフェザー級が混沌としたと言うか、なにがなんだか分からないくらいシャッフルされてる状況だと思いますんで、そんな中で11月4日に鈴木千裕が王者・ケラモフに挑むってのはある意味注目が増す試合になったかなと思います。牛久選手、萩原京平選手、その他2試合ですね。摩嶋選手も勝ちましたが、それ以外にも今日出てないフェザー級の選手、朝倉未来にしても平本蓮にしても斎藤裕にしても、そこに世界の強豪が入ってきたときに、どんな風景が見られるのか、今後の、今年から来年にかけてフェザー級戦線が楽しみになっていく環境が整ったかなと、そう思ってます。それ以外で言うと、アーセンの試合は非常に、アーセンの気持ちはわかるんですが、いずれにしてもレフェリーの正しい判断だと思いますし、アーセンの強さ、レベルアップしてるアーセン選手の強さも見ることが出来たので、いずれにしても早いタイミングで彼の試合も組んでいけたら良いと思いますし、フライ級の中で言うとテミロフの圧倒的な打撃力に、堀口以下、日本のトップ級のフライ級選手たち、神龍にしても堀口にしても、消化不良のままこの前終わってますんで、早々にそのカードが組めればいいなと思いつつ、ドッドソンもいますし、扇久保もフライ級にいるし、まあフライはフライで1枚フライの選手が入ってくるだけでワクワクするカードが組めたって感じがしてます。安保選手の試合も含めて記者の皆さんの質問に答える形が取れればと。いずれにしても来週の名古屋に向けて皇治選手にリング上でラブコールを送るという前代未聞の行動に出ることになりましたが、これ、リング上でも言いましたけど、握りきりたかったんですけど、握りきれずに、やむにやまれずリング上から電話をして。とりあえずは、『やる』という意思表示は皇治もしてくれたと思いますので、あとはルールのこととか含めて明日にでも皇治選手と会って正式な発表に繋げていければと、そう思ってます」

――皇治選手との交渉について、体重やルールは通常のものとは異なる?
「そうですね。海とてベストコンディションではなく試合できるギリギリの状態ではあると思いますし、責任感の強い男なので、RIZINとしてのここまでで最大のピンチになると思うので、井上直樹選手の怪我も含めて、なにかここはジタバタするタイミングであると。両選手と話し合ってですが、いずれにしても体重のこと、最終的なルールのこと、経済的なことも大きなテーマになると思いますが、そこを詰めて正式発表に繋げたいと、そう思ってます」

――名古屋大会はそんなに厳しい状況なのか
「そうですね。この秋、今日の大会もそうですが、当初7月の大会前に僕らが想定した選手たちとか、マッチメイクとかってものが、色々崩れてきている状況で、怪我の回復も含めて海選手の状況もはかばかしくないってことも相まって、ここまでのRIZINの熱を名古屋大会に繋いでいくためのカード編成に自分たちとして納得ができないし、ファンからもそういう声が聞こえてきてる。もう1つ、2つ、名古屋に向けて、あと1週間ですけど、皆がワクワクドキドキしてくれる要素が必要だなあと」

――太田忍選手がXに「じゃあ俺とやってくれ」という旨のことを投稿していたが、それは出来るコンディションではない?
「無いですね。させられないですね。そこまでの状況であるなら、ホントに海も逡巡していましたし、それは出たいって気持ち、出なくちゃいけないって責任感をずっと持ちつつも怪我が思うように回復せずに中々トレーニングも出来てない。太田忍選手もレベルの高い選手ですし、そことマッチアップするってのはちょっと、僕らとしてはこのタイミングじゃないなあというふうには思ってます」

――朝倉海vs皇治というのは、こういうシチュエーション、タイミングでしか組めないカードだと
「まさにそうですね。それは皇治にも伝えて。いきなりデビュー戦で朝倉海とやれってのも、普通に考えたら僕らもオファーしない話ですし。だけど、皇治には“天命だ”って言っといたんですけど、回り回って朝倉海とデビュー戦が出来るって考えれば、そんなカードを最初から言っても『なにいってんの?』って話にしかならない。海も含めて、今だから受けれるし、今だから成立するカードだと思うんで。決まれば皇治と朝倉海っていう2人がケージの中で対峙して。そこがスタートだと思いますね。試合になっちゃえば言い訳は許されない世界ですから。当然。逆に皇治選手もMMAのトレーニングを始めている中で、その競技の難しさとか奥の深さ、怖さとか、色んなものを実感として持っていると思うんで。ここはそれでも皇治選手と朝倉海選手に、RIZIN主催者として是非頭を下げてお願いしてですね、一肌も二肌も脱いで、男気対決を実現させてほしいなと、そう思ってます」

――榊原CEO、皇治選手のMMA練習状況は情報が入っている?
「色々な人たちから漏れ聞こえてる分には。彼は格闘技の練習以外にもやることが多い……成り上がりもやってますし、色々なテレビに出たり営業周りも多いと聞いてますけど、まあとにかく驚くくらい練習していると聞いてます。本人からも聞いてますし、周りの人も『あんだけ仕事しながらちゃんと練習に来るのはすごい』ってのも聞いてます。本人もナメちゃいないんで、真摯に向き合って、来るべき日に備えて……まあ、このタイミングでデビューするとは思ってはいなかったと思いますけど、年内何処かで然るべき相手と、ってイメージはしてたと思います」

――海選手のチューンナップファイトではなく、しっかりと勝負論のある試合として提供できると思う?
「いやぁ~どうですかね?勝負論って言っちゃうと皇治には厳しいかなと思いますけど、それでも、当然打撃、立ち技からスタートする競技ですし、絶対は無い競技だと、冒頭で今日も話したように。なにが起きるか分かりませんが、皇治が圧倒的に分が悪いと思います。だけど、そういうことよりもMMAでデビューして、本当にこの競技で闘いを続けていくとするなら、記念受験じゃないけど、勝ち負けを超えたところでトップアスリートの朝倉海に挑んで見る、その強さを体感してみるっていうのは、彼が今後MMAのキャリアを積んでいく中ではいい経験、いい機会になると信じてますし、その中でビッグアップセットが起きる可能性があるかなと、そう思います」

――金原選手がクレベル選手に完勝した。ベルト挑戦の列の先頭にいるのは金原選手になる?
「そうなるんじゃないですかね。ケラモフと鈴木千裕のタイトルマッチのあとは、当然金原選手のタイミングとかももちろんあると思いますけど、現時点で言えば当然、そのあとの挑戦者としては金原選手でいいと思います」

――それは大晦日になる?
「そうですね。11月4日の試合の両選手の消耗にもよると思いますし、勝ったとて、怪我を負うかもしれませんし。どっちサイドで見てもそんな簡単なワンサイドになるような試合でもないかなという気もするんで。11月4日を見てですね。早ければ大晦日、タイトルマッチ。そう思ってます」

――フェザー級の序列が崩れつつある。先程名前が挙がった未来選手、平本選手、斎藤選手の立ち位置は
「うーん、そうですね。こないだAbemaさんの番組でもお伝えしたんですけど、こういうタイミングって追っかけても中々選手たちの気持ちにスイッチが押せないと僕が思っていて。どこかでフィジカルというよりもメンタルなこともオーバーホールだと思うんで。どの選手も若いですし、ここで闘いをやめるってこともないでしょうし。闘いたいっていう思いが身体の中から湧き出てくる、そういうタイミングが近々来るんじゃないかなと、そう思ってますね。距離をおいて見てますが、当然大晦日に向けて、それぞれの選手となにをどう見せるのかっていうのは月が変われば話し始めていきたいなと」

――今日はキックルールの試合が1試合あった。木村選手が参戦できなくなっているが、今後のRIZINキックの今後のビジョンは
「安保選手とブアカーオ選手のときにも言いましたけど、キックはキックでしか伝えられないと言うか、キックの魅力ってあると思うんですよ。キックボクシングの試合って。今日もわかりやすい打撃戦で非常にヒリヒリした、総合とはまた違う空気感を作り出してるものだと思うんで。僕らとすると、当面はスーパーファイト的なものを、他の団体内の順位決定戦とは違うような形で、スーパーファイトとして各大会の中でやるべきカードが組めれば続けていきたいとは思っています」

――安保選手の次の相手が見えない中で、最近開国宣言したK-1選手との対抗戦にも意欲を見せていた
「まあ、あると思いますね。垣根を超えたり競技の枠を超えたりして、今回の宇佐美選手のように総合から出てくることもあると思いますし、安保ともしっかり話をしたいとお思いますけど、やる意義というかテーマを作り出して、RIZINの舞台の中でキック渇望論みたいなものをファンの中にどう作り出していけるかってのは、ジャンルvsジャンルみたいなところもあると思うんで。当面安保選手がどこまで引っ張れるかっていうのはあると思いますね」

――佐藤将光選手について、元々RIZIN参戦の予定があって前倒しなのか、急遽ピックアップしたのか
「そういう意味でいうと、内々で色んな話をして。実は、随分前に佐藤将光選手にはラブコールを送ったことがあるんですけど、ONE Championshipと契約をしていった。ONEとの契約を終えて、今後RIZINで闘ってみたいという準備が佐藤将光選手側で整った中で、正直この10月で、というのは考えてなかったです。ただ、井上直樹選手が、一報はアゼルバイジャンにいるときに、どうにも、手術も必要だし厳しそうだと。厳しい中でギリギリまで、直樹選手もやる気あったし、でもこれ以上の無理もさせられないんで。それと並行して、それだったら太田選手と佐藤将光選手でやれないかなあと水面下で動き出した感じですね」

――木村“フィリップ”ミノル選手のパフォーマンスはどう映ったか
「いや、まあ、ホントに、すごい人だなあと……。でも色んな、ある部分、開き直ってんのか?RIZINは、ミノルと一緒にやった会見のときにも言いましたけど、僕らは彼の未来をどうこう出来ないんです。ただ、RIZINとしての姿勢は、半年間の期間をあげるんで、陽性反応が出てる身体をクリーンにして、心技体を整えてくれればRIZINにはウェルカム……じゃないけど出る権利がある。その前にはもう1回ドーピング検査をしなきゃダメですよ?そういう状況で1年も2年も僕らが一方的に『サスペンデッドだ!』って言える契約があるわけじゃない。そういう意味では性善説なのか、ファイターとしてのキャリアも含めて旗を立ててあげればそこまで精進して頑張ってくれる。身体もクリーンにして闘える準備をして、もう1回テストに合格してくれば上がってこれるということも……1年っていうと大きな話だけど、半年ってことだったら頑張れるはずなので、温情のある裁定のはずなので。選手に一方的に僕らが厳しい裁定を出来るほど、僕らプロモーターと選手は二人三脚だし、才能のある選手たちに間違いをきちんと正して、正しい道で戦いを続けてほしいっていう愛情もあると思ってますんで、その中でこの前の無期限出場オファーを断らないってのもよくわからないです。未だに。安保選手との試合をRIZINでしたいんであれば、まずその体をクリアにして、ドーピング検査をまたテストを受けて陰性を勝ち取って、我々からのオファーが届くのを待ってもらうしか無いと思います。ただそういう状況の中で、今日も上着脱いだらパッキパキなので、身体が。『えっ……大丈夫なの……?』っていう。そんな気持ちにしかならなくて、安保から『上げてもいいですか?』って言われても『いいわけないだろ!』って(笑)次リングに上がるときは、陰性の証明書を持って『陰性になりました~!』って上がってこないとRIZINとしては筋が通らない。BreakingDownとて、未来がなんて言うか分からないですけどね?日本国内の団体で中々今のミノルに闘いのオファーを出すってないと思いますよ。だからやるしかないっていうか、徹底して、考え方もフィジカルも含めて作り直すしか無いと思います」

――太田忍選手の対戦相手が佐藤将光選手になった。井上選手とは大分タイプの違う選手が相手になったが、太田陣営の反応は
「太田選手サイドも二つ返事で『ハイわかりました!』ってことでもなく、佐藤将光選手は強いですから。全くタイプも違うし、そういう中で彼らももう1回映像チェックとかしたと思いますけど、今の太田忍は自分に自信がある。だから、とにかくここで試合が流れちゃうってことよりは、佐藤将光をとれば、自分の強さを証明する……RIZINファンの人達からすれば『佐藤将光って誰?』って人もまあまあ多いと思いますけど、調べていただいたらとんでもない選手なんで。それをキチっと仕留めることで、太田忍としては今上がってる階段を一気に駆け上がりたいし、ここで相手選手の状況で立ち止まりたくないってことのほうが大きかったんだと思いますね」

――一気に駆け上がるキッカケが佐藤将光戦になる可能性があると
「ありますね。佐藤将光とて、ONEのキャリアを終えてRIZINに出てくるってことは当然日本での注目度を集めたいわけだし、強い選手が集積するRIZINで一花も二花も咲かせたいと思って、大きな野心とともに出てきてますから。佐藤将光としてはショートノーティスのオファーだけど、太田忍とこのタイミングでっていうのは旨味があると、そう思ったんだと思います」

――試合前に注目を集めた横山武司選手について。今後期待することは
「横山選手に関して言えば、すごくポテンシャルを僕らは感じてるんですよね。彼のキャラクターも含めて、彼の闘うスタイルも含めて。とはいえ、摩嶋ってずーっと言われてたみたいに、ああいう展開になったら、フェザー級の中で言うと金原、クレベルにも勝るくらい強い選手なんで。今日の試合で負けたからといって一概に横山の株が下がることでもないのかなと思ってます。出てきてこれで2戦目なんで、もう少しフェザーの中でしのぎを削ってもらう形の中で彼の良さがファンの皆さんが届いていくことになるんじゃないかと思います」

――グラップリングのレベルの高さを見せるにはストライカーとのつぶしあいが面白いという声もある
「今後の中ではそういうカードも、それぞれのストロングポイントが違う選手とのマッチアップってのもあると思いますね。今回はハードコアなファンからすると“裏メイン”みたいな呼び声が高かったカードだと思いますので、一般受けはしにくい展開だというのは想定内の中で組んだカードではあるので。横山選手からすれば、『そんな簡単じゃないんだな』って、ある意味プロの洗礼を受けた試合だと思いますし、今後の奮起に期待したいですね」

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