新日本とスターダムの最強王者対決は時間切れ引き分けで決着つかず!IWGP女子&赤いベルトの二冠戦の可能性が浮上?

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 15日、東京都・後楽園ホールにてスターダム『STAR☆VERSE Presents 5★STAR GP 2023 in KORAKUEN Supported by SoftBank』が開催。5★STAR GP公式戦で行われた岩谷麻優vs中野たむ戦がフルタイムドローに終わった。

 『5★STAR GP』とは毎年夏に行われるスターダムのシングルリーグ戦であり、今年も7月23日~9月30日までの長期戦。2ブロック20選手が参戦する女子最大規模のシリーズとなり、全国各地を回りながら熱戦を繰り広げている。

 この日のセミファイナルでは、レッドスターズ公式戦として中野たむvs岩谷麻優の試合が実施。
 かつて2人はともに“STARS”に所属していたが、たむは自らのユニット“COSMIC ANGELS”を結成して独り立ち。憧れの存在であった岩谷を超えるべくライバル視するようになり、幾度も死闘を繰り広げてきた。
 現在、岩谷は新日本プロレスが管理するIWGP女子王座のベルトを持ち、たむはスターダムの至宝たる赤いベルト(※ワールド・オブ・スターダム王座)のベルトを持っている。リーグ戦の中で実現した“新日本vsスターダム”の頂上対決の行方には注目が集まっていた。


 試合が始まるとすぐに互いの手の内を知り尽くした2人による高度な読み合いが展開され、大技が出るもクリーンヒットはしないというスリリングな展開に。たむがコーナー上からプランチャを狙えば岩谷が奈落式フランケンシュタイナーでの切り返しを狙い、それをたむがキャッチしてぶら下がり式アキレス腱固めに捕らえるといった攻防には大歓声が送られる。
 両者満身創痍で迎えた終盤戦では、ジャーマン・スープレックスなどの投げ技を出し合う壮絶な意地の張り合いや顔面を撃ち抜く蹴撃の応酬が展開。カウンターのトラースキックで流れを掴んだ岩谷がフロッグスプラッシュからバズソーキックを発射も、これをキャッチしたたむがバイオレット・スクリュー・ドライバー。さらに最上位技であるトワイライト・ドリームを繰り出すも、岩谷がマットに叩きつけられた瞬間に15分フルタイムドローを告げるゴングが鳴った。
 
 バックステージに戻った岩谷は、「試合前からすごいタイトルマッチやってるかのような気分でいて、マジで中野たむに負けたら、このベルト(IWGP女子王座)落としてしまうんじゃないかっていうぐらい、試合前、怖かった。中野たむやっぱ強くなったよ。今の中野たむとならこのベルトを賭けて戦ったり、あっちが持つ赤いベルトに挑戦したり、色んな可能性が広がった。『負けてられない』とか『壁でいなきゃ』とかそんなんじゃない。もう必死で、15分生き抜くことだけでいっぱいいっぱいだった。また、この続き、絶対やろうよ。待ってるとは言わないけど、そっちに行くかもしれないよ」とたむの成長を高く評価しつつ、IWGP&赤いベルトの夢の二冠王戴冠を目指すことをほのめかす。

 一方、岩谷超えを果たせなかったたむは感情に任せて壁を殴りつけつつ、「岩谷麻優に!!どうしても勝てない!!岩谷!この決着、絶対に付けなきゃなんないでしょ。そうだよね。それまでそのベルト、しっかり守ってろよ!」と悔しさをむき出しにしながら思いを叫んだ。

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