山下実優が大健闘の荒井優希を蹴殺し「東京プリンセスカップ」決勝進出! 8・13後楽園で辰巳リカを下した上福ゆきと激突

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 東京女子プロレスが8月12日、東京・後楽園ホールで「第10回東京プリンセスカップ」準決勝を開催。山下実優が荒井優希(SKE48)を破り、初の決勝進出を決めた。山下は同13日、後楽園での決勝で“伏兵”上福ゆきと優勝を争う。

 山下は荒井がデビュー1年目の2021年12月18日、名古屋国際会議場イベントホールで一騎打ちを行い完勝。それ以来、1年8ヵ月ぶり2度目のシングル戦となったが、その間、荒井は赤井沙希との“令和のAA砲”でプリンセスタッグ王座を奪取するなど、目ざましい成長を遂げてきただけに、山下とて侮れない対戦相手だった。

 序盤から山下は容赦なく、サッカーボールキック、ミドルキックなどで蹴りまくった。耐えた荒井はミサイルキック、ドロップキック、エルボーで反撃するも、山下の蹴り、コブラクラッチで劣勢に。壮絶なエルボーの応酬から、荒井はドロップキック、串刺し式ビッグブーツ、フルネルソンバスター、サソリ固めと猛攻も山下はエスケープ。さらに、荒井はエプロンでFinally(カカト落とし)、コーナートップに上った状態でFinallyを叩き込む。逆襲の山下はアティテュード・アジャストメントにいこうとするも、回避した荒井は丸め込みも決められず。荒井は背後からFinally、続けてもう一発正面から狙うも、阻止した山下はハイキック。荒井はビッグブーツで返すも、山下が前蹴りから電光石火のSkull Kickを繰り出して、粘る荒井を仕留めた。

 また、もう1組の準決勝(メインイベント)ではインターナショナル・プリンセス(IP)王者の辰巳リカと上福ゆきが対戦。辰巳はドラゴンスクリューなどで足を攻めていくが、上福もドロップキック、卍固め、ブレーンバスターで応戦。さらに、上福はエルボー、チョップの乱れ打ちも、辰巳が足4の字固めで捕獲。なんとか脱出した上福だったが、辰巳はドラゴンスリーパー。そして必殺のホワイトドラゴンスリーパーに移行しようとするも、抜け出した上福は初公開の逆フェイマサーを一閃。そしてダイビング・フェイマサーをズバリと決めて、現王者から殊勲の勝利を挙げた。

 ここで、決勝の相手が上福に決まった山下がリングインし、「上福がここまで上がってくるとは思ってなくてビックリしてるんだけど。トーナメント、今のリカとの試合で見せた上福の戦い方で、その強い気持ち、すごく伝わった。明日、私が東京女子でずっとやってきたものを、すべて上福にぶつけます。明日、よろしくお願いします」と話すと、ガッチリ握手を交わし、互いの健闘を誓い合った。

 バックステージで山下は「3年間で、荒井ちゃんにしかできない経験をしてきたと思う。その経験を吸収して戦ってきたんだろうなって、すごく分かった。自分に負けそうになった瞬間があって。いつもここで私は自分に負けるからトーナメントで負けて来たんだろうなって思って。そのときに思い出したのが、今まで戦ってきた人たち、倒してきた人たち。去年、(坂崎)ユカちゃんが優勝して、マイクでいろんな思いを言ってた背中とか。いろんなものを思い出して、最後勝ち切れたかなって」と試合を振り返った。そして、「トーナメントの恐ろしさって、9年優勝に届かなかった私が一番分かってて。だからこそ、上福の恐ろしさも、トーナメントの恐ろしさも跳ねのけて、私の今までのすべてをぶつけて勝ちたいなと思ってます。優勝して、瑞希が持つ(プリンセス・オブ・プリンセスの)ベルトに挑戦したい」とV宣言。

 一方、波乱を起こして勝ち上がった上福は「ヤバいよ。人生で初めてシングルでメインで、しかも勝ってマイクとか取っちゃって。デビューしたとき、“グラドルの腰掛けにすんなよ”とか、“こんなヤツすぐ辞めんだろ”とか、いっぱい言ってくれた人がいたおかげで、ここまで来れた部分もあると思うから。もちろん応援してくれる人たちが一番。でも、あのとき“ふざけんなよ。オマエ見とけよ”と思わせてくれた俗にアンチの皆さんのおかげで、ここまで来れた部分もあるんで」と話した。山下戦については、「ゆきのほうがこんなとこもあるんだぜって部分を出して。いつまでもペーペーって思われないように。山下さんに勝っちゃったら、一気にチャンピオンに挑戦できるから。今くすぶってるグラドルたち、みんなざわついてんじゃないの?」と上福節で締めくくった。

 惜しくも決勝進出ならなかった荒井は「ものすごく悔しくて。前回、シングルでやらせてもらったときとは、肩を上げられなかったときの気持ちが全然違って。でも、それが成長できたってことなのかなと思いました。次があるなら勝ちたいと思います。(トーナメントは)1年ごとに一個ずつ上にきて、今年はベスト4に入ることができて。来年は今年より上を目指したい」と前を向いた。辰巳は「終わっちゃいました、私の夏。見たことのないかみーゆがいました。今までだったら、大事な試合で負けたら空っぽになるというか、全部リセットしたくなっていたんですけど、今日は空っぽになってません。この夏、急成長を遂げたと思ってます。この夏の経験を生かして、死ぬ気で(IP王座の)防衛ロードを歩んでいきます」と話した。

 なお、NEO美威獅鬼軍(沙希様、メイ・サン=ミッシェル)の年内参戦予定が、9月23日の神奈川・横浜ラジアントホール、10月9日の東京たま未来メッセに決定。たま大会では、マーサ、ユキオ・サン=ローランとの8人タッグでの出陣となる。そのほか、10月15日、東京・品川プリンスホテル内クラブeXでの昼夜興行が決まり、昼の部は約1年ぶりの女性ファン限定興行となる。

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