「最高ですね、東京女子」王者の負傷で王座が急遽返上!タイトル戦は流れるも絆のハンディキャップマッチで涙!

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 11日、東京都・後楽園ホールにて、東京女子プロレス『STICK OUT ‘23』が開催され、【マジカルシュガーラビッツ】瑞希&坂崎ユカがプリンセスタッグ王座を返上した。

 この日のメインイベントでは、【マジカルシュガーラビッツ】瑞希&坂崎ユカvs【白昼夢】辰巳リカ&渡辺未詩のプリンセスタッグ選手権試合が行われる予定であったが、王者の1人である坂崎が大会2日前のメディカルチェックで首の負傷によるドクターストップがかかり、しばらくの欠場及びプリンセスタッグ王座の返上が決定。
 坂崎は今年12月1日の東京女子誕生10周年記念興行を最後に東京女子を卒業して海外に拠点を移すことを発表しており、「完結できてない東京女子の物語があるので全部取りこぼしなく思い出を突っ走りたい」と語っていただけに、ファンからは心配の声が上がっていた。

 この日の大会オープニングでは、マジラビの2人と甲田代表がリングに上がり、王座返上を前に坂崎がファンに挨拶。
 坂崎は涙声で無念の言葉を口にするが、「道半ばで返上しないといけないってなったことがすごく悔しいし、瑞希にも申し訳ないと思うので、首自体もドクターは調子悪いって言うけど、私は調子がいいので、やっぱりやります。調子いいからやっぱ試合できるわ。やるから返上しない!」と欠場&返上をちゃぶ台返ししようとして会場は騒然。
 しかし、女房役の瑞希が「お医者さんがダメって言ってるんだから、ダメでしょ?ユカっちの頭で考えてやったら死んじゃうから。気持ちは1人じゃないから、見守ってて?だから、今回はベルト返上します」となだめると、坂崎も気持ちを収め、「またな」とベルトに別れを告げて返上。

 坂崎の欠場により、代替カードは瑞希vs辰巳リカ&渡辺未詩のハンディキャップマッチで行われることに。坂崎は瑞希のセコンドとして試合に参加。

瑞希とリカがじっくりとしたグラウンドを展開し、タッチを求める未詩に対してリカが「今日は1vs1で3つ獲る!」と意地を張って拒否。未詩は半ば強引にタッチを受けて出ていき、白昼夢の2人にささいな不和が生じたところで瑞希が誤爆を誘って空中分解を画策。坂崎も場外から足払いをかけるなど暗躍して瑞希をアシスト。
 リカは瑞希とともに未詩へ「あ~!よっしゃ行くぞ~!」とポーズを決めてのダブルエルボードロップを放つなどのやらかしをするものの、必死に謝って未詩と和解。息の合ったタッグワークで軽快に攻め立てていき、リカがドラゴンスクリューからの足4の字固めを決めるものの、瑞希はものともせずリカにはコーナー上から場外へのダイビング・フットスタンプ、未詩には渦飴を決めるなど躍動。しかし、未詩が追撃をガッチリ受け止めるタンクとしての役割を遂行し、最後はリカがツイスト・オブ・フェイトからミサイルヒップを叩き込んで3カウントを奪った。


 勝利した白昼夢だが、バックステージでは未詩が「マジラビとやりたかった……!」と号泣。リカは未詩をなだめつつ「今日は有利な立場だから勝てただけだと思うし、今度はちゃんとユカちゃんが復活したら必ずマジラビと白昼夢でまた試合は絶対するんで。反対されようが、NGであろうとも勝手にやるんで。どこでも、リングじゃなくても勝手にやるんで。誓います、みんなに。待っててください」と決意を新たに。

 一方、瑞希は「ユカっちの悔しい気持ちは誰よりも一番分かってたから、ちょっといっぱいワガママ言っちゃったけど、未詩とリカさんに感謝やし、見守ってくれてたユカっちにもありがとうだし。でも、いつか絶対白昼夢とマジラビでやりたいし、マジラビまだまだ組みたい。待ってる」とコメント。
 坂崎は「この状況で白昼夢もやりたくなかったと思うけど、私のワガママと、私のワガママを止めてくれた瑞希の気持ちを汲んでくれたことでこういう機会を設けてもらえたので感謝しています。普通2vs1って無理なんですけど、でも、白昼夢も私と瑞希の気持ちを汲んで受けてくれた。最高ですね、東京女子」としみじみ語った。

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