“伏兵”上福ゆきが『東京プリンセスカップ』準決勝に進出し、辰巳リカと対戦!

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 東京女子プロレスが7月29日、東京・後楽園ホールで『第10回東京プリンセスカップ』準々決勝を開催した。“伏兵”ともいえる上福ゆきが昨年の準優勝者・渡辺未詩を下し、ベスト4進出を決めた。上福は準決勝(8月12日、後楽園)でインターナショナル・プリンセス(IP)王者の辰巳リカと対戦する。

 例年、上福は「トーナメントはイヤ」などと公言しているが、その実、IP王座も巻いた実力者。過去のトーナメントでは強豪と当たることが多く、初戦敗退してきたが、開幕前の会見で「今年は真剣に挑もうと思ってます」と発言するなどヤル気満々。1回戦では角田奈穂を破ってベスト8入りした。

「今年は優勝」と口にしていた渡辺と対峙した上福は握手するとみせかけ、エルボーを叩き込む気合いを見せた。戦場が場外に転じると、ビッグブーツ、ストンピング、さらに渡辺を鉄柱にぶつけた。リングに戻り、渡辺が豪快なボディスラムを連発するも、上福はドロップキックで応戦。さらに、卍固めで絞め上げ、雪崩式ブレーンバスターを一閃し、チョップの乱れ打ち。渡辺はダブルハンマー連打で反撃。そしてティアドロップを狙うも、切り返した上福はその場でフェイマサー。続けて、走り込んでのフェイマサーを叩き込んで3カウントを奪った。

 初めてベスト4に入った上福は「周りが“渡辺未詩勝つじゃん。で、誰が決勝かな?”みたいなこと言ってるプチアンチみたいなのがいて。ちょっと違うなって。ゆきのことを応援してくれてる人もいるし、親せきも応援してるわけだし。未詩ちゃんにどうこうというか、負けるだろうって言った人がうざかったんで。トーナメントはイヤなんだけど、どう生きるかって感じで。今後、どう生きるか考えます」とコメント。


 また、初優勝を目指す辰巳リカは中島翔子と激突。辰巳は徹底した足狙いにいくが、中島もトペ、無人在来線固め、619などで応戦。一進一退の白熱の好勝負となり、中島がノーザンライト・スープレックスを放ち、ロココーション式で2発目を狙うも辰巳が阻止。辰巳は胴絞め式ドラゴンスリーパーから、ホワイトドラゴンスリーパーに移行すると、中島がたまらずギブアップした。

 辰巳は「翔子はテクニカルですごいから、私もすごい自分で挑みたいなって。去年の(プリプリ王座戦の)リベンジじゃないですけど、今日は仕留めることができました。でもこれからもどっちが勝つか分からないって存在でいたい。勝ち進んだので、その先にあるのはテッペンただ一つ。私はまだ戦ったことのない相手がいます。その人とベルトをかけて戦いたい。だから優勝をもぎ取ります」と優勝を期した。

 大会終了後、準決勝の組み合わせ抽選が行われ、カードが辰巳vs上福、山下実優vs荒井優希に決まった。上福は「殺される前に殺す」、辰巳は「かみーゆは未詩を倒して、すごい動揺してるんで。気を付けて何がなんでも突破したい。決勝まで行きます」と意気込んだ。

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