復活した惡斗がプライドをかけてシングル王座挑戦決定!アクトレスガールズ最強決定戦は後楽園ホールへ
22日、東京都・新木場1stRINGにて『ACTwrestling Step21 新木場公演』が開催。青野未来と惡斗が8月14日の後楽園ホール大会でAWGシングル王座戦を行うことが決まった。
プロレス団体としての活動を終え、2022年から『プロレスを用いたよりエンターテインメント性の高い公演』へと移行して新体制となったアクトレスガールズ。プロレスの『アクトレスリング』と、舞台演出にプロレスの要素を取り入れた『アクトリング』という分け方でプロレス活動が再始動した。
アクトリングは日米の映画・コミックなどのポップカルチャーを扱った国内最大の祭典『コミックコンベンション(通称:コミコン)』でリングを立ててパフォーマンスを行った他、リング外で活動する“アクトレスガールズゲーム部”が人気ゲームシリーズ『モンスターハンター』の公式とコラボするなどマルチメディア展開に成功している。
新体制になって間もなく続々と新人が加入していき、全ブランド合わせれば旧体制アクトレスを上回る勢力を誇る団体に。それ故にアクトレスリングの公演には毎回全員が出場出来るわけではなく、限られた試合枠を巡って熾烈な“レギュラー争い”が展開されている。
さらに、2022年8月より元スターダムGMの風香がアドバイザーに就任した後にはリング上でのパフォーマンスの質が大幅に向上。旧体制アクトレスでも主力として活躍していた青野未来や茉莉、元スターダムの澄川菜摘(翔月なつみ)や惡斗、元JDスターのMARUといった以前からプロレスをよく知る実力者たちが中心人物として君臨し後進育成に力を注いできた。
しかし、新体制になってからデビューした選手たちがベテラン中心の現状に異を唱えて下剋上の流れが活性化。アクトレスの頂点を獲るべく次々とユニットが結成されていき、惡斗が若手勢からの突き上げに応える形で最強ユニット決定トーナメントの開催を宣言した。
この日は、トーナメント1回戦として【てっぺん☆】朝陽&松井珠紗&山田奈保vs【朝子軍】青野未来&みあ朝子&キラ☆アン、【The Royal】澄川菜摘&夏葵&皇希vs【BE∀STZ REBELLION】惡斗&入江彩乃&CHIAKIの2試合が実施。
てっぺん☆vs朝子軍の試合は、切れたナイフのごとき個性を持つ朝子が大暴走を見せ試合の流れをすべて持っていく。コーナー上でダブルピースを決めた朝子が「朝子軍!絶対優勝~!」と叫びながらドラゴンリングイン式クロスボディを放つも、朝陽がキャッチして丸め込むことで3カウント。
アクトレスの至宝たるAWG王座を戴冠している青野だが、常識人なのが仇となって朝子に振り回されまさかのトーナメント初戦敗退となってしまった。
The RoyalvsBE∀STZ REBELLIONの試合は、澄川と惡斗の大将同士の激突に始まり会場が大いに沸く。
惡斗&入江がガッチリとサポートし、ビーリベのホープであるCHIAKIが躍動。相手2人を同時になぎ倒すスピアーやアルゼンチン・バックブリーカーなどのパワーファイトを見せて一気に勝利に近付く。
しかし、The Royalのホープである皇希も意地を見せて気迫の粘りを見せ、ショートレンジ式レインメーカーの3連打からアメジスト・バタフライ(※旋回式ダイビング・ボディプレス)を決めてCHIAKIから3カウントを奪った。
試合後、マイクを取った澄川は「惡斗が最初に『ユニットトーナメント始めたい』って言い出したくせに、ユニットのリーダーとしてまだまだ下を育てる力が足りないんじゃないですか?」とユニットリーダーとしての資質を問う。
これを受けた惡斗は、「確かに今回の負けは私のリーダーとしての力が及ばなかったと思う。悪かった。だからよ、私なりに覚悟決めたよ」と語り、青野をリングに呼び出す。
惡斗が「互いに1回戦敗退。王者として悔しいよなあ?だからよ、8月14日の後楽園、私とシングルマッチしようぜ。もちろん私はアクトレスに於いてなんの実績も無い。だから、そのベルトかけるかかけないかは、お前が決めてくれよ。答えを聞かせてくれ、チャンピオン」と対戦を要求すると、青野は「私はこのベルト、『誰でも挑戦してきてほしい』って言ってるんですよ。実績とか関係ない。惡斗さんがこのベルトほしいって思ってもらえるなら、お客さんの反応も良かったし、最高なんじゃないですか?」と王座戦を快諾。
惡斗は、「お前がベルトかけるって言うなら、あたしもメンツをかけるよ。ユニットトーナメント公募しといて敗退。そして、自分から吹っ掛けたシングルマッチ敗退したらよ、リーダーにふさわしくねーよなあ、あたし。だから、お前に負けたらビーリベのリーダーを降りる。だけど、もしあたしがこれで勝ったら……お前らのリーダーとしては最ッ高にカッコいいだろ!お前は王者としてのプライド、あたしはビーリベのリーダーとしてのプライドをかけて、8月14日は熱い熱い闘いにしようぜ!テメーら、あたしらから目ェ離すんじゃねーぞ!以上ッ!」と自らの退路を断って覚悟を叫んだ。