初代タイガーマスクこと佐山サトルが新武道『神厳流総道』を発表!「総合格闘技の打撃の発達を目指す」

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 15日、東京都・神田明神にて“初代タイガーマスク”佐山サトルが特別講演会を実施。新たな武道『神厳流総道(しんがんりゅうそうどう)』を発表した。

 佐山サトルと神田明神は令和2年に佐山サトルの武道思想を中心にコラボレーション特別展を実施し、『初代タイガーマスク 勝守』の授与や佐山サトル特別講演会を行っていた。翌年翌々年にも同様の取り組みが行われ、勝守もマスクのモチーフが変わり第2弾(エレファント)・第3弾(ヤギリ)が授与開始。そして令和5年にも新たな勝守と講演会でコラボレーションが実現。第4弾となる今回の勝守は『伝説』モデルのマスクをモチーフとされており、数量限定での授与となる。

 佐山サトルは、今回の講演会に向けて「いよいよ神巌流総道の実戦編です。心法は前よりも分かりやすく構成してもらい、新武道のルールは具現化し、後は大会を構成するのみの状態にまで整わせています。このたびは日本武道の歴史を集約した、厳かな礼から始まって終わる、この武道の要である礼法をも紹介します。試合形式は、総合であって総合ではなく、しかも新たな総合技術が発達するように、構成したものです。歴史、心法、精神学、実戦性、どれを取っても世界を震撼させるものです。今回はあくまで第三世界(武道)のアマチュア部門として作ったものですが、プロ用に変えれば新たなスポーツとして、第二世界に転用出来るものでもあります。この場合、両者とも新な新技術が体系化されて来ます。以前から述べさせて頂いているように、総合には総合の攻撃法があると言う、シューティングから続く理論が分かっていただける事でしょう」とメッセージを送っていた。


 「佐山がこれまで出会ってきた人々の知恵と力の結晶がタイガーマスクであり、その佐山が創造する格闘技は単に強いだけの格闘技であってはならない。人としての道を反映するものでなければならない」という思想の基に生み出されたものが神厳流総術。
 その内容は、古から伝わる部の精神を現代秩序と近代総合と組み合わせ、歴史や科学に日本独自の神儒(朱子学・陽明学)仏思想を駆使してまとめ上げたものだという。

 神厳流総道は、アマチュアルールの『極圏』『撃圏』、そして現状詳細未発表のプロ用ルールの3つに分類。総道五段の桜木裕司、修斗ジム東京の人見礼王の2名によるデモンストレーションが行われた。


 極圏は、10m四方の畳で3分3Rで試合を実施。寸止めの打撃や投げで一本やポイント加算が為され、極め技ではポイント加算のみの打撃型総合格闘技ルール。
 撃圏は、極圏をベースにしつつ打撃により特化したルール。腰より下へのタックルや反撃行為以外で自発的に足を取ることは禁止。佐山は「撃圏の場合はキックボクサーでもそのまま試合が出来る状態になります」と説明した。
 名称を含めて詳細が未発表のプロルールについては、畳ではなくリングで行う可能性があること、道着ではなくタイツ着用であること、アマルールとはグローブの厚さが違うことの3点が発表。他の格闘技プロモーションと共同で発表する可能性があることも示唆した。

 より特徴的なのは、礼儀作法を重んじること。
 様々な状況での礼の仕方が定められている他、試合中やその前後の態度が悪かったり、ガッツポーズを取ったりと礼を失する行動を取った場合には即退場という重い罰が課される。

 講演後の囲み取材に応じた佐山は、「足へのタックルが有るか無いかで格闘技はまるで変わってくる。キックとか打撃が得意な選手は無い方が助かる。ということは、総合格闘技の打撃が発達する。それを目指していきたい」と熱い思いを語った。


 病魔に身体を蝕まれながらも格闘技への愛と探究心が尽きない佐山。講演後に盟友・藤原敏男が戯れに頭をはたこうとしたところ、佐山は一切の無駄がない自然な動きで防御姿勢を取った。常在戦場の“武”の精神は今なお健在だ。
 佐山サトルが戦う姿をプロレスのリングだけではなく、神厳流総道の試合でも見られるようになることを願いたい。

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